金刀比羅宮とは、香川県仲多度郡琴平町にある神社である。全国にある『こんぴらさん』、金刀比羅神社・金毘羅神社・琴平神社の総本宮で宗教法人金刀比羅教の本宮でもあるのだが、神社本庁の統括する別表神社でもある。
一説には創建3000年とかいう話であるが眉唾ものである。ただ神話の時代にはこの地で大物主神(水運や商売繁盛の神様)を祀っていたという伝承があり、相当古い神社であるというのは想像に難くない。
はっきりと歴史に姿を現すのは1163年、保元の乱で敗北し讃岐国に流刑にされた崇徳上皇が現在の金刀比羅宮にあった松尾寺というお寺を参拝したことである。この松尾寺、薬師如来十二神将の一人・宮比羅を祀っていたらしいのだがこの宮比羅ってのが水運の神様でもあり、中世のころに神仏習合の流れによって大物主神と悪魔合体ごっちゃにされて金毘羅(※そもそも金毘羅は宮比羅の別称)大権現という神様なのか仏様なのかよくわからない何かになってしまい松尾寺はそれを祀るようになる。
江戸時代には商売繁盛の神様ってことでお伊勢さんこと伊勢神宮参りの次に金毘羅参り旅行は庶民のあこがれになる。お土産として売られていたウンコ色鬱金色(うこんいろ、≒黄色)のうちわはあこがれの的だったという。
明治時代、松尾寺は国家神道による宗教支配を目指す明治政府の政策、廃仏毀釈によって廃寺。元の大物主神をまつる神社・金刀比羅宮として明治政府によって再スタートさせられ現在に至る。
琴平町にある象頭山という山の中腹に建てられた大きい神社で、ふもとから本宮まで785段もの階段を歩かされることになる。ちなみに奥の院までなら1368段だ。
麓から本宮までの階段は、前半は両側に土産物屋が並ぶ中を歩く。365段目で神社境内の入り口にあたる大門に着く。大門より先は寄進による石灯篭や寄進者が書かれた石碑がずらずらと並ぶ中歩く。くねくねと結構歩かされ、麓から大体30分ぐらいで本宮到着。意外に近いと思うのは記事主ぐらいだろうか。なお奥の院まではもう30分ほど歩く。
ちなみにグーグルマップの中の人は360度カメラ持って階段を上ったらしく、金毘羅参りをバーチャルで楽しめる。中の人お疲れ様でした。
前述の通り土産物がずらっと並んだ道を歩くことになるのでそれを眺めたり買ったりするのも当然だが、実は参道沿いにいろいろな建物が隠れており、こちらが本命。
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最終更新:2025/12/09(火) 07:00
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