SS用語一覧 単語


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エスエスヨウゴイチラン

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SS(二次創作)に関する用語の一覧。ここではある程度一般的な分類や用語を掲載する。

アフター(原作後)

その名の通り、完結した原作のその後を描いた作品。

公式で○年後とかの続編が出てしまうと色々と矛盾が出てしまい、後から読むと設定を気にする人は引っかかるところが多くなってしまう、ということがよくある。矛盾に関しては開き直って我が道を行く人もいれば、原作設定と可能な限り摺り合わせようとする人もいる。

エロパロ(EP)

2ちゃんねるのPINKちゃんねるにある板。正式名称は「エロパロ&文章創作板」。その名の通りR-18のSS全般を扱う。「EP」と略されること も。18歳未満は気になってもぐぐったりしないこと。

オリ主

オリジナル主人公のこと。その名の通り、作者のオリジナルキャラクターが主人公になっている作品を指す。

最強設定を与えられ、原作キャラを蹂躙したり、原作ヒロインを片っ端から落としてハーレムを作ったりするメアリー・スー的な作品が非常に多い(無論、そうでないものもある)。そのため、場所によってはオリジナル主人公というだけで敬遠されることもある。

カップリング(カプ、CP)

キャラクター同士の組み合わせ。恋愛感情を伴うものが大半。性別は問わない。

特に原作で恋愛関係に無いキャラ同士の組み合わせを描くものがこう呼ばれる。

『魔法少女リリカルなのは』や『東方Project』のような、百合とノーマルが混在する界隈では、百合好きとノーマル好きは基本的にあまり仲が良くない。そこにカプ嫌いが加わっていがみ合い出すことも多々。

余りものカップリング

主人公がSS内でのメインヒロインと恋人同士になった際、恋敗れたサブヒロインがサブキャラクター(多くの場合は主人公の友人キャラ)と恋人になる現象のこと。

「主人公を女の子を振った悪者にしたくない、という作者の意図が透けて見える」「振られた途端に他の男に乗り換えるので、サブヒロインが尻軽に見える」などと読者に毛嫌いされることも多い。 

『エヴァンゲリオン』などの90年代アニメ・ゲームSSの最盛期にはよく見かけたが、近年はハーレムものの流行に圧されてか、大幅に減少。絶滅危惧種となっている感がある。

ハーレム

主人公が複数の女性キャラから好意を寄せられており、なおかつその中から本命を選ばずに女性キャラに囲まれた状態を維持すること。

商業のラブコメ漫画・ライトノベルであれば珍しくもないのだが、SSの場合は戦闘をメインにしたものでも取りあえずハーレムにする作品が後を絶たない。そしてその大部分は最低SSであるとの評価を受けるのがもっぱら。

ハーレム内でもいわゆる正妻、側室的な序列があることも多い。

女性主人公が男性キャラに囲まれ好意を寄せられている場合は、逆ハーレム(略して逆ハー)と呼ばれる。

OHANASHI

  1. SSの作中において、甲が乙に対し脅迫、精神的圧迫、洗脳、ときには暴力まで駆使して自身の要求を承認させること。 
  2. SSの作中においてヒロインキャラが(多くの場合主人公に対して)行う、問い詰めや暴力を伴った嫉妬の表現のこと。

元ネタは『魔法少女リリカルなのはシリーズ』から。同作中で主人公のなのはが心ならずも敵対した相手に対し、相手を話し合いの席に着けるため度々戦闘行為を行ったことに由来するものと思われる。

これが行われる際には多くの場合、『リリカルなのはStS』の有名なセリフ「少し、頭冷やそうか?」が枕詞として付属する。

SEKKYOU

最低SSにありがちな、自分が正しいと思っていることを、相手に一方的に押し付ける形の、説教に似た何かのこと。説教との差異は、客観的な整合性と読者への説得力のどちらか、あるいは双方の有無である。

大概、SEKKYOUを受ける側はその内容を問わず「うっ・・・・・・」などとうめいたり、「うるさいっ、知った風なことを言うな!」「お前に俺の何がわかる!?」などと至極まっとうな反論逆切れを起こしたあげく、SEKKYOUを行う側に攻撃し、返り討ちに遭う。 

