GOTCHA! 単語


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ポケモン

 

透明よりも綺麗なあの輝きを確かめにいこう

 

GOTCHA!とは、『ポケットモンスターシリーズ』と『BUMP OF CHICKEN』がタイアップした全世界のポケモントレーナー必見のスペシャルミュージックビデオである。

概要

2020年9月29日に行われた公式配信「『ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス』最新情報 2020.9.29」の最後で記念ムービーとして初公開され、その後YouTubeにMV単品の動画が9言語の歌詞字幕付きで投稿された。

そのあまりのクオリティの高さに多くのポケモンユーザーのみならず、海外のファンから芸能人・声優、果ては公式Twitterアカウントであるはずの「ポケモン情報局」自身までも感情を抑えきれないツイートを行うなど、世界中を巻き込むほどの大反響を呼んだ。

YouTubeに公開されたMVは2020年10月現在900万再生を超えており、再生数は現在も上昇中である。

アニメーション制作は「ボンズ」。監督は京騒戯画や血界戦線を代表作とする「松本理恵」、キャラクターデザインは同じく京騒戯画でキャラデザを務めた「林祐己」が担当
使用されている楽曲はBUMP OF CHICKENの新曲「アカシア」。このスペシャルムービーのために新規に書き下ろされた。

なお、"GOTCHA!"は日本語では「わかった!」「やったぜ!」などの意味を持つネイティブスラングであるが、ポケモンの世界観に合わせるなら「捕まえた!」が最も近いイメージと思われる。

MVについて

このMVの特徴はなんと言ってもポケモンのメインシリーズに登場するキャラクター達による疾走感溢れるアニメーションムービーと、毎秒怒涛の勢いで訪れるポケモンファンなら反応せざるを得ない思い出のシーンやキャラクター達の絡み、細部に至るまで散りばめられた小ネタの数々だろう。

MVの公開から多くのメディアやネットニュースが取り上げ、有志のファンからは数々の解説・考察記事が投稿された。KAI-YOU.netに至っては記者自らニュース記事にも拘わらずMVの解説を行ってしまったほど。
→「【天才】ポケモンMVがマジで最高に凄いので勝手に解説してしまう衝動にかられた

また、MVの開始から終了(GOTCHAのロゴマークが出るところ)までの再生時間が2分31秒=151秒(第1世代のポケモンの総数)であることも話題になっている。

MVの主人公とパートナー

MVの主人公には本作オリジナルの男の子と女の子がデザインされており、それぞれジト目のピカチュウと90年代の少女漫画のような笑顔のイーブイという原作のイメージとは一風変わった表情をした2匹を連れている。

特にイーブイはその特徴的過ぎる表情からTwitterを始めとした各種SNSやネットサービスで話題を博し、イラストやコラ画像などが多岐に渡り投稿されている。

男の子はおそらく「ポケットモンスター ソード・シールド」のテレビCMに出演した俳優の岡田将生、女の子は「ポケットモンスター 赤・緑」のテレビCMに出演したタレントのロビンちゃんをモデルにしていると推察されている。

解説・考察

以下、約2分半に及ぶMVの各シーンの解説及び考察を記載します。
ネタバレになるため、本作のMVを一度視聴してから読むことをオススメします。

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0:00~0:16 線路を歩く4人の少年

テレビで えいがを やってる!
おとこのこが 4にん
せんろのうえを あるいてる……
…… ぼくも もう いかなきゃ!

MVの開始と同時に海外版ポケモンのロゴが表示され、その後4人の男の子が線路の上を歩くシーンに切り替わる。初代からポケモンをプレイしているユーザーは知っている方も多いと思われるが、これは映画「スタンド・バイ・ミー」を元にしたシーン。「ポケットモンスター 赤・緑」で最初に主人公を操作する主人公の家、そのテレビに映っているのがスタンド・バイ・ミーのワンシーンである。

ポケモンの物語の全てはここから始まった。

0:17~0:26 MV主人公たちのスナップ写真と現在

MVの主人公である男の子と女の子が生まれてから現在に至るまでのスナップ写真。
男の子が生まれた時にはピカチュウはおらず幼少の頃に出会った様子。現在は頭の上を定位置にした彼(彼女?)に特に構うでもなく、しかしどけるでもなく常に一緒にいる姿が映し出されている。
対して女の子の方は生まれたときからイーブイがそばに居て、成長した現在も顔を吸い込むかという勢いでキスをする溺愛っぷりを見せている。

