結城友奈は勇者である特典PCゲームとは (ユウキユウナハユウシャデアルトクテンピーシーゲームとは) [単語記事]

「結城友奈は勇者である特典PCゲーム」は、テレビアニメ『結城友奈は勇者である』のBlu-ray Disc・DVD第1巻及び第6巻初回特典　叉は、同作品のBlu-rayBOXの特典として付属するPCアドベンチャーゲーム（ビジュアルノベル）である。製作はみなとそふと。

概要

上述の通り、『結城友奈は勇者である』のBD・DVD特典として製作されたPCゲーム。

最近では、販売促進及びファンサービスのために、テレビアニメ作品のBD・DVDに様々な特典をつけて売り出すのが主流になっている。しかし、この作品がBD・DVD特典として採用したのは「PCゲーム」という、BD・DVDの特典としては異例のものであった。

ゲームの内容は、用意された10個のシナリオの中から一つを選び読み進めるというゲーム性は皆無のものであったが、アニメ本編では比較的描写が少なかった勇者（ヒロイン）たちの平和な日常生活がフルボイスで楽しめるということもあり、好評を博した。

また、アニメ本編で「結城友奈」役を演じた照井春佳が実況プレイを行い、これも好評であった（関連動画参照）。

結果的に本作品のBD・DVD第1巻に付属したPCゲームは話題となり、売り上げに貢献した。
そして、これに続いて本作品のBD・DVD第6巻にも同様のPCゲームがつけられることとなった。

更に、続編にあたる「結城友奈は勇者である-勇者の章-」BDの特典として封入される事になった。

現在、みなとそふとのサイトで第1巻特典の体験版の配布が行われている。 →体験版配布ページ

システム

ゲームを起動する際には、画面解像度やメッセージ送り速度など細かな設定を行うことができる。
起動すると、勇者5人のうち1人がランダムでタイトルコール。この時、PCの時計が特定の日付になっていると通常とは違うボイスを聴くことができる。

シナリオは10個用意されている。勇者5人のそれぞれに焦点を当てたシナリオが2個ずつ用意されており、中には各キャラクターの生い立ちや過去について知ることができるものや、アニメではなかなか見られなかった彼女たちの日常生活がうかがえるものもある。
シナリオ執筆はみなとそふと代表のタカヒロと、アニメ本編で脚本を担当した村田治の2人。どのライターがどのシナリオを担当したかについては明らかにされていない。

各シナリオはフルボイスで展開される。もちろん立ち絵の変化もある。また各シナリオにはアニメーション制作のStudio五組描き下ろしのCGが含まれる。シナリオの途中で（クイック）セーブ・（クイック）ロードも可能。セーブスロットは100個（クイックは10個）。

一度見たCG、聴いたBGMは「おまけ」のCGモード・音楽モードで再び視聴できる。そして、コンフィグ（設定）モードでは各キャラごとのボイス音量やメッセージ送り速度など細かく設定できる。

・・・どうみてもエロゲです本当にありがとうございました

最後に、すべてのシナリオを見終わると「神樹様の恵み」モードが使用可能となる。これは立ち絵・CGのキャラクターが全てスク水姿になってしまうという夢のような機能。なお、あるシナリオ（温泉回）ではスク水姿にならない代わりに湯気が薄くなる。

主な登場人物

各キャラクターの詳細については、各個別記事か「結城友奈は勇者である」の記事を参照。

結城友奈 - CV:照井春佳
犬吠埼風 - CV:内山夕実
犬吠埼樹 - CV:黒沢ともよ
東郷美森 - CV:三森すずこ
三好夏凜 - CV:長妻樹里
乃木園子 - CV:花澤香菜（第6巻付属分のみ）

