15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話 単語

ジショウヒガシニホンダイシンサイデコジニナッタアブクマクンガカイタウソマンガ

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フィクション

この作品はフィクションです。作中の「あぶくま君」は実在しません 事実として拡散しないでください

『15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話』とは、自称震災孤児で元ホームレスのあぶくま君によって制作された漫画作品である。

東日本大震災当時、被災し家族・親族を全員亡くしたうえホームレスになった作者の壮絶な過去を描いたノンフィクションとして注目を集めていたが、実際の記録、報道、証言や法制度と比較して矛盾や誤りが多数存在しており、震災当時を知る資料としては全く役に立たない。それどころか、被災者を騙り、虚偽を記した漫画である可能性が著しく高い

Twitter(現X)上に75回(11話冒頭相当)までが投稿され、それ以降のエピソードはebookjapanにて連載・配信され、20話で打ち切り同然の展開と共に完結した。合冊版は全2巻で各種電子書籍サイトで購読可能。

75回までは現在もTwitter(現X)で閲覧可能なため、自身の目で不可解な点を確認した方がよい。

概要

15才の時に3.11東日本大震災で家族、親戚を全員失い孤児になりました。その後16才で東京でホームレスを経て現在に至ります。震災の記憶を風化させないために当時の事を漫画で発信していきます。みなさんに当時の様子を知っていただけたらと思います。なお、内容は特定を避けるためにフィクションを入れています。

Twitterプロフィールより 

※太字は2022年4月以降に加筆されたもの

東日本大震災10周年を前にした2021年2月15日より投稿されていた漫画作品。自称当時福島県南相馬市在住で15歳の中学生だった作者あぶくま君が、東日本大震災で被災した際の体験を、シロクマの顔をしたキャラクターを通じて描いた作品……ということになっている作品である。

作中では、震災により家を失い、家族全員が行方不明になるという悲惨な境遇と、劣悪で過酷な避難所生活を描いた被災地の様子、東京に移動後の半年間のホームレス生活、ホームレス脱却後の東京での労働生活等が描かれている。

が、先述の通り、多数の矛盾や誤りが存在し、元被災者のみならず、震災事情に詳しい人や一般常識を身に付けている人であれば違和感を抱くシーンが無数に存在しており、実話である可能性は限りなく低い

後に、逆ギレしつつ、個人情報の特定を避けるために一部フェイクを盛り込んだことは認めたものの、その矛盾や誤りの殆どが、あぶくま本人の個人情報とは無関係かつ、客観的資料で実証可能なものばかりであり、何の釈明にもなっていなかった。そもそも、仮に実話を参考にしたフィクションであったと仮定しても、ニュース等で聞きかじった程度の知識を基に、想像で描かれたような希薄な情報しかなく、また、実際の被災者や教師や市職員他、支援に従事した人々の名誉を毀損するような内容も多く含まれており、どのみち、当時の様子を知る資料としては考証が杜撰すぎて全く役に立たない代物となっている。

しかしながら、Twitter上であたかも実体験であるかのように、投稿・拡散されたために、多くの読者が騙され、一時期6万人超のフォロワーや最大1万以上のいいねを集める大反響を得た。その上、著名なインフルエンサーやWebメディアの朝日新聞Globe+等が拡散に加担する有様となった。

前述の通り、その75までがTwitter(現X)に投稿されており、現在でも誤植込みで閲覧可能。2021年10月3日の逃亡休載を挟んで、2022年5月1日に連載を再開し、その74、75だけ投稿したのを最後にTwitter上での投稿は途絶えていたいた。しかし、同年8月3日にebookjapanで連載を開始すると、同年12月21日に配信された11話に描き下ろしエピソードを追加し、電子書籍の有料配信限定となった。翌2023年3月29日の20話の配信を以て打ち切り完結した

2025年現在も各種電子書籍サイトで配信は継続している。一方で現在も真偽に関する正式な見解や報道機関等によるファクトチェックは行われておらず、事実と信じるバカな読者を多数輩出している。そのため、現在でも南相馬市、ひいては日本に「震災孤児をホームレスに陥れた」という風評被害を流布している有様となっている。

内容

話の大まかな内容は以下の通りとなっている。

(編タイトルは記事作成者命名のもの ()内はTwitterの話数、[]はebooks.japan版掲載時の話数)

南相馬市被災編(その1~12)[1~2話]

中学校の卒業式の最中に大地震に遭遇してから、避難所移転で東京に移動するまでの避難所生活を描く。

地震で壊滅した街並み、混乱で麻痺状態の市役所、劣悪な避難所生活、跡形もなく消え去った自宅、連日避難所に運ばれてくる遺体など、公式記録とは大幅に矛盾する極限状態の避難所生活が描かれている。その中であぶくまは、心身を病み、精神的に追い詰められていく。やがて家族の生存を諦め、もうこの世にいないと決めつける悟る。そして、関東の避難所へ移転する際、当時数多くの自治体が避難所を開設していたにも関わらず、受け入れ先をたらい回しにされ、避難生活に嫌気が差したあぶくまは「親戚を頼る」と嘘を吐いて職員を振り切り、あてもないまま東京の街へと繰り出した。

南相馬市の残した公式記録と大きく矛盾するのみならず、書いた本人は自覚がないのか、ひたすら被災者や避難所に対する不足や不満等を露悪的に描いている。とりわけ遺体安置所の描写は群を抜いて無茶苦茶な描写となっている(後述)。そもそも、いくらでも詳細に描けるこのパートが全387ページ中の40ページ程度という内容の薄さがこの作品のデタラメぶりを物語っている。

東京ホームレス生活編(その13~26)[3~4話]

東京での半年間のホームレス生活を描く。

行くあてもなくガード下で寝た翌日、ホームレスのおじさんと出会う。区役所や警察に頼ることなく、おじさんについて行き、そのままホームレスへと身を落とした。入場料の要る新宿御苑に段ボールハウスを構え、炊き出しや廃棄弁当で食をつなぎ、日給2000円の「タチ」(看板持ちのこと。ゲイカップルの攻めのことではない)の仕事に就くなどしながらホームレスとして生活する。避難所生活よりも充実した生活やホームレスの人々の人情に触れたことにより、心の平衡を取り戻して行く様子が描かれている。半年後、おじさんの紹介で、住み込みの仕事を探している知り合い(後述の反社社長)を紹介してもらったことにより、ホームレス生活に終止符を打つ。

のっけから新宿御苑に住んでいるホームレスという素人でもツッコまざるを得ない内容がら始まり、「タチ」「戸建て」等の用語、開催日時・場所不明の炊き出しやコンビニから廃棄弁当を貰う等、多くの読者がホームレス生活と縁がないことをいいことに、信憑性がかなり疑わしいホームレス界隈のジャーゴンや生活様式を描いている。どう考えても避難所生活よりも不安定で過酷な生活なはずにもかかわらず、避難所生活と対比して充実した様子を描いている。しかもこちらも30ページ程度という、相変わらずホームレスエアプであることを窺わせる内容の薄さである。

東京反社就業編(その26~39,48~51,61~69)[5~10話]

ホームレス生活から脱却し、反社社長の下で住み込みで働く生活を描く。

新宿御苑を去ったあぶくまはどう見ても反社な強面の男の下で24時間住み込みで働くこととなった。窃盗債権の回収や、2chの「質問箱」で訊きながら行ったホームページ制作、未成年かつ研修なしの深夜の警備業など、労基と警察がすっ飛んで来るような違法で多様な業務を経験していく。一方で、被災者なのに半年経ってようやく知った被災地の被害状況や、被災者への差別、慣れない都会の空気や身寄りのいない孤独感に苛まれ、傷心する様子が描かれる。反社社長の下で働くことに一時疑問と不安を抱くものの、結局は現状がいいと納得して働き続けた。

