鉄底海峡とは、サボ島、フロリダ諸島、ガダルカナル島の間にある海峡の名称である。
太平洋戦争開戦後、破竹の勢いで占領地域を拡大していた日本軍は、米豪の連絡の遮断、ないしはオーストラリアの攻略のため、南太平洋の制空権拡大を目指し、ガダルカナル島に飛行場を築いていた。また日本軍は連合軍の反抗を1943年以降と見ていた。
これに対し、米軍は早くも1942年7月2日に対日反抗作戦ウォッチタワー作戦を開始。この攻略目標がガダルカナル島であった。また、一方の日本軍もガダルカナルに固執し、補給と開放のために多くの戦力を当てた。このためガダルカナルやその付近で両軍の死闘が繰り広げられることとなる。他国なら一回の戦争に一回やれば良い程の海戦が次々と起き、結果1942年の八月から十一月の間に平均して週一で海戦が行われるというわけの分からない事態になった。
これにより、上述の海域においては、第一次ソロモン海戦、サボ島沖夜戦、第三次ソロモン海戦、ルンガ沖夜戦がおき、両軍多くの軍艦、航空機が沈むこととなった。日本軍艦18隻、連合軍艦26隻、航空機多数が数ヶ月の間でこの海峡に眠り、海底が鋼鉄だらけになったことから、この海域は鉄底海峡(アイアンボトム・サウンド 英:Ironbottom Sound)といわれるようになった。
※上記はオーストラリア海軍の「キャンベラ」以外は全て米海軍艦。米軍以外ではイギリス海軍掃海艇「モア」が沈んでいる。
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最終更新:2025/12/06(土) 04:00
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