SS用語一覧 単語


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エスエスヨウゴイチラン

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SS(二次創作)に関する用語の一覧。ここではある程度一般的な分類や用語を掲載する。

ただしこの記事ではいわゆる二次創作小説に関するものだけではなく、一次創作のネット小説についての記載も多数混在している(「SS」という言葉自体、意味が拡散・希薄化してしまっており、一次創作小説を指して使われることも少なくない)。

用語あ行

悪役令嬢

ベタな少女漫画に出てくるような、「庶民のヒロインを虐める高慢で差別意識に満ちたお金持ちで上流階級のお嬢様」=悪役令嬢を主役にした作品のジャンル。

悪役令嬢本人が主人公のタイプと、一般人が悪役令嬢に転生・憑依するタイプがあるが、どちらかといえば後者が内政チートものと合わさる形で主流となっている。どちらにしても、本来のヒーロー・ヒロインカップルが悪役令嬢の立場から見るといかに理不尽で、非常識で、傍迷惑な存在かという、視点・価値観の逆転の妙味を題材とする展開が多い。

基本的に女性に人気の高いジャンルだが、普通の恋愛物語に対するアンチテーゼが根底にあるせいか、逆ハー展開になる作品は稀。中には作者の深刻な男性不信がひしひしと伝わってくるようなものも……。

アフター(原作後)

その名の通り、完結した原作のその後を描いた作品。

公式で○年後とかの続編が出てしまうと色々と矛盾が出てしまい、後から読むと設定を気にする人は引っかかるところが多くなってしまう、ということがよくある。矛盾に関しては開き直って我が道を行く人もいれば、原作設定と可能な限り摺り合わせようとする人もいる。オリキャラの介入度合いは低く、原作ファンに受け入れられやすいが、近年は主流ではない。

エロパロ(EP)

2ちゃんねるのPINKちゃんねるにある板。正式名称は「エロパロ&文章創作板」。その名の通りR-18のSS全般を扱う。「EP」と略されること も。18歳未満は気になってもぐぐったりしないこと。

オリ主

オリジナル主人公のこと。その名の通り、作者のオリジナルキャラクターが主人公になっている作品を指す。
昨今の二次SSの主流。

最強設定を与えられ、原作キャラを蹂躙したり、原作ヒロインを片っ端から落としてハーレムを作ったりするメアリー・スー的な作品が非常に多い(無論、そうでないものもある)。そのため、場所によってはオリジナル主人公というだけで敬遠されることもある。

アンチアンチ(ヘイトヘイト)

アンチ、ヘイト行為を行うキャラクターを更にアンチ、ヘイトする作品のこと。ある作品の二次創作が一定数まで増え、ヘイトSSがある程度類型化してくると出現しだすジャンル。

原作キャラに粘着的なヘイトを行う戯画化されたオリ主(アンチオリ主)を、作者の代弁者的な役割を担う新たなオリ主(アンチアンチオリ主)が論破。アンチオリ主逆切れしところを一蹴する、という展開が多い。そして助けられた原作キャラに感謝の念を抱かせたり、アンチオリ主が狙っていたヒロインを逆にハーレム要員として籠絡するというのも典型的。そうなった場合は、助けられた原作キャラとヒロインによる「アンチオリ主に比べアンチアンチオリ主はこんなにも立派だ」という賛辞が付属する。大抵はこのような五十歩百歩のいい見本となるのが関の山である。

エターなる

作者のリアル事情・書くのに飽きた・などの理由で作品が更新されなくなること。
詳しくは「エターなる」の項目を参照。

用語か行

カップリング(カプ、CP)

キャラクター同士の組み合わせ。恋愛感情を伴うものが大半。性別は問わない。

特に原作で恋愛関係に無いキャラ同士の組み合わせを描くものがこう呼ばれる。

『魔法少女リリカルなのは』や『東方Project』のような、百合とノーマルが混在する界隈では、百合好きとノーマル好きは基本的にあまり仲が良くない。そこにカプ嫌いが加わっていがみ合い出すことも多々。

余りものカップリング

主人公がSS内でのメインヒロインと恋人同士になった際、恋敗れたサブヒロインがサブキャラクター(多くの場合は主人公の友人キャラ)と恋人になる現象のこと。

「主人公を女の子を振った悪者にしたくない、という作者の意図が透けて見える」「振られた途端に他の男に乗り換えるので、サブヒロインが尻軽に見える」などと読者に毛嫌いされることも多い。 

『エヴァンゲリオン』などの90年代アニメ・ゲームSSの最盛期にはよく見かけたが、近年はハーレムものの流行に圧されてか、大幅に減少。絶滅危惧種となっている感がある。

ただしハーレム物の派生となる形で細々と生き残っており、オリキャラとくっつけたり、場合によっては原作登場人物同士でくっつけてる作品もある。特に「ソードアート・オンライン」のようなエピソードの区切りごとにシナリオヒロインやゲストキャラクターが登場する作品では見かけるケースも多い。