どう見ても闇バイトでしかない労働内容闇金業者に搾取されている債務者としか思えない内容でしかないにも関わらず、あぶくまはこの社長のことを好意的に描いている。更に犯罪行為に対する良心の呵責どころか、犯罪を犯した意識すらなく、真偽関係なく、作者本人の無知ぶりが際立つエピソードとなっている。

回想編(その40~47,52~60)[7~8話]

震災前日の前震や、家族、友人やガールフレンドと過ごした、震災、ホームレス一切関係ない震災前の他愛もない日常を回想する。

震災前日に南相馬市では観測されなかったはずの大きめの前震があったことが語られる他、家族との日常、友人のヒデくんとガールフレンドのカエデちゃんと打ち込んだ卓球部やカエデちゃんとのデートの思い出など、心底どうでもいい回想が語られる。

それどころか大切な友人やガールフレンドの安否を深追いせず、あっさりと彼らの無事と再開を諦めており、あぶくまの薄情で人でなしな性格が際立っており、全く同情できないような内容が続く。

2013年独り立ち編(その70~75)[11話~12話]

ネタ切れにより唐突に2年経過する。

震災から2年経過しても、反社社長の下で働く日々を続け、故郷の南相馬市には東日本がなくなるというデマを根拠に一度も帰郷しなかった。持ってないと言い訳するために、震災時に持ってた携帯電話を棄て、川口市の家賃4万8千円、4畳半1LDK風呂トイレ別のアパートの4階402号室に引っ越して心機一転するも、社長から「俺のような生き方は無理だ」と諭され、解雇を言い渡される。再びひとりぼっちになったあぶくまは電気・水道・ガスが使えない中、貯金と退職金が尽きる前に新たな職を探すことを決意する。

赤羽エレキテルサービス就職編 [13話~20話]

ブラック企業に就職して働く日々を描く。

無職のあぶくまは、ネットの求人情報で見つけた「赤羽エレキテルサービス」なる町工場の面接を受け、見事採用される。社長にスーツを仕立ててもらい、本格的に社員として働くことになる。だが、業務中に誤って高圧電流の配線を切断して感電して以来、震災の記憶がフラッシュバックするようになる。心と体のバランスがおかしい状態でもなんとか平生を装い、半年働き続けるが、赤羽エレキテルサービスが火災で全焼、そのまま解散となったところで、本作は唐突に終了する

「回想」の体で1~4話と同じ内容を繰り返したり、弟が異父弟であったことやホームレス時の新エピソードなど、心底どうでもいい新情報を小出ししたり、意味不明なポエムを書き連ねたりと、11話以降、ネタ切れで無理やり引き延ばしていることが顕著に表れている。

反響

本作は大手メディアにこそ紹介はされなかったものの、ひろゆきをはじめとした著名人が引用したことにより、拡散に加担することとなった。

その後、朝日新聞のウェブ媒体の一部である朝日新聞GLOBE+の関根和弘副編集長(当時)があぶくまを取材し、記事にした。これにより「朝日新聞」を冠するメディアがあぶくまの作品に権威を与えてしまい、この漫画を事実と誤認する人々を多く輩出することとなり、風評被害を加速させることとなった。

詳細は後述するが、この関根和弘記者は悪名高いハフポストに出向した経歴があり、度々偏向記事を執筆しては炎上を招いた過去のある問題の多い新聞記者である。

登場人物

あぶくま君
南相馬市(原町)第一中学校卒業生 被災当時15歳(保険証によると平成8年の早生まれらしい)
作中では眼鏡をかけた、擬人化したシロクマの姿で描かれている。4話のみ「ふみお」と呼ばれているが、これが本名なのか不明。
前述の通り、中学の卒業式の際に東日本大震災に遭遇、家族全員や友人と音信不通になる。避難所をたらい回しにされ、東京に移動後、行政の支援を振り払い、そのまま半年間のホームレス生活を経験する。その後は反社社長の下で違法な住み込み労働を2年程度経験。反社社長から解雇されるも、「赤羽エレキテルサービス」なる町工場調の零細企業に就職。半年働くも、会社が火災で全焼し解散。あぶくまも再び無職になったと思われるが、物語がここで終了したため、その後の足取りは一切不明。一応、車で被災地を再訪できる程の余裕はあるらしい。
被災による度重なる不幸や劣悪な避難生活により感情そのものが喪失し、震災当時の体験や震災以前の思い出を思い出せなくなる程に精神的深手を負う。ホームレス生活以降若干回復するが、被災地の惨状や孤独感、差別などで傷心する日々を送る。食いしん坊なのか、食に関するシーンではやたらよだれを垂らしたり上機嫌になる気持ち悪い様子が描かれている。
家族や友人のことを何度も回想する割には安否確認はメールを1回だけ行う程度とやたら薄情だったり、2週間程度の避難所生活を腐す割に、半年間も続いたホームレス生活には特に不満を抱かなかったりと、共感し難い感性の持ち主であることが窺えるシーンが多い。
赤の他人の誘いに安直に乗ることに危機感を覚えなかったり、バイトの相場や給与明細を知らなかったり、違法な業務に対して罪の意識がなかったり、「飛ぶ」=「行方をくらます」の慣用表現を知らなかったりと、物知らずで法制度どころか一般常識に疎く、まともな社会人経験をしていないことを窺わせる節がある。

親族

あぶくまの家族
母、姉、異父弟(2歳)、甥(姉の息子・4歳)甥より年下の弟がいるという特殊な家族構成の一家。後に弟は再婚した母と義父との間にもうけた異父弟だと判明した。加えてシロという名の犬を飼っていた。震災後、音信不通になり、あぶくまに死んだことにされる。母はバツ2、姉はバツ1と2人揃ってシングルマザーである。役所を通じて警察に相談したものの遺体は見つかっておらず、死亡届も提出していないため、現在も行方不明扱いであることが後に判明した。近所で目立ちそうで、この設定だけでエッセイ漫画が描けそうな、特徴的な家族構成が実話ベースか完全なフィクションかは不明。
なお、親が行方方不明扱いだと、孤児としてカウントされないというのは制度上嘘である。
あぶくまの実父
18話にして初めて姿付きで登場した。土木業の現場監督をしていたものの、業務中の事故により死亡したらしい。後書きによると、2022年当時も立ち入りに申請が必要な帰宅困難区域に墓地があるらしい。他の家族と比べ、やけに顔の特徴が個性的。
あぶくまの義父
あぶくまのもう一人の父であり、あぶくま母の再婚相手。12話で初めて存在が示唆され、16話で初めて姿が描かれた。口元より上が影で見えず、容貌は不明。母との間に子をもうけてすぐに離婚した模様。
あぶくまの親戚
あぶくまが避難所移動の際に、職員から逃げ出す際の方便に使われたのみで、家族構成や住所等は一切不明。インタビューで何故か音信不通となっており、生死不明だと語っていた。つまりプロフィールの「親戚を全員失い」やあらすじの「家族・親戚全てを失った」というのは嘘である
因みに実際の両親・あるいは片親を失った震災孤児は祖父母、叔父叔母の過程に引き取られるケースが大半だった模様。

ホームレス仲間

ホームレスのおじさん
区役所、警察署は頼りない(インタビューによると被災地に帰されるから)という理由であぶくまをホームレスに引き入れた極悪人中年の男性。入場料がいるはずの新宿御苑に住み着いており、あぶくまにホームレス生活のノウハウを教え、日給2000円の半分以上ピンハネしているとしか考えられないバイトを斡旋した。元は運送会社経営者だったが、ギャンブルにハマり、会社の金を横領したことにより全てを失った模様。自業自得。ギャンブル依存症を患っているようで、ホームレスになっても中抜きした稼いだ金をパチンコに費やしている。あぶくまがホームレスになって半年後、「ここにいるべきでない」と引き入れた分際であぶくまを後述の社長に紹介して送り出した。
ホームレス(移動型)のおじさん
12話の初登場。「タチ」仕事中のあぶくまに、何度も漫画本を私に来てくれた(原文ママ)譲ってくれたホームレスのおっさん。「あさりちゃん」と呼ばれるタイプのホームレスで、漫喫やサウナを転々としつつ、駅のホームのゴミ箱を漁って雑誌の新刊や漫画本を回収して売却することを生業としているらしい。1日最大1000円稼いで凌いでいるとのこと。その程度の稼ぎで漫喫やサウナ泊まれるわけがないとツッコんではいけない。
ポニーテールのホームレス
20話で登場した柄の悪いホームレス。3日も炊き出しにありつけず、あぶくまの得た食事を無心するも断られ、その腹いせに「被災者なら他に面倒をみてくれるところがあるだろう!」「このウソつきが!」と正論暴言を吐き捨てる。これに対しホームレスのおじさんは「被災者に謝れバカ野郎」と作者へとブーメラン発言している。

