風評被害 単語


ニコニコ動画で風評被害の動画を見に行く

フウヒョウヒガイ

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 風評被害(ふうひょうひがい)とは、根も葉もない噂により被害を受けること。非難を受ける対象とは別のものが攻撃されてしまうことなどを意味する言葉である。

概要

 「風評」とは「世間の噂や世評」のこと。つまり、そういった世論や噂によって損害を受けることである。

例1:ニュース番組で「茶から毒物を検出」と報道すべきところを間違って「ほうれん草から毒物を検出」と報道してしまい、その噂が広まることで、その産地のほうれん草が全く売れなくなる。

例2:仮に「ニコニコ通商」という会社で不祥事が起きたとして、商号が似ているだけの「ニコニコ商事」「ニコニコ物産」などといった会社も関係があるかのような噂が流れ、取引を避けられるなどの被害を受ける。(あるいは、全く資本関係がなく、同じ商号というだけの「ニコニコ通商」が被害を受ける。)

 事件、不祥事、事故、災害、あるいは不適切又は虚偽の報道等を原因としたデマゴーグによって、当初の事案に全く関係のない者が、本来は存在しない生産物の品質の低下・サービスレベルの低下を懸念されて、消費や取引を控えられるなど、大きな損害を受けることを指す。

 この用語は、一般には、結果として経済的な損害を伴う場合に用いられ、単に心象を悪くした、という程度では当てはまらないことが多い。上記の例で言えば、この風評が原因で、売上が相当に減少したという事実が必要となる。例2の場合、もとより「当社は、ニコニコ通商殿とは一切関係ございません」といった告知で被害が止められるのであれば風評被害とは呼ばれないが、その対応に相当な広告費を費やしたのだとすれば、十分風評被害と言える。もっとも、不当に土俵下に下げられた時点で一種の機会費用を失っていると見ることはできる。

 個人に限っては、経済的な側面によらずとも、風評被害と言われることがある。(アラブ系というだけで、飛行機の搭乗を断られる、など。)ニコニコ動画での使われ方はこちらに近い。(下記参照)

問題点

リスク・マネジメント不足という問題

 ことにつけ「それは、風評被害である」という公式発表と、何かしらのパフォーマンス(例:大臣にカイワレを喰ってもらう…)で解決させようとする向きが多いが、あれは要するに、「お前らは、市井のでたらめな噂話に騙されている」「あー、カイワレうめぇ」と、やっているだけに過ぎない。
 当人たちは大真面目で、いわれのない被害をこれで何とか食い止めたい、という一心なのは十分分かるし、筆者はそこまで批判するわけではないが、それでほとぼりが冷めるのを待つ、という流れでいつも終わってしまう。
 ブランドを作り上げる企業は、経営を行う上で、一種の負の外部効果のリスクに対する備えというものを常に意識しなければならない。最たるは、ライバル企業がネガキャンを仕掛けてくるという想定である。それこそいわれのない非難、風評である。もちろん、リスクはそれだけではないが、それに適切に対処できる企業がそのブランドを維持できるのである。
 誰しも、自組織がいわれなき風評で被害を受けるのは、辛い。損害は賠償してもらわねばならない。しかしそれとは別に、もらい事故を今後のマネジメントのあり方を変える転機とするかしないかでは、組織の将来が大きく変わる。風評被害と片付けて制度的な原因の考察を全くしないことは、また同じ被害に遭うのを待つだけなのである。

本質を避けるという問題

 そもそも、本当に問題が発生している、あるいはその可能性のある事象に対しても用いられ、本質の考察を回避する一種の常套句と化している面がある。
 例えば、先般の原発事故に際しては、基準も慌てて定めたような事態の中で、風評だ、風評だとばかり叫ばれているが、全部が「風評」被害ではない。仕舞には、流行語大賞(笑)をとるという快挙まで成し遂げてしまった。どうかしているというか、本当におめでとうございます。
 放射性物質に汚染されている可能性のある農産物や石などを避けるという消費者行動は、根も葉もない噂によって導かれた結果ではない。特定地区に汚染が起こっていることは事実であり、本物の被害に対しては、風評などと言いくるめず、それはそれで範囲を明確に示して、被害の補償に対処すべきなのである。
 ただ、福島県は、非常に広大な面積の県である。会津あたりまで一律で問題視されるのであれば、隣県も当然に対象になってしまう。この意味で、「○○県産は大丈夫です」「福島県産はダメです」みたいな対応や認識は適切でない。


マスコミのあり方の問題

 ネット社会にあってもなお、マスメディアの一般に与える影響は別格である。噂話を全国レベルに広げる力はマスメディアにしかないといっても過言ではない。報道や広告宣伝によって生ずる効果も、不確実な情報やミステイクを拡散することによって生ずる効果も、情報を発信した以上、ともに同じなのである。これらを肝に銘じて、番組や紙面を構成すべきである。
 「セシウムさん」のような悪ふざけは例外としても、現状、全体的に品位が高いとは言いがたい。ネットでテキトーな情報を拾ってきて紹介するような小学校の放送部以下の番組でも、見ている人が少しはいるのである。

 

ニコニコ動画の風評被害

ニコニコ動画で風評被害と言えば、(悪い意味で)有名になってしまった人物と姓・名が同じだったり、風貌が似ていたりすることなどによって無関係の人物・企業に思わぬイメージが付いてしまうことなども意味する。(例:TDN、KYN、DBなど)

また、使用した音楽や映像が空耳などのネタでウケてしまったせいで本来無関係の動画がそのネタをいじるコメントや弾幕で埋まってしまったりすることを言う。

風評被害を受けた動画のコメントは、「~から来ました」というものが多い(もちろん全てではない)。

→風評被害シリーズ

関連動画

関連項目

  • 日本ペイント
  • 三井住友銀行
  • 淫夢厨
  • セシウムさん
  • 変態毎日新聞問題
  • 残飯のパラダイス
  • 哲学
  • ギモーヴ

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