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SSDとは、略語の一種である。
本項では1について述べる。 |
SSD(Solid State Drive)とは、半導体メモリ(基本的にフラッシュメモリ)を記憶媒体として用いた記録装置であり、HDDと同じ接続インタフェース(ATA規格)で利用できるようになっている。
OS側からはHDDとして認識されるのでブートドライブ(PCの起動ドライブ)としても使用可能である。
簡単に言えば、「USBメモリを大容量化、高速化し、HDDと同じ扱いができるようにしたもの」である。
以下のような特徴をもつ。そのため「一度書き込むとほとんど上書き(書き換え)されることの少ないブートドライブ、もしくは衝撃の多いモバイルPCや車載PCでの使用に特に適しており、それ以外には向かない」と言われていた時代もあった。
しかし現在では、技術の向上によって、高価である事以外のデメリットは小さくなってきている。特に、かつて盛んに言及されていた「書込み回数の上限により寿命が短いのではないか」という懸念はほぼ無視してよいレベルのものになった(後述)。大手メーカからデータセンターなど業務用の製品も出ているほどである。
HDDに対するSSDのパフォーマンスの高さは非常に魅力的であり、今後より一層の普及が見込まれる。
現在の大多数のSSDで使用されているメモリチップはNANDフラッシュメモリである。このフラッシュメモリの特性として、HDDやDRAMと決定的に違うのは上書きが不可能であるという点である。つまり、上書きするためには「消去→書き込み」という手順を踏まなければならない。
なぜそれがHDDと比べての問題となるのか?
まず、HDDでもそうだが、普通にデータを消去しようとする場合、いちいち本当に消去していては時間がかかるため、内部的には「このデータはもう使わない不要なデータです」という印をつける作業しかしない。
そして次にその不要データが使っていた場所に新たなデータを書き込もうとするとき、HDDでは「使わないデータの上に上書きする」という一回の作業でよいが、SSDでは「データを本当に消去する→そこに書き込む」という手順になる。手順がひと手間増えるのだ。
さらに、多くのフラッシュメモリは「読み書きはページ単位、消去はブロック単位」という仕組みを取っている。例としてページサイズが2kB、ブロックサイズが256kBといったフラッシュメモリの1ページを上書きする場合、最悪のケースでは残りの254kB分のデータをキャッシュし、1ブロックを消去、上書きするデータとキャッシュしたデータを合わせた256kBを書き込むという手順が必要になる。これはわずか1ビットのデータを書き換えるのに127回の読み出し、1回の消去、128回の書き込みが発生することに他ならない。
加えてほとんどの製品で複数チップの並列アクセスによる高速化がなされており、例えば8チャンネル並列アクセスの場合、ページサイズは16kB、ブロックサイズは2MBといった扱いになり、ランダムライトに対する効率が低下する。
新品時は空きブロックに順次書き込むだけで済むが、使用を重ねるにつれてブロック消去時のデータ退避に伴うオーバーヘッドが顕在化する。ちなみにJMicron製 JMF601/602 系列のチップは、このオーバーヘッドの顕在化によるアクセス急増に対して力不足が指摘されており、これがプチフリーズの一因とされている。他のメーカーの製品でも、フリーズに至らずとも、使用を重ねていくと新品時よりも明らかに速度が低下したと言う情報がユーザーの間からも挙がり、空き容量によって速度が変化するとイベントにおいて Intel 関係者が公言していた。
ちなみにOSから論理フォーマットすることはフラッシュメモリチップの消去には繋がらず、これに対する解決法とはならない。根本的な解決策としては「Secure Erase」コマンドが挙げられ、これを行うことで SSD 上の全物理ブロックが消去され、新品時の速度を取り戻す事ができる。ただし「Secure Erase」コマンドは、搭載するコントローラチップが対応していなければ使用できず、使用するにもSSD製品メーカーが提供しているメンテナンスユーティリティーソフトを使用せねばならないなど敷居が高い。
そして新たな解決策として、「Trim」コマンドが開発された。
「Trim」とは「余計な部分を刈り取って整える」という意味であり、その名のごとく「こまめに不要なブロックを消去して整える」機能であると思えばよい。
ユーザーが削除したりOSやアプリケーションが不要と見なして削除したデータは上記の通り「不要なデータ」という印がつけられるだけなのだが、その印がつけられた不要データをOSが能動的にバックグラウンドで消去していく機能である。これによって新たに書き込む際の処理が軽減され、またSecure Eraseコマンドなどを使用せずとも物理ブロックが解放される。
上記「デメリット」の項で触れたように、WindowsではWindows 7から、MacintoshではOS X v10.7 LionからTrimコマンドを正式サポート(MacintoshはMAC OS X v10.6.7から、一部機種では対応していたらしい)しており、これ以後SSDの機能低下は大きく軽減された。
ただし幾つか注意点もある。まずOSとSSDの双方が対応している必要があるので、SSD製品自体が古すぎる場合はOSが対応していても意味がない。
また、Macintoshでの注意点としては、2014年現在、OS XはApple純正SSD以外のSSDではTrimコマンドをサポートしてくれない。換装した社外品SSDでTrimコマンドを有効化したい場合、Trim Enablerというサードパーティ製ソフトウェアを使用する必要がある。
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最終更新:2026/01/09(金) 05:00
最終更新:2026/01/09(金) 05:00
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