反社社長とその関係者

反社社長
ホームレス生活を終えたあぶくまを引き取ったどう見ても反社な強面の男。あぶくまに仕事と住居を与えた。「喰うか喰われるかの世界」で生きていると自称していることから、少なくとも真っ当な社会地位の人間ではないことが窺える。その見た目に反せず、すぐに怒鳴り散らしたり、暴力を振るったりと短気で粗暴な性格。一方で、孤独の身であるあぶくまの身を案じて気遣っており、不器用ながらも根は人情深い性格である。そのため、9話の章タイトルでは「ツンデレ社長」と称されている。キモイ。本人の普段の仕事内容は不明だが、あぶくまには、窃盗債券の取り立て(法務省の許可が必要&未成年は不可)、Webページ(風俗店のHP)制作(「2chの質問箱」で訊きながら制作)、深夜の警備業(研修なし、未成年の就業は違法)など違法な多様な仕事を斡旋していた。読書が趣味らしく、時折、偉人の格言を引用した発言をしているが、明らかに誤用している。2年程あぶくまを雇い続けるが、違法な仕事に就かせた挙句、就学の機会を奪った分際であぶくまの将来を案じて、遂に解雇を言い渡した。
見た目や言動が闇金ウシジマくんを連想させることから読者からはニセジマに呼ばれている。
彼とあぶくまを描いたイラストをゲイ向け同人誌作家がTwitterに投稿しており、あぶくまはこのイラストに唯一いいねを押している。
社長の連れの女性
反社社長と共にいた女性。その38(書籍版6話)のみ福島差別を作中に盛り込むためだけに登場した。あぶくまに対し、「被曝してるんじゃない」「伝染ったりしない?」と福島差別の発言をしたことにより、社長を激昂させ、殴打されている。社長との関係性は一切不明。愛人、あるいは反社社長が関係している風俗店の従業員ではないかと言われている。
なお、その38は福島差別を扱ったことにより、その1以来となる1万超のいいねを集める反響を得た。
運送会社の兄ちゃん
あぶくまと共に、夜逃げした経営者が残した備品や家財道具を窃盗運び出す仕事をしていた人物。珍しく再登場する人物。見た目が地味だったため、読者の殆どが再登場時には存在を忘れていた。本職は長距離トラックのドライバー。元ヤンで、タバコとケンカが原因で高校を中退したらしい。夜勤明けのあぶくまと再会し、モーニングを共したが、その際あまりにも無知なあぶくまを心配して、勤務体系や社長の正体について忠告した。しかし、あぶくまがこれを意に介することはなかった。

中学時代の友人たち

ヒデ君
あぶくまの中学入学前からの友人。尺稼ぎのために急遽登場した。あぶくまを卓球部に誘い入れた。震災当日は一緒に帰る予定だったが音信不通になっている。なお、1話であぶくまに話しかけている人物がいるが、彼と同一人物かは不明。あぶくまとの一緒に帰る約束を破ってない限り、ほぼ確実に生存しているはずである。
カエデちゃん
1学年上の卓球部の先輩にしてあぶくまのガールフレンド。尺稼ぎとリア充自慢のために急遽登場した。彼女の誘いをきっかけにあぶくまとダブルスを組み、その後交際に発展した。デート中に先輩と呼ばれてキレる情緒不安定な性格。あぶくまに、自分と同じ高校に進学するよう提案したが、あぶくまはいわき市の高校に行くと決めていたため、叶わなかった。震災後、ヒデ君と同じく音信不通になる。なお、あぶくまがいわきの高校に行く設定は、無断転載したTwitterのベッダー画像がいわき市のものだったことを有志に指摘されたため、急遽設定した説が濃厚。
ガラケーを捨てたことにより、完全に諦めたかと思いきや、その後何度も回想や夢で登場し、未練タラタラな様子が窺える。

川口市

大家さん
あぶくまの引っ越先である、川口市の下宿の大家をしている中年男性。入居時に電気・ガス・水道を契約していなかったあぶくまに水を与え、更に余っていた冷蔵庫をあぶくまに譲った。

赤羽エレキテルサービス

「学歴不問かつコンピューター系」の仕事を探していたあぶくまが応募、就職した町工場調の小規模ブラック企業。社内ネットワークの構築や電気工事を主な業務としている。「赤羽」と関しているものの、東京の赤羽に存在している企業なのかは不明。ただ、赤羽はあぶくまの住む川口市に隣接している。後に火災で全焼し、そのまま解散となった。

社長
赤羽エレキテルサービスの社長。あぶくまを「直観」で採用し、無料でスーツを用意する非常に面倒見の良い人物。幼い頃に両親を亡くしていることから、似た境遇のあぶくまに同情を寄せている模様。あぶくまが業務中に事故を起こし、九死に一生を得た際は心配のあまり、あぶくまを殴打している。
オカ
赤羽エレキテルサービスの事務・経理担当の女性社員。柴田理恵似。あぶくまに履歴書に緊急連絡先がないこと尋ねたことにより、あぶくまが孤児であることを会社内で初めて知る。
赤羽エレキテルサービス社員
強面のカジ、陽気な性格のイデ、社内SEのアマギという名の3人の男性社員。
察しの良い人は気が付いただろうが、赤羽エレキテル社員の名前は、それぞり岡ユリ子(帰ってきたウルトラマン)、カジ参謀(平成ウルトラセブン)、イデ隊員(ウルトラマン)、アマギ隊員(ウルトラセブン)と全員ウルトラシリーズ由来である。あぶくまの趣味や年齢層が察せられるネーミングセンスである。

作品外の関連人物

関根和弘
あぶくまを取材した朝日新聞記者。典型的な出羽守。朝日新聞の関西各地の支局を点々とした後、モスクワ大学ジャーナリズム大学留学、モスクワ支局や北海道報道センター等の勤務を経てハフポスト日本版に出向。2年半の勤務の後、現職の朝日新聞Globe+副編集長となったお察しな輝かしい経歴の持ち主。現在に至るまで、日本をdisる偏向記事社会問題に鋭く切り込む記事を執筆してきた。あぶくまから見せてもらった公的証明書[要出典から、この作品を真実だと主張しており、ネット民にデマと決めつけられ、誹謗中傷に晒されているあぶくまに同情を寄せている。
2022年9月付で朝日新聞Globe+編集長に昇格した。
あぶくまの友人
関根の取材時にあぶくまに付き添っていた友人。その他の素性は一切不明。インタビューによると、この作品は、酒の力を借りて、彼とアイデアを出し合いながら描いたものらしい。無茶苦茶な内容になるのも納得の理由。
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)
デジタルマーケティングに関する民間資格「ウェブ解析士」を運営する一般社団法人。代表者は江尻俊章。あぶくまの講演を共催改め、主催したが、収益寄付先を削除したり、講演情報を非公開にしたりと不可解な動きが目立つ。あぶくま曰く、代表の江尻と「ひょんなキッカケで知り合っ」たらしい。
なお、試験費用、受講料、年会費等が高額な割に利用範囲がかなり限定的なため、典型的な士商法であり、役に立たない資格と一刀両断されている。(後述)

問題点

インフォメーション

【南相馬市役所等、関連機関への問い合わせを検討している方へ】
多数の問い合わせ対応に追われることで、各機関の通常業務に支障を来す可能性があります。個人での問い合わせは止めましょう。

