『BULLY』(ブリー)は米国のゲームメーカーRockstar Gamesより発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
日本語版はベセスダ・ソフトワークスより発売されている。
発売されているハードはPS2、XBOX360、PC。海外ではこれに加えてWii版が存在する。なお、箱○、PC、Wii版はオリジナルのPS2版に追加要素を加えた「スカラーシップ・エディション」というバージョンアップ版である。
概要
“BULLY”とは「いじめっ子」,「いじめる」といった意味。全寮制の学園「ブルワース・アカデミー」とその周辺の町を舞台に、15歳の悪ガキである主人公ジミー・ホプキンスが繰り広げる刺激的な学園生活を描く。
Rockstarの代表作である『グランド・セフト・オートシリーズ』(以下、GTAシリーズ)と同様に舞台となるフィールドと多数の登場人物が作りこまれており、本筋を急いで進めなくとも多数のサブシナリオやミニゲームをしているだけでも楽しめる非常に自由度の高いゲームとなっている。 主人公の行動はかなり細かくチェックされており、主人公が引き起こした事案やタイミングによってトラブルメーターが上昇するが、GTAシリーズよりも遥かに変動しやすく、生徒対生徒の喧嘩以外は監督者(風紀委員や警察)が見ていなくても見合ったメーターが変動する。 NPCには個別にマスクデータとしてトラブルメーターを持っており、彼らも悪戯行為や暴力行為を風紀委員や警察に見つかると追われる所は、男女差別無く主人公と平等である(学園内でのトラブルなら校長室に連れて行かれるところも平等、その描写もある)。
登場人物と登場グループ
主人公とその友人
- ジェームズ・ホプキンス(ジミー)
本作の主人公。これまでになんども学校を退学になった札付きのワル。チビでブサイクでガニ股、おまけに口がめちゃくちゃ悪いという、和製ゲームの主人公とは一線を画すキャラクター。しかし、その一方で人からの頼みを危険なものでも断らない優しさがあるなど、不思議な魅力のある人物。
- ゲイリー・スミス
転校したてのジミーに校内を案内した少年。教師や風紀委員の前では真面目な生徒を演じているが、その一方でジミーと一緒にいたずらをしたり、ピート・コワルスキをいじめたり、いたずらを持ちかける際に、「学園を支配する」というフレーズが良く出てくるくらい支配欲が強い。ちなみに、本作のラスボスである。
- ピート・コワルスキ(ピーティ)
転校したての頃からのジミーの友人。ジミーからは軽く見られているが(特に後半)、ジミーのことを友人と慕っている。
悪ガキ(ブリーズ)
ジミーと最初に敵対するグループ。日本の高校生のようにシャツをズボンから出しているのが特徴。校内でよくいじめをしているのはこいつらかジョックスであることが多い。
- ラッセル・ノーストップ
ブリーズのリーダー。頭は悪いが、強靭な体を持ち、バイクでドラム缶に特攻してもピンピンしていたほど。序盤の強敵として立ちはだかるが、ジミーとの一騎打ちを経て良き親友となった。家は高級住宅街にあることから、金持ちらしい。喧嘩の際に「デストローイ!」と叫ぶ癖がある。
- デイビス・ホワイト
- イーサン・ロビンソン
- トム・ジャーニー
- トレント・ノースウィック
- トロイ・ミラー
- ウェイド・マーティン
インテリ(ナーズ)
日本語版では"Nerds"がなぜか「インテリ」と訳されているが、実際には「オタク」の方が正確。共にブリーズに付けねらわれるという関係から最初から友好関係にあるグループ。ただし、ストーリー中で2度ジミーを裏切る場面がある。メンバーの特徴として基本的にメガネ着用で、体型は極端なガリガリ体型か、ピザデブ体型に二分化、天文部に所属し、図書館を根城にし、ライトグリーンのセーターやベストを着ていて、「洞窟とグレムリン」というカードゲームが好き。喧嘩は最弱だが、ボトルランチャー、ポテトガンなどの強力な武器を開発、所有しており、敵に回すとかなり厄介。
- アーネスト・ジョーンズ
ナーズのリーダー。ジミーにジョックスのマンディの盗撮写真を撮ってくるように依頼する変態紳士。
- アルジャーノン・パパドポウロス(アルジー)
ズボンのチャックが常に全開という斬新なファッションをしている。見た目が目立つせいか、リーダーのアーネストよりミッションでの登場回数は多い。散々ジミーに助けてもらったくせに、敵対時にはジミーを挑発するような言動をとったり、変な格好をしていると「ギャハハハwwwwwww」とこっちの神経を逆なでするような笑い方をするため、彼をブン殴ったプレイヤーもいるのでは?誰がどうみてもデブだが、本人は「骨太」のつもりらしい。膀胱が弱く、いたずらを仕掛けると失禁することがある。また、アルジーの体臭は常にションベン臭いという妙に生々しい設定がある。
目立つ見た目も手伝ってか、作中でいじめられるシーンをよく見かける。
- ベアトリス・トルドー
ナーズの紅一点。作中で一番最初にジミーに好意を持つ。ヘルペス持ち。
- バッキー・パスツール
- コーネリアス・ジョンソン
- ドナルド・アンダーソン
- ファッティ・ジョンソン
- サッド・カールソン
- メルヴィン・オコーナー
お坊ちゃま(プレッピーズ)
金持ちのボンボンのグループで、溜まり場はハリントンハウスというこのグループのメンバー専用の建物の周辺。紳士の嗜みとしてボクシングをしており、戦闘能力はかなり高い。アクアベリーのチェックの制服が特徴。
- ダービー・ハリントン
プレッピーズのリーダー。彼ら専用の建物である「ハリントンハウス」を校内に所有しているほどの金持ち。ただ、喧嘩の腕はあまり強くない。パンツレスリングの兄貴と同姓だが、無関係。あぁん?
