- Advanced Micro Devices アメリカの半導体メーカー、CPU、GPUを開発&販売
- 社団法人デジタルメディア協会(Association of Media Digital)
- エイエムディ自動機、日本の自動組み立て機の設計・製造メーカー
- アルメニアドラム、アルメニアの通貨単位ドラムのISO 4217コード
- アフマダーバード空港のIATAコード
- AMD模型(Antisymmetrized Molecular Dynamics)、原子核のモデル
- 加齢黄斑変性(Age-related Macular Degeneration)、目の病気
- エウシュリーの18禁ゲーム「戦女神シリーズ」に登場する美を愛する魔神アムドシアスの非公式略称。
本項では1を説明する。
AMD(企業) 概要

Advanced Micro DevicesはPC業界ではIntelと共に名を知られた半導体製造会社である。AthlonなどのCPU開発で有名。ビデオカード製造で有名なATi社を買収し、現在はGPU製造メーカー2強の一角でもある。(ATiについての詳細は該当項を参照のこと)
「あむど」ではなく、「エーエムディー」が正しい呼称。
歴史
元はIntel社と同じ仕様のCPU(セカンドソース品)を制作する会社であったが、Intelとクロスライセンス訴訟の結果Pentium以降のセカンドソース権がなくなったため、自力で互換CPUを開発し現在に至る。
実際には1985年にi386が独占発売されることになって以降、古いCPUのアップグレードパスとして、80286、i386、i486互換で、より高速な互換CPUを発売していた(当時のライバルはCyrix、NexGen、IDT、ST、TIなど)。
AMDの名を一躍有名にしたのがK6シリーズである。これはMMX Pentium(P55C)とピンと命令互換性を持ったCPUで、一時的にクロック周波数でIntelを上回ったことや、Pentium IIがSlot 1に移行したのに対して引き続きSocket 7対応を謳い続けたことで、PC自作派の間で人気を獲得した。
しかし性能面で大きく水をあけられるようになると、巻き返しを図るために、1999年に独自のスロット/ソケットを採用したAthlonをリリースした。こちらでも安定供給できる1GHz CPUを出したことで再び話題となった。
その後、AMD64(Intel 64と併せてx64とも呼ばれる)というx86命令を64bitに拡張したものを開発。
Intelが当初、x86命令との互換性を一切捨てたIA-64を推し進めるものの、対応CPUの性能が上がらず、AMD64をマイクロソフトが率先して対応するようになったことで、Intelが渋々互換性のあるIntel 64を開発せざるを得ない逆転現象が起きた。
一時期AMDの主力CPU Athlonが、Intelの当時の主力CPU Pentium 4より低発熱性や性能で上回ったため、自作派を中心にIntel社を凌ぐ人気を博したものの、Core iシリーズ登場後は再びIntelの後塵を拝している。
2006年にはカナダのATI Technologiesを買収し、グラフィックチップ分野にも進出、元々製造していたチップセットやCPUに同社の技術を入れたグラフィック機能を搭載するようになった。
これにより、Athlon向けチップセットで良好関係にあったnVIDIAとは敵対関係に一変した。
一方でCPUで敵対関係にあるIntelとは、グラフィックカードの供給などで複雑な関係へと変化した。
製品群
Fusion APU
AMDが新たに開発したCPU。これまでのものと異なるソケットを採用し、GPUとノースブリッジをCPUに組み込んでいる。
- Llano
-
Aシリーズ(40nm 4コア SocketFM1)
- デスクトップ向け
- A8-3870K
- A8-3850 (32nm)
- A8-3800
- A6-3670K
- A6-3650
- A6-3600
- A6-3500 (3コア)
- A4-3400 (2コア)
- A4-3300 (2コア)
- モバイル向け
- A8-3550MX
- A8-3530MX
- A8-3510MX
- A8-3520M
- A8-3500M
- A6-3430MX
- A6-3410MX
- A6-3420M
- A6-3400M
- A4-3330MX (2コア)
- A4-3310MX (2コア)
- A4-3320M (2コア)
- A4-3305M (2コア)
- A4-3300M (2コア)
-
Athlon Ⅱ(40nm 4コア SocketFM1)
- Athlon II X4 650
- Athlon II X4 640
- Athlon II X4 631 (GPU非搭載)
- Trinity
-
Aシリーズ(40nm 4コア SocketFM2)
- デスクトップ向け
- A10-5800K
- A10-5800
- A8-5600K