先述してきた通り、この漫画、矛盾点や誤りがあまりにも多い。また、あぶくまの存在を客観的に証明する資料は、少なくとも現時点でも一切存在しない。そのため、「東日本大震災で被災した元ホームレスの震災孤児」という作中の「事実」は完全に破綻しており、「震災の記憶を風化させない」「当時の様子を知る」資料としては全く役に立たない。

これまでに有志により検証が行われており、自治体、報道機関等の記録・統計と照合したり、南相馬市や関係団体に問い合わせたり、南相馬市で被災した人々の証言を集めたり、現地に赴いたりと様々な調査が行われたが、いずれも漫画の描写と反する結論が得られている。

以下、争点や矛盾点を解説していく。

フィクション・ノンフィクションの見解が一貫していない

フィクションorノンフィクションの説明は一貫しておらず二転三転しており、苦し紛れの言い逃れにしか聞こえない部分が多い。

詳細な解説

朝日新聞Globe+記事内では次のように述べている。

本当です。漫画にあるとおり、私は福島県南相馬市で被災しました

震災の壮絶体験を漫画化 15歳で家族失い、ホームレス…謎の投稿主あぶくま君に会う

この通り、福島県南相馬市で被災したことは事実だと主張しており、記事を書いた関根和弘記者も「公的証明書」を見せてもらって裏付けを取ったと記載している。なお、この「公的証明書」がどういった種類のものであるかは一切明かされていない

どころがレスバの最中に初めてフィクションを織り交ぜていることを初めて言及した。それまではノンフィクションだと明言もしていなかったが、全て実話だと信じている人々の反応が多数であった。

そして冒頭に記載通り、連載再開直前の2022年4月ごろに「特定防止のために一部フィクション」であることをプロフィールに書き加えている

ところが、同年8月開催のウェブ解析士協会主催のオンライン講演に登壇することを発表した際、その告知ページにてあぶくまは次のように発言している。

このキャラクターには、着ぐるみのような中身がありません
また、直接的な本人はいません。複合的な震災体験を追体験していく物語です。

(中略)

直接的本人がいませんが、作品の骨組みを作っているのは作者本人の震災体験にあります。

【Flashセミナー】Vol.73【収益全額寄付】私があぶくま君である理由』より抜粋

被災者であることは本当だと予防線を張りつつも、誰かの震災体験を継ぎ接ぎにした完全なフィクションであると解釈できる釈明をしている。

そして、ebookjapanより出版された電子書籍の奥付では、

この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件等は一切関係ありません。

完全にフィクションであることを明言している。

ところが合冊版1巻の描き下ろし漫画内では

そしてこのマンガの内容はほぼ実体験です

と講演や奥付とは真逆にして朝日新聞Globe+記事と同じ主張を書き記していた。そもそも漫画内で真逆の見解が衝突するという、かなり無茶苦茶な状態となっている。

これだけ見解を二転三転させている時点で十分怪しいが、一部フィクションでは済まないレベルで、実際の震災描写と大幅に乖離していることをこれ以降で解説していく。

南相馬市の震災描写が実際の記録と大幅に異なる

作中の震災当時の様子や避難所の状態は、震災当時の記録は南相馬市の『東日本大震災記録誌』をはじめとする複数の資料や証言と大幅に食い違っている。その上、避難所の環境や教師、自治体職員等の対応等を腐すような露悪な展開に終始している。その上、地名、経過日時、原因等の詳細な情報や、南相馬市なら経験したであろう原発事故の特異な体験など、読者が本当に知りたいような体験談が全く反映されていないことが、虚偽あるいは調査不足であることを物語っている。

各矛盾点は以下の通り

無能すぎる第一中学校教職員

黒板に書かれた「第一中」の文字、市役所まで徒歩15分の距離という描写から、描かれているのは南相馬市立原町第一中学校で確定しているのだが、個々の描写がかなりおかしなことになっている

詳細な解説

南相馬市の公立中学校で3月11日に卒業式があったことは事実であるものの、卒業式は午前で終了し、殆どの生徒が下校していたという証言がある。なお、あぶくまは式終了後、友人らと遊ぶ約束をしており、震災発生時刻の14時46分まで学校に残っていた理由が全く不明である。

更に原町第一中の校舎は3階建であるのに対して4階建の校舎が描かれている。

その後現れた教師は、瓦礫が散乱している町中を生徒を引率して歩くという無茶苦茶な行動を取っている。実際は、大体の学校がそうであるように、原町第一中学校は市指定の避難所として設定されており、実際教職員が防災対策本部と連携して避難所開設を行ったことが記載されている。

教職員であれば、震災時の対応は知っているはずであり、問い合わせた有志も「絶対にありえない」との回答を得ている

因みに福島県の各中学校の震災対応については福島県中学校長会が作成した『東日本大震災を越えて ふくしまを生きる』に詳しく記載されている。

機能不全扱いされる市役所

未曽有の災害の中でも被災者対応に当たった南相馬市役所職員だったが、作中では機能不全のレッテルを張られていた

詳細な解説

度々機能不全に陥っている状態が描かれている市役所だったが、市は災害対策本部を15時14分には設置しており、充分に機能していた。

実際の南相馬市の活動内容は『東日本大震災記録誌』に詳細に記載されているので、

因みに作中の校舎の外観が、南相馬市のどの学校とも一致しない特徴なのに対し、何故か南相馬市役所の外観のみ忠実に描かれている

また、震災から2,3週間経過した避難所移動の際も、事実に反して市役所が相変わらず機能していないと描写されている。そのせいで避難所移動の際のトラブルを招き、あぶくまがホームレスになったのは半ば市役所のせいとも取れる描き方をしている。

欠点や短所しか描かれない避難所

避難所の描写は後のホームレス描写に繋げるためか、徹底して過酷だった描写しか描かれていない

詳細な解説

作中では毛布もないまま床で雑魚寝している様子が描かれているが、毛布は震災発生当日に配布された上に、市民によって多数寄付がなされた。そもそも、あぶくま自身も描写している通り、電気は生きており、震災発生当日夜の写真では、ストーブが炊かれおり、毛布で暖を取る人々の様子が記録されている。

また、携帯の充電を行っていたのはあぶくまのみではないため、本来ならタコ足配線状態になっている場合が殆どだが、一人でコンセントを占有しているというおかしな描写となっている。更に、鳴らなかったという携帯電話だが、実際は緊急地震速報が高頻度で鳴り響いていたとのこと。おまけに教職員らによる安否確認が行われており、あぶくまの携帯電話が鳴らなかったというのはまず考えられない。

食料事情については、記録誌にも、切迫していた様子や、炊き出しおにぎりが人数の半分しか用意されていないことなどが記録されており、あぶくまの描写と一致したような様子が描かれているが、配給が飴玉3個のみという明らかに誇張した描写も描かれている。また、支援物資や従事者の努力により、市内で食料の配給や炊き出しが継続的に行われていることが描かれている。

こうした体験記にありがちな、過酷な中でも有難かった、助かった事物のエピソードトラブルが発生した原因やそれに対する対策や提言等、被災を教訓にした内容が描かれていることが多いが、あぶくまの漫画はただ腐す一方である。

明らかにおかしい被災地の惨状

被災地の惨状が記録や証言と大幅に異なっており、想像あるいは他の地域や他の震災を混同したような描写ばかり目立つ。

詳細な解説

「あたり一面まともに歩けやしない」「町は壊滅状態で道路も寸断」と形容されている被災地の状態であるが、実際のところ、建物倒壊の被害は、大半が津波による被害で、地震による倒壊は比較的軽微だった。少なくとも、翌日には自衛隊車両が車列をつくって走れるレベルには瓦礫の散乱や道路の寸断は発生していない。その上、そんな中迎えに来た親と帰宅する描写も描かれており、二重三重におかしな描写となっている。

