踊り子(特急) 単語


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オドリコ

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踊り子とは、JR東日本の特急である。

本稿では当列車より派生したスーパービュー踊り子リゾート踊り子サフィール踊り子などについても記載する。

概要

東京・新宿・池袋・大宮と伊豆半島の伊豆急下田・修善寺を結ぶ特急列車。JR東日本が運行しているが、伊東~伊豆急下田間は伊豆急行、熱海~三島間はJR東海、三島~修善寺間は伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れている(うち伊豆急行とは相互乗り入れ)。愛称の由来は川端康成の小説「伊豆の踊子」(「踊り子」ではない)。

それまで同地域で運行されていた特急「あまぎ」と急行「伊豆」を統合する形で、1981年にL特急として誕生。運行開始当初は「あまぎ」「伊豆」時代末期と同じく国鉄特急型の183系、185系電車を使用していたが、後に185系に一本化。その後臨時列車として1983年から1993年まで14系客車を使用した「サロンエクスプレス踊り子」、1987年から1990年まで両毛線前橋から現在の湘南新宿ラインを経由し、新前橋電車区(現高崎車両センター)所属の185系200番台で運転された「モントレー踊り子」が運転された。

1988年からは土休日に運転される、伊豆急行の「リゾート21」こと2100系電車を使用した「リゾート踊り子」、1990年からは新型の251系を使用した全車指定席の「スーパービュー踊り子」の運転を開始した。

2009年にはリゾート踊り子「黒船電車」が南武線に乗り入れ、立川~伊豆急下田間で運転された。なお南武線の本線及び南武支線に特急列車が乗り入れたのは開業以来初めてのことであった。

伊豆という東京に近い有名観光地を結ぶだけあり、本数も利用者も多い。そのため「踊り子」は最大15両編成で運転される。これはJR在来線特急最長である。

2012年12月1日よりE259系によるマリンエクスプレス踊り子の運転も開始した。臨時ではあるがLED表示器にもマリンエクスプレス踊り子と伊豆急下田のコマが存在する。1日1往復で停車駅は踊り子最速達列車と同じである。E259系が伊豆急線内に入線したのは初めてのことである。この列車の運転時は先頭に専用のHMが付けられる。2020年3月8日をもって運行を終了した。

2015年3月の上野東京ライン開通により、新たに常磐線我孫子駅発着の踊り子が臨時で設定されている。東京駅までの停車駅は柏駅、松戸駅、北千住駅、上野駅。

2020年3月14日からはE261系を使用したサフィール踊り子が運行開始。「サフィール」はフランス語でサファイアのことを指す。内装も1号車がプレミアムグリーン車、2~3号車がグリーン個室、4号車が麺料理を提供するヌードルバー、5~8号車はすべてグリーン席となっており、豪華になっている。これに伴い、スーパービュー踊り子は廃止となった。

185系については、中央本線系統から撤退したE257系0番台9両編成を改造した2000番台と、房総地区用500番台を改造した2500番台によって伊豆急下田系統を順次置き換える。2020年3月14日のダイヤ改正で185系、251系の運用を一部置き換える形で運行を開始した。

修善寺系統についてもE257系2500番台によって置き換える予定。現在E257系の導入のため駿豆線内で試運転が行われている。またE257系乗り入れに伴い、三島駅1番線ホームの改修が行われた。

定期列車の置き換えに伴い、着席サービスを導入し、全車指定席化する予定。特急ひたち」「あずさ」で採用しているものと同じで、普通車に乗できるのは従来の定席特急券と座席を定しない「座席未定券」(料は同額)、インターネットで座席定ができる「えきねっとチケットレスサービス」となる(100円割引、2021年9月30日までは300円割引)。座席未定券は後で座席定を受けることができるほか、内に席があれば着席することができる。E257系改造車の座席上部にはランプが設置されており、赤色席、黄色は次の停車駅から定席発売済みの席(次の停車駅までは席)、緑色定席発売済みの席となる。この着席サービス導入により、JRと伊豆急行の特急料金を改定し、伊豆箱根鉄道駿豆線では新たに特急料金を設定する予定。また、新幹線との乗り継ぎ割引を終了する予定。