- A8-5500
- A6-5400K (2コア)
- A4-5300 (2コア)
- A4-4000 (2コア)
- モバイル向け
- A10-4600M
- A10-4655M
- A8-4500M
- A6-4400M
- A6-4455M (2コア)
一般向けCPU
2012年4月現在、Bulldozerアーキテクチャーを採用したFXシリーズと、K10アーキテクチャであるPhenom II系/Athlon II系が市販されている。
Phenom II X3及びPhenom II X2・Athlon II X3の一部でマザーボードのBIOS設定を変えると4つのコア全てが動作するようになるものがある。しかし元々無効化されていたコアは欠陥があったために無効化されていた訳であり、有効化されたコアは正常動作しない可能性がある。この行為はメーカーの推奨する使用方法から外れる行為であり、上記の行為による機器の故障の場合はメーカーサポートや保証の対象外となる。
- K8プロセッサ
-
Turion X2
- Lion以外はほぼDiscon。組み込み向けのシングルコアTurionは一応販売中。
- K10プロセッサ
-
Phenom Ⅱ(45nm SOI SocketAM3)
- Phenom II X6 1xxx
- Phenom II X4 9xx
- Phenom II X4 920及び940BEはAM2+版、900・910はAM3版。
- Phenom II X4 8xx(Phenom II X4 9x5のL3キャッシュの一部無効化版)
- Phenom II X3 7xx(Phenom II X4 9x5の1コア無効化版)
- Phenom II X2 5xx(Phenom II X4 9x5の2コア無効化版)
- Athlon II X4(Phenom IIベースでL3キャッシュを省略した設計のもの)
- Athlon II X3(Athlon II X4の1コア無効化版)
- Athlon II X2(ネイティブデュアルコアであり、Athlon II X4の2コア無効化版ではない)
-
Bulldozerアーキテクチャー
-
FX(32nm SOI Socket AM3+)
- FX 8xxx (8コア)
- FX 6xxx (6コア)
- FX 4xxx (4コア)
エンタープライズ/エンスー向けCPU
米AMDに提示されている最新のモデルナンバー表は既に4Core製品群のみとなっている。モデルナンバーの千の位は同時にマザーボード上に乗っけられるCPU数を意味する(8431なら8CPUまで)。百の位は今のところ6コアであるか否かを示す。下二桁にも一応規則性はある。
なおOpteronに関してはTDP(熱設計消費電力)ではなくACP(Average CPU Power 実際に使用した場合の平均的な消費電力)を消費電力の指標としている。
- K10(K8系の在庫自体は探せばまだある)
-
Opteron
- Opteron 84xx(6コア)
- Opteron 83xx(4コア)
- Opteron 24xx(6コア)
- Opteron 23xx(4コア)
- Opteron 13xx(4コア)
チップセット
Athlonのリリースとともに、本格的なチップセットの開発を開始した。
当初はVIAなど数社と競合していたが、現在はAMDの独占状態となっている。
ATIを買収後は、グラフィック機能としてRADEONを統合したチップセットを発売している。
- AMD 600 シリーズ (Discon)
-
AMD 700 シリーズ
- 740G
- 770
- 780G/V
- 785G
- 790X/FX/GX
-
AMD 800 シリーズ
-
AMD 900シリーズ
グラフィック
元々は独自のチップにより映像処理を行っていたが、ATIの買収以降はグラフィックチップにRADEONを採用するようになる。また、2010年8月にATIブランドの廃止を宣言。10月よりAMDブランドとしてRADEONの新作「HD6000」シリーズが発売されたことによりATIブランドはなくなった。
- RADEON HD5000 以前のシリーズ
- → ATIを参照
- RADEON HD6000シリーズ
- 2010年10月から発売されているDirectX11対応GPU。HD5000シリーズと同じく40nmプロセスで製造され、シェーダユニットとテクスチャユニットの数と消費電力が下がっている。
- 前世代の同じナンバリングルールに基づいた製品(HD5850→HD6850)と比べると1割程度性能が落ちているが、価格が1万円以上安くなり価格パフォーマンスが上がっている。
- 動画再生支援機能は「UVD3.0」に、映像出力規格は「DisplayPort 1.2」と「HDMI 1.4」に対応し、いずれも最新機能を搭載している。
- なお、RADEON HD 6990はRADEON HD 6970のクロックダウン版を二機搭載したデュアルGPUカードのため、執筆中の2012年7月上旬においても1カードとしては世界最速のRADEONカードであり続けている