聞き込みや実際の被災者も同様の回答をしている。

更には自ら家族を探しに外出し、津波によって流された自宅跡を掘り起こしているが、そもそも第一中学校の校区には津波は到達していない。しかも、マンガのような更地ではなく、基礎などが残っている他、水が引いておらず、泥濘も残っており、非常に危険だったため、制服姿の中学生が単独で捜索するのはまず考えられない。なお、実際の捜索は消防、警察、自衛隊の隊員らによって行われており、浸水区域は立ち入り禁止だった。

因みに、当時は福島第一原発の事故に伴い、屋内退避が呼びかけられており、ますます中学生のあぶくまが外出できる描写は不自然なものとなっている。

希薄すぎる原発事故描写

東京電力福島第一原子力発電所の事故により、市の大半が30km圏内に含まれている南相馬市にもそれに伴う対応が取られ、あぶくまも見聞きしていたはずだが、作中ではごく僅かしか語られていない

詳細な解説

南相馬市は南部の多くが、事故を引き起こした東京電力福島第一原子力発電所の半径20km以内の避難指示区域、市の大半が30km圏内の屋内退避区域に指定されており、それに伴う対応が行われていた。

しかしながら、あぶくまの描写は「被災者の会話から何か起こったことを悟る」「東京移動後にネットで調べて知る」ぐらいしか描かれておらず、南相馬で被災した割にはあまりにも無知な有様であった。

実際の所、被災者に対しスクリーニングや防災無線等を用いた屋内退避の呼びかけ警戒区域内の避難所の移動が行われており、作中で原発事故に言及しないことには、かなりの違和感がある。

また、後述の避難所移動も事故に伴う対応の一つで、被災者にも説明があったはずだが、一切描写されていない。

無計画な避難所移動

原発事故に伴い、避難所移動の対応が取られたのは事実だが、事前にアポも取らずに移動したような無計画な移動描写となっている。

詳細な解説

避難所の移動では、役所が機能していないために、連絡と伝達が上手くいかず、受け入れ先の避難所が決まらない様子が描かれている。しかし、役所が機能していたのは前述した通りである。市外への避難所移転も移動先の自治体と連携し、バスを用いた集団避難を実現させている。

また、移動先の自治体や人数もしっかりと把握されていたうえ、避難先自治体にも市職員が派遣されて、被災者のフォローにあたっていたことも記されている。

そもそも移動先は県外は茨城、群馬、新潟、宮城、長野、山形であり、東京方面に移動したことは確認できない。

なお、作中で誤報だと報じていた板橋区は避難所を開設しており、受け入れに余裕があったことが判明している

発生していない前震

震災の前日に大きめの前震があったことが語られているが、実際は早朝6時24分に最大深度4の地震が発生した程度で、南相馬市近辺で、回転寿司チェーン店が営業しているような時間帯に体感できる地震は発生していない。

2011年3月10日の地震情報

遺体安置所の描写がデタラメだらけ

作中で何度も蒸し返されている移転先の避難所兼遺体安置所の惨状であるが、実態はとりわけ群を抜いてめちゃくちゃな描写かつ、従事した人々を激しく侮辱する内容であるため、ここに別途解説する。

詳細な解説

避難所は極限状態でした。次々と遺体が運び込まれ、安置された遺体は私たちの生活スペースからも見えるようになっていきました。警察官だけでなく、民間の避難者が検視を手伝うような状況で...

震災の壮絶体験を漫画化 15歳で家族失い、ホームレス…謎の投稿主あぶくま君に会う

まず、震災から2週間経過して、避難所と遺体安置所を併設せざるを得ない程ひっ迫した避難所兼遺体安置所は存在しない。そもそも、前項で解説したとおり、その頃には避難所の市外・県外移転などが進んでいる最中であった。そんな状況でわざわざひっ迫した避難所に移動する意味が皆無である。

遺体安置所は遺体を媒介した感染症や死臭・腐臭、遺体に直面することへの心理的ストレス等のリスク、検視・納棺等の安置作業のスペース確保等を鑑みて、単体で設置されるのが基本である。実際に南相馬市は原町高校や相馬農業高校、後にスポーツセンター、隣接する相馬市では旧アルプス電気社屋にて検視および遺体安置所を設置していたことが複数の資料から確認できる。

また、遺体は棺桶に腐敗抑制のドライアイスと共に納棺されるのが普通である。一方、宮城県や岩手県等では遺体の収容数が非常に多く、検視が追い付かなかったことや、物流の遮断等で棺桶やドライアイスが不足したことから、納棺されていない事例も確認できる。(その場合でも遺体をポリ袋に入れて腐敗を防いでいた)しかし、少なくとも南相馬市では棺桶やドライアイスの不足や検視の遅れ、火葬場の機能不全等は確認できず、遺体安置所の写真は棺桶にいれて安置されたもののみ確認できる。あぶくまの描写のように、毛布で包んだ状態で並べただけの安置だったことを示す証拠は一切確認できない

実際の所、資料の殆どで、震災による混乱の最中でも従事した人々の不断の努力により、遺体の収容から検視、安置の体制が整えられ、身元が判明した遺体から順次火葬されていったことが記録されている。作中のように民間人が検視を手伝うような極限状態は発生していない

実際に南相馬市・相馬市で検視した後に宮城で検視をした医師の証言からも、宮城と比較して相馬市・南相馬市の検視にゆとりがあったことを証言している。

福島は(遺体が)徐々に上がって来て、待ち時間もありましたが、宮城でそんな暇はなかったです。福島はいっぺんに来ても3体とか。その感覚で行ったら、まさに戦場だった。

時事メディカル『あの時、東北の死体検案所で見たものとは~法医学会初の被災地派遣―長崎大医学部長~』より抜粋

こうした一方、隣接する相馬市では、原発事故で避難所を移転した南相馬市民が遺体安置所が設置された旧相馬女子高校に避難するという、あぶくまの描写と類似した事例が確認されている。しかし、南相馬市民が移動してきたのは3月15日から17日にかけて、さらに安置されていた遺体は3月18日までには旧アルプス電気社屋に完全に移動され、避難所と遺体安置所は併設された期間は震災発生から1週間程度、しかも遺体安置所となった体育館とは隔離されており、容易に近づけなかったことが判明している。よって「2週間ほどして」「避難所に遺体が運び込まれた」「生活スペースら見えるところに安置」といったあぶくまの描写とは全くかけ離れている

おまけに救助隊員(?)が検視が済んでいない泥だらけの遺体を見せびらかすという死者の尊厳を踏みにじった行為を描いており、あぶくまの良識の無さを垣間見える描写となっている。

また、この論点をピンポイントで議論したTogetterまとめが存在する。コメント欄を見ればわかるが、当時南相馬市で被災した人々が、あぶくまの描写に全否定のコメントを寄せている。

参考資料一例

不自然なホームレス描写

ホームレスの描写は多くの読者が未経験の領域であるため、確証となる資料が少ない。しかしそれでも、明らかに不可解な描写が多数存在する。ひろゆきが紹介した「義務教育よりも役立つホームレスのおっちゃんの知恵と優しさ」は段ボールハウスの作り方炊き出しの並び方廃棄弁当の貰い方ぐらいしか描かれていないうえ、どれも怪しい描写である。

詳細な解説

第一、あぶくまをホームレスに引き入れる行為が刑法224条(未成年者略取及び誘拐)に抵触している可能性が高い。

ホームレスが新宿御苑に住んでいる描写がなされているが、新宿御苑は入場が有料の公園のため、ホームレスが居住することはまず不可能。入り口付近にもスペースは存在するが、テントや段ボールハウスを無数に並べられる程広くはない。

炊き出しがランダムと描写されているが、仮にもしランダムにしてしまえば、食料の取り合いでトラブルが発生したり、公共施設を利用する他の利用者にも迷惑をかけることが想定される。そのため、告知がないというのはまずあり得ない。因みに炊き出しの情報はインターネット上でも告知されている。(例①例②