完全な悪玉に向けると効果的な挑発に、味方になりそうな敵に向けると寝返りの勧誘に、女の子に向けると文字通りの口説き文句となる、魔法の言霊である。

逆行系

一度死んだり世界が滅んだりした記憶を持つ主人公が、もう一度ストーリーをやり直すパターンの作品。
エヴァ、ナデシコの時代に特に流行したジャンル。逆行によって最強化する場合もあった。

現在は亜種である憑依・転生ものの方が主流。

KB

キロバイト。SS本文をテキストファイル(.txt)にした際のサイズのこと。SSの長さを示す単位。

1KB=1000バイト=全角500文字。1KBにつきおおよそ文庫本で1ページ前後ぐらい(文章密度による)。
数KB~数十KBの短編から、1000KBを超えるような大長編までいろいろある。

ちなみに一次創作の世界では、新人賞への投稿を行っている作者が多い関係で原稿用紙(400字詰め)換算枚数で長さを表すことが多い(新人賞の枚数規定は多くの場合原稿用紙換算)。

クロス(クロスオーバー)

同じ世界に複数の作品のキャラクターが登場するタイプのSS。

「好きなもの同士を掛け合わせたらすごく好きなものができる」理論で手を出す作者は多い。しかし、もともと全く関係の無い作品同士を強引に繋げることになるため、設定が破綻して収拾がつかなくなったり、片方がもう片方を一方的に蹂躙する展開になり、蹂躙される側のファンからブーイングを浴びるなどのパターンが多い。カツカレーを作ろうとしたら、ジャイアンシチューが出来上がってしまったようなものである。また基本的に両方の作品を知っていることが前提になるため、読者の層を狭めてしまうという問題もある。

登場キャラクターが増えるため、長編化する場合が多い。が、長編SSはきちんと完結すること自体が稀なこともあり、クロスものはSSの中でも最大の地雷原と言われることが多い。

最強化

原作に存在するキャラが大量の二次設定を追加されることで、文字通り最強のキャラと化してしまう作品。ほとんど元キャラの面影すらも残らない別人と化してしまう場合が多々あり、実質的にはオリ主ものと大差ない。

『Kanon』全盛期には、主人公・相沢祐一が過剰な設定を追加されて最強キャラとなるSSが多数生み出され、「U1(U-1)」と呼ばれた。『Kanon』 に限らず、大抵の作品にはこのような扱いになるキャラが存在する(たとえば『エヴァ』の碇シンジ、【GS美神』の横島、『月姫』の遠野志貴、『とらいあんぐるハート3』の高町恭也など)。

別の意味での最強化としては、特定のキャラがなぜかモテモテになりハーレム状態を作り上げるパターンもある。『魔法少女リリカルなのは』のクロノ・ハラオウン、ユーノ・スクライアや、『東方Project』の霧雨魔理沙、森近霖之助など。

再構成

原作のストーリーを元に、原作に存在しない要素(オリジナルキャラや設定など)を追加することで、原作とは異なるストーリーを展開するSS。逆行系や憑依もの・転生ものもこれに含まれる。「もしあのキャラが生きていたら」系のIFストーリーもこれに該当する。基本的に長編である。

大抵の作品は原作のストーリーを基本的になぞる形で進む。原作から大きく展開を変えるよりはそっちの方が書きやすいからである。

最低SS(高CQ)

いわゆる「最強オリ主」「既存キャラ最強化」「ニコポ」「ハーレム」「蹂躙クロス」「原作ヘイト」「三次創作」などの地雷要素が詰め込まれたクオリティの低いSSに対する蔑称。「CQ」とは「厨房指数」の略。上記要素が大事で、つまらない作品全てを最低系と呼ぶわけではないので注意。

原作にバトル要素が皆無でもない限り、こういった作品はその作品のSS全体の中でも結構な割合を占め、多くの批判とごく一部の賛同者と物好きなウォッチャーを呼び寄せる。そして作者にとっては黒歴史となる。

三次創作

特定の二次創作作品を元にして書かれるSSのこと。

元となる作品がどれほど名作であっても、三次創作がそれを超えられることはまず無い。そのため地雷要素のひとつとして扱われることが多い。

召喚もの(異世界召喚もの)

