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B787(Boeing 787)とは、アメリカ合衆国のボーイング社が開発した、ワイドボディ・ジェット旅客機である。
愛称はドリームライナー (Dreamliner)。

概要

 大きさとしては200~300人乗り前後の中型クラス旅客機にあたり、おおざっぱに言えば同社のボーイング767の後継機。
正確には767よりも多少大きいため、もう一つ上の大きさの777の一部クラスの後継機なども兼ねる。

ライバルはエアバス社のA330とその後継機A350XWB。

 当初ボーイングでは従来速度の2割増しである遷音速(音速の少し下)で飛行する、「ソニック・クルーザー計画」を推し進めていたが、9.11テロ以降の航空不況や燃料費高騰の影響を受け、後の787となる7E7計画に改めることとなった。

何が新しくなったのか

 飛行性能としては、従来のジェット旅客機同様に亜音速領域の速度を飛ぶ。

しかし、その飛行速度や飛行高度や航続距離は国際線用の大型機に匹敵するものであり、従来の中型機の枠を越えた性能を持っているため、旅客便の増加によって混雑した空を飛び越えるように「より高く、より速く」飛ぶことが可能となった。
また、従来では大型機が必要だった長距離国際路線に対し、787(中型機)の投入が可能になるため、より柔軟に直行便などを設定できる。

 技術的な面では、従来アルミ合金が主に使われていた機体構造材を、胴体や主翼などを中心に炭素繊維複合材(CFRP)へ大胆に置き換えられている。

 更に、従来はエンジンの圧縮機から抽気した圧縮空気(ブリードエア)を使っていた与圧空調装置や、翼の凍結防止装置なども電気式へ改良。

エンジン始動も、従来の圧縮空気ではなく、エンジン内蔵の発電機兼スターターモーターを使った電気式へ。
ブレーキも油圧から電気式のものへと、ある意味「ほぼオール電化」とも言える従来旅客機からの変更がなされた。

ブリードエア系統の廃止、油圧系統の削減などによる高圧配管やダクトのメンテナンスコストを削減し、エンジンを推進力と発電の役割に専念させることで、燃費の削減を図っている。

 しかしながら、上記数々の新機軸のために開発は難航し、計画は大きく遅延することにもなった。

で、乗客にとっては何が変わるの?

  • 客室の乾燥が低減される
    従来機ではアルミ製胴体の腐食防止のため、やむなく客室はカラカラに乾燥させていたが、胴体素材の変更により加湿器を装備可能となった。
  • 耳痛が起こりにくい
    胴体が高い圧力に耐えられるようになったため、従来では2400mの高度に相当する機内気圧だったものを、高度1800m相当にまで与圧することが可能になった。
  • 窓が大きく・ウインドウシェードが電子式カーテンへ
    胴体素材の強化により、従来型よりも窓の大きさが拡大された。
    更に、従来では物理的にスライドさせ外光を遮断していたウィンドウシェードが、電子式カーテンへ改良。
    窓の色の濃さを変えることができるため、眩しさを低減しつつ外の景色を楽しむことも可能。

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最終更新:2026/01/08(木) 20:00

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