また、NPOや慈善団体による炊き出しは、ホームレス支援や実態把握を兼ねているため、仮にあぶくまのような中高生がいれば、確実に通報・補導されると考えられる。

炊き出しにあぶれた際の居酒屋やコンビニで弁当を貰うという描写があるが、当時の弁当の廃棄は公衆衛生上の問題から、管理が厳格化されており、実際に貰えたかは非常に疑わしい。そもそも、避難所の炊き出しや配給よりも食べ物にありつける確率が低いと推定できる。

段ボールハウス生活について、大雨での苦労話があっさりと描かれている程度で、避難所よりも良い環境のように回想しているが、猛暑や台風など他の要因を考えるとあまりにも無理がある。実際、2011年の9月には平成23年台風15号が首都圏に猛威を振るっており、これについて一切言及がないのはあまりにも不自然である。

あぶくまの従事した「タチ」こと消費者金融の看板持ちの仕事だが、日給2000円と、当時の最低賃金2時間相当を僅かに上回る程度の超低賃金であり、ほぼ確実に違法労働である。

更に、台詞に出てくる「歌舞伎町の銭湯」だが、2011年当時歌舞伎町に銭湯は存在しない

また「タチ」(看板持ちのバイト)、「戸建て」(テントに住むホームレス)、「あさりちゃん」(駅でゴミ箱の雑誌を漁って生計を立てる移動型のホームレス)、等々、実際に存在するのか怪しいホームレス間のジャーゴンが登場する。

法を犯しまくりの闇バイト生活

ホームレス脱却後の反社社長の下での住み込みアルバイトだが、仮に事実なら、不法行為・あるいは犯罪でしかない描写が多数存在する。しかもあぶくまはその社長を「ツンデレ社長」とキモく肯定的に描いているため、不気味さに拍車をかけている。

詳細な解説

描かれている描写は次の法律に違反している可能性が高い。

刑法第224条(未成年者略取罪)
ホームレスの男と同じく、未成年のあぶくまを騙して労働させた行為がこれに該当する可能性が高い。
刑法第154条(公文書偽造罪)
住民票を「取る」という不可解な表現が、嘘の住民票をでっち上げることであるのならば、これに該当する可能性が高い。そもそも住民票は「移す」ものであり、この際当初の住民票の自治体と連絡をとるため、この際に行方不明になったあぶくまは確実に南相馬市役所に発見される
労働基準法第61条(深夜業)
作中では24時間勤務と書いてあるが、未成年の深夜労働はこの法律で禁止されている。
警備業法14条第1項(警備員の制限)
18歳未満は工事現場の交通誘導含む警備業に就業することはできず、15、16歳のあぶくまは当然不可能である
警備業法21条第2項(警備業者等の責務)
そもそも警備業は規定した時間の講習を受けることが義務付けられているため、あたかもタイミーのように未経験者がいきなり働くことは不可能である。
刑法第235条(窃盗罪)
夜逃げした会社の備品を債権者が来る前に回収する業務を行っているが、これは債権者から備品を窃盗する行為に該当する可能性が高い。
債権管理回収業に関する特別措置法
あぶくまは前述の労働内容を「債権の回収のような」と形容しているが、この反社社長が法務省に申請して認可された債権管理回収業者(借金取り)であるのか不明。

更に、給与は社長からの手渡しと警備業者からの受取両方がなされており、雇用形態が全く持って不明である。

この描写、『闇金ウシジマくん』に描かれていたような闇金業者が借金返済のために面倒を見ている行為と酷似しており、少なくとも美談にできるようなエピソードではない。それどころか2年目に端金払って放り出しているのでかなり悪質である。

ブラック企業赤羽エレキテルサービス

あぶくまの就職した赤羽エレキテルサービスであるが、ホームレスや反社よりマシとはいえ、かなりのブラック企業である。

詳細な解説

社保なしというが、作中描写がどう見ても常時5人以上雇用している電気・ガス事業所であり、社会保険への加入が義務付けられている強制加入事業所である。あぶくまもどう見ても正社員であり、国保から社保への転入もし未加入が事実なら6ヶ月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金の他、追徴金が課される可能性がある。(参考

更には残業代がつかない。典型的なブラック企業あるあるである。(みなし残業代ということなら考えられなくもないが……)

しかも碌に研修を積まないまま現場に投入しており、案の定労災を引き起こすが、その際の社長の行動が、あぶくまを殴打するという、負傷したかもしれない相手にする行為とは思えない有様である。

その上、未成年が就労する場合、労働基準法57条にて事業所に年齢を証明する戸籍証明書を備え付ける必要があるはずなのだが、これをどうしたのかは一切描かれていない。

そもそも、未成年の孤児が面接に来たなら、雇ってないで、最寄りの役所や警察署に相談しろよと言いたくなる内容である。

因みに従業員らの「僕らは幸い被災しなかったけど」というセリフがあるが、東日本大震災はその名の通り、東北・関東の東日本という広範囲に被害をもたらした震災であり、東京都でも震度5強の強震だった上、首都圏でも帰宅難民が発生する被害が発生している。赤羽エレキテルサービスは関東に存在しないとでも言うのだろうか。

どうあがいても南相馬市に捕捉される

自身の境遇を「網から網へ抜けた」と形容しているあぶくまであるが、これまで見てきた場面で、南相馬市やその他公的機関に孤児であることが露見しうる場面は複数存在する

詳細な解説
学校・教職員との連絡
各学校で生徒の安否確認やその後の避難先の確認等が取られていたことが複数の記録から描かれており、この際に教師によって孤児になったことや行方不明なことが確実に露見する。また、あぶくまはいわきの高校に進学が確定しており、この際にも高校側から行方不明なことが露見する可能性がある。
避難所生活時・移動時
市職員により身元確認や親族の安否確認が行われていたはずであり、単独でいたあぶくまが放置された可能性は考え難い。
遺体安置所での遺体確認時
遺体安置所は気軽に入れた場所ではなく、特徴の照合等で手続きが必要だったため、確実に孤児であることが露見する。
ホームレスの炊き出し時
未成年者がいた場合、炊き出しを行っているNPO職員や慈善団体メンバーによって、通報される可能性が高い。
ホームレス脱却時
この際に転出届の提出、住民票の変更や国民健康保険の手続きなど、必要な行政手続きを行っていれば、確実に南相馬市に捕捉されるはずである。
川口市転居時
賃貸入居に伴い、身分証明書や住所の変更等で行政を介した様々な手続きが必要となるはずで、未成年が行うとなれば必ず孤児であることが露見するはずである。
赤羽エレキテルサービス就業時
未成年の就業となれば、行政を介した様々な手続きが必要となり、とりわけ戸籍証明書の取得となれば本籍地への請求やそれ以前に転籍届を提出する場面があり、間違いなく捕捉される。

そもそも、これだけ多数の行政への手続きや介入があるはずの場面で、避難所移動以降、一切行政組織が登場しないことが明らかに不自然である。その上、ホームレスの男や反社社長のようなアングラな人間はともかく、大家さんや赤羽エレキテル社長など、真っ当な社会人である人々も、あたかも理解のある彼くんよろしく、都合よく手を差し伸べるものの、誰一人行政に繋げないところも不自然である。おそらく、行政手続き等の正しい内容を知らないため、描写した場合エアプであることが確実に当事者や有識者にバレるため、敢えて描写していない可能性が高い。

また、避難生活、ホームレス時の健康保険料等や携帯料金の支払い等があるが、これをどうしてきたのか描かれていない。むしろ、ホームレス生活後に携帯を取り出すという、それまでの契約がどうなってるのか不可解な場面が存在する。

メディアリテラシーのある読者であれば、孤児になった場合に取った手続きの種類やプロセス、受けた支援の内容といった詳細な情報が知りたかったと思われるが、これらについては遂に語られることはなかった

個人情報セルフ開示

特定される恐れがあると逆ギレしてフェイクを盛り込んでいることを明言したあぶくまであるが、もっと必要な体験や情報を差し置いてその特異な個人情報を開示しているのは他でもないあぶくま自身である。

詳細な解説

作中からわかるあぶくまの特殊な特殊なプロフィールは以下の通りである。なんと川口市のアパートの特徴と部屋番号まで開示している。

  • 南相馬市立原町第一中学校生だが、海沿いの校区外から通学している
  • 母子家庭で甥より年下の実弟がいる
  • いわきの高校に進学予定(原ノ町より電車で1時間以上
  • 川口市の家賃4万8千円、4畳半1LDK風呂トイレ別のアパート4階402号室に在住(現在も同じかは不明)

この通り、やたら特殊な家庭環境や、地元民からするとレアケースな境遇(後述)、おまけに住んでいる賃貸の情報など、事実ならば簡単に特定できる情報ばかり作中で言及されている。

そもそも、仮にこれらがフェイクだとしても、震災当時の様子を知る上で全く必要のない情報を、何故伏字等にせず、わざわざ細かく設定したのか謎である。その熱量を震災や就職時の描写の考証に充てた方がよっぽど有意義だったはずである。

本当に南相馬や東京にいたの?

