胡錦濤、(こきんとう、フージンタオ)とは、中国の政治家であり、国家主席である。胡錦涛とも
顔に似合わず巨大な中国国家の頂点に立つ人物であり、その権限は国家主席の役職のほかに中国共産党のトップである共産党総書記、人民解放軍の最高司令官である中央軍事委員会主席といった、いかにも偉そうな役職を三つも同時に付いていることはまさに独裁思考が強い国家ならではの特徴であり、彼がまさに中国の権力を一身に牛耳っていると言っても過言ではない。
そんな彼の生い立ちは、上海の中流家庭出身で生まれ、幼いころから運動音痴ながらも成績優秀で、中国理系最高学府である清華大学へ進学する。
そこで彼は意外にも演劇部の部長を務め、後の妻となる劉永清と知り合うなど、リア充な青春時代を迎えていた。
しかし、そんな奥さんからは今でもおこずかいをもらって過ごしている。
大学卒業後、エンジニアを目指して大学院へ進学するがそのころはちょうど文化大革命の時代であり、学校の授業は停止していた。
そんな状況の中でも院卒後の彼は、水力発電のエンジニアとして内陸部へ赴任した。
勤務成績が非常によかったため順調に出世し後に胡錦濤派の支持基盤である中国共産主義青年団(共青団)の甘粛省の支部長(第一書記)に指名される。
毛沢東が死去した後、文化大革命も収まりやがて中国は鄧小平による改革開放の時代へと移り変わる。
そして共産党のトップである胡耀邦(っといっても鄧小平の子分だが)と出会う。
胡錦濤は胡耀邦を大変尊敬しており兄として慕っていた。
そんな胡耀邦でも親日派として有名であり、彼は胡錦濤を親善大使として日本に使わしている。
そして彼は中央委員会委員補(日本でいえば国会議員)に抜擢されることで政界の中枢に進出する。
その後、共青団のリーダーとなり、胡耀邦の計らいにより貴州省党委書記(日本でいえば知事)に就任することで若手のホープとして順調な出世の道を歩むのかに思われた。
が、しかし親分である胡耀邦が鄧小平の反感を買ってしまうことで失脚すると、もはや彼の出世の道は閉ざされたかに思われた。
されど、チベット党委書記に就任した時、大規模な暴動が発生したさいに、これを弾圧するべく彼は戒厳令を敷くなど容赦ない方法で解決させたため、その決断力を鄧小平に買われ、将来の最高指導者への道を約束された。
その直後、胡耀邦を失脚させた政府へ抗議するために集まった学生を中心とする市民らが民主化運動を行うため天安門に集まった。これを受けて鄧小平を中心とする共産党指導部は軍を率いることで、武力により市民を弾圧する。(天安門事件)
その時、上海市党委書記であり胡錦濤の宿敵である江沢民が共産党のトップに選出される。そのため胡錦濤は江沢民体制の下、中央委員会常務委員(日本でいえば大臣)と国家副主席に就任する。
その後、順調に国家主席と総書記の位を江沢民より譲りわたされたが、軍の最高司令官である中央軍委員会主席の位は以前とは変わらず江沢民が就任し続けることで、江沢民は院政を図ろうとした。
だが軍人でもない江沢民が軍の指導者なんて性に似合わず、その権限は早くも胡錦濤に譲歩することで、国家、党、軍の指導者として正真正銘中国のトップとなる。
そして彼は同期であり、尊敬する上司である胡耀邦の同じ弟子である温家宝を首相に指名することで格差の均等を図ろうとする。
しかし江沢民率いる上海閥は格差均等よりも経済成長を掲げており、今日までその主導権争いは激しさを増している。
彼が就任時に行われた北京オリンピックや上海万博など、中国が主要国としての存在感が増してくるなか、指導者としてその存在感を保ちつづけた。
また、彼は親日派である胡耀邦の弟子であるゆえなのか、江沢民体制のときに行われた反日政策などで悪化した日中関係改善に務めるため、反日教育を和らげるほか日本のODAの存在で中国が発展したことを認めるといった行動で対日関係を重視している。
他にも2008年の来日時には日本の常任理事国への参加に賛成の意思をしめすなど、少なくとも中国の政治家にしては比較的反日思考が希薄のようである。
以上からみてもわかるとおり、順調に出世してきた胡錦濤だが、次期最高指導者には宿敵である、江沢民派の習近平が就任されることにより今後の主導権の争いが注目される。
「中国の政治家=反日と見てしまう人が多いようだが、これは短絡的な見方にすぎない。
しまいには胡錦濤でググレば検索キーワードとして「胡錦濤 死ね」と出てきてしまうありさまだが、 そもそも江沢民が反日政策を行う以前の日中関係はむしろ良好であり、この時に胡錦濤は親善大使として来日している。
何よりも、胡錦濤は親日派として有名な胡耀邦の弟子であり、現在でも首相である温家宝と共に彼を尊敬している。
しかし、派閥争いが激しい中国共産党の中でも露骨に親日をアピールすれば、それだけで売国奴のレッテルをはられるなど非難の対象に晒され失脚のきっかけを作ってしまう可能性があるため、体裁上は反日であることが無難である。
されど、概要でも述べたように、それまでの彼の政策からいって反日では無いことはおそらく事実であろう。(かといって親日家と言われれば微妙だが・・・)
ともかく、次期最高指導者の習近平は抗日戦争の将軍を父にもつ人物であり、中国を反日に仕立て上げた張本人である江沢民の部下であり江沢民派の人間である。
そのため、その対抗馬である胡錦濤一派の動向を今後も注目することが望ましい。
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最終更新:2025/12/24(水) 14:00
最終更新:2025/12/24(水) 13:00
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