各話のあらすじ（第1巻付属分）

「劇の練習」: 勇者部は老人ホームで演劇を披露することになった。役者になるのは友奈と美森。勇者部の他の活動とも並行しながら、部員それぞれが劇本番に向けて動き始める。
「うどん」: うどんはこの世界の国民食である。勇者部一同もうどんが大好き。そんな勇者部が日々通ううどん屋「かめや」が、二号店を出すという。しかし近辺にはライバル店が多数あり、「かめや」の従業員は不安を抱えていた。そこで勇者部は「かめや」に対し、二号店の手伝いを打診する。
「炎天下の戦い」: 季節は夏。勇者部は劇に向けて部室で大道具の製作に取り組んでいた。猛暑の中、部員は扇風機だけを頼りにして製作を続けていたが、突如停電が発生、頼みの扇風機が止まってしまった。
「東郷美森」: 彼女の1日は、朝起きて国の歴史を学ぶことから始まる。登校から勇者部活動、放課後に至るまでの彼女のとある一日をたどれば、彼女の人となりが見えてくる。
「風の決意」: かねてからの活動で地域での勇者部の知名度は上がる一方。今回は温泉旅館から老人達の相手を頼まれる。旅館側から部屋と温泉を自由に使える旨の知らせを受け、部活動は半ば合宿のような様相を呈していた。温泉で東郷の美しい肢体を目の当たりにした風は、翌朝早く樹と友奈を温泉へと連れ出す。
「犬吠埼風の日常」: 勇者部の部長である犬吠埼風には両親がいない。そのため家事全般や樹の世話は彼女が一手に引き受けていた。風の視点から、唯一の家族である樹に対する彼女の想いが語られる。
「弱点を克服せよ」: 犬吠埼風の妹、樹には大きな弱点があった。それは「朝」。彼女は朝起きるのがとても苦手なのであった。彼女は一念発起して、他の部員から提案された様々な方法で朝を克服しようとするが、なかなかうまくいかない。
「ゆうしゃぶ！」: 勇者部部員たちが暮らす町では今、若年層の人口流出が課題となっていた。そこで町役場は勇者部に「ロコドル（ローカルアイドル）」の活動を依頼した。風からそれを伝えられた部員一同は驚愕するが、結局依頼を引き受けることになる。
「お泊まり会」: 勇者部部員が通う讃州中学では定期試験の時期を迎えていた。友奈は美森から突きつけられた目標点数を達成するため、夏凜の家に勉強合宿に訪れる。しっかり勉強して就寝時間。夏凜は友奈のペースに押され同じベッドで寝ることになる。そこで夏凜は、自身の家族や過去について語り始める。
「ゴッドハンド友奈」: 友奈の特技はマッサージ。この日、海でさんざん遊んで疲れた他の部員たちに友奈はマッサージを施すことになる。しかし、それはただのマッサージではなかった。

各話のあらすじ（第6巻付属分）

アニメ最終回後の時点を舞台としているため、ゲーム内容にもアニメのネタバレを含んでいる。

この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

「園子様、讃州中学に現る」: すべてが終わった後、元勇者であった乃木園子が讃州中学へ転入することになる。アニメ放送終了後に発表されたスピンオフノベル「その後の園子」を再構成の上ゲーム化したエピソード。
「その名は国防仮面」: 近頃、巷で噂の正義のヒーロー「国防仮面」。平日の夜や休日に現れては人助けに勤しむ、どう見てもあの人な「国防仮面」の正体や如何に。
「犬吠埼樹の占い館」: 犬吠埼樹はタロット占いが大の得意。そんな彼女がクラスの出し物でやっている占いと「おまじない」が、学校内で話題になっているという。
「新旧部長対談」: かつて神樹館の勇者のリーダーだった乃木園子と、現勇者部部長の犬吠埼風。夜の旅館で、二人がそれぞれの思いを本音で語り合う。
「お泊まり会～東郷と夏凜の場合～」: 近頃の勇者部では「お泊まり会」が流行りである。部員がほかの部員の家を訪れ、共に夜を過ごすのである。ここでは本編では比較的絡みが少なかった東郷と夏凜のお泊り会（東郷が夏凜の家に行く）を扱う。勇者部活動生報告のアンケートで実現したエピソード。
「密着、結城友奈24時」: 結城友奈は勇者のお役目から解放され体も一応回復したものの、東郷は相変わらず彼女のことが心配でたまらない。そこで彼女は友奈の1日を観察し報告書をまとめることにした。
「犬吠埼風はおばけが苦手である」: いつも女子力の自慢ばかりしている犬吠埼風。自らの女子力を証明するためにあれこれするが、なかなか認めてもらえない。そこで彼女は勇者部への依頼をこなすことで女子力を証明しようとするが、依頼がお化け屋敷のテストということを聞いた途端、急に弱気になってしまった。
「兄が来る」: 三好夏凜の兄・三好春信は大赦の幹部である。相当偉いらしく、妹の夏凜にも最近は会っていない。ところがそんな兄が、彼女の様子を見に讃州中学にやってくるという連絡が突如大赦から届く。
「ラブレター事変」: 勇者部メンバーの、いつも通りの平穏な朝。しかし彼女たちの朝は、友奈の下駄箱に入れられていた一通のラブレターによって一変してしまう。
「私たちの未来」: 今回勇者部に舞い込んだ依頼は結婚式場のパンフレット用撮影のエキストラ。結婚という人生の一大イベントを通じて、勇者部のメンバーはそれぞれの未来に思いを馳せる。