陵桜学園桜藤祭とは (リョウオウガクエンオウトウサイとは) [単語記事]

らき☆すた～陵桜学園桜藤祭～とは、らき☆すたを題材にしたアドベンチャーゲームである。

概要

本来らき☆すたには、恋愛要素は殆ど存在せず、女子高生達の日常をゆるーくマッタリ描いた作品であるが、このゲームでは恋愛要素濃い目で、シリアスなシナリオも多数存在し、更に様々な怪現象に巻き込まれるという非日常的なシナリオとなっている。
恋愛アドベンチャー部分では、あやのを除く全９人のキスシーンが存在する。
シナリオに合わせてか、登場人物の性格改変が幾つかある。
一例として、凶暴さが強調されて何故かメリケンサックを所有しているかがみと冷酷なみなみが挙げられる。
上記のような従来のらき☆すたとはかけ離れた内容から、発売前は物議を醸し、発売後も賛否両論である。
但し、かと言って出来が悪い訳ではなく、シナリオも凝られており、今までアニメにも未登場で原作でも出番が少なかった八坂こうを物語の中核に関係する重要人物として配役するなど、評価するべき部分も多いのも事実。

ゲームオリジナル登場人物

主人公：
プレイヤーの分身。何かとトラブルに巻き込まれ、頼りないがやる時はやる典型的な主人公。

永森やまと：
残念ながら恋愛攻略対象ではない。当初は学園祭の準備に非協力的で無愛想だが、後に訳在りである事が判明して物語の中核に関わってくる。不可解な現象について何か知っているようだが…？

チュン：
ネットゲームを利用して違法行為を繰り返す中国人女性。

オタク縦＆横：
おまけシナリオに登場。神社に聖地巡礼に訪れる。

体験版

本作発売の約半年前に作られた体験版が存在する。
体験版のタイトルは「Lucky☆Star RAvish Romance」であり、タイトルロゴも英語表記で従来とのらき☆すたと異なる雰囲気を強調していた。
（因みに現在のタイトルに決定後も暫く「Lucky☆Star ～陵桜学園桜藤祭～」表記の仮ロゴだったが、その後萌えドリルと同じロゴに戻された）
体験版はNintendoDSの真らき☆すた萌えドリル～旅立ち～限定版の特典として付属し、他社ハードのソフトがゲームの特典に付くという異例な配布方法がとられていた。
この体験版では、１章の序盤（３人の内誰かが主人公を起こしにあがり、登校する所で終了）まで遊ぶ事ができる。
但し、設定の変更やメニューの呼び出しができず、セーブもできない。
シナリオにも改変が見られ、この頃はコラボ要素が薄く、演劇もfateではなく、普通にロミオとジュリエットであった。
また、製品版に存在しないかがみの演劇出演シーンと捻挫時のＣＧがあった。（両者とも製品版とコスチュームが違う為と思われる）
その後の主人公もロミオ役だったかがみの代役を直接引き受けるという流れであった。
また、細かい点では、３校合同学園祭という設定が存在したり、宇宙船内の人影の形が違う等の違いがある。
尚、この体験版のみ、初代らき☆すた萌えドリルに登場した宮河姉妹とこなたが開発した同人ゲームという設定が存在する。
その為、ＥＤスタッフロールは宮川姉妹とこなたの名前が羅列されている。（このスタッフロール映像も流れる雲をバックにテロップを流す体験版独自の物）
この同人ゲーム設定は製品版には存在しない。

その他

ＢＧＭの殆どは真らき☆すた萌えドリル～旅立ち～のアレンジバージョンが使われている。
タイトル画面ではいきなり真らき☆すた萌えドリルのエンディングＢＧＭが流れる。
また、おきらくＢＯＸかがみ編に付属の萌えドリルのサントラは、１曲を除き本作と同一アレンジである。
当初は広橋涼達の旧キャストを採用する予定だったらしく、所々に中の人ネタと思われる名残がある。
体験版の主題歌も旧キャストが歌っている。
設定も一部異なっており、黒井先生がゆい姉さんが既婚者である事を知っていたり、こなた達が徒歩で通学していたりする。
全体的にうる星やつら２ビューティフルドリーマーの影響が現れている。
因みに偶然なのか、同時期に発売されたＰＳＰ版の涼宮ハルヒの約束にも同様の影響が現れている。
おまけ要素として、集めた金でカードゲームを購入してＣＧを集める要素がある。
ある方法を使うと簡単にカードをコンプリートできる。
シナリオの途中で、８ビット時代を彷彿させる３Ｄダンジョンパートがある。
ファミ通で本作についての誤情報が掲載され、これについてはちょっとした伝説がある。