逆行系

一度死んだり世界が滅んだりした記憶を持つ主人公が、もう一度ストーリーをやり直すパターンの作品。
エヴァ、ナデシコの時代に特に流行したジャンル。逆行時になんらかの能力を得たり最強化する場合もあった。

一時は数を減らし、亜種である憑依・転生ものの方が主流となっていたが、
近年は復讐ものも再流行しているため、それに伴う形で再び見られるようにもなってきている。

クロス(クロスオーバー)

同じ世界に複数の作品のキャラクターが登場するタイプのSS。

「好きなもの同士を掛け合わせたらすごく好きなものができる」理論で手を出す作者は多い。また、公式では絶対ありえないのである意味二次の華である。
しかし、もともと全く関係の無い作品同士を強引に繋げることになるため、設定が破綻して収拾がつかなくなったり、パワーバランスの調整に失敗し片方がもう片方を一方的に蹂躙する展開になり、蹂躙される側のファンからブーイングを浴びるなどのパターンが多い。クロスするときは公平性に気をつけよう。また基本的に両方の作品を知っていることが前提になるため、読者の層を大幅に狭めてしまうという問題もある。

登場キャラクターが増えるため、長編化する場合が多い。が、長編SSはきちんと完結すること自体が稀なこともあり、クロスものはSSの中でも最大の地雷原と言われることが多い。

ちなみにニコニコ動画では割と多く見られる。

嫌われ系

主人公が原作キャラに蛇蝎のように嫌われ、陰湿に苛められるという作風のSS。女性向け作品でよく見られる。

おおむね、目当てとなるキャラクターとの恋愛関係を強調するため、あるいはオリキャラや作者の感情移入する対象が、原作キャラに都合よく愛されているわけではないと予防線を張るために用いられる形式。
また、携帯小説のレイプや妊娠を扱う(割にはどうも深刻さが伝わらないスイーツ(笑)な)作品のように、単に不幸に陶酔するタイプの作品も見られる。

余談だが女性の書くTOAのSSにはやたらとこのスタイルが多い気がする。俺は悪くねぇっ!

用語さ行

最強化

原作に存在するキャラが大量の二次設定を追加されることで、文字通り最強のキャラと化してしまう作品。ほとんど元キャラの面影すらも残らない別人と化してしまう場合が多々あり、実質的にはオリ主ものと大差ない。

『Kanon』全盛期には、主人公・相沢祐一が過剰な設定を追加されて最強キャラとなるSSが多数生み出され、「U1(U-1)」と呼ばれた。『Kanon』 に限らず、大抵の作品にはこのような扱いになるキャラが存在する(たとえば『エヴァ』の碇シンジ、『GS美神』の横島、『月姫』の遠野志貴、『とらいあんぐるハート3』の高町恭也、近年では『俺ガイル』の比企谷八幡など)。

別の意味での最強化としては、特定のキャラがなぜかモテモテになりハーレム状態を作り上げるパターンもある。『魔法少女リリカルなのは』のクロノ・ハラオウン、ユーノ・スクライアや、『東方Project』の霧雨魔理沙、森近霖之助など。

オリ主が流行る前に流行った設定で、最近はオリ主ものに押されている。

最強系

上の最強化とは違い、元々主人公が物語開始時点から一番強い作品を指す。無敵ではないので負けることはあるが、ほとんどが相性の差であったり、一度負けても再戦では圧勝したりするパターンがこれにあたる。

有名どころでは『北斗の拳』のケンシロウ、漫画ではないがスティーヴン・セガールやアーノルド・シュワルツェネッガーなどが演じているキャラクターなどがそれにあたる。少しイレギュラーだとギャグ系の作品に多く、『ラッキーマン』主人公であるラッキーマンなども当てはまるだろう。

ただしほとんどの作品の主人公に備えられている属性『才能系』をここに含めるかは議論の分かれるところで、近年の漫画・アニメ・ライトノベル・ゲームなどではたびたび論議の衝突が起きている。特に近年のネットから商業化デビューした作家の場合は特に厳しい目で見られることが多いように思われる。

再構成

原作のストーリーを元に、原作に存在しない要素(オリジナルキャラや設定など)を追加することで、原作とは異なるストーリーを展開するSS。逆行系や憑依もの・転生ものもこれに含まれる。「もしあのキャラが生きていたら」系のIFストーリーもこれに該当する。基本的に長編である。

大抵の作品は原作のストーリーを基本的になぞる形で進む。原作から大きく展開を変えるよりはそっちの方が書きやすいからである。

最低SS(高CQ)

