翻訳チームとは、海外作品の翻訳をする為のチームである。
ここでは特に、Twitterで連載されているサイバーパンク活劇小説『ニンジャスレイヤー』を翻訳している集団「ほんやくチーム」について取り上げる。
本来はアメリカで執筆されている『ニンジャスレイヤー』を日本語に翻訳し、Twitterで連載している謎の集団。日本における同作品の権利を取得しており、公式Twitterアカウントと日本語版公式ファンサイトを運営する等、各種商業展開の窓口も兼ねている。
2002年頃には既にアメリカで出版された『ニンジャスレイヤー』紹介サイトを開設していたり、フォロワーがごく少ない頃から連載を始める等、彼等は単なる翻訳担当者というだけでなく、最古最重篤のニンジャヘッズとしても認識されているようだ。
座右の映画は『コナン・ザ・グレート』と『ヒルズ・ハブ・アイズ』、『ガルシアの首』。地下室でケッチャムを繰り返し読むうちに頭がばくはつしてニンジャ真実に到達した。 (SFセミナー2012 企画紹介ページより)
『デスペラード』を繰り返し観ているうちにサブリミナルメッセージに気付き、ニンジャスレイヤー翻訳を開始、ビールとドリトスとゴシック文学がだいこうぶつ。 (同上)
このふたりは2012年に行われた『SFセミナー2012』及び『ダ・ヴィンチ』紙上インタビューにも(サイバーサングラスを着用した姿で)登場している。物理書籍版に翻訳者としてクレジットされていることからも、ほんやくチームの中心人物であることに間違いはないだろう。
彼等が属する2チームが1本のエピソードを順次翻訳していくことで、現在の2エピソード同時並行連載が実現している。
また、「よむとあたまがわるくなるぶんしょう」「汚いけいおん!」として知られるリレー小説企画『ブーブス・バンド』シリーズも、このふたりの筆によるものである。
『ニンジャスレイヤー』で用いられる(俗に「忍殺語」と呼ばれる)キーワードや独特の文体は、原作者のブラッドレー・ボンド、フィリップ・ニンジャ・モーゼズの取材や文才によるところがまず大きい。特徴として「どこか間違った認識の」日本文化に対して「痛烈なほど正しい」現代日本観、「Wasshoi!」や「アカチャン!(akachan)」のようにローマ字で表記される一部日本語などがある。
だが日本語に翻訳され、Twitterで連載されている実際の文章には、あえて間違った翻訳をしていると思われるコトワザや慣用句、外人が発音しづらい日本語をそのままカタカナ表記した単語など、原作文章だけでは説明のつかない奇妙奇天烈なフレーズがいくつも登場する。
2002年にほんやくチームメンバーが開設した紹介サイトの訳文が比較的オーソドックスなものであることや、2005年頃に存在したmixiコミュニティについての証言などから、現在の『ニンジャスレイヤー』の独特な日本語文体は原作者とほんやくチームの手腕、双方によるケミストリであると言った方が正しいだろう。
言い方を変えれば、「外人が大好きな間違った日本観」を上から目線で楽しんでいる我々日本人を、さらに俯瞰する目線で捉えた翻訳であると言えるかもしれない。
80年代中盤~後半、サイバーパンクの代表作とされる「スプロール三部作」で名を馳せたウィリアム・ギブスンの作品を日本に紹介した黒丸尚氏(故人)の系譜に連なるというヘッズもいる程。
ちなみに「イヤーッ!」「グワーッ!」はそれぞれ「Yeeearttt!!」「AAAARGH!!」であるそうだ。
「重篤ヘッズになればなるほど、“忍殺語”ではなく“ほんやくチーム語”を用いるようになる」。ニンジャヘッズの間でまことしやかに語られる重篤ヘッズの特徴である。
いわゆる「忍殺語」とは違って、ほんやくチームからのアンナウンスーで用いられる独特の言葉遣いであり、かなりのレベルで日本を熟知していると思われる原作者及び作品と対照的に、奇妙で独特な言葉遣いが特徴である。
ほんやくチームは、『ニンジャスレイヤー』を通してニンジャ真実を日本に伝えるという崇高かつ重大なミッショオーンを帯びており、それゆえに彼等はとても謎めいた存在に映る。しかしニンジャヘッズの間では、迂闊に歴史の闇に触れるのは懸命ではないという暗黙の了解が厳重に守られているのだ。
ここでは、アンナウンスーンや与太話から垣間見える彼等の普段の生活を記述していく。
「翻訳オフィス」とも呼ばれる。連載のない日でも一部のメンバーが詰める「宿直当番」なる制度があるらしい。
その他、過去には「翻訳戦略会議室」なる地下アジトが存在していた。ログハウスの地下ながら、その広さは100畳敷き程。戦略チャブ、150インチのタキオン粒子モニタ、UNIXコンピュータ、折れ線グラフ、「ニンジャアトモスフィア」と書かれた世界地図、黒電話、わらいなく氏の独房、エンターブレイン社へのひみつ通路などを備えるが、2012年の末頃に地下施設を埋めて引越した模様。ちなみに、隣にはボブの家があった。
「@によるリプライには個別に返信する事ができない」という掟がある。ニュービーの方はご注意を。しかし、@やハッシュタグは必ずチェックしているらしい。また、ヘッズによるウキヨエやニンジャセッション写真なども欠かさず閲覧しているらしく、それらがリツイートオーされることも多い。
また、ゴアフィーストだったり青少年のなんかが危なかったり、ヘヴィなメンタルでハードな描写も多い『ニンジャスレイヤー』だが、ほんやくチーム曰く「猥褻な描写は全くなく青少年の健全な成長にも一役買う」とのことである。ごあんしんください。
連載がリツイットされる毎に、オフィスではキャバァーンという音が鳴り、ボーナススシが翻訳チームに補給されるシステムが構築されているらしい。スシはほんやくチームの主食であり、とてもすぐれたシステムであることです。
また、更新途中にスシの貯蓄が底を突くと、【NINJASLAYER】のアイキャッチやアナウンスーが入り、連載が中断される。懸命なヘッズはこの中断にあわせて、夕方ならごはんやフルツなどたべたり、深夜ならば就寝したりして次に備えるのだ。
ほんやく担当者が更新作業中にタイプミスを犯した場合、ケジメをはじめとした様々なペナルティを化せられる。これにより担当者達はすでにサイバネ置換した指パーツ……ではなく何本もの指を失っていると見られ、中にはタイピング不能になる者までいる。ケジメと同時に過酷な「研修」に向かわされることもあり、その研修先はアバシリ、シベリア、メキシコといった極地である。囲んで棒で叩かれる、水牢送りなどの過酷ペナルティもチャメシ・インシデントなのだ。
とはいえ、あまりに狂気的なエピソードオーを担当した場合のタイプミスはお咎め無しとされたり、修復可能な(修復された)ミスについてはケジメを免れるケースも多い為、あまり騒ぎ立てるのは奥ゆかしくないとされる。
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最終更新:2025/12/06(土) 07:00
最終更新:2025/12/06(土) 07:00
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