『GA 芸術科アートデザインクラス』とは、
芳文社の月刊雑誌「まんがタイムきららキャラット」にて連載されている四コマ漫画である。
作者はきゆづきさとこ。
同作品を原作としたアニメが2009年7月より放送され、テレビ未放送の第13話はOVAとして発売された。
またPSP用ゲームソフト『GA 芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDER LAND』が発売されている。
GA 芸術科アートデザインクラス(以下GA)とは、彩井高校(正式には彩井学園工業大学付属彩井高等学校)の芸術科Aクラス(GA)に通う個性豊かな五人の女子高生を中心に、和気あいあいとした楽しい日常が描かれた四コマ漫画である。
平和出版の「COMICぎゅっと!」にて創刊号から連載されたが同誌が第3号にて休刊(実質廃刊)となったために芳文社の月刊雑誌「まんがタイムきららキャラット」に移籍して長期の連載となっている、という遍歴を辿っている。
「まんがタイムきららキャラット」に移籍したあとも、2005年8月号~11月号までは単発だったために原作1巻の冒頭は「COMICぎゅっと!」の3回分+単発が収録されている。
主に主人公達の高校生活と美術科という特殊な授業を中心に描かれているが、GAは特に美術に関する用語や、美術関連の授業や課題の様子、美術関連の小ネタ知識が多く、さらにそんな美術関連の知識がかなり見られるにもかかわらず美術を知らない読者にも読みやすい、美術にちょっとずつ詳しくなれるという良い所がある。現に登場する美術用語や知識は多い。
特に「色」に関しては詳細な記述が多く、片面1頁を使った色や画材に関する紹介とともにキャラクターの小ネタがある。
裏表紙はユーモアに飛んでおり、方一面は主要キャラを使った架空の雑誌の表紙、もう片方は通販の案内であったり、本当に現実にあるような彩井学園の学校案内が描かれてあったりする。
なお、雑誌での連載とは別に、同人ショップ「とらのあな」の無料広報誌である「とらだよ。」でも、「GA材置き場」という1ページの短編コミックを連載していた。
ちなみにGAは先述通り「芸術科Aクラス」の略であり(芸術科には美術専攻のAクラスと音楽専攻のBクラスがある)、"Geijutsuka Art design class" の略称ではない。"Ganbare Atashitachi"でも、"Galaxy Angel"でも、ましてや"Global Armaments"でもない。
GA材置き場(がざいおきば)とは、「まんがタイムきららCarat」の連載とは別に「とらのあな」の無料広告雑誌「とらだよ。」にて連載している1ページの短編コミックである。毎回のようにフルカラーで色関連の話が読めるという内容。この「GA材置き場」は現在の既刊に収録されてはいない。
主要キャラクターはGA1年の五人の女子グループであるが、物語の途中に美術部部員に焦点が当てられる話も登場する。彼らは、メインキャラクターとは独立したエピソードでの登場も多く、主要キャラ以外の物語によって作品の広がりが見られる。
GA1年の女子生徒。苗字の山口ではなく名前の如月で呼ばれることが多い。通称「キサラギ」。
平凡地味時々天然。典型的な努力家であり、熱中すると周りが見えなくなるほど一生懸命になる。
課題の評価は平凡の域を出る物ではないが、潜在的な才能は相当な物である模様。
デフォルトで敬語を使い、中の良い幼馴染にでも敬語である。真面目な眼鏡&ポニーテール少女。
ド近眼で眼鏡が無いと殆ど零距離でもモノが良く見えなくなり、ナミコさんがひまわりに見えたり、ノダがタコに見えたりする。
…が、そうして見えたものを用いて仕上げた課題が、教師陣からは総じて高評価を得られている為、眼鏡=才能抑制装置の説あり。
眼鏡を取ってポニーテイルを縛る位置を上にするとかなり可愛い(ry
可愛い物には目がなく特に猫には敏感。運動は苦手らしいが50M泳げる。
GA3年に2つ上の幼馴染の水淵がいる。
この物語の中では一応主人公格なのだが、周りのキャラが濃過ぎる所為で微妙にキャラ負け気味。