いわゆる「最強オリ主」「既存キャラ最強化」「ニコポ」「ハーレム」「蹂躙クロス」「原作ヘイト」「三次創作」などの地雷要素が詰め込まれたクオリティの低いSSに対する蔑称。「CQ」とは「厨房指数」の略。上記要素が大事で、つまらない作品全てを最低系と呼ぶわけではないので注意。

原作にバトル要素が皆無でもない限り、こういった作品はその作品のSS全体の中でも結構な割合を占め、多くの批判とごく一部の賛同者と物好きなウォッチャーを呼び寄せる。そして作者にとっては黒歴史となる。

召喚もの(異世界召喚もの)

別の作品のキャラクターが、ある作品の世界に召喚されるSS。

『Fate/stay night』の時代に流行し、『ゼロの使い魔』ではルイズによって様々な作品のキャラクターが召喚される「あの作品のキャラがルイズに召喚されました」シリーズが大流行した。

設定のすりあわせが面倒なクロスオーバーに比べ、基本的に召喚する側の作品に準拠していればいいので書きやすいジャンルだったことも流行した一因。

ニコニコ動画で流行った「幻想入り」もこの亜種。

後述のトリップ、転移もの、転生ものと言えなくもない。

スローライフもの

いわゆる「○○になったので、自由気ままに過ごします」という近年の主流のひとつ
基本的には「追放系」か「召喚系」、あるいは「転職もの」といった転機系の設定と併用される。

ただしこれもテンプレとして、最終的に主人公が英雄的行動を取らざるを得ない事件に巻き込まれ、一度は失ったもの以上の名声を得るという前段階に過ぎないことが多い。

三次創作

特定の二次創作作品を元にして書かれるSSのこと。

元となる作品がどれほど名作であっても、三次創作がそれを超えられることはまず無い。そのため地雷要素のひとつとして扱われることが多い。

また、作者が「原作は読んでません(二次作品しか読んでいない)」などとうっかり発言した日には、原作ファンのさらなる怒りを買うことがままある。もっともこれは三次創作に限らないが。
なお、二次創作自体にも著作権は存在する。三次創作するときは許可を取ったほうがよい(狭い世界だし)。

シェアワールド

シェアード・ワールド、シェアード・ユニバースとも。広義では世界観を共有している設定同士を指すが、小説用語としては世界観を共有して書かれる小説を指し、シェアード・ワールド・ノベルズとも言われる。

ネットSS界隈では21世紀初期まではある程度の勢力を誇ったものの、原作者がエタる、シェアワールド内で作者同士が内部分裂する、といった要素が起こりうるためか勢力を維持できず、現在ではほぼ絶滅危惧種。

ちなみに商用作品では昔から採用されるケースも多い。

スターシステム

シェアワールドの一種で、作品の屋根を越えてキャラクターを続投させる形式のこと。
作品の世界観が繋がっているスピンオフ形式と、逆に繋がっていないスピンアウト形式がある。

二次SSというよりは公式作品に多く、有名どころではCLAMP作品や福本伸行作品、任天堂のマリオ、ドラクエのカンダタ、FFのシド、タイムボカンシリーズの三悪人、舞-HiMEなどが有名。

ちなみに本家より派生の方が知名度の高い作品としては「とらいあんぐるハート3→魔法少女リリカルなのは」、「魔導物語→ぷよぷよ」、「桃太郎伝説→桃太郎電鉄」などがある。

スコップ

SSを次々読み漁る行為を『掘る』といい、数多ある最低系SSにもめげずにそれを嬉々として行う愛すべき馬鹿どもの携えるアイテム。また、それを行うものはスコッパーとも呼ばれる。

スコッパーたちはまだ見ぬ金脈を求めて今日も嬉々としてスコップを振るう。そのスコップは長年の経験によって鍛えられているが、たまにそれすら砕くシロモノが埋まっているのがSSの怖ろしいところである。

地雷

読み手(やスコップ)に多量のダメージを与えるような、著しく質の低い作品の総称。ジャンル詐欺、勘違いなどにより苦痛を与える作品にも使われる(純愛ものだと思ったらNTRものだったなど)。また、地雷率をあげる要素を地雷要素という。

スコッパーはこの手の作品に当たりまくることを前提として掘り続ける。金脈を見つけるのが先か、スコップが粉砕されるのが先かのチキンレースが、今日もどこかで繰り広げられている。

用語た行

台本形式

○○○(キャラ名)「~~~~~」
△△△(キャラ名)「~~~~!」

↑のような感じで、台詞の前にキャラの名前が入るタイプのSS。この形式の場合、大抵の場合は地の文が極端に少なく、ほとんど会話でストーリーが進行する。

一般的なSS界隈では初心者のやることとして敬遠されるが、地の文を省略しやすいので文字数制限の強い掲示板(VIPなど)ではむしろこの形式の方が人気が高い。
その一方で不自然でない会話をしつつ、会話だけで状況を伝達する必要があるため通常のSSとはまた違ったところで作者の手腕が問われるケースも多い。
ちなみにこの形式である「まおゆう」が書籍化された時は「戯曲形式」と銘打たれていた。

