エクシーズ召喚!解放しろ、怒りを!
現れろ、No.69 紋章神コート・オブ・アームズ!
No.69 紋章神コート・オブ・アームズとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
ナンバーズの1枚。トロンが使用するレベル4モンスター×3を要求するランク4のモンスター・エクシーズで、フィールド上の自身以外のモンスター効果を全て無効にし、さらに無効にしたモンスターの効果をこのカードが得る効果、相手モンスターの攻撃時、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで相手フィールド上のカードを1枚破壊する効果を持つ。
初登場はVSカイト戦。
このカードを操るためには莫大な怒りのエネルギーが必要であり、それまでのトロンのさまざまな行動は、怒りを溜めてこのカードを操る糧とするためのものであった。ドロワ、III、IV、V、凌牙、カイト、多くの人間の怒りの果てに、「紋章獣ベルナーズ・ファルコン」、「紋章獣バシリスク」、「紋章獣エアレー」をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚された。
効果で「超銀河眼の光子龍」の効果を奪い、このカードの効果として使用、攻撃力を1500ポイントアップさせた上で3回までのモンスターへの攻撃を可能とした。そして「無敵の紋章」の効果で戦闘破壊されなくなった「超銀河眼の光子龍」を2回連続で攻撃。その時点でカイトのライフは0となり、デュエルの決着はついていたが、トロンはさらに3回目の攻撃を行う。しかし、絶体絶命のカイトの前に現れたのは……。
VS遊馬戦で再登場。
「紋章獣ベルナーズ・ファルコン」(アニメ版)の効果でレベル4となった「No.10 白輝士イルミネーター」と「No.8 紋章王ゲノム・ヘリター」、さらにベルナーズ・ファルコン自身をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚された。
効果で遊馬のフィールドにいた3体のモンスター・エクシーズの効果を奪い、さらに奪った「No.17 リバイス・ドラゴン」の効果を発動、攻撃力を500ポイントアップさせて、「紋章獣レオ」の効果で攻撃力の下がったリバイス・ドラゴンに攻撃、戦闘破壊した。
その後、装備カードにまでは影響を及ぼせない点を突かれ、「ZW-雷神猛虎剣」を装備した「CNo.39 希望皇ホープレイ」の攻撃を受けたが、このカードの効果でホープレイを破壊しようとした。雷神猛虎剣の効果でホープレイは破壊を免れたものの、攻撃力が下がったことで返り討ちにできるかと見られたが、遊馬の「タスケルトン」の効果で破壊・ダメージを無効にされてしまった。
効果無効・吸収の効果名は「ゴッド・メダリオン・ハンド」、被攻撃の破壊の効果名は「ゴッド・シャーター」、攻撃名は「ゴッド・レイジ」。
トロンは無効効果を「発動できる」と言っているため、この効果は発動するものであるらしい。
このカードの召喚演出は他のナンバーズとは大きく異なり、上空に巨大な紋章が現れ、そこからこのモンスターが降臨する。通常のナンバーズと違い、変形演出はない。
コート・オブ・アームズ(coat of arms)とは、紋章が描かれた貴族や騎士の装備品のこと。そこから(盾形の)紋章そのものをさしてこう呼ぶようになった。
「ザ・ヴァリュアブル・ブック15」(2012年8月21日発売予定)でOCGに登場。
エクシーズ・効果モンスター
※「Vジャンプ(2012年9月号)」による、一部推測
ランク4/光属性/サイキック族/ATK 2600/DEF 1400
レベル4モンスター×3
このカードが特殊召喚に成功した時、
このカード以外のフィールド上の全てのエクシーズモンスターの効果を無効にする。
また、自分のメインフェイズ時、このカード以外のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
エンドフェイズ時までこのカードは選択したモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
「No.69 紋章神コート・オブ・アームズ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
効果無効はエクシーズモンスターに限定、特殊召喚成功時に限られ、吸収効果はエクシーズモンスター1体の名前と効果をエンドフェイズまで得るものに変更された。さらに、被攻撃時の破壊効果は削除された。また、ナンバーズ共通の耐性も削られている。
