NVIDIA(エヌビディア)とは、アメリカ合衆国の半導体メーカーである。ビデオチップ(GPU)とそれを応用した人工知能(AI)関連の製品で知られる。
本社はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララにある。
1993年に台湾系アメリカ人のジェンスン・フアンらが創業。彼が現在に至るまでCEO兼社長を務めている。1990年代後半に当時の覇者、3dfxを下し、ATIテクノロジーズ(現AMD)と並ぶGPU2大メーカーの座を確固たるものとしているが、それ以来ほとんどの時期で一貫して性能面でもシェアでもNVIDIAが優位を維持してきた。
2000年代にはAMDのAthlon向けにチップセット「nForce」を開発し一時期高いシェアを誇ったものの、AMDやIntelがGPUやメモリコントローラーをCPUに内蔵するようになったため2010年に撤退した。2010年代からはARMアーキテクチャを採用したSoCに注力するようになり、スマートフォンやタブレット端末向けのTegraが一定のシェアを手にしているほか、Nintendo Switchにもカスタム版Tegraプロセッサーが搭載されている。
また、早い時期からGPUのグラフィック以外の応用--GPGPUに注力してきた会社であり、この分野ではAMDを含めた他社を圧倒的に突き放している。2016年以降の「第三次AIブーム」の波に乗って業容を急拡大したことから、「謎のAI半導体メーカー」(日経ビジネスオンライン)として、従来のPCユーザーとは違った層からも熱い注目を集めるようになった。生成 AI ソリューションでは多数のメーカーが独自チップを開発しているものの、NVIDIAのGPUが現在でも事実上の標準の座にある。2021年にはARMアーキテクチャを採用したスーパーコンピューター向けCPUのGraceを投入した。
1993年設立。1995年に、独自のライブラリーを使って3Dグラフィックを表示させる「NV1」を開発したものの、対応ソフトがセガの一部のものに限られてしまい、普及には至らなかった。そこでDirectXに対応したグラフィックチップを開発する方向にシフトする。
1997年にDirectX5対応の「RIVA 128」をSGSトムソン社と共同開発し、優れた描写速度を見せて頭角を現した。さらにその後、RIVA 128のコアを2つ搭載したRIVA TNTを経て、1999年にハードウェアT&Lにいち早く対応した「GeForce 256」を発売。これにより、一躍DirectX対応チップのトップに輝くだけでなく、当時3DゲームのスタンダードとなっていたVoodoo2を上回る性能を見せ、3dfxの独自APIからDirectXへと、3DCGゲームの流れを変えていった。
1999年の決算では売り上げが100億円を超え、NASDAQへの上場に成功した。
2000年にATIが、「RAGE」シリーズを終了して新たな看板となる「RADEON 256」を発表。「RIVA vs RAGE」の構図が今度は「GeForce vs RADEON」となり、シリーズを移して新たな性能競争が始まる。
2001年には3dfxが倒産し、その一部を買収した。 それにより、SLIなどの技術が取り込まれ、更なる性能向上を見せるようになった。2001年にはAMDのCPUである「Athlon」向けチップセットとして「nForce」を発売、GeForceを受け継ぐ高性能グラフィックチップを統合することで、AMD CPU用チップセットとして大きな売り上げを得た。2005年にはIntelにも対応した。
しかし2006年にAMDがATIを買収し自社のグラフィックチップに採用したことで、Nvidiaと蜜月だったAMDと競合する関係に変わった。さらにAMDやIntelがGPUやメモリコントローラーをCPUに内蔵するようになったため、nForceシリーズは2010年で終了。nVidiaはチップセット市場から撤退することとなった。ARMアーキテクチャを採用したSoCに方向転換し、2008年に「Tegra」を発売。Android採用のスマートフォン、タブレット端末のほか、Surface RTを初めとするWindows RT端末に採用された。
2006年にはGPUによる汎用計算(GPGPU)APIのCUDAを発表。2007年6月には初のGPGPU専用製品であるTeslaをリリースした。競合のAPIであるOpenCLが2008年、DirectComputeの2009年に対し先駆けており、2010年代のAIブームに乗ってNVIDIAがGPUベンダーからAI半導体メーカーに脱皮する礎となった。
2012年、GeForce 600シリーズを発表。Keplerアーキテクチャーを採用し、それまでの高消費電力のイメージを払拭し、消費電力対パフォーマンスでRADEONを打ち破ることに成功した。
2013年、GeForce 700シリーズへと移行。GPUクロックを自動上昇させるGPU BoostがVer2.0になったことで電力効率がさらに上昇し、再びAMDをリードしている。
2014年、ナンバリング(800シリーズ)を飛ばし、Maxwellアーキテクチャー採用の900シリーズを発表。ノート向けグラフィックではナンバリング通り「800M」シリーズが出ていたが、後に「900M」シリーズも登場した。
2016年、900シリーズの後継となるPascalアーキテクチャー採用の10シリーズを発表。ノート向けグラフィックは「1000M」シリーズが発表された。
2020年9月14日にソフトバンクグループ傘下のARMの買収を発表した。ARMは世界中の名だたる半導体メーカーにCPUをライセンスしているメーカーであり、米国や英国、EUの規制当局が独占への懸念を示してこの買収は結局成立しなかった。
2021年にARMベースのCPU「Grace」を開発し、サーバー向けCPU市場に参入している。
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最終更新:2026/01/06(火) 08:00
最終更新:2026/01/06(火) 08:00
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