SS掲示板では一般的な形式ではあるが、SNS型の小説投稿サイトではこの形式を嫌う人も一定数いるため、タグをつけていないと感想で指摘されることも多い。

長編

その名の通り長いSS。どの程度の長さから長編とするかは人によるが、連載という形で掲載されるのが普通。

もちろん作者はプロではないので、「忙しくなった」「飽きた」「書けなくなった」等の理由で未完のままストップする作品が圧倒的に多い(エタる)。初心者が長編の第1話(非常に短い)だけ公開してその後は放置、など日常茶飯事。人気のある、評価の高い作品であっても、一部のアンチの粘着で潰されてしまう場合もあり、どんな形であれ完結まで書ききられる作品は稀少である。長編を完結したというだけで賞賛の対象になることも多々ある。

追放もの

「PTを追い出されたので、○○しました」というタイプのSSで、近年の最主流。
亜種として「自分から離脱・引退した」というパターンもある。
後述する「成り上がりもの」とセット運用されることが多い。

元々は「学園追放もの」として女性向けのSS(主に悪役令嬢もの)では主流のジャンルの一角として存在しており、こちらから派生した可能性もあるが、「PT追放もの」は冒険系ジャンルが大半のためか、少年/青年向けのジャンルとなっている。

このタイプのSSは主人公が力不足を感じているところで追い出されるというものだが、大抵は追放した主犯(何故か主人公を追い出すのは賢者か勇者、賢者や勇者がいない世界の場合は主人公の属した組織に所属する実力者であることが多い)の方が問題行動を取っており、しかも救いようのないクズ(大抵の動機が「主人公を思慕しているヒロインを自分が奪うため」)であることも多く、縁の下の力持ち状態だった主人公が抜けたことでPTが崩壊するというパターンまでがテンプレとなっている感がある。

成り上がりもの

いわゆる「落ちこぼれだったけど、転機が訪れました」というかつての主流のひとつで、近年では追放系と結びつくことで再流行している。亜種として「裏切られた/虐待されたので、対象に復讐します」というダークヒーロー系のパターンもある。

パターンとしては主人公が希少な体質やスキルを持っていたために、実質的に生かせず落ちこぼれであったが、ある事件を経て能力を生かす機会に恵まれ、結果的に名声を得て成り上がっていくパターンが多い。

ちなみにこのパターンの場合、主人公の関係者が名声を持っており、かつ何らかの形で主人公に好意を持っていたというところまでがテンプレになっている感がある。

TS(トランスセクシャル) / TSF(トランスセクシャルフィクション)

要するに性転換もの。『ナデシコ』の時代に流行したほか、転生や再構成、憑依と絡んで現在でも結構見られる。

数あるジャンルの中でも、特に好き嫌いが分かれる部類に入る。主な理由としては、肉体が異性に変化しても(少なくとも初期段階では)精神は元の性のままなので、恋愛要素を入れると必然的に同性愛にいきつくことが挙げられる。つまり、男性がTSして女性になった場合、男性に恋愛感情を向ければ精神的な意味でゲイに、女性に向ければ肉体的な意味でレズと、どちらの意味でもホモになってしまうのだ。TSを毛嫌いする読者にはこの点が受け入れにくいのだろう。このような描写に生理的嫌悪を感じるならば、素直に手を出さない方が賢明である。

また最低SS作者には「主役は女の子の方がウケる」「女の子を主役にして書きたいけれど、女の子の心理描写に自信が無いから、元男のTSキャラってことにしておこう」などといった安直な理由でTSに走る者もいる。そうなると、そのSSはTSものとしてクオリティまで低くなってしまい、二重の意味で最低SSとなってしまう。

TSとは急激な変化に戸惑う主人公が、どのようにしてこれを克服し、新たな自分に生まれ変わっていくのか? あるいは現実では到底ありえない、荒唐無稽なシチュエーションの面白みやおかしさをどう表現するか? このどちらかを満たせなければ、高い評価を受けることは難しい。

亜種として「もし○○の性別が女(または男)だったら?」という、最初からキャラクターの性別が違うifを題材にしたSSも多い。

厳密では亜種ではないが、異性装もの(男装・女装もの)も含めることがある。

「TSF」の記事を参照。

ドリーム小説(夢小説)

主人公の名前をスクリプトで変更できるSS。女性向けに多いが、検索除けがかけられている場合が非常に多い。

トリップもの/転移もの

別の世界(大抵は現実世界)に暮らす主人公が、ある作品の世界を訪れたり、迷い込んでしまったりしてSSの登場人物となるタイプの作品。おそらく異世界に渡ることを旅行(trip)になぞらえたのが名前の由来だろう。クスリで頭がトリップしているような内容のSSだから・・・・・・ではないと思う。多分。転じて現実の人間(として扱われるキャラクター)が創作物の世界に入り込むことをトリップする、トリップした人物のことをトリッパーと呼称することが多い。