この他にも、被災者ならまず印象に残ったであろう体験を描写していなかったり、南相馬市や東京にいたにもかかわらず、明らかに土地勘に疎すぎる描写がある。

詳細な解説

一例として、あぶくまは浪江町にあるサンプラザで卒業式後に遊ぶ約束をしていたり、カエデちゃんとデートで、福島市に存在していた中合(総合デパート)で遊んでいた描写があるが、地元民からしたらかなり違和感のある行動とのこと。浪江町は南相馬市の中心である原ノ町駅から電車で20分前後とそれなりに離れているし、マップで見ると一目瞭然だが、福島市と南相馬市は交通の便がとても良いとは言い難く、遠出をするならいわきか仙台の方が眼中に入るとのこと。じゃあ浪江町で遊ぶなら、なんで14時46分まで学校にいたんだか……

更に、思い出の地として挙げているリフレ富岡と浪江の大室屋も南相馬市と離れており、違和感がある。

その上、あぶくまの高校進学先だったいわきであるが、やはり地元からしたら違和感があるようで、県唯一の水産高校である小名浜海星高校に進学する以外で、原ノ町から特急でも1時間以上かかるいわきに進学するメリットは特にないそうである。

あぶくまは度々「東日本から」や「東日本自体がなくなる」といった表現をしているが、東京も東日本の一部である。

また、当時南相馬市には出店していないくら寿司(のパロディ)と今も福島県に出店していないコーナン(と思しき店舗)の外観を描いている。しかも作中のくら寿司とコーナンの配置と酷似した場所は大阪府に存在する。

その上、確認されているTwitter上での最後の活動が大阪に存在する四條畷学園大学のツイートをRTすることだったため、実は大阪在住ではないのかと疑われている。

体験記なのに第三者の台詞

以下のツイート作中では、その場にあぶくまがいない時の母と姉の会話反社社長の心境を描いており、体験記であること忘れたか、テレパシー能力持ちである描写がなされている。

詳細な解説

▼該当ツイート

そもそも中身がスカスカ

そもそもこの作品、矛盾や誤りが多い以前に、露骨な尺稼ぎばかりで中身がない

とりわけ、描くネタが尽きたと思われる中盤以降から、エピソードの使い回しや、無駄ゴマや大ゴマの多用や回想の体のエピソード再放送など、ページ数を水増ししているとしか思えない描写が多くなる。

詳細な解説

代表例として、上のツイートが顕著だが、台詞のない虚無コマを入れてタメをつくったり、一コマが無駄に大きい割に台詞も少ないために、かなりテンポが悪く、大したことのない会話や展開に数ページ費やしている有様となっている。

その上、回想の体で避難所描写を何度も使いまわしており、少なくとも劣悪な避難所で寝た描写は5回デタラメな遺体安置所描写は3回も再放送している。特に酷いものでは15話から16話にかけて、居酒屋の会話という体で1~4話のダイジェストをしている体たらくとなっている。

また、11話以降、何が伝えたいのかよくわからないポエム調のモノローグを多用している。以下はその代表例。

途切れてしまう縁もあれば思わぬところで結びつく縁もある…

…僕はそんなことをぼんやりと考えていた

僕はその日の帰り道何度も何度も後ろを振り返った

会社へと続く道がなくなっていないかどうかを確かめるために

17話より抜粋

「孤児にカウントされていない」という大嘘

あとがきにてあぶくまは自身のことを「孤児の中にカウントされていない」と言い訳していたが、これは明確な嘘である。

詳細な解説

あぶくまは(恐らく否定派への反論として)あとがきにて以下のように記述している。

それとまだ決心がついていなくて 母・姉・弟・甥の死亡届は出していません

だからあぶくま君はまだ孤児の中にカウントされていません

合冊版1巻後書きより抜粋

すなわちあぶくま君は、親族の死亡届を出しておらず、行方不明扱いのため、孤児としてカウントされていない=孤児として統計の数値に反映されていないと述べているのであるが、厚生労働省の資料は次のように定義している。

震災孤児とは、大震災により両親が亡くなった又は行方不明となった児童のこと。(ひとり親家庭であって、震災により、そのひとり親が亡くなった又は行方不明となった児童を含む)児童の年齢は震災発生時に18歳未満であったものをいう。

厚生労働省作成『災害時における児童相談所の活動ガイドライン』より抜粋

すなわち母親が行方不明であっても、あぶくまは孤児として定義される存在である。

因みに東日本大震災含む災害の行方不明者は特別失踪として扱われ、危難が去ってから1年で、失踪宣告が認められ、遺体が存在しなくとも死亡したものとみなされるが、東日本大震災では特例で失踪宣告なしで死亡届の提出が可能となっている。(参考)死亡届を提出した場合、相続の手続きや生命保険の受取が可能になるなど、多数のメリットがある。

そして岩手・宮城・福島の震災孤児は241人確認されているが、少なくとも2015年にはその全員が児童相談所を通じて対応済みであることが確認されている

ヤバいジャーナリストの関根和弘とマスゴミ朝日新聞Globe+

朝日新聞という、曲がりなりにも大手メディアの一部門であり、その名を冠していることで、あぶくまに権威を与えてしまった、朝日新聞Globe+副編集長(当時)関根和弘であるが、やはり問題だらけの記者であった。

詳細な解説

この記事を執筆した関根和弘だが、朝日新聞の記者というだけでもかなり胡散臭いが、モスクワ大学ジャーナリズム学部留学[1]に、ハフポスト日本版出向という更に胡散臭い経歴がある。

実際、関根はハフポスト時代に望月衣塑子を支援する中学生や、なでしこ寿司を取材、Globe+転属後も「車椅子乗車拒否」の伊是名夏子を取材しているが、いずれの記事もあぶくまの時と同じで「取材対象の疑惑や批判を無視して一方的な被害者と仕立て上げネットからの批判は正当なものも含めて全て誹謗中傷として片づける」という姿勢で一貫している。

一方の関根記者だが、南相馬市に裏取りをしたか否か質問した人や、あぶくまを否定する被災者を捨て台詞と共に悉くブロックしたり、その際に批判ツイートを晒しあげたり、自作記事を肯定するツイートと片っ端からリツートする中でこいつらが流されて死ねばよかったのに」という過激なツイートをリツイートする等ツイカスじみた記者としてあるまじき行動を取っている。

『「裏付け」は欠かさない』と豪語していたが、後にあぶくまが「直接的な本人はいない」と公言したことにより、記事内容が全くのデタラメであることが実証されたどころか、意図的にフェイクニュースを執筆した疑惑がかけられることになってしまった。

また、ロシアに関しては、t.A.T.uのMステドタキャンの真相を描いたエンタメ寄りの記事を書く一方、ロシアのプロパガンダを真に受けた記事を書いて、名指しで批判されたこともあり、やはり信用に足らないジャーナリストである。