- RADEON HD7000シリーズ
- 2012年1月10日から7900から順次販売されている。Windows8で採用されるDirectX11.1に対応している。PCIE-3.0に世界初で対応したのも特徴。
ライバルのnVIDIA GeForceのKeplerに先立って発売された次世代GPU。今までのVLIW4から決別して、GCNという次世代アーキテクチャを採用している。まず、アイドル時において3Wという驚異的な低消費電力を実現し(参考に以前のモデルのRADEON HD 6970は25Wほどで、ライバルのGTX 580は40W程度である)、RADEONが苦手とするテッセレーション以外のほぼ総てにおいてGTX 580を打ち破るスペックを実現した。 数カ月後にはnVIDIAが投入してきた新製品、GTX 680に消費電力、性能共に追い越されてしまい、性能面ではGTX 690で更に水をあけられた。だが、GTX6xxはローエンド、ミドルレンジの製品ラインナップはあまり充実していない、コストパフォーマンスに優れるRADEON HD 7870以下がDELL等のメーカーPCに組み込まれる形で一定のシェアを獲得している。
- なお、長らく発売が延期されていたNew ZealandことRADEON HD 7990は7月下旬発売予定との噂がある。
- http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-6058.html
しかし12年中に出ることはなく、実際に製品化され発売されたのは13年4月下旬である。
リファレンスのビデオカードでファンを三機搭載したというのは世界初であると思われる。
ハイエンドであるHD 7970 GHz Editionを二機搭載し、ライバルであるGeForce GTX 690をほぼ同等のパフォーマンスを実現している。
また、何らかの省エネ技術が採用されたのかTDP 250wのRADEON HD 7970 Ghz Editionを二機搭載しながらRADEON HD 6990と同じ8ピンX2の375wの範囲に収まっている。
それと地味な点だがゲームが八本も付属し(それもバイオショックインフィニットなど新作)、これらのタイトルを所有していないならGTX 690と同価格とした場合お買い得感があると思われる。
http://www.4gamer.net/games/135/G013536/20130423086/SS/022.jpg
AMD FirePRO
- ゲーマー、一般ユーザー向けのRADEONに対し、クリエイターなどをメインユーザーに据えた製品群。ATI時代のFireGLの流れを汲むOpenGL特化のFirePro 3D、そのモバイル版のMobility FirePro、FireMVの後継となる複数画面表示を前提としたFirePro MULTI-VIEWの3シリーズが存在する。
ゲーム機向けの製品
任天堂のゲームキューブには旧ATI社製のGPUを搭載し、WiiにはPCではどれに当たる製品番号になるのか不明だが、RADEONが搭載されている。また、XBOX360にもATI製のGPUであるXenosが採用されている。
次の世代のゲーム機のGPUは全てAMD製である。これには、対抗のNVIDIAの失態により、プラットフォームを提供する側(任天堂/ソニー/マイクロソフト)側のNVIDIAに対する信頼が崩れて自滅した、という理由があるが。
Wii U向けにはRV770系のGPUを設計し、IBM・ルネサスエレクトロニクス・任天堂共同開発のMCMとしてパッケージ化し、Wii Uに搭載している。
PS4向けにはRADEON HD7700系GPUが搭載と発表されている。
Xbox One向けにも、AMD製GPUが搭載されることが判明している。
過去に発売されていた主な製品群
- Am386
- Am486
- Am5x86
- K5プロセッサ
- K6プロセッサ
-
k6-2
-
K6-III
- Athlon
- duron
- Athlon64
- Athlon 64 X2
- Turion64
- Turion X2 Ultra
- Sempron X2
-
Phenom(65nm SOI SocketAM2+ 現在はDiscon)
- Phenom 9x00(TLBエラッタ有り)
- Phenom 8x00(Phenom 9x00の1コア無効化版)
- PhenomX4 9x50(PhenomX4 9x00のTLBエラッタ修正版)
- PhenomX3 8x00(PhenomX4 9x50の1コア無効化版)
- AthlonX2 7x50(PhenomX4 9x50の2コア無効化版)
- QuadFX → ### 無かったことにされました ###
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