Kinect (キネクト、開発コードネーム:Project Natal) とは、新・旧筐体、全てのモデルで利用可能なXbox360の周辺機器の一つである。
日本では2010年11月20日に発売された。スタータキットの価格は14,800円。
タグ検索は「kinect or キネクト or Natal or Project_Natal」。
2009年6月2日のE3にて発表された、SF映画『マイノリティ・リポート』のトム・クルーズ扮するジョン・アンダートンが「コントローラーなしで腕のジェスチャーだけでコンピューター画面上の動画・画像・文書ファイル類を操作する魔法の様なUI」が実現する、クラークの三法則「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」を地で行く近未来SF的な雰囲気たっぷりのXbox360の周辺機器である。
Xbox Liveでの他のXbox Liveユーザーとのビデオチャットの際の音声・画像を伝えるチャット用マイク付きビデオカメラの役目も兼ねる音声・映像を捉える複合センサー、「kinectセンサー」でユーザーの動きと声を捉えた音声・画像をXbox360に操作信号として処理し命令を伝える為の「頭脳」を備える高度な情報処理機器である。左右に首を振る電動チルト機構を備え、ユーザーの左右の移動に対応する技も備えている。
ユーザーの身体の身振り・顔・声を認識してのXbox360の操作、Xbox360,Xbox Liveへの顔を認識しての自動サインイン、ゲームをコントローラーなしでの身振り・音声での操作が可能となる。
2010年11月29日にMicrosoftは、同年同月4日北米市場での発売以降25日間で累計販売台数250万台を記録したと発表した。[1]
kinectが正常にユーザーのモーションを認識するには、kinect本体を床から60センチから1.8メートルの高さ、ゲームプレイの際にテレビを視聴するユーザーとの距離は1.8メートル程度距離を取って設置をする必要がある。そして、kinectセンサーの読み取りに邪魔になる障害物がテレビとユーザーの間の空間に出来るだけ無い事が望ましい。
kinect本体から1.8メートル以上の離れた距離でのユーザーの操作を前提としているので、プレイするゲームの種類[2]とユーザーの視力に応じた大画面テレビが必要となる。
パソコンモニターや小型パーソナルテレビの様な比較的小さな画面でゲームをプレイしているユーザーは、大画面テレビの導入と自宅に大画面テレビを設置してなおプレイ可能な余裕のある空間を持った部屋があるか検討した方がいいだろう。
kinectの想定する最低限の視聴距離1.8メートルの場合、快適とされるテレビ画面は52型(インチ)である。[3]
初期設定「キャリブレーション」はkinectセンサー本体から3メートル程度離れての設定が望ましい。
kinect同梱版Xbox360本体の希望小売価格は、単品19,800円の4GBモデルの同梱版が29,800円、29,800円単品29,800円の250GBモデルが39,800円で発売され、kinect単品価格よりkinect同梱版Xbox360本体が4,800円値引きされ、相対的に廉価である。
単体価格が1万5千円弱、1万4千8百円と一見割高な周辺機器に見えるが、中身は高機能複合センサーと情報処理を行う専用チップ(SoC:System-on-a-chip)とメモリ、ユーザーを自動追尾する電動チルト機構等々電子機器満載の高性能ハイテク製品である。得られる利点を鑑みれば、無茶な値付けではない。
旧型Xbox360と新型筐体Xbox360では接続方式が違うが、専用接続USB/電源ケーブルがあれば問題なく旧型Xbox360でも利用可能である。kinectの同梱版Xbox360には当然旧型Xbox360との専用接続USB/電源ケーブルは付属していない。
Kinectセンサー(動作中に青白く光るRGBカラー映像認識用カメラ1基、奥行き測定用赤外線カメラ1基、赤外線照射発光部(IRエミッタ)1基の三つの光学系センサーと音響センサーとして、4本のマルチアレイマイク)が前面に並び、左右に首を振る電動チルト機構が装備された横に細長い光沢仕上げの黒色(リキッドブラック)直方体の基本形状に前面はかまぼこ型に緩やかな丸みを帯びた本体(筐体)デザインである。
内部には3軸加速度センサー、64MBのDDR2 SDRAMメインメモリ、信号処理専用プロセッサが内臓されている。[4]
廉価にする為に、信号処理をXbox360本体のCPUで処理をするKinect内臓信号処理専用プロセッサが廃止された仕様の製品が発売される予定であったが、Xbox360本体への負荷が高くなりゲームに大きな制約が出るとの判断から、発売直前にkinectの内臓信号処理専用プロセッサが復活した仕様変更が再度行われた。[5]土壇場の仕様変更により、kinectの価格は廉価ではないものの、対応ゲームの今後の発展が望める「本来の仕様」である。
マイクロソフトはkinectのXbox360以外でのパソコン(PC)周辺機器としてのOpenな二次利用は認めている。
オープンソースのドライバが公開され多数のプロジェクトが発表されていることについて、マイクロソフトの幹部はこうした利用はもともと問題視しておらず、 USB接続をプロテクトしなかったのも意図的な設計であると語っています。Kinect の開発を指揮した Alex Kipman 氏が米 NPR の番組 Science Daily のなかで明らかにしたもので、マイクロソフトが認めない「ハック」とは Xbox 360側のアルゴリズムまで到達すること、また Xbox 360とKinect のあいだに何らかの機器を挟んでゲームで不正行為を働くことを指しており、こうした意味では Kinect は「ハック」されていないとのこと。