だがそれが逆にキサラギと言うキャラを立てているため、存在感は決して薄くない。
家では二匹の犬(名前はそれぞれクヌギとツツジ)を飼っている。
イメージトーンは淡色で、二巻見開きでは【パステル】、【Pale Tone】(ペール・トーン)の背景。
GA1年の女子生徒。多くは「キョージュ」という通称で呼ばれるが、野崎奈三子からは名前の読みを捩った「雅(マサ)」と呼ばれる。
寡黙フシギな優等生。博識だが、どこかずれた感性を持つ。身長推定165cmと高1の女子高生にしては結構長身。
独特の喋り方で名前の最後には必ず「殿」をつけたり、「あの方」を「御仁」といったりする。
常に無表情にみえるが如月たちには喜怒哀楽の区別がつくらしい。
腰までの長い黒髪を持っており、ゴムで纏めても縛ったゴムが落ちてしまうほどさらさらの髪を持つ。
鶏などの動物とコミュニケーションができたり、幽霊や魂などの霊体が見えたり、水中も5分程度なら素潜りが出来る。
また、何故か金属がくっ付いたり、近くに置いたラジオが電波受信出来なくなるなど、その素性には謎が多い。
家では着物がデフォ。未だ会ったことはないが婚約者がいる「らしい」(本人談)。
イメージトーンは白黒で、二巻見開きでは【インク】、【Dark Tone】(ダーク・トーン)の背景。
GA1年の女子生徒。主要キャラ5人の中で唯一名前が明かされていない。友兼は苗字。通称「トモカネ」。
一本足りない熱血派。何事も力、体力で解決する。言葉遣いが少々乱暴なオレっ娘(一人称がオレ)である。
GA1年五人娘の中で最も体力があり、スポーツが得意だが唯一水泳だけが苦手。
女子生徒には見えないツンツンに立った短い男性のような髪型で、私服姿だとよく男性と間違われる。
元気が有り余りすぎというトラブルメーカーで、野田ミキと一緒になって騒がしくよく何かを起こす。
ちなみに友兼がお父さん役で野田ミキがお母さん役の漫才ポジション。
同じGAの二年に兄がいる。
口では色々言っているが、兄が倒れた時にはその『信号』を受信し、真っ先に駆けつけることが出来るくらいには兄を大事に思っている。
イメージトーンは微暗色で、二巻見開きでは【色鉛筆】、【Strong Tone】(ストロング・トーン)の背景。
GA1年の女子生徒。如月達からは「ナミコさん」の敬称付けで呼ばれることが多い。
姉御肌で面倒見が良く、キサラギ達GA1年5人グループのリーダー的存在でまとめ役である。
グループのツッコミポジションにいるが本人はいたって普通の人である(周囲が、特にトモカネとノダミキが騒がしいため)。
5人の中ではスタイルに恵まれており、よくそのことをノダにネタにされる(そしてノダにツッコミをいれる)。
よく大道雅と行動を共にし、朝等は一緒に登校してくる。
汚さない為か、授業前には必ずブレザーの上着を脱いでワイシャツ姿になっているのがデフォルトである。
イメージトーンは中灰色で、二巻見開きでは【油絵具】、【Dull Tone】(ダル・トーン)の背景。
劇中より2年前にGAを卒業した元美術部部長の風二子(ふじこ)と言う姉が居る。
整った顔立ちとナミコさんを超える抜群のスタイルと身長に、自由奔放で快活な性格の持ち主。
恐ろしいまでの大食漢で、大学の夏休みに帰省した時には野崎家の冷蔵庫の中身を一人で食べ尽くした。
しかも『全部食べる事前提』で用意するのでつまみ食いを絶対に許さず、もしそんな事をしようものならば必ず報復される。
卒業後も様々な武勇伝を残すほどの芸術的技能を持ち、妹のナミコさんをして「キョージュの二倍の能力を持ったノダ」と言わしめる。
反面彼女もとても面倒見の良い性格で、現美術部部長の芦原ちかこの後々の行動指針に大きな影響を及ぼした。
ナミコさんの面倒見の良さは姉譲りと思われ、ナミコさんが芸術の道を志した理由も姉の影響あってのものである。
GA1年の女子生徒。如月達からは「ノダ、ノダちゃん」と呼ばれている。または「姫」。
お祭り大好きなムードメーカー。おしゃれが好きでよく髪型が変わる。身長が結構小さいご様子(141cm)。
