SF(エスエフ)とは、
- サイエンス・フィクション(英:science fiction)の略記。空想科学。この項で解説。
- スペキュレイティヴ・フィクション(思弁的小説)。1.に関連。
- すこしふしぎ。1.に関連。
- スペース・ファンタジー。1.に関連。
- 『S.F.』。イメージアルバム『県立地球防衛軍』収録楽曲。歌&演奏:忌野清志郎、Johnny、Louis & Char
- サウンド・ファクトリー。JRの発車メロディに定評がある。
- サンフランシスコ(San Francisco)。
- スーパーファミコンのファミ通での略号(「SFC」の方が一般的)。
- ストライクフォース。アメリカの総合格闘技団体で現在DREAMとも提携している。
- ストリートファイター。当該項目を参照。
- スペシャルフォース。特殊部隊もしくはDragonflyが開発したFPSを指す事が多い。
- セックス・フレンド。
- ホンダのオートバイ、CB400SuperFour(排気量別に数車種あるが400を指すことが多い)。
- 川上稔の小説『終わりのクロニクル』に登場する自動人形。
- バスケットボールのポジション「スモールフォワード」の略
サイエンス・フィクション(空想科学)
SFとは、science fictionの略であり、空想上の科学を主な主題として描かれた創作作品を指す。
和訳は「空想科学」。
科学といっても全てが深い考察に基づいているわけではなく、最先端の量子力学によって厳密な世界観を導き出したハードSFから、火星人と襲われる女性といったスペースオペラまで幅広い。
SFの創始者として特に有名なのはイギリス人のH・G・ウェルズ(1866-1946)とフランス人のジュール・ベルヌ(1828-1905)である。H・G・ウェルズはタイムマシンや透明人間や宇宙人が地球を侵略すると言った内容を世界で初めて書いた。ジュール・ベルヌは、人類が宇宙に飛び立つという内容を初めて書いた。
またSFの定義についても議論の的となることであり、特に近年のアニメーションなどにおいてはファンタジーとの境界が曖昧である。リリカルなのはなどは設定にSF的な部分が散見されるし、ファンタジーであるゼロの使い魔さえも、魔法が使えるのは滅びた人類の科学によるものであったという設定を仮に加えるだけで、立派なSF作品の仲間入りをしてしまうのである。
高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない(アーサー・C・クラーク)
また、空中をエアカーが走りはしないものの、携帯電話が普及し、インターネットによる情報伝達が実現している現代は、十分にSF的といえるかもしれない。世の中が予想外に非対称的な発展を見せてしまったため、SF作家達は前提となる世界観の見直しを迫られている。
機械の反乱
日本におけるSF
戦前の日本においても「空想科学小説」と呼ばれるものが存在し先駆的な作品が数多くみられたが、現在の「日本SF」というジャンルは終戦後国内に持込まれた欧米(特に米国)作品の影響のもとで出発したものといえる。
1957年同人誌『宇宙塵』そして1959年には『SFマガジン』が創刊され、これらから星新一、小松左京、筒井康隆、光瀬龍、眉村卓、平井和正など後の大御所がデビュー。以降の日本SFを牽引してゆく。
1960年代に入ると手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎などの漫画家が多くのSF漫画を執筆。その後も松本零士、永井豪らがあとに続き人気を博した。また平井和正や豊田有恒などのSF小説家がアニメの制作にかかわったりと、これら漫画・アニメとの関係は親密になっていった。
1970年代から1980年代にかけて『宇宙戦艦ヤマト』や巨大ロボットものなどのアニメ、『スター・ウォーズ』をはじめとする映画が放映・公開され、それまであまりメジャーとは云い難かった「SF」が大衆へと浸透・拡散していった。一方活字の世界では高千穂遙、新井素子、菊地秀行らが現在のライトノベルの源流ともいえる流れを作り出した。