0:27~0:37 ジムリーダー・四天王・キャプテン・しまキング/しまクイーン登場

MV主人公達の背景でタイプ別にジムリーダー・四天王・キャプテン・しまキング/しまクイーンが登場。
登場順はみず→でんき→じめん→こおり→ほのお→いわ→くさ→どく→エスパー→ゴースト&あく→むし→フェアリー→ドラゴン→はがね→ノーマル→かくとう→ひこうの順。
コンマ数秒スパンで切り替わってはそれぞれ動き回っているため、しっかりと確認するためには一時停止もしくはスロー再生必須。
あくタイプのキャラたちは背景の枠内には登場しないが、ゴーストタイプのターンの時に枠外にひっそりと登場しており、あくタイプらしいはぐれ者感を出している。
なお、登場キャラの中にはガラル地方のジムリーダーが出てこないが、それについては後述。

シーン中、各タイプの技を受けるイーブイも必見。感電したり燃やされたり凍らされたり女の子共々大岩に追いかけられたり、割ときつめの攻撃を食らっている。途中で男の子に切り替わり、どくタイプのターンで襲ってきたクロバットをピカチュウがしっぽだけで撃退している描写が一瞬だけ入る。結構強いのだろうか。
その後はがねタイプのターンで男の子が金たらいを顔面に食らい、痛がっている際にピカチュウを肩から落としてしまう。一方の女の子はひこうタイプのターンで時をかける少女さながらに背景を飛び出すが、イーブイは流れていく背景に取り残される。

ここで男の子と女の子は自分のパートナーとはぐれ、次のシーンへ移り変わる。

0:38~0:51 ビル群の中に佇む主人公と背景のシルエット

パートナーとはぐれた主人公たちがどこかの大都会のビル群の中に佇むシーン。
その背景には伝説・準伝説・UB・幻のポケモンのシルエットが次々と映し出されている。

一通りの伝説級のポケモンが出た後、最後に各作品の悪の組織のボスのシルエットが登場。
上段は左から「アカギ」「サカキ」「ルザミーネ」「ゲーチス」「フラダリ」「アクロマ」、下段は左から「アオギリ」「マツブサ」「グズマ」が確認できる。

次のシーンで男の子がイーブイを見つけ、ここで主人公達の連れているパートナーが入れ替わる。背景には歴代主人公達のシルエットが映し出される。登場順は以下の通り。
・ユウキ   男の子 第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)
・コウキ   男の子 第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)
・ハルカ   女の子 第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド)
・ヒカリ   女の子 第4世代(ダイヤモンド・パール・プラチナ)
・トウヤ   男の子 第5世代(ブラック・ホワイト)
・コトネ   女の子 第4世代(ハートゴールド・ソウルシルバー)
・トウコ   女の子 第5世代(ブラック・ホワイト)
・キョウヘイ 男の子 第5世代(ブラック2・ホワイト2)
・メイ    女の子 第5世代(ブラック2・ホワイト2)
・ヨウ    男の子 第7世代(サン・ムーン)
・セレナ   女の子 第6世代(X・Y)
・ミヅキ   女の子 第7世代(サン・ムーン)
・カルム   男の子 第6世代(X・Y)

最後にカルムがこちらを振り向いた際、初代エンカウントのオマージュと思わしきシーンチェンジ演出が入り、次の場面へ切り替わる。
「目と目があったら、ポケモンバトルだ!」

0:51~0:57 チャンピオン登場

ここから歌はサビへ。

各地方のリーグチャンピオンが登場。登場順は以下の通り。
・ワタル  第2世代 カントー/ジョウト地方チャンピオン
・ダイゴ  第3世代 ホウエン地方チャンピオン(ルビー・サファイア)
・ミクリ  第3世代 ホウエン地方チャンピオン(エメラルド)
・シロナ  第4世代 シンオウ地方チャンピオン
・アデク  第5世代 イッシュ地方チャンピオン(ブラック・ホワイト)
・アイリス 第5世代 イッシュ地方チャンピオン(ブラック2・ホワイト2)
・カルネ  第6世代 カロス地方チャンピオン