如月とは違う天才肌であるが、気分で描いているのでよく才能の無駄遣いをしている。
課題の提出速度はかなり速い。手抜きをするときは手を抜くが、琴線に触れればかなりの集中力をみせる。
悪戯好きでトラブルメーカー且つ、ムードメーカー。お菓子を作ってくるなど女の子らしい面もある。
ナミコさんと同じように授業が始まる前にはブレザーを脱いでジャージ姿がデフォルトである。
同じ高校の普通科に通う姉と、まだ登場していない弟がいるらしい。
イメージトーンは純色で、二巻見開きでは【ポスターカラー】、【Vivid Tone】(ビビッド・トーン)の背景
PSP用ゲームソフト『GA 芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDER LAND』の主人公。通称「マリ」。フランス人。
日本に住んでいた亡き祖母の遺したスケッチブックの絵に色を塗ると言う約束を果たす為に来日を決意し、彩井学園GA1年のキサラギ達のクラスに交換期間留学生として転校して来た。
日本語は堪能だが日本文化には疎く、時々とんでもない勘違いをする事がある。
詳細は後述。原作漫画版にもゲスト出演した事がある。
GA3年の女子生徒。仲間うちでは「あーさん」と呼ばれている。
美術部長で関西弁に類似した北陸寄りの中部弁(福井県出身・在住である作者の話し言葉がモデルであると考えられる)を喋る暴力娘。
口より手が先に出る騒がしい性格で親友のぶちさんによってやんわりあしらわれている。
美術部廃止の際には四苦八苦と走り回った。
卒業した元美術部長の野崎という先輩(ナミコさんの姉)を敬愛しており、美術部をこよなく愛している。
ブレザーを脱ぎ、シャツの上に黒のセーターを着ているのがデフォルトである。
副部長の魚住との掛け合いが多く、そのフラグの多さから美術部の話と平行してニヤニヤしながらその行方を見守れる。
七味唐辛子の「しちみ」の「し」を発音できず「ひちみ」と発音する。
GA3年の女子生徒。ちかこからは「ぶちさん」と呼ばれている。
あーさんの保護者を自認しており、長い付き合いで彼女のあしらい方にも長けている。
おっとりした、お姉さん的な優しい性格だが、あーさんの規格外の悪ふざけにはあらあらといいながらお仕置きをする。仲は非常に良い。
学園生活環境部の部長。(後に美術部と色々ある)
GA1年に2つ下の幼馴染の山口如月が居て、キサラギからはみっちゃんと呼ばれている。
普通科特別進学クラス(FA)3年の男子生徒。美術部副部長。眼鏡をしている知的、冷静なツッコミ役。
暴走するあーさんをよくあしらったりする。あーさんフラグ多し。
工業科自動車整備クラス(KJ)2年の男子生徒。美術部の平部員。美術部員であるのにあんまり美術には詳しくない。
美術部に入った要因はあーさんの「すげぇ微妙な関西弁で宣伝する女がいる」とクラスで話題になり、「その自爆っぷりに未来の部長の器を感じたから」。
惚れっぽい性格で、教諭の宇佐美真由美に端を発し、ノダの姉や芦原の同級生の三井に一目惚れした。
GA2年の男子生徒。1年の友兼は妹である。妹と違い病弱でおとなしいが、時々大胆な行動をする。
見た目は妹をやや薄めにしたような感じである。
1年の頃から保健室にいることが多く、出席日数が微妙だったため進路に有利になるように美術部に入部する。
妹同様、下の名前は明かされていない。
素描用の等身大人形。部員としておかれているが当然の如く認められていない。部員歴8年。
今は無きGC(芸術科Cクラス。服飾系)の部屋に放置されていた物である。よく変なポーズをさせられている。
GA1年の担任教師。デザイン担当。男性教師でキサラギ5人組(特にノダミキ)には手を焼いている。
ヘビードリンカーで常にコーヒーを飲んでいる。課題を提出しにくるキサラギによくカップを割られる。
GA1年の副担任教師。女性教師で教職2年目の若手。絵画担当。そのため、生徒の扱い(特に課題提出など)に悩み多い。
GA3年生からは「さめちゃん先生」と呼ばれる(2年前の初めての授業時、自己紹介で自分の名前を噛んでしまい、『うさめまゆみです!』と言ってしまったことから)。