近年では朝日新聞Globe+はロシアのウクライナ侵攻以降、度々ロシアを擁護する、朝日新聞に掲載できないような過激な主張を垂れ流しており、信頼に値しないメディアであることが窺える。

怪しすぎる講演に登壇

2022年6月中旬、事態は急展開を迎えた。なんとあぶくまが講師として登壇するセミナーが開催されることが発表された。その名も「私があぶくまである理由 コロナ禍に始めた無謀な無謀な挑戦 -5万人以上を巻き込んだ震災アンチテーゼの動機-」というもの。アンチテーゼというのがこれまた被災者たちを侮辱しているとしか思えない。

詳細な解説

前述の通り、あぶくまはこの告知で初めて「東日本大震災で孤児、ホームレスを経験したあぶくま君」なる存在が実在しないことを認めたのだが、それ以上にこのセミナー、あぶくま本人に違わず怪しい動きを見せている。

  • タイトル先頭の【Fukushimafrogs寄付講座】が【収益全額寄付】へと改変され、寄付先を意図的に隠匿したように見える
  • 主催のSpread From Fukushimaが削除され、共催のウェブ解析士協会が主催に変更される
  • このSpread From FukushimaとFukushimafrogsの連絡先は同じ
  • 寄せられた(?)質問の内容、日本語が不自然(例:「パソコンとか使ってるのですが、その年齢の人で福島の人は普通PC詳しくないと思います。」)福島県民に対する熱いヘイトスピーチ
  • セミナーのページが突然非公開になる
  • 寄付先は江尻が代表を務めるをEO North Japanだとあぶくま本人が明かす(つまり主催のポケットに金が入るだけで寄付とは言い難い)

このセミナーにはSpread From Fukushima、Fukushimafrogs、ウェブ解析士協会といった団体が絡んでいるものの、いずれの団体のTwitterアカウントもあぶくまと相互フォローになっておらず、どうやって連絡を取ったか不明[2]

セミナーページは開催日の7月16日に非公開のまま開催時刻を経過したことから、結局この日にセミナーは開催されなかったとみられる。その後、当該ページは再公開され、開催日が8月13日に変更となったことが発表された。あぶくま含め、関係者が誰も告知していない不自然な状態が続いていたが、7月24日、ついに本人から告知された。「なんか」、「なんとなく」といった舐め腐ったような言葉が鼻につく。

また、この時追加された画像には3DCGと思しき姿のあぶくまがインタビューを受けている様子が写っている。「Vtuber」として紹介されているが2025年現在もVtuberデビューしていない

ちなみにこのウェブ解析士協会、ウェブ広告やSNS運用などのデジタルマーケティングを扱う民間資格であるが、前述した通りの典型的な士商法で、最もスタンダードなウェブ解析士の資格でも、公式テキスト4400円、受験費用は17600円、年会費6600円と取得前と取得後両方でかなり費用がかかる割に、全く役に立たないと定評のある資格となっている。(参考サイト

正直、あぶくま以外の講演も胡散臭そうなものが多すぎる気がする

 寄付はどうなった?

講演や電子書籍化の際、売り上げを寄付することを宣言したあぶくまだったが、その寄付額、寄付先等の内訳を現在に至るまで一切明かしていない

詳細な解説

またebookjapan販売サイトの売上の一部を、ebookjapan様を通じて寄付いたします

PRTIMES 『15才の時に東日本大震災で被災し天涯孤独の身に…それからの体験をもとに描かれた漫画を「ebookjapanコミックス」で連載開始』より抜粋

連載から現在に至るまで、多数の豪雨があった他、最近では令和6年能登半島地震が発生しており、真っ当な寄付先は無数に存在するはずである。その中で寄付先を一切公開しない理由が全く見当たらない。あぶくま曰く、ebookjapanに問い合わせるといいらしいが、2025年現在、そのebookjapanから一切声明がない

現在

2023年3月29日の20話にて、「あぶくまが勤めていた会社が火災で全焼しそのまま解散」という展開を以て、多くの疑問を残したまま、打ち切り完結となったあぶくま君であったが、合冊版に描きおろしの漫画計9ページを書き記して以降、インターネット上では一切活動をしていない。

しかし、あぶくまの漫画はebookjapan以外にも数多くの電子書籍サイトで今尚配信され続けている

レビューを見ると内容に騙された書き込みやフィクションであることを擁護する書き込みが多数あり、実話であることの撤回声明または配信停止がない限り、風評被害の拡散はこの先も続いていくとみられる。

最後に

あぶくまの作品は、デマを多く含み、東日本大震災を語り継ぐには全く相応しくない作品だった。にもかかわらず、漫画という取っ付きやすい表現だったことに加え、孤児、ホームレスという衝撃的な文言で注目を集め、Twitter上に投稿されたことにより、碌に検証されないまま、拡散されてしまった。その結果、現在でも南相馬市を始め、多くの人々に風評被害をもたらしている。

本記事を読んだ人々は、是非配信サイトのレビューに低評価をつけてコメントを書き込んだり、騙されている知人がいた場合は、虚偽に塗れていることを教授したりして、少しでも風評被害拡散に歯止めをかけていただきたい。

なお、あぶくまは合冊版1巻の後書きで「数字や字だけで被災地を判断しないでください」と悪びれず開き直っている。が、反証に使用したものを含め、東日本大震災を記録する資料は正規の行政機関や報道機関[3]、その他組織や団体が、実際に被災地や避難者を対象に調査して裏付けを取ったものであり、どちらの方が信頼できるかは自明である

本件に限らず、デマ・偽情報に騙されないためにも、信用できる情報筋から調査・吟味し、情報の真偽を見極める能力である、メディアリテラシーを身につけることが重要である。

最後に漫画の神様、手塚治虫の言葉を引用したい。

一、戦争や災害の犠牲者をからかうようなこと。
一、特定の職業を見下すようなこと。
一、民族や、国民、そして大衆をばかにするようなこと。

この三つだけは、どんな場合にどんな漫画を描こうと、必ず守ってもらいたい。
これはプロとアマチュアとはじめて漫画を描く人とを問わずである。
これを犯すような漫画がもしあったときは、描き手側からも読者からも注意し合うようにしたいものです

手塚治虫『マンガの描き方 似顔絵から長編まで』より抜粋

そしてこれを踏まえて、今も尚、デマに塗れた漫画を釈明も訂正もしないで発行し、デマの拡散と金儲けを止めない作者のあぶくま君および、電子書籍版を発行してデマの拡散に加担しているebookjapan、そしてその漫画を無邪気に肯定して、両者に加担し続けている全ての読者には今一度自らの所業を省みていただきたいものである。

関連動画

関連リンク

関連項目

  • 東日本大震災
  • ホームレス
  • 朝日新聞
    • アサヒる
    • ハフポスト
  • フェイクニュース
  • デマ
  • 白ハゲ漫画
  • 嘘松
  • 理解のある彼くん - ホームレスや社長らの存在がこれに近い
  • 打ち切り
  • うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい
  • 100日後に死ぬワニ - ステマ疑惑・主人公が擬人化した動物という共通点から連想する人多数。
  • 脳外科医 竹田くん - 架空の病院の連続医療過誤を描いた作品。あぶくまとは真逆で、一応フィクションを謳っているが、作中描写を裏付ける情報や報道が確認されている、事実をベースにした作品
  • 木目百二 - 幼少期に福島県いわき市で被災した大学生の同人クリエイター兼活動家。Twitter(現X)上にて、別名義で福島第一原発事故や放射線に関するデマや誤情報を流布したため、猛批判を受けている。

脚注

  1. *なおロシアの報道の自由度ランキングは150位(2021年)北朝鮮で学んだ民主主義並に胡散臭い
  2. *あぶくまのアカウントは相互フォローでないとDMを送れない設定となっている。取材()した関根和弘はあぶくまと相互フォローの関係
  3. *但し朝日新聞Globe+を除く

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最終更新:2025/12/08(月) 21:00

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