蒼天の白き神の座 単語


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ソウテンノシロキカミノクラ

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蒼天の白き神の座とは、高峰登山を題材にしたプレイステーション用シミュレーションゲームである。

地味な題材・高い難易度が障害となり、知名度は決して高くは無いが、プレイステーションでも屈指の名作と言える。

余談であるが、このソフトの開発スタッフが有名なアダルトゲームブランド「age(アージュ)」の前身となった。

概要

プレイヤーは登山隊の隊長となり、隊員を率いて未踏峰への登頂を目指すゲームである。
隊長自身は安全な場所から動けないが、隊員たちは厳しい環境の中で命の危険にさらされる。
それを綿密な計画と的確な指示で損害を回避し、隊員たちを山の頂へ導かなければならない。

非常に完成度の高いゲームであるが、題材が題材だけに敷居も難易度もかなり高い。
比較的丁寧なチュートリアルがいつでも呼び出せるようになっているものの、それだけでは一番低い山を落とすことすらおぼつかない。
大抵の場合、大自然の脅威という言葉の本当の意味をプレイヤーは思い知ることになる。

だが最初の敷居を越えてしまえば、いろいろなことが見えてくる。
そうなれば山に呼ばれるという感覚まで理解できるようになるだろう。

余談だが、隊長の初期名“暮糸 緋郁”は本作のサブタイトル“GREAT PEAK”のもじりである。
このダジャレがハードな世界観を台無しにしているような気がしてならない……。

カムコルス山脈

ゲームの舞台となる架空の山脈。架空の国家「ウルムンド共和国」領内にある。世界最高峰のK-0をはじめ、多数の未踏峰を持つ。

ウルムンド共和国が長年にわたり鎖国政策を執っていた為、足を踏み入れることすらできなかった。しかし世界中のアルピニストの働きかけを受け、鎖国政策を解消。プレイヤー率いる登山隊も、カムコルス山脈を目指すことができるようになった…と言うのがゲームのストーリーの大まかな流れである。

プレイヤーが挑めるのは以下の5峰。
どの山も標高7,000mを越えており、ベースキャンプですら富士山よりはるかに高い位置にある。

マヌーツェ
標高7,128m。
サブピーク(副峰)としてリーツェ峰(6,453m)を従えており、双子の山とも呼ばれる。
最初はリーツェを目指せというアドバイスを受けることがあるが、リーツェ峰経由で主峰を目指すと稜線上の強風が厳しすぎる。
その場合、リーツェを経由しないルートを再設定したほうが良い。
ダウラチェンリ
標高7,636m。
大鷲の爪跡というクーロワール(溝状の地形)が特徴。
2番目に低い山であるが、それでも富士山の2倍の標高がある。
慣れてきたら新人育成用のステージとしても活躍する。
カンガプルナ
標高8,021m。
白いサソリと呼ばれる雪田地帯があり、そこは雪崩の頻発地域となっている。
迂闊に足を踏み入れるとベテランですら一撃死する可能性がある。おかしな考えは捨てよう。
8,000m級の山では一番低いが、普通にプレイしているとここで詰まることも多い。
その場合はもっと低い山で隊員の経験を積もう。
シシャカンリ
標高8,482m。
北東から南西に伸びるついたてのような平べったい形状をしており、長い稜線上に二つのサブピークを従えている。
また、カムコルス三大壁のうち二つがここにある。
これらの地形のため、壁の連続する直登ルートと強風の吹き荒れる稜線ルートの二択になりがちで、それがこの山の難易度を大きく押し上げている。
この山は世界最高峰のK-0より難しいと語る登山家も多く、ネット上では死者管理などと呼ばれるが、ゲーム中での本来の異名は白い悪魔である。
K-0(現地名ニコノサ)
標高8,955m。
地質探査衛星によって発見された真の世界最高峰、白き神の座
なんとエベレストより標高が高い設定になっている。いわゆるラスボス。
三大壁の最後のひとつもここにある。
地上で最も天国に近い場所だけあって登頂は困難を極め、狙うアワードによっては無理ゲーと化す。

アワード

このゲームには、隊員個人に授与されるアワードという収集要素がある。
(初登頂、無酸素、厳冬期、単独、等)
これにより同じ山でも再挑戦することに意味があるようになっている。
女性隊というアワードもあるので、実は全部のアワードを集められるのは女性のみだったりする。
ちなみに、アワードを授与するのはIMAS(International Mountaineering Association Summit、国際登山連合)という組織なのだが、もちろん某アイドル育成ゲームとは関係がない。
もっと架空戦記が増えるといいな

5峰全てにおいて無酸素、厳冬期、単独登頂を果たし、さらにカムコルス三大壁を制覇した登山家はIMAS殿堂に迎えられ、その功績は永久に称えられる事となる。

IMASランク

個人への評価とは別に隊全体、そして隊長の実績を評価する「IMASランク」と言うシステムがある。

所属する隊員が持つアワード、開拓ルート距離、作戦成功率、作戦成功者割合、作戦所要日数、平均ゴミ量、平均余剰物資量、累積犠牲者がそれぞれ個別に評価、ポイント換算され、その合計点で15段階に評価される。

最高ランクの称号「Phoenix」ともなると、獲得のためにはミスは無論のこと、天のいたずらを受けることすら許されない。この称号をリセット無しで獲得できる者が居るとすれば、それは山の神かTASさんのどちらかだろう。

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