別の作品のキャラクターが、ある作品の世界に召喚されるSS。

『Fate/stay night』の時代に流行し、『ゼロの使い魔』ではルイズによって様々な作品のキャラクターが召喚される「あの作品のキャラがルイズに召喚されました」シリーズが大流行した。

設定のすりあわせが面倒なクロスオーバーに比べ、基本的に召喚する側の作品に準拠していればいいので書きやすいジャンルだったことも流行した一因。

ニコニコ動画で流行った「幻想入り」もこの亜種。

スコップ

SSを次々読み漁る行為を『掘る』といい、数多ある最低系SSにもめげずにそれを嬉々として行う愛すべき馬鹿どもの携えるアイテム。また、それを行うものはスコッパーとも呼ばれる。

スコッパーたちはまだ見ぬ金脈を求めて今日も嬉々としてスコップを振るう。そのスコップは長年の経験によって鍛えられているが、たまにそれすら砕くシロモノが埋まっているのがSSの怖ろしいところである。

地雷

読み手(やスコップ)に多量のダメージを与えるような、著しく質の低い作品の総称。ジャンル詐欺、勘違いなどにより苦痛を与える作品にも使われる(純愛ものだと思ったらNTRものだったなど)。また、地雷率をあげる要素を地雷要素という。

スコッパーはこの手の作品に当たりまくることを前提として掘り続ける。金脈を見つけるのが先か、スコップが粉砕されるのが先かのチキンレースが、今日もどこかで繰り広げられている。

台本形式

○○○(キャラ名)「~~~~~」
△△△(キャラ名)「~~~~!」

↑のような感じで、台詞の前にキャラの名前が入るタイプのSS。この形式の場合、大抵の場合は地の文が極端に少なく、ほとんど会話でストーリーが進行する。

一般的なSS界隈では初心者のやることとして敬遠されるが、文字数制限の強い掲示板(VIPなど)ではむしろこの形式の方が人気が高い。 

長編

その名の通り長いSS。どの程度の長さから長編とするかは人によるが、連載という形で掲載されるのが普通。

もちろん作者はプロではないので、「忙しくなった」「飽きた」「書けなくなった」等の理由で未完のままストップする作品が圧倒的に多い。初心者が長編の第1話(非常に短い)だけ公開してその後は放置、など日常茶飯事。人気のある、評価の高い作品であっても、一部のアンチの粘着で潰されてしまう場合もあり、どんな形であれ完結まで書ききられる作品は稀少である。長編を完結したというだけで賞賛の対象になることも多々ある。

TS(トランスセクシャル)

要するに性転換もの。『ナデシコ』の時代に流行したほか、転生や再構成と絡んで現在でも結構見られる。

数あるジャンルの中でも、特に好き嫌いが分かれる部類に入る。主な理由としては、肉体が異性に変化しても(少なくとも初期段階では)精神は元の性のままなので、恋愛要素を入れると必然的に同性愛にいきつくことが挙げられる。つまり、男性がTSして女性になった場合、男性に恋愛感情を向ければ精神的な意味でホモに、女性に向ければ肉体的な意味でレズとなってしまうのだ。TSを毛嫌いする読者にはこの点が受け入れにくいのだろう。このような描写に生理的嫌悪を感じるならば、素直に手を出さない方が賢明である。

また最低SS作者には「主役は女の子の方がウケる」「女の子を主役にして書きたいけれど、女の子の心理描写に自信が無いから、元男のTSキャラってことにしておこう」などといった安直な理由でTSに走る者もいる。そうなると、そのSSはTSものとしてクオリティまで低くなってしまい、二重の意味で最低SSとなってしまう。

TSとは急激な変化に戸惑う主人公が、どのようにしてこれを克服し、新たな自分に生まれ変わっていくのか? あるいは現実では到底ありえない、荒唐無稽なシチュエーションの面白みやおかしさをどう表現するか? このどちらかを満たせなければ、高い評価を受けることは難しい。

亜種として「もし○○の性別が女(または男)だったら?」という、最初からキャラクターの性別が違うifを題材にしたSSも多い。

ドリーム小説(夢小説)

主人公の名前をスクリプトで変更できるSS。女性向けに多いが、検索除けがかけられている場合が非常に多い。

嫌われ系

主人公が原作キャラに蛇蝎のように嫌われ、陰湿に苛められるという作風のSS。女性向け作品でよく見られる。

おおむね、目当てとなるキャラクターとの恋愛関係を強調するため、あるいはオリキャラや作者の感情移入する対象が、原作キャラに都合よく愛されているわけではないと予防線を張るために用いられる形式。
また、携帯小説のレイプや妊娠を扱う(割にはどうも深刻さが伝わらないスイーツ(笑)な)作品のように、単に不幸に陶酔するタイプの作品も見られる。

余談だが女性の書くTOAのSSにはやたらとこのスタイルが多い気がする。俺は悪くねぇっ!