その後1980年代末から1990年代に「冬の時代」と呼ばれる日本SFの低迷期が訪れ、多くのSF専門誌が廃刊に追い込まれた。これにより多くの新人向コンテストが廃止、行き場を失った新人作家たちはこぞってラノベ出版社の門を叩いた。このころライトノベルで活躍した作家として野尻抱介、山本弘らが挙げられる。
2000年代に入ると、海外からの日本のオタク文化への注目が高まったことで、日本SFが海外で紹介されることも増え始めた。2007年には日本で初の世界SF大会が横浜で開催され盛況しするなど、日本SF界は再び活性化の道を歩み始めている。今後の日本SFの発展が期待される。
関連項目
用語
- 42
- アンドロイド
- 宇宙人
- 軌道エレベータ
- 銀河帝国
- サイバーパンク
- サイボーグ
- スタージョンの法則
- スチームパンク
- 星雲賞
- セカイ系
- タイムパラドックス
- タイムマシン
- 地球連合
- 地球連邦
- 透明人間
- 日本SF大賞
- パラレルワールド
- パワードスーツ
- マッドサイエンティスト
- モノリス
- ロボット
- ロボット三原則
- ワープ
出版社
- 早川書房 … 「ハヤカワ文庫」において、「ハヤカワ文庫SF」というレーベルで海外SF作品の翻訳を出版、「ハヤカワ文庫JA」というレーベルで日本SF作品を出版している。今や貴重な存在であるSF専門雑誌「S-Fマガジン」や、年毎のSF小説ランキングを発表するムック本「SFが読みたい!」なども発行している。
2012年には、SF中編・長編作品の公募新人賞「第1回ハヤカワSFコンテスト」を創設し募集開始した。締め切りは2013年3月31日。選考委員は批評家の東浩紀、作家の神林長平、早川書房編集部長の塩澤快浩に加え、「メタルギアソリッド」シリーズが有名で他にもSF要素の強いゲームを多数製作しているゲームクリエーター小島秀夫も名を連ねている。
- 東京創元社 … 「創元SF文庫」を有し、海外・国内双方のSF作品を発行している。2009年に、現在の日本で唯一のSF短編作品の公募新人賞「創元SF短編賞」を創設している。
- 徳間書店 … 日本SF大賞を後援している。「徳間デュアル文庫」はアニメ・漫画のノベライズ作品が含まれていたり表紙のイラストに力を入れていたりなどライトノベル寄りな印象を持たれるが、山田正紀・梶尾真治・大原まり子・北野勇作といった、以前から評価されているSF作家の作品を新装版として同文庫に収録したりもしている。過去には「SFアドベンチャー」や「SF JAPAN」と言ったSF雑誌も発行していたが、休刊した。
- 光文社 … かつて短期間のみ「SF宝石」というSF雑誌を出版していた。現在もカッパ・ノベルスで小松左京「日本沈没」、光文社古典新訳文庫でアーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」やH・G・ウェルズ「タイムマシン」、コミック叢書SIGNALで星野之宣「星野之宣SF作品集成」、光文社文庫で梶尾真治の作品複数、などと、散発的にではあるが無視できない程度にSF作品に関わっている。
- 星海社 … 講談社の子会社として2010年に設立されたばかりの新しい出版社。社名がすごくSFっぽい。その割にはSF専門レーベルなどがあるわけではない?しかしSFを重視して行こうという意気込みはあるらしく、筒井康隆の新作をライトノベルとして出版したりしている。またある作品の紹介文で「10年代の文学シーンをリードする「星海社SF」ムーブメントの幕開けを、“たった今”あなたは目撃する」などと鼻息の荒い事が書いてあったりする。
- サンリオ … ハローキティに代表されるキャラクタービジネスが有名だが、出版事業も行っている。かつて「サンリオSF文庫」と言うSFレーベルを有し、早川書房や東京創元社がまだ翻訳していない海外SFの翻訳作品などを出版していた。既にレーベルが休止して久しいが、この文庫でしか読めないマニアックな希少なものもあるため、このサンリオSF文庫はSF作品収集家からは無視できない存在となっている。
