谷垣禎一

　谷垣禎一とは、自由民主党所属の日本の政治家である。現在、衆議院議員と第24代自由民主党総裁を務める。

略歴

• 1945年に京都府福知山市にて生誕
• 麻布中学校、麻布高等学校卒業
• 一年の浪人を経て東京大学へ入学
  • 趣味に没頭した結果、留年を繰り返し八年在籍の後に東京大学法学部を卒業
• 司法試験に合格、後に弁護士
  • 司法試験には何回も落ちてから合格を果たした模様
• 1983年に京都旧第2選挙区の衆議院議員補欠選挙で出馬、初当選（以後、10回連続当選）
  • 父である谷垣専一と前尾繁三郎の二人の死を受けた補欠選挙で、「お前は継ぐな」と
    生前の父から言われ、禎一本人も後を継ぐ気はなかったが、父の後援会に押されて出馬
  • この補欠選挙に出馬した野中広務（後の自民党幹事長）も初当選
  • 現在の選挙区は京都5区（福知山市・舞鶴市など）

党内役職・閣僚経験など

• 自由民主党所属
  • 自由民主党総裁（第24代　2009年〜）
  • 宏池会（古賀派）代表世話人
    • 2000年の加藤の乱で分かれた宏池会（加藤派→小里派→谷垣派）の会長を2005年から務めたが、2008年に過去に分かれた宏池会（古賀派）と再び合流した。現在は古賀派の代表世話人の座についている。
  • 元政務調査会長（第50代 2007年～2008年 福田康夫総裁）
• 閣僚経験
  • 科学技術庁長官（第57代 1997年～1998年 第二次橋本内閣改造内閣）
  • 金融再生委員会委員長（第3・4代 2000年 小渕内閣第二次改造内閣～第一次森内閣）
  • 国家公安委員会委員長（第69代 2002年～2003年 第一次小泉内閣第一次改造内閣）
    • 食品安全担当大臣、産業再生機構担当大臣も同時に兼任
  • 財務大臣（第3～5代 2003年～2006年 第一次小泉内閣第二次改造内閣～第三次小泉内閣改造内閣）
  • 国土交通大臣（第9代 2008年 福田康夫内閣改造内閣）

特徴・エピソード

• 財務大臣を長く務めたことなどから、経済や財政を中心とした政策に明るく、実務にも強いとされる
• 知性派で温厚な性格とされるが、決断力や突破力に欠けるとの声もある
• 森内閣の倒閣がおこなわれたいわゆる「加藤の乱」の時、派閥の長だった加藤紘一が衆議院本会議場に、涙を浮かべながら一人で内閣不信任案に賛成票を投じようとした際、「一人で突撃なんてだめですよ！」と必死に加藤を止めようとしたことでも知られ、そのやりとりが現在でもテレビで報道されることも
• 「麻垣康三」と呼ばれた四人の自民党総裁候補の一人でもある
  
  • 谷垣自身は2006年に安倍が選出された総裁選に一度出馬している他、2009年9月末の自民党総裁選へ立候補を行い、河野太郎と西村康稔の二人の候補を大差で破り、自民党総裁へ選出された（ただし、2009年の自民党の衆議院選の大敗を受けたことから、谷垣が将来の総理となれるかは現在のところ不明である）
  • 谷垣を除いた「麻垣康三」の三人（麻生太郎、福田康夫、安倍晋三）は総理総裁の座を射止めているが、三人とも一年程で退任をしている
• 趣味はサイクリング、漢詩、落語鑑賞、ワインソムリエなど
  • 特にサイクリングをしているところで、マスコミの報道を受けることもしばしば
• プロテスタントの信徒でもあり、それに関わる団体などへの参加活動も行っている

関連項目

• 政治家の一覧
• 自民党
• 小泉純一郎
• 福田康夫