ニコポ(ナデポ)

主人公が「ニコッ」と笑うだけでヒロインが「ポッ」と惚れるハーレム系SSを指す用語。
頭を撫でる→ポッ、のパターンは「ナデポ」。

オリ主、最強化、クロスオーバーと非常に相性が良い。

パロロワ

高見広春の小説『バトル・ロワイアル』のシチュエーション(登場キャラ全員による殺し合い)を、特定の作品のキャラクターたちで行うタイプのSS。 群像劇になるため、リレー小説という形式と相性がいい。また一作品のみだと人数が足りなかったり、みんなが基本的に仲良しで殺し合いになりそうもなかったりするため、複数作品のクロスオーバーで行われる場合が多い。

2ちゃんねる葉鍵板で連載、完結した「葉鍵ロワイアル」などが有名。女性向けでも週刊少年ジャンプ系(特に現実世界を舞台にした作品)を題材にしたものなどが一部で流行した。

必然的にキャラクターの死を、時に安易に描くことになる関係上、嫌う人も多い。「パロロワ」の項も参照。

VIP

2ちゃんねるニュース速報(VIP)板のこと。VIPで人気のある作品の二次創作や、オリジナルの小説スレが立つことがあり、人気を呼んだものはコ ピペブログなどにまとめられることが多い。

コピペブログから動画化という形でニコニコ動画で読める作品もある。

トリップもの

別の世界(大抵は現実世界)に暮らす主人公が、ある作品の世界を訪れたり、迷い込んでしまったりしてSSの登場人物となるタイプの作品。おそらく異世界に渡ることを旅行(trip)になぞらえたのが、名前の由来だろう。クスリで頭がトリップしているような内容のSSだから・・・・・・ではないと思う。多分。転じて現実の人間(として扱われるキャラクター)が創作物の世界に入り込むことをトリップする、トリップした人物のことをトリッパーと呼称することが多い。

10年ほど前は主に女性向けSS界隈で流行しており、作者の自己投影であろう主人公が原作キャラと恋愛する形式が多かった。夢小説との複合形式も少なくない。

近年は男性向けのSSにも進出し、こちらは恋愛以外にもバトルなどの要素をより強く絡めた者が多い。

主人公が戦闘要素を含む作品にトリップする場合、その世界で戦闘技術を修める、あるいは現実世界ですでにトリップ先の戦闘に耐えうる技術や武器を保有している、または原作の知識を利用して口先だけで立ち回る、といったパターンが多い。

主人公がメアリ・スー化しやすい要素が多いジャンルなので、好き嫌いはハッキリと分かれやすい。

後述する憑依もの、転生ものは広義のトリップものであるとも言える。

side

段落の頭で、視点が登場人物の誰にあるのかを明示するための言葉。大抵、side ○○や×× sideなどと表記される。時々、sydeとかsaidといった誤字があることも。また型月系のSSの場合、Fateに範を取ってかInterludeと表記されることもある。Interludeは幕間という意味なんだが・・・・・・。

一つの場面を多角的な視点で描写するのに役立つが、同時に視点となるキャラクターがバラけるため読者が作品に感情移入しづらくなるというデメリットがある。・・・・・・というか、そのデメリットが大きいので、本来はあまり使用しないのが通例である。

しかし、『バトル・ロワイアル』のような極めて登場人物が多い作品、上遠野浩平や成田良悟といった視点変更を多用する作家へのリスペクトからか、近年、やたら視点変更とそれを簡易に行う手段であるsideを、積極的に用いるSS作家が増えている。プロの作家が視点変更を使う場合は、章ごとに視点を変え一つの章の中では極力変更を行わないのである。が、SS作家は素人であるためその辺りを斟酌せず、一つの章(それも商業作品に比べると格段に章一つごとの文章量が少ない)中で頻繁に視点を変えてしまうことが多々ある。このためsideを多用するSSは読者を混乱を助長してしまい、結果として残念な出来の作品、ぶっちゃけて言うと最低SSになりやすい。なので、これを嫌う読者も多い。