- 河出書房新社(奇想コレクション)や国書刊行会(未来の文学、山尾悠子など)は、まだニコニコ大百科に項目がありません。
当然ではあるが他の出版社からもSF要素のある作品は出版されており、特にライトノベルレーベルからの作品にはSF要素が強いものも多い。
出版社ではないが、so-netが「SFオンライン」というWEBマガジンを運営していた時期があった。同マガジンでは「SFオンライン賞」という賞の選考も行っていた。
SF作家
単に「SFを多く書いている作家(漫画家・映画監督なども含む)」であり、他のジャンルの小説も書いている作家や、一般的には他ジャンルの作家であると認識されている者も含む。「小説家の一覧」等も参照。
- アイザック・アシモフ
- 秋山完
- 秋山瑞人
- あさりよしとお
- 泉和良 … ジェバンニP、ジスカルド
- 伊藤計劃
- 冲方丁
- 円城塔
- 小川一水
- 押井守
- カール・セーガン
- 上遠野浩平
- 神林長平
- グレッグ・イーガン
- 小林泰三
- 小松左京
- 笹本祐一
- ジョン・カーペンター
- 高橋敏也
- 竹本泉
- 田中啓文
- 田中芳樹
- 月村了衛
- 筒井康隆
- 長谷敏司
- 弐瓶勉
- 野尻抱介 … 尻P
- 火浦功
- 古橋秀之
- 星新一
- 森岡浩之
- 山本弘
ジュール・ヴェルヌ、H・G・ウェルズ、アーサー・C・クラーク、ロバート・A・ハインラインなどは、まだニコニコ大百科に項目がありません。
SF作品
上記のようにSFの定義は曖昧であり、「どこからどこまでがSF」とは分類しにくい。拡大解釈すれば世の中の多くの作品はSFの範疇に入る。例えばドラゴンボールも「宇宙船に乗って侵略に来た異星人に対し、超能力で戦う」という設定から考えるとSF作品と言えなくもない。しかしドラゴンボールがSFと呼ばれることは滅多にない。
ここでは、まさに「SF」と銘打たれて発表されているものは勿論、「SFと呼ばれることも珍しくない」程度の作品までを一応の目安として、項目がある作品を一部紹介する(正直全て挙げようとするときりがない)。
「小説作品一覧」「長門有希の100冊」「映画の一覧」「漫画作品一覧」「アニメ作品一覧」「ゲームのタイトル一覧」などを見れば、以下のもの以外にも多くのSF作品が挙げられている。
なお、特撮ジャンルではSF的な設定を持つ作品が非常に多く(ウルトラマンシリーズ、仮面ライダーシリーズ、人造人間キカイダー、メタルヒーローシリーズ、ゴジラ・ガメラに代表される怪獣映画など)、「SF要素がないものを挙げた方が早い」レベルなので列挙はしない。こちらは「特撮番組の一覧」を参照。
※以下の「小説」「アニメ・映画・ドラマなど映像作品」「漫画」「ゲーム」などの区分も厳密なものではありません。例えば「猿の惑星」は小説が原作ですが、映画の方が格段に有名、かつ原作とはあまり関わりなくシリーズ展開しているので、映像作品項に置いてあります。そういった程度のアバウトなものです。
小説
- あいどる
- アイの物語
- アド・バード
- アルジャーノンに花束を
- アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
- E.G.コンバット
- イリヤの空、UFOの夏
- ウェスタディアの双星
- 失われた世界
- 宇宙英雄ペリー・ローダン
- 宇宙海兵隊ギガース
- 宇宙戦争
- ARIEL
- エンディミオン
- 家族八景
- 神は沈黙せず … 無敵くん
- かめくん
- ギャラクシー・トリッパー美葉
- 銀河英雄伝説
- 銀河帝国興亡史
- 銀河ヒッチハイク・ガイド … 人生、宇宙、すべての答え、42
- ジェイムスン教授シリーズ
- ジュラシックパーク
- 順列都市
- 涼宮ハルヒの憂鬱
- 世界の中心で愛を叫んだけもの
- 戦闘妖精・雪風
- ダーティペア
- タイタニア
- 竹取物語
- たったひとつの冴えたやりかた
- 魂の駆動体
- 月は無慈悲な夜の女王
- 冷たい方程式
- 天の光はすべて星
- 時をかける少女
- 虎よ、虎よ!