アデクとアイリスのシーンはハイタッチをする手のみが描写されており、ポケモンにとって重要なテーマの1つである「継承」を表しているとも言われている。

0:58~1:19 ライバルと仲間たち、強敵との闘い

最初は第5世代よりメイとヒュウ、対するは第4世代よりコウキとジュン。それぞれ作中にて共闘するシーンがあるライバル同士である。

次のシーンでは第6世代よりサナとトロバとティエルノが登場。

その次のシーンでは第5世代よりチェレンとベルがトウコに並んで登場。1番道路で冒険への第一歩を踏み出したシーンのオマージュと思われる。次のシーンで2年後の成長したチェレンとベル、その前を走るキョウヘイの姿。ブラック・ホワイトからブラック2・ホワイト2への世代交代を映すシーン。

次にミュウツーが登場。対峙するのは第6世代のセレナとゲッコウガ。殿堂入り後に行くことができるななしの洞窟での決戦と思わしき場面。ゲッコウガがトレーナーを守ろうとみずしゅりけんを発動させているのが熱い。

第7世代よりハウとグラジオとヨウ。その次のシーンではノーマルZのポーズを決めるリーリエとその隣には相棒のコスモッグ。横からミヅキが笑顔で同じポーズをキメながら割り込む屈指の人気シーン。

次のシーンではトウコの顔のアップになり、瞳はレシラムを連れている第5世代のライバルのNが映り、更にNの瞳にはゼクロムを連れているトウヤの姿が。作中におけるNとのラストバトルのオマージュと思われ、第5世代特有のシリアスな空気を上手く醸し出している。

トウヤのアップから一瞬だけコトネに姿が変わり、その瞳には第2世代の御三家を引き連れるライバルのシルバーが映る。心なしか微笑んでいるようにも見え、シルバーの成長が伺える。

次に一瞬ミツルの後ろ姿が映り、チャンピオンロードを抜けようとするユウキを呼び止めるシーンに。ユウキの姿がハルカに切り替わり、彼岸花と思わしき花弁が舞う。
彼岸花はオメガルビィ・オメガサファイアでチャンピオンロードの最後にミツルと戦う場所で咲いている花である。

次のシーンではカントーポケモンリーグのチャンピオンの間、まさに歌詞の通りの"特等席"で待ち構えるグリーンが登場。サン・ムーンやポケモンマスターズで見せる落ち着いた姿ではなく、赤緑時代の自信を漲らせたギラついた表情で主人公を待ち受ける。
手持ちは「ピジョット」「フーディン」「ギャラドス」「ウィンディ」「サイドン」「フシギバナ」。作中でゼニガメを選んだ際のパーティメンバーになっているのが細かい。

場面は雪山へ移り、ヒビキvsレッドのシロガネ山頂上決戦のシーンへ。レッドのカメックスが凄まじい水流でバンギラスを押し流すと、ヒビキも負けじと電光石火の早業でポケモンを交代。デンリュウを繰り出し、強力な電撃でカメックスとレッドに迫る。
ここでデンリュウは桃色のボールから出現している。デンリュウの進化前であるメリープは32番道路に生息しており、その手前のキキョウシティのフレンドリィショップではヒールボールが購入できる。このことからヒビキは購入したヒールボールでメリープを捕まえ、旅の序盤から育て上げたデンリュウでレッドに挑んでいるという裏設定があるのではと考察されている。

なお、これだけ濃いシーンが繰り広げられながら、この間わずか21秒である。

1:20~1:31 主人公と天候を操る超古代ポケモン

前のシーンで吹き飛ばされたレッドの帽子が雨の中佇む女の子のもとに振ってきて、ピカチュウの頭に被さる。背景には大雨を降らせる力を持つ超古代ポケモン「カイオーガ」のシルエットが映り、男の子のシーンでは背景には日照りを発生させる力を持つ超古代ポケモン「グラードン」のシルエットが映る。

グラードンが叫ぶと雨が止み、空が晴れ太陽の光が差す。

女の子がピカチュウを肩に乗せたままガラル地方でよく見かける文様の壁を超えるシーンで、MVは後半戦へ突入。

1:32~1:46 ガラル地方のポケモントレーナー達

MVの後半はポケットモンスター ソード・シールドにフィーチャーした内容となっている。

最初はガラル地方のジムリーダーが登場。前半のジムリーダーラッシュで登場しなかったのはここで出てくるため。
登場順は「ヤロー」「ルリナ」「カブ」「サイトウ」「オニオン」「ポプラ」「マクワ」「メロン」「ネズ」「キバナ」の順。作中で戦う順番で登場する。モデルらしくカメラ目線で決めるルリナ、揃って構えるサイトウとオニオン、定番のポーズから笑顔でソツのないファンサービスを見せるキバナなど、これまた高速で流れていくなかで各ジムリーダーのキャラクターが表現されている。