10年ほど前は主に女性向けSS界隈で流行しており、作者の自己投影であろう主人公が原作キャラと恋愛する形式が多かった。夢小説との複合形式も少なくなく、現在でも悪役令嬢系とくっつく形で一定の勢力を保っている。

近年は男性向けのSSにも進出し、こちらは恋愛以外にもバトルなどの要素をより強く絡めた者が多い。

主人公が戦闘要素を含む作品にトリップする場合、その世界で戦闘技術を修める、あるいは現実世界ですでにトリップ先の戦闘に耐えうる技術や武器を保有している、または原作の知識を利用して口先だけで立ち回る、といったパターンが多い。

主人公がメアリー・スー化しやすい要素が多いジャンルなので、好き嫌いはハッキリと分かれやすい。

後述する憑依もの、転生ものは広義のトリップものであるとも言える。

異世界転移の記事も参照。

転生もの

別の世界(大抵は現実世界)に暮らす主人公が死んだ後で転生するタイプの作品。近年(2016年前後)では最主流だったが、現在は追放系にやや押されている。とはいえ、人気が根強いジャンルである。

特に主流に近い「異世界転生」の場合は、転移に比べて元の世界との繋がりを完全に断ち切ることができるというのが利点であるが、完全に断ち切られるために消化不良感をどこかに残すという欠点も表裏一体である。

「死んだ後異世界で再構築」「同一世界での転生」などの亜種もあり、近年では転移と混同されて使われることも多く、また憑依や人格融合と組み合わされるパターンも見受けられる。

余談だが、何故か導入部で主人公がトラックに轢かれて死亡する、という導入を用いるSSが多い(俗に言う転生トラック)。そして神様や天使のような超常的な存在に「本来は現時点で死ぬはずがなかった云々」と言われるパターンが常套である。『幽☆遊☆白書』の影響だろうか?

最近は転生トラックにマンネリを感じてか、無闇やたらと捻った死因で始まる憑依・転生ものもあり、功績を残した前世に当たる主人公が「子や孫に囲まれながら大往生した」みたいなシチュエーション後に転生するなんてこともあり、また前世での行動が伏線になることもある。ただしやはりというか、要は前世に当たる主人公が死ねばいいので、むしろ雑に死んだ上に理由付けが適当なことも多い。どちらにしろ前世の主人公が死ぬのは同じである。

「異世界転生」「異世界オルガシリーズ」の記事を参照。

神様転生もの

転生ものの大部分を占める一大ジャンル。若くして死亡した主人公が、神様の力を借りて異世界に転生するというパターン。詳しくは「神様転生」の項目を参照。

テンプレ

テンプレート、の略。
そのジャンルにおいて非常によくある展開、世界観やシナリオ導入を揶揄して言われる。
書くのが難しいとされる要素をそぎ落としていった結果先鋭化されて出来上がったものというのが定説で、
落ち着いて考えてみると不自然さや低リアリティを醸し出す要素が少なからず混ざっていることも。だが数だけは多く増加の一途をたどる。

テンプレ部分が終わった後からどう派生していくかが作者の腕の見せ所ではあるが、大抵テンプレを書くような作者はその辺を考えていないことが多い為テンプレ部分が終わった瞬間にエターなるのが常である。

用語な行

ニコポ(ナデポ)

主人公が「ニコッ」と笑うだけでヒロインが「ポッ」と惚れるハーレム系SSを指す用語。
頭を撫でる→ポッ、のパターンは「ナデポ」。

オリ主、最強化、クロスオーバーと非常に相性が良い。

内政チート

トリップや憑依、転生もののSSによく見られる、ファンタジー世界や過去の時代に現代の知識・技術を持ちこみ、主人公の支配下または所在している地域の内政面を向上させる行為を指す。

転生やトリップで、現代に比べ科学技術や法体系が未整備な状態にある世界が物語の舞台であり、主人公が土地を所有できるか地主に指図できる立場に立った時、かなりの高確率で行われる。

これを用いるとき、主人公はさながらウィキペディアをリアルタイムで見ているように正確に知識を思い出し、なおかつウィキペディアに載っている程度の情報を基にして、本職顔負けの内政手腕を発揮してしまう。要するにうろ覚えかつ、聞きかじりかつ、見様見真似で産業革命余裕でした、という酷いチートである。

ただし作品の性質上仕方ないのだが、内政チートの内訳が気をつけないとwikiなどの情報源から引用(下手をすればコピペ)だらけとなり、結果として作品自体がオリジナリティに欠けると見なされる場合もあるため、結果的に作者の力量が問われる形式ともいえる。