彩井学園工業大学の卒業生。外間先生にほのかな恋心を抱いている。
GA3年の担任教師。デッサン担当。美術部顧問である。通称「殿」。
一見すると男性にも見えなくもないが女性である。ヨレヨレの白衣を着て、長く伸ばした髪を後ろで縛って眼鏡をかけている。
昔の恋人に「お前は俺とニコチンとどっちが大事なんだ」と言われる程のヘビースモーカーで、常にタバコを吸っている(授業中にも吸っている)。
男性口調で眠そうな目をしており、褪せたことを口にする(『若いっていいねえ』等)。
宇佐美先生が生徒とのジェネレーションギャップに悩んだ際に「30過ぎれば気にならなくなる」等と発現している事から、30代と思われる。
キサラギたちが通っている高校で、彼女達がいる県で唯一の美術全般を扱っている学校である。
彩井学園工業大学に付属している高校で、「付属」とつくこと、また中学校舎があることから「付属中学校」もあると思われる。さらに大学校舎内のパソコン教室でのCG作成などあることから、工業大学校舎と併設してる様子。
様々な科とクラスが存在するためかなり大規模な学園と想像され、生徒数も相当な数と思われる(4学科12クラス)。
芳文社「まんがタイムきららキャラット」2009年2月号でテレビアニメ化されることが発表された。制作はAICPLUS+。
2009年7月より読売テレビを始め、独立U局や福井放送、AT-Xで順次放送された。
ちなみに福井県は、原作者である「きゆづきさとこ」の出身地である。
| 原作 | きゆづきさとこ |
|---|---|
| 監督 | 桜井弘明 |
| シリーズ構成 | 待田堂子 |
| キャラクターデザイン | 渡辺敦子 |
| アニメーション制作 | AICPLUS+ |
| 製作 | GA製作委員会 |
| 山口如月 | 戸松遥 |
|---|---|
| 大道雅 | 名塚佳織 |
| 友兼 | 沢城みゆき |
| 野崎奈三子 | 堀江由衣 |
| 野田ミキ | 徳永愛 |
| 芦原ちかこ | 神田朱未 |
| 水淵 | 小清水亜美 |
| 魚住 | 小西克幸 |
| 保村 | 内藤玲 |
| 友兼の兄 | 沢城みゆき |
| 外間巧真 | 津久井教生 |
| 宇佐美真由美 | 南央美 |
| 笹本 | 高山みなみ |
| 発売日 | 2010年7月29日 |
|---|---|
| 対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
| ジャンル | アートデザインアドベンチャー |
| 発売元 | ラッセル |
| レイティング | CERO:A |
| 価格(税込) | 9,429円(限定版) 6,279円(通常盤) 5,500円(ダウンロード版) |
ラッセルより、PSP用ゲームソフト『GA 芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDER LAND』が2010年7月29日に発売された。
簡単なストーリーの内容は、「主人公のマリが、日本に住んでいた祖母が死後に遺したスケッチブックの絵に色を塗るという約束を果たしたいという思いから、期間留学生として来日を決心した」ところから始まる。
ゲームのメインテーマとしては、マリが周りのみんなからアドバイスをもらいながら課題の絵本の製作を行っていくというものである。
作中で、プレイヤーはアドバイスをもらう人を選ぶ訳だが、誰を選ぶかで絵本の内容が異なり、その絵本の内容によってストーリーにも影響を及ぼす。
ちなみに、原作の漫画の方にもマリはゲストで出演したことがある。
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最終更新:2025/12/08(月) 22:00
最終更新:2025/12/08(月) 21:00
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