アニメがフィールドのモンスター効果全てを奪うというとんでもない効果であったため仕方ない部分もあるが、かなり大きく弱体化している(名前を奪う効果がプラスされているが、これが有効に働く場面は限られている)。
1つ目の効果によりエクシーズモンスターの効果を全て無効にできる。しかし、それ以外には効き目がなく、特殊召喚以後に現れたエクシーズモンスターにも対処できないため、使い勝手はあまり良くない。
エクシーズ召喚以外でも特殊召喚であれば効果を無効にできるため、蘇生などで使いまわせば何度も効果を適用できる。「リビングデッドの呼び声」などで相手の妨害をしたりできる。
デメリット効果持ちのエクシーズモンスターのデメリットを無効にして運用すると言った芸当も可能。裏を返せば、相手のそれらのカードのデメリットも消してしまうということである。
2つ目の効果はエクシーズモンスターの名前と効果をコピーできるもの。この効果で素材を消費しないため、素材はコピーした効果を使用するために消費することになる。
同じ素材で出せ、似たような効果を持つ「隻眼のスキル・ゲイナー」も存在するが、そちらとの相違点は、向こうがコピーに素材を必要とし、永続的にコピーしたままであるのに対し、こちらはコピーには素材を必要とせず、コピーはエンドフェイズまでである点。また、向こうは相手限定である。
相手の強力効果を持つエクシーズモンスターを狙えれば最高だが、必ずしもうまくいくとは限らない。自分のエクシーズモンスターもコピー可能だが、素材3体のこのカードを出したうえでさらに別のエクシーズモンスターを並べるのは、「血の代償」+ガジェットのデッキ(【代償ガジェット】)などの爆発的に展開できる一部のデッキを除いて難しい。
運よくコピーできるモンスターがいれば効果を使用する、くらいの気持ちでいたほうがいいかもしれない。
同じくアニメでトロンが使用した「No.8 紋章王ゲノム・ヘリター」は、1ターンに1体だけではあるが攻撃力と効果を両方無力にし、さらにそれを奪える効果になっている。素材の縛りなどもあるため一概には比べられないが、向こうのほうが効果だけみると扱いやすい(エクシーズ以外には効かないという点はどちらも同じだが)。
また、このカードと同じ素材で出せるモンスターに、厄介なモンスター(に限らずカード全般)を手札に戻すことで対応できる「ヴェルズ・ウロボロス」や、効果の発動を広い範囲で封じる「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」などライバルも多い。
永続効果を相手にする場合や効果をコピーすることに意義がある場合など、こちらが勝る点もあるが、その状況は限られてくる。エクストラデッキに余裕があればこのカードを採用するのもありだが、15枚制限の中でやりくりしなければならないことを考えるとこのカードを優先して入れたい状況は少ないだろうか。
サイキック族なので「サイコ・チューン」で蘇生できる。チューナーになっても全く意味はないが、レベルがない故にデメリットのダメージを踏み倒せるので、サイキック族デッキで採用したい場合はどうぞ。
効果に素材を必要としないため、蘇生との相性は悪くはない(もっとも、コピーした効果はほとんど使えなくなるが)。
ゲノム・ヘリターやスキル・ゲイナーにも言えることだが、名前をコピーしてもその恩恵を受けることは少ない。対象がエクシーズモンスターに限定されているため、なおのこと恩恵を受けられそうな名前をコピーする機会が少なくなる。
果てしなくどうでもいいが、名前をコピーできるので、「No.39 希望皇ホープ」や「No.32 海咬龍シャーク・ドレイク」、セイクリッドのエクシーズモンスターの名前をコピーすれば、対応するCNo.や、「セイクリッド・トレミスM7」をエクシーズ召喚できる。名前コピーがメリットとなる数少ない場面である。
敵の切り札が主人公のエースの進化形態に変化するというのは面白いが、狙わずに行うのはかなり苦労する。夢見るロマンチストはエクストラデッキにこっそりと「CNo.39 希望皇ホープレイ」を仕込んでおこう。
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最終更新:2025/12/14(日) 03:00
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