非戦闘型オリ主の常套手段であるが、バリバリの戦闘型オリ主も片手間で行ったりする。

ちなみに内政チートでよく多用される屎尿を利用した肥料作成であるが、実は世界のあちこちで紀元前から行われていることが立証されているそうな。案外、活用できる転移先は少ないのだった。

用語は行

ハーレム

主人公が複数の女性キャラから好意を寄せられており、本命を決めて他を切り捨てたりするようなことをせず、複数と関係性を保っている形式のSS。

商業のラブコメ漫画・ライトノベルであれば珍しくもない。当然SSでも人気は高いジャンルの一つ。というか、本命一本のSSは逆に少数派となってる傾向にすらある。ハーレム内でもいわゆる正妻、側室的な序列があることも多い。

女性主人公が男性キャラに囲まれ好意を寄せられている場合は、逆ハーレム(略して逆ハー)と呼ばれる。

当然ながら、カップリングとは相性が悪い……と思われがちだが、むしろハーレム展開そのものが、最終的なカップリング選定のための条件にしてる作品の方が多い。

パロロワ

高見広春の小説『バトル・ロワイアル』のシチュエーション(登場キャラ全員による殺し合い)を、特定の作品のキャラクターたちで行うタイプのSS。 群像劇になるため、リレー小説という形式と相性がいい。また一作品のみだと人数が足りなかったり、みんなが基本的に仲良しで殺し合いになりそうもなかったりするため、複数作品のクロスオーバーで行われる場合が多い。

2ちゃんねる葉鍵板で連載、完結した「葉鍵ロワイアル」などが有名。女性向けでも週刊少年ジャンプ系(特に現実世界を舞台にした作品)を題材にしたものなどが一部で流行した。

必然的にキャラクターの死を、時に安易に描くことになる関係上、嫌う人も多い。「パロロワ」の項も参照。

憑依もの

別の世界(大抵は現実世界)に暮らす主人公の意識が、ある作品のキャラに憑依したりするタイプの作品。

「主人公が物語の行く末を知っている」という意味で、逆行系の亜種。『エヴァ』『ナデシコ』以降は設定的に逆行ネタがやりづらい作品が中心となったため、逆行よりもこちらが主流になっていたが、現在では転生モノの方が優勢となっている。

最近ではTSF系とくっついて、「小汚い・冴えない・不良紛いの男が何らかの手段で美少女や美女に憑依して乗っ取る」というエロゲ紛いのシチュエーションも流行っている。

憑依の記事も参考。

ヘイト(断罪系)

アンチのことである……が、憎しみ(Hate)まで感じるほどの極度のアンチを特に指す。特定のキャラや組織を貶める、虐める、不幸にすることを目的としたSS。『エヴァ』で特に流行した。原作の展開がファンの不興を買っている場合には、原作そのものに対するヘイト的な作品も生まれる。ヘイト対象キャラや組織のファンからすると当然面白くないため、住み分けが行われてないと荒れやすいジャンル。

原作の倫理的問題や矛盾を追及するものは「断罪系」と呼ばれる。オリキャラが断罪者となる場合が多い(例えば、原作の主人公やその所属する組織に対する復讐者を主役にしたような作品)。作者の主義主張が前面に出がちなため、好き嫌いの非常に分かれるジャンルである。

復讐/逆襲もの

昔からあるジャンルのひとつで、親しい人が被害にあったので復讐するというパターンは王道ともいえる。

一方で近年の流行しているパターンでは主人公自体が酷い目にあっていたという設定が多く、よく使われるテンプレとしては「かつての仲間陣営に虐げられていました」とか「魔王を倒したけど、魔王を倒した君の功績は邪魔なものだ」の二通りが多い。

逆行系と結びついたり、魔王討伐後に裏切られた場合は主人公自体がダークヒーロー/ダークヒロイン化し、復讐が生き甲斐になってしまうことも珍しくなく、また目的のために手段を問わない性格になってしまうことも多い。

ブラバ

「ブラウザバック」の略。
SSを開いてみたはいいものの趣味に合わない・文章が下手だ・などの理由で読み終わらずにページを離れる事。
即ブラバしましたわ、というのはSSに対して最大級の罵倒の一つである。

用語ま行

用語や行

用語ら・わ行

用語英数

OHANASHI

  1. SSの作中において、甲が乙に対し主に脅迫気味に、あるいは精神的圧迫、洗脳、ときには暴力まで駆使して自身の要求を承認させること。 
  2. SSの作中においてヒロインキャラが(多くの場合主人公に対して)行う、問い詰めや暴力を伴った嫉妬の表現のこと。

元ネタは『魔法少女リリカルなのはシリーズ』から。同作中で主人公のなのはが心ならずも敵対した相手に対し、相手を話し合いの席に着けるため度々戦闘行為を行ったことに由来するものと思われる。