憑依もの(転生もの)

別の世界(大抵は現実世界)に暮らす主人公の意識が、ある作品のキャラに憑依したり、その世界に転生したりするタイプの作品。

「主人公が物語の行く末を知っている」という意味で、逆行系の亜種。『エヴァ』『ナデシコ』以降は設定的に逆行ネタがやりづらい作品が中心となったため、逆行よりもこちらが主流になっている。

余談だが、何故か導入部で主人公がトラックに轢かれて死亡する、という導入を用いるSSが多い(俗に言う転生トラック)。そして神様や天使のような超常的な存在に「本来は現時点で死ぬはずがなかった云々」と言われるパターンが常套である。『幽☆遊☆白書』の影響だろうか?

最近は転生トラックにマンネリを感じてか、無闇やたらと捻った死因で始まる憑依・転生ものも多い。が、主人公が死んで異世界に旅立つのは同じである。

神様転生もの

転生ものの大部分を占める一大ジャンル。若くして死亡した主人公が、神様の力を借りて異世界に転生するというパターン。何らかの特典を持って転生する理由付けに便利なため、さっさと最強主人公を作りたい作品によく使われる。

大抵の場合、主人公はあつかましくも神様に自身の最強化を要求してから転生していく。稀に要求を控えめにしたり、畏れ多いと断っても、ほとんどの場合はなんやかんやと理由を付けて、チートとしか言いようのない特典をせしめてしまう。

神様がわざわざ主人公を転生させる理由として、最も多いのは神様側が何らかのミスを起こし、それが主人公の死因となったというもの。

次点として、神様が愉快犯的な性格で(時には悪魔や邪神の類だったりする)、主人公を使って既存の作品世界を掻き回して遊ぶため、というものもある。どちらにせよ、迷惑な話である。主にチート主人公を押し付けられる世界の住人にとって。

内政チート

トリップや憑依、転生もののSSによく見られる、ファンタジー世界や過去の時代に現代の知識・技術を持ちこみ、主人公の支配下または所在している地域の内政面を向上させる行為を指す。

転生やトリップで、現代に比べ科学技術や法体系が未整備な状態にある世界が物語の舞台であり、主人公が土地を所有できるか地主に指図できる立場に立った時、かなりの高確率で行われる。

これを用いるとき、主人公はさながらウィキペディアをリアルタイムで見ているように正確に知識を思い出し、なおかつウィキペディアに載っている程度の情報を基にして、本職顔負けの内政手腕を発揮してしまう。要するにうろ覚えかつ、聞きかじりかつ、見様見真似で産業革命余裕でした、という酷いチートである。 

非戦闘型オリ主の常套手段であるが、バリバリの戦闘型オリ主も片手間で行ったりする

ちなみに内政チートでよく多用される屎尿を利用した肥料作成であるが、実は世界のあちこちで紀元前から行われていることが立証されているそうな。案外、活用できる転移先は少ないのだった。

ふたば

ふたば☆ちゃんねるのこと。画像掲示板であるふたば☆ちゃんねるだが、ここでもSSが書かれることが意外と多い。

一回のレスで書き込める文字数が少なく、ログが流れやすいという本来SSを書くには全く不向きな場所なのだが、ここから生み出された人気作品も多い。

ヘイト(断罪系)

アンチのことである……が、憎しみ(Hate)まで感じるほどの極度のアンチを特に指す。特定のキャラや組織を貶める、虐める、不幸にすることを目的としたSS。『エヴァ』で特に流行した。原作の展開がファンの不興を買っている場合には、原作そのものに対するヘイト的な作品も生まれる。ヘイト対象キャラや組織のファンからすると当然面白くないため、名言しとかないと荒れやすいジャンル。

原作の倫理的問題や矛盾を追及するものは「断罪系」と呼ばれる。オリキャラが断罪者となる場合が多い(例えば、原作の主人公やその所属する組織に対する復讐者を主役にしたような作品)。作者の主義主張が前面に出がちなため、好き嫌いの非常に分かれるジャンルである。