PCから Kinect センサーの値を読み取るためのUSB接続はもともと意図的に塞いでおらず、そういった利用をマイクロソフトが妨害することはないと明言しています。さらに、マイクロソフトはKinect の教育・研究目的利用について関係機関と協力を検討しており、実際にいくつかの大学には発売前から提供してきたとのこと。
kinectの赤外線深度カメラを開発したイスラエルのPrimeSense社が中心になって、kinectなどを用いた"Natural Interaction"(自然なインタラクション)を利用したアプケーションのオープン開発のための組織OpenNIをが設立されている。
現在、kinectを利用するためのドライバーや、骨格(スケルトン)をトラッキングするNITEライブラリーが、WindowsやLinux向けにリリースされている。 [6]
iPhone行列での「ビッグウェーブ」発言以来、新しいガジェットが発売されると行列の先頭に登場する名物俳優・タレントのButch(ブッチ)氏が登場。二日掛けて行列をし無事kinectを購入するも部屋が狭くて遊べなかったと言う情けないオチを迎えたが、気を取り直してkinectのセッティングに再挑戦し、現在ではkinect生活を満喫している様子をblog記事で報告している。[7]
最後にニュースサイト「IGN」から
ナタル体験記
驚くべきものがここにある
私は5-6分間ナタルを体験しました
そして私は「これは実際に稼働している」と言わねばならない
そこにあったのはMSが「Burnout Natal」と呼ぶもの
Burnout Paradise(バーンアウトパラダイス)をNatalで操作するものだ
これはどんなジャンルのゲームでもNatalで操作できることを証明するもの
事前に数秒間Natalでの認識ステップがあり、準備完了
もう手足でコントロールできる
腕でハンドルを回す操作をすると車が曲がる
右足を前に出すとアクセル、後ろに下げるとブレーキ。
いつも不満ばかり言う私が非常に満足して立ち去ったのは驚くべきことだ
全体的に見て、私はプロジェクトナタルがとてもさわやかであることがわかった
当初考えていたような見かけ倒しの装置じゃない
そしてそれが既に売られているXbox360で機能するという現在の開発段階に多いに言及したい。
Burnout Paradiseは完全に小売で売られているもので、デバッグバージョンでも
特別なシステムが必要なバージョンでもない
左:あの襖を開く所作が含まれるダンスで知られるkinect対応ダンスゲーム『DanceEvolution』を女性プレイヤーが踊ってプレイする動画。
右:鉄壁スカートが…あ、いや、プレイヤーの後姿的確なダンスプレイを鑑賞する動画。
左:比較的小さな画面のモニターを使った声優原由実によるほんわか(?)『DanceEvolution』デモンストレーションプレイ動画。
TVCMの『アイドルマスター』MMDユーザーモデルのパロディMAD、左:ほめ春香、右:魔王エンジェル&オカメインコ。
その発想はあった。
機能を考慮したテレビ選定の目安は
第一に1080p Full HD対応、第二に480i,480pのSD映像や1080i HD, 720p HD映像を1080 p Full HD映像に高画質化する機能であるアップコンバート(アップスケーリング)機能を優先させて大画面テレビを選ぶ事をお勧めする。今時の大画面テレビで1080p Full HD対応で無いものは少数派だろうが、大手メーカー製品でないもの、中古での購入を考慮して第一の選択条件に挙げた。
BD(Blu-ray Disc)やデジタルテレビ放送は1080i HDや720p HDのコンテンツが多い上に、Xbox360,PS3の家庭用HDゲームも1080p Full HDではない、720p HDのゲームタイトルが多い。また、480i,480pのSD映像のDVD-Video、携帯電話・携帯情報機器等の内臓カメラで撮影したHDではない映像、Xbox,Wii,PS2,PSP[8]等のHDに対応しないゲーム機、VHS(S-VHS,W-VHS,D-VHSを含む),Betamax(Hi-Band Beta,ED Betaを含む),VHD,8mm Video(Hi8を含む),DV(Mini DV)等HDではない映像資産を視聴する際にアップコンバート(アップスケーリング)機能は何かと重宝するであろう。
激しい動きの伴うアニメ・映画・ゲームでの残像は困ると言う時は2倍速[9]・4倍速駆動の液晶パネルを採用した液晶テレビ、もしく残像に強いプラズマテレビやレーザーテレビに選択肢は決まる。
3D立体視対応機能は予算の余裕がある場合に。3D立体視テレビは現在立体視専用眼鏡の必要ない56型「裸眼3D立体視テレビ」が開発済みであり、何れは3D裸眼立体視型のテレビが主流になる可能性が高い。[10]
最新の付加価値技術である3D立体視機能は多機能高性能上級モデル、即ち高額な「全機能入りモデル」に搭載される。「一番いいのを頼む」と最新の全機能入りモデルを賄える消費者は裸眼3D立体視大画面テレビが登場すれば、即新型モデルに買い換えるだろう。故にこの記事を参照する意味は薄いと言える。
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最終更新:2025/12/28(日) 22:00
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