これが行われる際には多くの場合、『リリカルなのはStS』の有名なセリフ「少し、頭冷やそうか?」が枕詞として付属する。

SEKKYOU

最低SSにありがちな、自分が正しいと思っていることを、相手に一方的に押し付ける形の、説教に似た何かのこと。説教との差異は、客観的な整合性と読者への説得力のどちらか、あるいは双方の有無である。

大概、SEKKYOUを受ける側はその内容を問わず「うっ・・・・・・」などとうめいたり、「うるさいっ、知った風なことを言うな!」「お前に俺の何がわかる!?」などと至極まっとうな反論逆切れを起こしたあげく、SEKKYOUを行う側に攻撃し、返り討ちに遭う。 

完全な悪玉に向けると効果的な挑発に、味方になりそうな敵に向けると寝返りの勧誘に、女の子に向けると文字通りの口説き文句となる、魔法の言霊である。

KB

キロバイト。SS本文をテキストファイル(.txt)にした際のサイズのこと。SSの長さを示す単位。

1KB=1000バイト=全角500文字。1KBにつきおおよそ文庫本で1ページ前後ぐらい(文章密度による)。
数KB~数十KBの短編から、1000KBを超えるような大長編までいろいろある。

ちなみに一次創作の世界では、新人賞への投稿を行っている作者が多い関係で原稿用紙(400字詰め)換算枚数で長さを表すことが多い(新人賞の枚数規定は多くの場合原稿用紙換算)。

side

段落の頭で、視点が登場人物の誰にあるのかを明示するための言葉。大抵、side ○○や×× sideなどと表記される。時々、sydeとかsaidといった誤字があることも。また型月系のSSの場合、Fateに範を取ってかInterludeと表記されることもある。Interludeは幕間という意味なんだが・・・・・・。

一つの場面を多角的な視点で描写するのに役立つが、同時に視点となるキャラクターがバラけるため読者が作品に感情移入しづらくなるというデメリットがある。・・・・・・というか、そのデメリットが大きいので、本来はあまり使用しないのが通例である。

しかし、『バトル・ロワイアル』のような極めて登場人物が多い作品、上遠野浩平や成田良悟といった視点変更を多用する作家へのリスペクトからか、近年、やたら視点変更とそれを簡易に行う手段であるsideを、積極的に用いるSS作家が増えている。プロの作家が視点変更を使う場合は、章ごとに視点を変え一つの章の中では極力変更を行わないのである。が、SS作家は素人であるためその辺りを斟酌せず、一つの章(それも商業作品に比べると格段に章一つごとの文章量が少ない)中で頻繁に視点を変えてしまうことが多々ある。このためsideを多用するSSは読者を混乱を助長してしまい、結果として残念な出来の作品、ぶっちゃけて言うと最低SSになりやすい。なので、これを嫌う読者も多い。

VRMMORPG

仮想現実大規模多人数オンラインロールプレイングゲーム。
SSから書籍化されたものだとソードアート・オンライン、ログ・ホライズン、オーバーロードなどが有名。
詳細は「VRMMO」の項目にて。
VR世界そのものが冒険舞台になるか、VR世界が現実化するという2パターンに分類される。

前者の場合のギミック自体はSFなのだが、内容はほとんどファンタジーと変わりないことが多く、
逆に後者の場合のギミックは、ほぼ転移/転生ものともいえなくもない。

どっちにしろSFのSSを読みたいという層からは検索妨害も同然と思われていることも。

関連SSサイト

理想郷

よろずSS投稿掲示板Arcadiaのこと。男性向けの主要なSSジャンルのほとんどを扱っている。元々はSS捜索の情報交換の場所として発展した。

以前はWebSS上の最大手だったが、数年前に小説家になろうにその地位を譲った。
Arcadiaの項も参照。

なろう(小説家になろう)

株式会社ヒナプロジェクトが運営する、小説投稿サイト・小説家になろうのこと。現在は閉鎖されたが、二次創作専門投稿所の、にじファンというものもあった。18禁専門の別館・ノクターンノベルズ(男性向けR18)やムーンライトノベルズ(女性向けR18)も存在する。
検索機能、タグ機能、ランキング機能といった好みのSSが探しやすいシステム、作者のマイページを利用した読者との緊密なやりとり、日毎や話数ごとのPV観察機能、出版社と提携しての一次創作の商業化斡旋、そして膨大な投稿数がウリ。
恐らく日本で最大の小説投稿サイトであり、現在もどんどん人気を増やしているが、独自の文化も形成されている。 