- ビフ・テイラー
プレッピーズのNo.2だが、戦闘能力だけならトップ。喧嘩の時には一番の強敵となる。
- ピンキー・ゴーティエ
プレッピーズの紅一点で、わがままな性格。あるミッションを経てジミーに好意を持つ。
- ブライス・モントローズ
- チャッド・モリス
- ゴード・ヴァンドーム
- ジャスティン・ヴァンダーヴェルデ
- パーカー・オーグルヴィー
- タッド・スペンサー
ロカビリー(グリーサーズ)
1950年代に流行したロカビリーファッションをしているグループ。同じ不良でも今風の不良であるブリーズとは対照的。
ガレージ周辺が溜まり場で、ポマード頭と黒、茶のレザージャケットまたは青のジャケットが目印。ちなみにメンバーの大半はイタリア系のファミリーネームを持つ。
- ジョニー・ヴィンセント
ロカビリーのリーダー。彼女であるローラをとても愛しているのに、そのローラはビッチ浮気性な上、途中で別の男に寝取られる、陰謀でリハビリセンター(精神病院)に入れられてしまうなど不遇。
- ローラ・ロンバルディ
ビッチ。最初はジョニーの彼女だが、その一方でアルジャーノンやプレッピーズのゴードに貢がせ、ジョニーを怒らせる。その後はジョニーを振ってジミーに好意を持つが、物語の終盤で再びジョニーの元へ戻った。
- ノートン・ウィリアムズ
- ピーナッツ・ロマーノ
- ハル・エスポージト
- レフティ・マンチーニ
- ラッキー・デ・ルカ
- リッキー・プッチーノ
- ヴァンス・メディチ
体育会系(ジョックス)
現実でもアメリカの高校の頂点に立っているグループ。戦闘能力は高いが、頭は良くないという典型的な脳筋の集まり。体操着やレターマンジャケットが目印。戦闘の際にショルダータックルを多用してくる。溜まり場は体育館と運動場。
- テッド・トンプソン
ジョックスのリーダー。生徒会長の座をナーズのアーネストと争っており、「テッドに投票するのが正しい選択だ!」「オタク共なんかダメダメ、テッドに投票するのがCoolだぜ!」といった感じのポスターを張りまくっている。実はデイモンより弱い。
- デイモン・ウェスト
ジョックスのNo.2。リーダーのテッドより彼の方が戦闘能力は高い。その強さは当にデーモン(悪魔)である。
- マンディ・ウィリーズ
ジョックスの紅一点でチアリーダー。ナーズのベアトリスとは犬猿の仲で、彼女のノートを奪うなどしていじめていたが、そのナーズと友好関係にあったジミーにより、ロッカーにスティングボムを仕掛けられたり、盗撮写真を撮られ更には暴走したアーネストの手でそれを校内や町中にバラまかれるなど、自業自得とは言え大変な目に合う。そして最後は自分で撮った盗撮写真を塗りつぶしたジミーに好意を抱く。
- ボー・ジャクソン
- ケーシー・ハリス
- ダン・ウィルソン
- ユリ・カラマゾフ
- カービィ・オルセン
- ルイス・ルナ
タウニーズ
ブルワースタウン東部のブルースカイ地区を根城とするストリートギャング。このグループだけはブルワースの生徒で構成されていない。ただし、元ブルワースの生徒は何人かいる。裕福な家庭に育ったか才能に恵まれた者しか入学できないブルワース・アカデミーとその生徒を嫌っているが、特に縄張りが隣接しているグリーサーズとは仲が悪い。ファミリーネームのない奴が多い。
- エドガー・マンセン
タウニーズのリーダー。かなり単純な性格で、ラスボスにブルワースへの憧れ混じりの嫉妬心を突かれて悪事を行っていたが、ジミーとのタイマンを経て同時期にラスボスの罠に嵌って四面楚歌の状況になっていたジミーと結託してラスボスに立ち向かうこととなる。
- ゾイ・テイラー
タウニーズの紅一点。元ブルワース生だが、体育教師のバートンにセクハラをされた上、それをチクった報復で退学処分を受けていた。最初はジミーに対してもぶっきらぼうであるが、話を進めていくうちにジミーに次第に好意をいだいていく。エンディング後はジミーのとりなしで復学した。復学後の制服はかなり個性的。
- オマール・ロメロ
- ヘンリー(クリント)
- ダンカン
- ジャーニー
- ジェリー
