藤岡重慶とは (フジオカジュウケイとは) [単語記事]

藤岡重慶（1933年11月19日～1991年7月23日）とは、兵庫県神戸市出身の俳優・声優である。
本名は字はそのままで重慶と書いて「しげよし」である。

概要

早稲田大学在学中の1955年に劇団俳優座の養成所に第七期生として入る。1958年には劇団青年座に参加。創作演劇の舞台に立ちながら同時にＮＨＫ制作のテレビドラマ『事件記者』で刑事役としてデビューをする。これが後の『西部警察』でベテラン刑事・谷大作役に繋がるキャラクターとなる。

1962年には日活と契約をする。この時石原裕次郎や渡哲也の敵役としてたびたび映画に登場をし、1966年にはフリーとなり、テレビドラマや東映を中心に映画にも出演をし、特に悪役として有名となるが、特撮作品では本来優しい人柄を生かした役が多かった。

1970年にはボクシングアニメ『あしたのジョー』では丹下段平の声を担当。その雰囲気ははまり役となり、1980年に制作をされた続編でも丹下役を担当した。

また1979年～1982年には『西部警察』ではベテラン刑事・谷大作役を担当し、脇を固めた。

晩年はバラエティ番組にも出演。丹下段平役でコスプレで登場をしたりと、特にフジテレビ系列のバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば！』にもレギュラー出演をしていた程でもある。

1991年に神奈川県相模原市内の病院で脳内出血のため死去。享年57歳であった。

余談であるが、初孫が生まれる寸前で亡くなっている。また出演をしていた『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば！』の番組内でも追悼特集がされている。