みさくらなんこつとは (ミサクラナンコツとは) [単語記事]

概要

同人サークル「ハースニール」の主宰。一部では「御桜軟骨」名義の作品も存在する。
1977年生まれ、性別は不詳。自宅は秋葉原にあるという（自称）。
1990年代後半から同人活動を開始し、2001年に商業誌デビューしている。

所謂ふたなりについて取り扱った作品が多く、ふたなりと聞いてこの人を思い浮かべる者も多い。
元々氏が同人活動の足掛かりとなる為に自身が初めて参加したサークルが、ふたなりを扱ったサークルだったことが起因しているという。
但し作品自体はふたなりオンリーという訳ではなく、デビュー当初や商業漫画家時代はノンケものが多く、特に活動末期の同人誌はふたなりから距離を置いたものも多かった。

漫画は独自の手書き風のフォントを多用する事に加え、Hシーンでの想像を絶する台詞回しやアヘ顔は異常と呼ばれるほどのインパクトがあり、まとめて「みさくら語」と呼ばれている。
また氏の商業誌デビューが2001年とインターネット黎明期と重なっていたこともあり、2000年代初頭から「みさくら語」は、当時まだ黎明期だった2chをはじめとしたネット界隈でも話題となり、パロディアートやコラ画像が氾濫。後に発売されるエロゲー、18禁漫画などに多大な影響を与えた。

漫画だけでなくアダルトゲームの原画もこなしていたが、インターネット上での反響も手伝ったのか2007年以降は個人サークルの同人ゲームをプロデュースしており、次第に商業漫画家から自分のブランド力を活かしマルチに活動するイラストレーターとしての地位を確立。様々なジャンルで原画を描くとともに、ゲーム等において「みさくら語」をフルボイスで堪能できる作品を多数発表。処女作である「朝からずっしり☆ミルクポット」ではなんとボイス（一部）を担当し、先生の声を聞くことができたりする。

その他にも「みさくら語」等による知名度等を活かし、一般向けの萌え絵のデザインや公式グッズの販売等活動は多岐にわたっており、関連商品にもある萌えるるぶ（当時きんもーっ☆の女子大学生がブログ取り上げ炎上した事もあるあれ）のイラストや、ハーレム居酒屋「こくまろみるく」の制服デザインなども手がけていた。

かつては仕事場でマスコミの取材も受けるなど、長らく精力的に活動していたが、2018年に所属していた管理会社である煉瓦社を退社。
その後ブログにて仕事場を自宅に移したものの、それに伴う生活環境の変化に苦悩している様子や、精神的に不安定な為同年の冬コミへの不参加を発表したのを最後に近況の更新が途絶え（Xのツイートも2019年で停止）、それ以降創作活動はおろか近況報告までぱったりと行われなくなったことから、ファンからは心配の声が上がった。

その後は2020年にアーケードゲーム「CHUNITHM CRYSTAL」でのゲストキャラのデザイン（但しデザインの納品自体は2019年頃の可能性が高い）、2022年 4月には「朝からずっしりミルクポット1.5L～」等の過去作CGのDL販売、BOOTHでの通販の一部再開が見られる為、これを生存報告と捉えて今後の活動を期待するファンも存在するが、現実的な状況としては、みさくらなんこつ本人としての対外発信や創作活動自体は2019年を最後に一切確認されておらず、現時点では事実上の活動休止状態にある。