アンチアンチ(ヘイトヘイト)

アンチ、ヘイト行為を行うキャラクターを更にアンチ、ヘイトする作品のこと。ある作品の二次創作が一定数まで増え、ヘイトSSがある程度類型化してくると出現しだすジャンル。

原作キャラに粘着的なヘイトを行う戯画化されたオリ主(アンチオリ主)を、作者の代弁者的な役割を担う新たなオリ主(アンチアンチオリ主)が論破。アンチオリ主逆切れしところを一蹴する、という展開が多い。そして助けられた原作キャラに感謝の念を抱かせたり、アンチオリ主が狙っていたヒロインを逆にハーレム要員として籠絡するというのも典型的。そうなった場合は、助けられた原作キャラとヒロインによる「アンチオリ主に比べアンチアンチオリ主はこんなにも立派だ」という賛辞が付属する。大抵はこのような五十歩百歩のいい見本となるのが関の山である。

理想郷

よろずSS投稿掲示板Arcadiaのこと。男性向けの主要なSSジャンルのほとんどを扱っている。元々はSS捜索の情報交換の場所として発展した。

Arcadiaの項も参照。

なろう(にじファン)

株式会社ヒナプロジェクトが運営する、小説投稿サイト・小説家になろう、およびその二次創作専門の別館サイト・にじファンのこと。18禁専門の別館・ノクターンノベルズも存在する。
検索機能、ランキング機能といった好みのSSが探しやすいシステム、作者のマイページを利用した読者との緊密なやりとり、日毎や話数ごとのPV観察機能、出版社と提携しての一次創作の商業化斡旋、そして膨大な投稿数がウリ・・・・・・であるが、問題点もかなり多い。

  • 投稿されるSSの大部分は最強オリ主、転生、ハーレム、アンチの最低系・高CQ系の四天王で占められ、生半なスコップは寄せ付けない。
  • 荒らし対策にと感想欄には作者による削除権が認められている。心ない荒らしによって潰れる作者が少なくなる反面、場合によっては真っ当な批判も削除によって封じ込められることもある。
  • 設定や文章の盗用が多い。指摘しても「この設定(展開)はテンプレだから~」の一言で逃げられることも。
    人呼んで「剽窃家になろう」だれが上手いことを言えと。
  • 高CQのSSに高CQな読者が押し寄せるので、ランキングは悪貨が良貨を駆逐している状態がほとんど。

それでも荒らし対策などにより作者に優しいシステムのため、投稿される母数が桁違いなので、稀に良作と呼べるSSが見つかったりする(かもしれない)が、発見には根気と時間、マイナス検索の駆使、そしてスコップの強度が必要である。

3・15事件(仮称)

2012年3月15日に発生した、にじファンにおける大規模なルール改訂のこと。
その内容は『公式サイト等でテキスト形式の二次創作物作成の禁止が明言されているコンテンツホルダー様関連作品の投稿を全面禁止(にじファン公式より引用)』。
要するに公式で「SS書くなよ」と言っている企業のSSは投稿しちゃ駄目ということである。

これによりガンダム、コードギアスなどのサンライズ系アニメ、ネギまや西尾維新作品の大半(戯言シリーズ、人間シリーズ、物語シリーズ)の版権がある講談社系、名探偵コナンなどの小学館系、ライダーや戦隊、プリキュアの東映系といった、にじファン内でも主力に分類される原作の投稿が禁止され、壊滅状態に陥った。

このように大規模なルール改訂にも関わらず、事前の通告等が無かったため利用者には混乱が発生。にじファンの鯖が落ちる事態が発生している。また一部の作者が難民と化し、作品の再投稿先を求めて理想郷に流入。中には理想郷に作品を投稿し直したものの、感想欄で酷評を受け、作品削除に至った作者もいた。まだ事件発生一日目なのに。気に入らない感想はブロックできるなろう・にじファン系列と、管理人か書き込みを行った本人しか書き込みを消すことが出来ない理想郷との違いがよくわかる一幕である。

現在は擬似にじふぁんのようなサイトがいくつか立ち上がったため、それらに流れたものも多い模様。

関連項目

  • SS(二次創作)

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