2回行動とは、通常1度しかできない行動を2度行うことである。大抵はゲーム関連用語として用いられる。
主にターン制で時間が経過するタイプのゲーム(コマンド選択式RPG、シミュレーションRPG、ローグライクゲーム等)において、通常1ターンの間にキャラクターは1度しか行動できない制限が設けられている。
その制約を覆し、同一ターン内で2回の行動を可能にするシステムが、この2回行動である。
有名無名を問わず、数多くのゲーム作品で登場するシステムであるため、当記事をご覧の方々も1度は見たことがあるだろうと思われる。
通常、ゲーム内で1ターンの時間内では1度しか行動できないため、慎重に行動を選ばなければピンチに陥るケースがあったり、逆に回復すべきか防御すべきか攻撃するべきか次の一手について頭を悩ませるものだろう。
2回行動とはそういった悩みを解消してくれるシステムであり、1ターンのうちに2回攻撃が可能になったり、または攻撃と回復・補助などが同一ターン内で同時に行えたりと、幅広い戦略を展開できるようになる。2回攻撃を叩き込めば大ダメージを与えられるし、2回行動を2回とも回復に費やせば、大半の戦況は万全な状態まで立て直せる。
勿論、ボスや強敵が2回行動を使用する事例も古くから定着しているものであり、いかに強力な戦略やステータスを誇っても1度しか行動しないのであれば対策はすぐに取れるし、被害を被ってもすぐに回復したり状態を整える事も難しくない。しかし、相手が同一ターンで2回の行動を行うとやはりそれだけ被害も大きくなり、プレイヤーも敵の2回分の行動を見越して対策を練り、行動を選択しなければならなくなる。
また作品によっては、同一ターン内で特定の行動に限り2回行動が可能、というケースも多いと思われる。こちらについてはサモンナイトシリーズの「ダブルアタック(連続攻撃)」「ダブルムーブ(連続移動)」「ダブルアイテム(アイテムの連続使用)」等が例として挙げられ、いずれも部分的な2回行動ともいえるだろう。
一部の作品では、決められた制約下でも中で手段を尽くすことによって条件(MP、アイテム、精神ポイント、etc...)が許す限り2回といわず3回行動や4回行動などを可能にする場合もある。
有名なところでは「ドラゴンクエスト」シリーズの「はやぶさの剣」という武器が知られていると思われる。装備すると1ターンで2回攻撃が可能になる特殊な武器で、基本的に敵モンスターしか使えない2回行動(2回攻撃)を味方キャラが行えるようになる。他にもタイトルによっては「キラーピアス」という2回攻撃が可能になる装備品も登場している。
また、「風来のシレン」をはじめとするローグライクゲームでも、倍速で行動するモンスターやプレイヤーキャラの倍速行動を可能にするアイテム(手段)が登場する。特に倍速行動が可能なユニット(特に敵キャラ)はそれだけで充分脅威となるケースが多く、敵キャラの場合は対処を誤ると取り返しがつかない事態に陥ったり、最悪ゲームオーバー(死亡)となる事も珍しくないだろう。
逆に自分が倍速行動可能となった場合は戦略の幅が大きく広がり、このジャンルで最も著名と思われる攻略法は「敵を攻撃(敵は行動しない)→後退(敵が自分を追って来る)→攻撃→後退→(以下・敵が倒れるまで無限ループ)」という安全かつ確実なヒット&アウェイ戦法をとることが可能になる。
シミュレーションRPG作品でも、移動や攻撃が2回連続で実行できたり、どちらかしかできない場合はそれらの行動を同じターンで行えるため、ユニットを問わず非常に大きな恩恵を受けられる。
「スーパーロボット大戦」シリーズの場合も、かつてはレベルが上昇すれば1ターンで2回行動できるようになる仕様であったが、上述の通り非常に便利かつ強力なものであるため終盤ステージになると敵も味方も大半のユニットが2回行動可能、という事態になる事がほぼデフォルトと化していた。そのためか、「スーパーロボット大戦α外伝」以降のシリーズからはレベル上昇による2回行動が一切廃止され、精神コマンドや強化パーツなど特殊な方法を使わないと2回行動ができないようになった。
だが近年では「2回行動」そのものが強敵やラスボス専用のスキルとして登場する場合も多くなっている。無論、このスキルがあれば無制限で2回行動が可能。または精神コマンド以外にも「再攻撃」や「連続行動」など、味方ユニットでも条件を満たす事で部分的に、或いはそのまま2回行動が行えるようになるケースも増えている。
また「ファイアーエムブレム」シリーズでも、素早さなど条件が揃えば同じ敵を1度の戦闘で2回連続で攻撃できる。
RPG作品で少々変わった連続行動のケースとしては、「シャドウハーツ」シリーズの『鍵』アイテムもある。
通常、シャドウハーツシリーズの戦闘はジャッジメントリング(ルーレット)をプレイヤーが止める事で行動の結果や成否を決定するのだが、この『鍵』アイテムを使用すれば通常1回転しかしないジャッジメントリングを3回、5回、7回と連続で回転させ続けることが出来る。そして見事それらを止め続けられれば3回行動~5回行動分相当の連続攻撃が可能となる。
「○回行動」の域を超越したガジェットとして、同シリーズでは戦闘時プレイヤーがミスするまでルーレットを永遠に回し続ける『永遠の鍵』が存在(2以降)。
ゲーム作品に限らず、カードゲームにおいても「1ターン内に1度しかできない事を、2回(或いは2回以上)行えるようにする効果があったり、それらの効果をもたらすカード」が存在、こちらもカードゲームのジャンルを問わず多くの種類に渡って登場しており、上記と同様の事が当てはまる事例が多いと思われる。
(カードゲームの2回行動については、筆者がカードゲームにあまり詳しくない為、カードゲームに博識な方に補完をお願い致します・・・)
ここまで記載したゲーム以外では、チェスでキングとルークを一手で同時に動かす「キャスリング(キャッスリング)」というものがある。恐らく、世界中で最も広く知られている『2回行動』であるか。(もっとも、上述したように同じユニットを2回動かす事を2回行動と定義するのだとすれば、厳密にキャスリングは2回行動とは異なるかもしれないが。)
2回行動に関するニコニコ動画の動画を2回紹介してください。
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最終更新:2025/12/14(日) 03:00
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