軒轅剣・蒼き曜とは、2018年10月1日からテレビ東京にて放送されるテレビアニメ作品である。
原作は台湾のRPG『軒轅剣シリーズ』一番エグい第7作、『軒轅剣外伝 蒼之濤』。
本作は原作の登場人物、「七曜使者」たちの過去を語るオリジナルストーリーになる。
概要
2015年11月、「軒轅剣シリーズ」25周年の際に、テレビ東京と共同製作のアニメ化が発表された。
2015年12月、タイトルが発表、「蒼之涛」を原作にしたオリジナルストーリーのことが明かされた。
2017年6月、制作会社とスタッフが発表、制作チームが中国大陸の実地に取材旅行を行いました。
2018年7・8月、公式サイトがオープン、放送時期、出演声優、主題歌などの情報が公開された。
ストーリー
時空をつかさどる古代神器『太一輪』(たいいちのわ)。その力によって、歴史は大きく変貌した。太白帝国は『機関獣』を量産し、強大な武力によって神州大地を掌握。更なる国土を求め、世界征服を目論んだ。
太白歴99年、太白帝国と、それに抗う反抗軍との戦闘が各地で続いていた。
遡ること3年前、帝国軍の襲撃によって両親を失った苻 殷(ふ いん)と苻 寧(ふ ねい)の姉妹、二人は村々を回る旅芸人で生計を立てていた。旅の途中、姉の殷(いん)は偶然、数百年間置き去りにされていた『天書(てんしょ)』を手にする。太白軍の攻撃に出くわした姉妹は、天書から現れた伝説の剣『軒轅剣(けんえんけん)』で太白軍を撃退する。
一方そのころ、姉妹の幼馴染みの少年蒲 釗(ぷ しょう)は太白の奴隷となっていた。蒲釗は、自分の村を襲った帝国の戦闘装置“機関獣”に魅せられていく。
反抗軍に加わった殷と寧の姉妹。軒轅剣を持つ姉の殷と、勝気な妹の寧、様々な能力を持つ反抗軍のメンバーで、反抗軍は次々と機関獣を撃退する。
しかし、争いに疑問を感じながら妹をかばって戦う殷と、自立をあせって戦いたがる寧は、気持ちがすれ違っていた。
戦いの中、殷、寧、釗の再会の時が訪れる。敵同士として相対した時、互いに死んだと思っていた3人の運命の歯車が大きく回転する。
ーー『軒轅剣・蒼き曜』公式サイトより
登場人物
- 苻殷(フ イン)-(CV:水樹奈々)
- 遊牧民族の娘、集落が太白帝国の機関部隊に滅ぼされ、妹と二人で放浪生活をしている。
- 偶然に手に入れた「天書」、中から上古神器「軒轅剣」とからくり少女「雲」が現れた。
- 原作では「木曜使者」として登場、武器は「天書」のみ、本作では剣術を使う姿も見られる。
- 苻寧(フ ネイ)-(CV:釘宮理恵)
- 苻殷の妹、正義感が強い。襲撃の時、両手が太白軍に切断された。
- 「雲」から貰った義手によって、機関獣と対抗する程の力を手に入れた。
- 蒲釗(プ ショウ)-(CV:松岡禎丞)
- 姉妹の幼馴染みで兄のような存在。彼と姉妹は襲撃によって別れ、互いに死んだと思っている。
- 昔から機関術に興味を持つ、帝国にさらわれ奴隸になったも研究を続けている。皇帝はその才能を認め、彼を帝国の機関師に任命した。
- 雲(ユン)-(CV:能登麻美子)
- 苻殷が襲われた時、天書から現れた人型の木甲獣、それから姉妹に従うことになった。
- 姿は原作の主人公「車芸」に似ている。「雲狐」(車芸の木甲獣、デザイン多少違い)に変身できる。
太白帝国
- 龍澄(ロン チョウ)-(CV:上坂すみれ)
- 太白帝国の皇帝。父が暗殺されたため、幼いながら皇帝に即位した。
- 安策(アン サク)-(CV:塩屋翼)
- 松南県の長。元は「楓之舞」の登場人物だが、まさかのサプライズ出演。
反抗軍
- 項楚(コウ ソ)-(CV:津田健次郎)
- 反抗軍のリーダー。原作では「日曜使者」として登場。
- 檀越之(タン エツシ)-(CV:東地宏樹)
- 項楚の養子、法術の達人として反抗軍の実力者。原作では「月曜使者」として登場。
- 欒提熾(ランテイ シ)-(CV:堀井茶渡)