最後に登場するのはガラル地方のチャンピオン「ダンデ」。いつものポーズを決めている。

次に登場するのはライバルの「ビート」と大勢のエール団に応援される「マリィ」。マリィは相棒のモルペコに顔を引っ張られ笑顔にさせられているが、これは作中の隠しイベントである笑顔の練習のオマージュである。

次のシーンでは剣盾の最初からライバルとして活躍するホップが登場。手持ちはホップがサルノリを選んだ際のメンバーになっている(主人公がヒバニーを選ぶと、ホップはサルノリを手持ちにする)。
その後炎と共にチャンピオンのダンデにシーンが切り替わる。ダンデもまた主人公がヒバニーを選んだ際の手持ち(主人公がヒバニー、ホップがサルノリを選んだ際、残ったメッソンはダンデが連れていく)になっており、対峙する第8世代主人公のマサル、ユウリの手持ちもまたヒバニーの最終進化系のエースバーンであるため、各キャラがどのポケモンを最初に選んだのかが分かる描写になっている。

大火球を背に主人公(マサル→ユウリ)が振り返るカットから、ダンデとの対決。キョダイマックスしたエースバーンとリザードン、第一世代と最新世代のほのお御三家ポケモンが真っ向から激突し、スタジアムを大爆発が包む。

この時、マサルとユウリの背番号には227が刻まれている。これはポケットモンスター 赤・緑が発売した1996年の"2月27日"を示しており、最新作の主人公が初代の歴史を背負って戦うという屈指の名シーンとして話題となっている。

1:47~2:08 男の子と女の子の出会い

MVの主人公である男の子と女の子がついに会合。

背景にはガラル地方の伝説のポケモン「ザシアン」と「ザマゼンタ」がお昼寝をしているシーンが映る。

何らかのやり取りをしたあと、ピカチュウは男の子のもとへ、イーブイは女の子のもとへ戻る。
はぐれてしまった相棒が戻ってきた瞬間であり、いつも通りの愛情表現を見せる女の子とイーブイに対してピカチュウは全力で男の子に抱き着くという意外な面を見せる。なんだかんだと強い絆の存在を窺わせる一幕である。

その様子を"こちら側"を映したモニターから見つめるのは各世代の博士達。
「オーキド博士」「ウツギ博士」「オダマキ博士」「ナナカマド博士」「アララギ博士」「プラターヌ博士」「ククイ博士」「ソニア博士」「マグノリア博士」がMV主人公達の会合を見守っている。

その後画面には歴代御三家が登場。遅れてガラル御三家である「サルノリ」「ヒバニー」「メッソン」も登場する。

なお、このシーンの背景には「ヨロイ島」と「カンムリ雪原」が描かれたポスターがいくつも貼られている。

2:08~2:31 ラストシーン

相棒を見つけた主人公たちは共にどこまでも続く道のりを歩きだす。男の子はレッドの帽子、女の子はダンデの帽子を被っており、ポケモン世界の長い世代の繋がりを示している。

道の横に建てられている看板に描かれているのは再び「ヨロイ島」と「カンムリ雪原」。本MVはエキスパンションパスの最新情報発表配信の最後に公開されたMVであることから、前シーンのポスターも含め、これからトレーナー達が訪れることになる場所を表しているとも考えられてる。

左手前の看板には第5世代の殿堂入り後要素であるバトルサブウェイのサブウェイマスター「ノボリ」「クダリ」が道を指し示し、右手前の看板には第6世代の殿堂入り後要素であるバトルハウスのバトルシャトレーヌ「ラニュイ」「ルスワール」「ラジュルネ」「ルミタン」が手を振って見送っている。殿堂入り後(ゲームをクリアした後)も冒険は続いているということへの示唆であると思われる。

次のシーンではミュウが空から現れる。やはり最後の〆のポケモンと言ったらミュウなのだろう。

最後は1人の少年がこちらに向かってモンスターボールを投げ、本MVのタイトル「GOTCHA!」の一言で締めくくられる。

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関連リンク

関連項目

  • ポケットモンスター
  • ポケットモンスター ソード・シールド
  • ポケモンソフト一覧
  • ポケモンの関連項目一覧
  • ポケットモンスターの登場人物一覧
  • BUMP OF CHICKEN
  • ボンズ
  • 目からハイドロポンプ

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