ニコニコ動画においては主に東海道線東京口関係の動画や、品川~横浜間での京浜急行電鉄との併走動画などが掲載されている。

停車駅

踊り子

東京~伊豆急下田・修善寺系統

東京~品川~川崎(o)~横浜~大船(o)~小田原(o)~湯河原(o)~熱海~網代(o)~伊東~伊豆高原~伊豆熱川~伊豆稲取~河津~伊豆急下田

※無印は全列車停車、(o)は一部踊り子通過駅

(東京~熱海間伊豆急下田行と併結)熱海~三島~三島田町~大場~伊豆長岡~大仁~修善寺

(我孫子~東京間)我孫子~柏~松戸~北千住~上野~東京

※三島~修善寺間は特急券不要で自由席のみ乗車可能
 (2021年春以降は特急料金を設定する予定)

池袋・新宿~伊豆急下田系統

池袋(o)~新宿~渋谷~武蔵小杉~横浜~熱海~伊東~伊豆高原~伊豆熱川~伊豆稲取~河津~伊豆急下田

サフィール踊り子

東京~伊豆急下田系統

東京~品川~横浜~熱海~伊東~伊豆高原~伊豆熱川~伊豆稲取~河津~伊豆急下田

新宿~伊豆急下田系統

新宿~渋谷~武蔵小杉~横浜~熱海~伊東~伊豆高原~伊豆熱川~伊豆稲取~河津~伊豆急下田

※サフィール踊り子5号のみ

特急料金表

以下、2021年3月13日時点のものである。

特急なので、乗車券のほかに特急券が必要である。その普通車特急料金およびグリーン車特急料金は、以下の表により定まる。なお、繁忙期・閑散期問わず、以下の料金を適用する(踊り子は繁忙期・閑散期の制度がなく、サフィール踊り子は全車グリーン車のため、やはり繁忙期・閑散期問わず同額になる)。

踊り子の料金(JR線)
営業キロ 50kmまで 100kmまで 150kmまで
踊り子 事前料金 760円 1,020円 1,580円
踊り子 車内料金 1,020円 1,280円 1,840円
踊り子 グリーン車 1,280円 1,540円 3,150円
サフィール踊り子 グリーン車 1,810円 2,250円 3,960円
サフィール踊り子 プレミアムグリーン車 3,310円 3,750円 5,460円
踊り子の料金(伊豆急行線)
特急料金 520円
踊り子 グリーン車 930円
サフィール踊り子 グリーン車 1,190円
サフィール踊り子 プレミアムグリーン車 2,010円

伊豆箱根鉄道線内の特急料金は200円。

サフィール踊り子の個室利用の場合、個室料金が4名用がJR線内8,400円、伊豆急行線内3,120円、6名用がJR線内12,600円、伊豆急行線内4,680円。このほかに実際に利用する人数に応じてJR線内では以下の料金が、伊豆急行線内では410円がかかる。また、伊豆急行線内のみでの利用は不可。

個室利用時の1名ずつかかる特急料金(JR線)
営業キロ 50kmまで 100kmまで 150kmまで
1人当たり料金 760円 1,200円 1,860円

なお、鶴見駅から品川駅の間は経路特定区間のため、渋谷駅・新宿駅・池袋駅と横浜駅以遠の相互発着の場合、武蔵小杉駅を経由するが、川崎駅経由で運賃・料金を計算する。

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関連項目

  • JR東日本
  • 東海道本線
  • 湘南ライナー
  • 鉄道列車名一覧
  • 185系・伊豆急行2100系・251系
  • あまぎ(列車) - 特急踊り子の前身

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最終更新:2025/12/23(火) 03:00

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