- 原作では「火曜使者」として登場。
- 原作の欒提は元敵の墨衡を嫌いだったが、本作では墨衡を尊敬しているのようだ。
- 慕輿柔(ボヨ ジュウ)-(CV:青木瑠璃子)
- 項楚の養女、氷の法術に長けている。原作では「水曜使者」として登場。
- 拓跋淵(タクバツ エン)-(CV:八代拓)
- 項楚の養子、剣術の達人。原作では「金曜使者」として登場。
- 原作の方は剣術のみで戦う、アニメにて法術も使えるのことが明かされた。
- 參狼(サン ロウ)-(CV:山谷祥生)
- 原作では登場していないが、原作通りなら死亡予定の旧土曜使者ではないかと推測される。
- 墨衡(ボク コウ)-(CV:牛山茂)
- 反乱軍に倒戈した元太白帝国首席機関師。原作では死んだ「土曜使者」の代任者。
其他
- 車芸(シャウン)&慕容詩
- 原作の主人公の二人。苻殷が天書に触った時のフラッシュバックにて彼女達(と雲狐)の姿が現れた。1話にて天書が発見された場所は原作の車芸の実家の地下にある「木甲工房」最深部の部屋。
用語解説
- 軒轅剣(けんえんけん)
- 「上古十大神器」の中でも「最強」と言われる、無比の力を持つ、力を解放すると黄金に輝く。
- 原作では封印を解けないとただのガラクタだが、本作では青銅状態でも強力の武器になる。
- 上古十大神器(じょうこじゅうだいしんき)
- 東皇鍾、軒轅剣、盤古斧、煉妖壺、太一輪→昊天塔、伏羲琴、神農鼎、崆峒印、崑崙鏡、女媧石。
- 太一輪(たいいちのわ)
- 本作と原作の全ての元凶。世の中の「生剋」を管理するチート神器。原作では慕容詩がそこに「秦剋晋」(本作では「太白剋太辰」)と刻まれたことで苻殷たちの歴史が生まれた。
- 天書(てんしょ)
- 苻殷が偶然入手した竹簡、中に「軒轅剣」と「雲」が収納された(揃えて原作主人公三人の武器)。
- 現在はただの四次元ポケットとして使われているけど、実際中には「天書世界」という世界がある。
- 機関術(きかんじゅつ)
- 鬼谷子、公輸盤、墨子共に発明した技術、作られたものは「機関獣」という。即ち古代ロボット。
- 木甲術(きこうじゅつ)
- 偃師が発明した技術、機関術と似て非なる。原作の主人公「車芸」はこの技術のエキスパート。
- 機関術の動力は「生物」、木甲術の動力は「磁力」。木甲術より、機関術が金属を多く使用する。
- 法術(ほうじゅつ)
- 魔法みたいのもの。金、木、水、火、土、光、雷などの属性がある。
- 黒火(くろび)
- 原作シリーズの「軒轅剣肆」にて登場した、無限のエネルギーを持つ謎の物質。
- その正体は地獄空間を物質化したもの、地獄と人間界の間の通路を開けることができる。
放送
2018年10月1日からテレビ東京にて毎週月曜深夜2時5分~放送開始(初回は深夜2時20分~)。
配信サイト
中国語圏の動画サイトにても配信されている。
スタッフ
| 原作 |
ソフトスター |
| 監督 |
わたなべひろし |
| シリーズ構成 |
高山カツヒコ |
| キャラクターデザイン |
千葉道徳 |
| メカデザイン |
谷裕司 |
| 美術監督 |
三宅昌和 |
| 色彩設計 |
桂木今里 |
| 3D監督 |
大嶋慎介 |
| 編集 |
小池祐樹 |
| 音響監督 |
ハマノカズゾウ |
| 音楽 |
堀田星司 |
| 音楽ディレクター |
あさのかつひこ |
| 音楽制作 |
Drive |
| アニメーション制作 |
Studio DEEN |
主題歌
- オープニングテーマ「嘆きの華」
- 作詞 - 若里祐穂 / 作曲 - 吉木絵里子 / 編曲 - 華原大輔、吉木絵里子 / 歌 - 水樹奈々
- エンディングテーマ「願いの花」
- 作詞・作曲・編曲 - 山田竜平 / 歌 - 9nine
関連動画
関連チャンネル
関連項目
- 軒轅剣シリーズ
- 軒轅剣外伝 蒼之濤
- アニメ作品一覧
- 2018年秋アニメ
外部リンク