- 夏への扉
- 南極点のピアピア動画
- 2001年宇宙の旅 … HAL 9000、Daisy-Bell
- ニューロマンサー
- ニンジャスレイヤー
- 猫の地球儀
- ハーモニー
- ハイスピード・ジェシー
- ハイペリオン
- パプリカ
- パラサイト・イヴ
- ファウンデーション
- フランケンシュタイン
- 星を継ぐもの
- マルドゥック・スクランブル
- ミニスカ宇宙海賊
- 未来放浪ガルディーン
- 妖精作戦
- 幼年期の終り
- ロケットガール
- ロスト・ユニバース
アニメ・映画・ドラマなど映像作品
- RD 潜脳調査室
- アイアン・スカイ
- 赤い光弾ジリオン
- AVATAR
- アミテージ・ザ・サード
- アルジェントソーマ
- E.T.
- イヴの時間
- イノセンス
- 宇宙海賊ミトの大冒険
- 宇宙戦艦ヤマト … SPACEBATTLESHIPヤマト
- 宇宙船サジタリウス
- 宇宙船レッドドワーフ号
- 宇宙の騎士テッカマン
- 宇宙の騎士テッカマンブレード
- 宇宙のステルヴィア
- エイリアン
- 王立宇宙軍
- カウボーイビバップ
- 学園戦記ムリョウ
- カク博士のSF研究室
- ガンヘッド
- 救命戦士ナノセイバー
- 恐竜惑星
- 銀河漂流バイファム
- KURAU Phantom Memory
- スペースコブラ
- 猿の惑星
- ジーンダイバー
- serial experiments lain
- 新世紀エヴァンゲリオン
- 新造人間キャシャーン
- スターウォーズ
- スタートレック
- DARKER THAN BLACK 黒の契約者
- 第9地区
- 地球の静止する日
- デジモンアドベンチャー
- 電脳コイル
- トランスフォーマー(実写映画)
- ノエイン
- バック・トゥ・ザ・フューチャー
- ヒロイック・エイジ
- ふしぎの海のナディア
- ブレードランナー
- プレデター
- マトリックス
- 未来少年コナン
- 無限のリヴァイアス
- 無人惑星サヴァイヴ
- メトロポリス
- モーレツ宇宙海賊
- YAT安心!宇宙旅行
- 遊星からの物体X
- ロボコップ
- ロボットアニメ全般 … ガンダムシリーズ一覧、機甲戦記ドラグナー、機動戦艦ナデシコ、新世紀エヴァンゲリオン、蒼穹のファフナー、装甲騎兵ボトムズ、太陽の牙ダグラム、超時空世紀オーガス、伝説巨神イデオン、トップをねらえ!、トランスフォーマー、マクロス、マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス、ラーゼフォン、輪廻のラグランジェ など。「ロボットアニメ」の項目を参照。
漫画
- AKIRA(漫画)
- 宇宙海賊キャプテンハーロック
- エルフェンリート
- 風の谷のナウシカ
- 寄生獣
- 銀河鉄道999
- 攻殻機動隊
- COPPELION
- コブラ
- 最終兵器彼女
- サイボーグ009
- シドニアの騎士
- 11人いる!
- 超人ロック
- ツインシグナル
- 鉄腕アトム
- 鉄腕バーディー
- 電人ファウスト
- 21エモン
- 破壊魔定光
- BLAME!
- マップス
- モジャ公
- ヨコハマ買い出し紀行
ゲーム
- ANUBIS
- Ever17
- ガンパレード・マーチ
- ガンパレード・オーケストラ
- ギャラクシーエンジェル
- この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
- サイバーナイト
- STEINS;GATE
- Syndicate
- スターオーシャン
- S.T.A.L.K.E.R.
- スナッチャー
- ゼノギアス
- ゼノサーガ
- Z.O.E
- DeadSpace
- ポリスノーツ
- Mass Effect 2
- Mass Effect 3
- 無限航路
- メタルスレイダーグローリー
- R.U.R.U.R
- シューティングゲーム全般 … SF的な設定を持つものが多い(プロジェクトシルフィードやメタルブラック(タイトー)、R-TYPE、レイディアントシルバーガンなど)。「STGのタイトル一覧」の項目を参照。
その他
- ゾイド (玩具シリーズ)
- 僕と少女と宇宙船 (自主制作オーディオドラマ)
- マスタートレック (スタートレックの二次創作のiM@S架空戦記シリーズ)
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