- レオン
- オットー・タイラー
教師
とにかく癖の強い人物が多い。
- クラブルスニッチ教授
ブルワース・アカデミーの学園長。パッケージでジミーとにらみ合っているのがこの人。その割にはあまり登場しない。
- バートン先生
体育教師。授業は(ゲームの都合とは言え)何故かレスリングとドッジボールしかしない。元プロのアメフト選手で、現役引退後に教師としてブルワース・アカデミーに赴任した。ゾイにセクハラをしたり、エロ本を買ったり、あまつさえそれを目撃されたジミーに取引を持ちかけて女子寮から下着泥棒をさせてくるなど相当のド変態である。(もっとも、ジミーも戦利品の一つを失敬して自室に飾っているが。)また、化学のワッツ先生から日本製と思われる育毛剤を買っていた。
- ギャロウェイ先生
英語教師。気が弱く、そんな自分から逃れるために勤務中でも酒を飲んでいるため、アル中となってしまった。
- フィリップス先生
美術・写真教師。ギャロウェイ先生の彼女。異常な人間ばかりの教師の中ではまともな方だが、美術の授業はなぜか全て自分をモデルにさせている。ギャロウェイ先生のことを「ギャロりん」と呼ぶ。巨乳。
- ハトリック先生
数学教師。嫌酒家なのか、酒好きなギャロウェイ先生を何かと目の敵にしており、ギャロウェイ先生の酒を取り上げたり、リハビリセンターに入れたりしている。物語終盤でギャロウェイ先生の命を受けたジミーに生徒にカンペを売っている所を撮影されてクビになった。
- ワッツ先生
化学教師。マッドサイエンティストで、ヤバイ実験をして幻覚を見ることがあるらしい。
- スローター先生(スカラーシップエディション(SE)のみ)
生物教師。アセトアルデヒドの匂いがたまらないとか言うマッドバイオロジスト。ちなみにこの先生の授業は全て解剖の授業で、とてもグロイので注意。
- Miss.ダンヴァーズ
クラブルスニッチ教授の秘書。教授が多忙なせいか、いつも学園長室に一人でいる。
一般生徒
ブルワースの一般生徒。基本的にストーリーには関わらない。年少クラスの生徒もここに含まれる。
- ユニス・ポンド
ジャイ子。作中におけるジミーのファーストキスの相手。チョコレートが大好きでプレゼントすると喜ぶ。いたずらの被害にあったときに「オーマイガッ!オーマイガッ!オーマイガッ!」と叫ぶ癖がある。
- アンジー・ン
生徒の中で唯一の東洋系。のっぽでメガネ。ベアトリスとよく一緒にいるが、彼女自身はナードではない。ちなみに、苗字の「ン」はローマ字では「Ng」、漢字で「呉」と表記し、中国の南部でみられる。
- クリスティ・マーティン
- コンスタンティノス・ブラカス(コンスタンス)
- ゴードン・ウェイクフィールド
- イワン・アレクサンダー
- レイ・ヒューズ
- トレヴァー・ムーア
- ランス・ジャクソン
- グロリア・ジャクソン
- カレン・ジョンソン
- メロディー・アダムズ
- ペドロ・デ・ラ・ホヤ
- シェルドン・トンプソン
風紀委員
校内における警察機能を担っている生徒。監督生ともいい、最上級生の中で心身ともに優れた生徒が選ばれる。意外に多そうに見えるが、実は全員で4人しかいない。メンバーはエドワード・セイマール2世、ゼス・コルベ、カール・ブランティング、マックス・マクタヴィッシュ。
その他
- エドナ
食堂のおばちゃん。料理に唾やタンが混入しても平然としてたり、賞味期限切れ目前の肉を「あと1ヶ月は食える」と言うなど、衛生管理に極めて問題のある人物。ワッツ先生が好き。
- ルディ
ホームレスの爺さん。サンタの服を着ており、自分はサンタクロースでかつてはグリーンランドにいて、トナカイレースに興じていたと語っている。
- 学内のホームレス
キャンパスのデッドスペースに住み着いているホームレスの爺さん。朝鮮戦争帰りの元軍人で、なぜか壊れたラジオを収集している。壊れたラジオを持ってくるたびに格闘技の技を教えてくれる。最後のラジオを爺さんのところへ持っていくと奇跡が起きる。
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