  • 投稿されるSSの大部分は最強オリ主、転生、ハーレム、ファンタジーなどに偏っており、ランキングも大半がこれらを占める。筆力以上に、ジャンルによる人気の偏りが激しい。
  • 荒らし対策にと感想欄には作者による削除権が認められている。心ない荒らしによって潰れる作者が少なくなる反面、場合によっては真っ当な批判(盗作批判等)も削除によって封じ込められることもある。
  • 大事なのは何よりも更新速度。序盤はほぼ毎日更新するぐらいでないとランキングの土俵にも登れない。
  • 元々の投稿母数が多いゆえかもしれないが、盗作問題も他サイトに比べて多い(割合ではなく、絶対数が)。

荒らし対策などにより作者に優しいシステムのため、投稿される母数が桁違いなので、良作と呼べるSSも見つかったりする(かもしれない)が、発見には根気と時間、マイナス検索の駆使、そしてスコップの強度が必要である。

なお、一部の作品は書籍化されている。詳しくは小説家になろうへ。 

ハーメルン

上記のにじファンが閉鎖したことを受けて多くの二次創作者が難民となった。
そんな彼らの一人が立ち上がり、自分自身でサーバーを立て新しく作り上げたSSサイトである。

経緯が経緯であるため、にじファンで使用していた感覚で使えるよう、システム面はにじファンに近く作られた。
勿論たった一人で全てを作ったわけではなく、多くの2ch有志と共に作り上げたサイトである。
そのためかなりの早さで完成し、また不具合の修正や利用者の要望を反映したシステムの変更速度がとても高い。
利用者の要望をその日の内に反映させる事もあり、大手では難しいその身軽さは特筆に値するべきだろう。

ただし悪質な規約違反者には非常に厳しく、一度アカウントロックされた場合の再登録はたとえ心を入れ変えようが(バレた時点で)問答無用で再ロックされる。また評価操作をさせないように複数アカウントも禁止しているので、うっかりサブアカウント作ってましたとかなど、たとえ悪意がなくても複数アカウントになっている時点で、よほど特別な理由を明記なり運営に連絡なりをしておかないと確実にロックされてしまうので注意。

小説投稿サイトのひとつで、主に二次創作の小説が投稿されている。
一時DoS攻撃を受けたことがあり、カテゴリの一部を除外した全年齢向けのミラーサイト「春風」を同時運営していたことがある。

ただし現在の外部評価は一般的にさほど高くない。理由としてはハーメルンなど他のSNS小説サイトから規約違反やトラブルなどでアカウントロックされ、それらのサイトに作品を投稿できなくなった作者が流れ着くケースが多いためである。そのためネットでは流刑地とも揶揄されることがある。

その分だけ一種の魔境とも言えるので、思わぬ作品が発掘されるケースもある。

VIP

2ちゃんねるニュース速報(VIP)板のこと。VIPで人気のある作品の二次創作やオリジナルの小説スレが立つことがあり、人気を呼んだものはコピペブログなどにまとめられることが多い。

派生としてノベル・SS専用板のSS速報VIPがあるが、こちらは単に速報かNIP(Novel+VIP)と呼ばれる事が多い。 更に派生にSS深夜VIPがある。

傾向としては台本形式とクロスオーバーが多い。完全匿名であるため狂気に溢れたような作品もしばしば。

コピペブログから動画化という形でニコニコ動画で読める作品もある。

ふたば

ふたば☆ちゃんねるのこと。画像掲示板であるふたば☆ちゃんねるだが、ここでもSSが書かれることが意外と多い。

一回のレスで書き込める文字数が少なく、ログが流れやすいという本来SSを書くには全く不向きな場所なのだが、ここから生み出された人気作品も多い。

ここで書かれるSSは込められた情熱に敬意を表してもっぱら「怪文書」と呼称される。
匿名かつログが残らないためここに投稿された怪文書はのちに作者自ら渋などに再投稿することが多い。

pixivのこと。二次絵投稿サイトとして有名だが、SSも相応に投稿されている。

作品はノーマル同性愛問わず、カップリング系が殆どを占める。

特に現状上記のような広範囲原作ジャンルを取り扱う大手サイトに投稿されているものは多くがオリ主もの・転生もの・再構成もののため、公式のアンソロジーに載っているような原作キャラクター同士が絡む短編を探すにはここかVIPのまとめブログから探すのが一番無難である。

ただし短編主体のため母数自体が多くなりやすく、さらには同性愛方面(主に男性同士)のSSが占める割合が非常に多いためいいものを探すのが難しい点では変わりない。

関連動画

関連項目

  • SS(二次創作)
  • 二次創作
  • 小説
  • ネット小説
  • ハーレム
  • カップリング
  • パロロワ
  • 幻想入りシリーズ
  • ブーン系小説
  • 異世界
  • 異世界転生
  • VRMMO
  • 神様転生
  • 異世界転移
  • 憑依
  • 俺TUEEEE
  • メアリー・スー
  • なろう系
  • Arcadia
  • 小説家になろう
  • ハーメルン
  • エターナる

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