文学少女とは、
- 文学を趣味とする少女のこと。 ⇔文学少年
- 野村美月によるライトノベルシリーズ作品。 →文学少女シリーズ
- 『男子高校生の日常』に登場する女性キャラの通称。あだ名は「やっさん」とだけ判明している。
初登場時のアレで強烈なイメージがついているが実は社交的で友達が多い。詳細はこちら。
ここでは1について記述する。
概要
人物類型の一つで、文学作品の読書・批評・文筆 及び 本屋巡り・図書館通い・書物収集・栞作り等を趣味とする少女の事を表わす。文芸少女とも。
“眼鏡”・“三つ編みお下げ”・“地味な雰囲気”等のイメージで語られる事が多い。
定義上は文学が生まれた時から存在しうるが、用語・概念としては戦前の女学生に端を発する。
明治の“高等女学校令”の発令によって(旧制)女学校が全国に創設され、女学生という存在が成立する。
女学生は積極的に図書・雑誌・新聞等を読む、当時の女性の中でも先端の教養層であり、その中でも最先端にいたのが文学少女だったのである。
その為、文学少女には現代のやや古風な印象とは反対に“先進的”・“都会的”・“近代的”なイメージを持たれていた。
当初は教科書以外(小説等)の読書は公には禁じられていたが、女学生の読書熱の高まり、少女雑誌や婦人雑誌の創刊等の流れを受け、次第に読書教育へと変遷していく。
それから大正・昭和にかけて、女学生文化、吉屋信子に代表される少女小説が生まれ、文学少女という言葉には“少女趣味”で“感傷的”や“夢想的”なイメージが加わるようになる。
現代では、そういった戦前のイメージを半ば引きずったまま、近年の趣味・娯楽の多様化もあってノスタルジックな存在として認識されている様である。
萌え要素・属性としての文学少女
繊細な少女らしさや幻想的で純朴なイメージがある一方で、広義のオタクの一種とも言え、外見・内面共にオタク的な傾向を多分に持つ。
外見
“眼鏡っ娘”・“三つ編みお下げ”・“地味な雰囲気”は、やはり定番となる。ただし、これらの三つの要素が揃う事は稀である。
髪は自然色。日本人であれば黒か染めていない茶色が一般的だろう。
インドア派のイメージから、身体は小さく華奢で、色白という傾向が強い。
服装は、学生であれば主にセーラー服やブレザーといった学校制服の姿でイメージされやすい。
セーターを重ね着したり、スカート丈が長いといった「野暮ったい」着こなしが多い。
マフラー・膝かけ・ストールといった防寒具もあわせて、露出度はひたすら下がる。
こうした地味で野暮ったい文学少女の外見が、純朴で落ち着いた、ややレトロなイメージを生んでいるのである。
性格
多くは内向的だが、内気故か、人付き合いが煩わしい故かは分かれる。
また、真面目で優等生なキャラクターや、読書の為に他のことを犠牲にする偏ったキャラクターなど、一概には言い難い。
自覚・無自覚に関わらず活字中毒である。ビブロフィリアを兼ねる場合も。
少女小説や恋愛小説、ファンタジー小説などを愛読する場合は、論理性より感覚・感情を重視するセンチメンタルなロマンチスト。それが拡大して空想癖へと発展する事も。
ミステリー好きやSF好きは、理屈っぽい性格となる。
概して、大人しい見た目と内面の知性の調和、そこに独特のセンスが加わって生まれる意外性が魅力と言えよう。
テリトリー
生息場所は、主に図書室・図書館・書店・古書店など。文学少女である以上は、可能な限り常に本と一緒である。
文芸部員・図書委員・司書・書店員・作家・編集者といった役職を持っている場合が多い。
図書館や自室といった落ち着ける場所では、重厚感のあるハードカバーを持ち、華奢な身体を対照的に引き立たせる。
一方持ち運びの効く文庫本や新書本は、いかなる場所でも自分だけの空間を創り出す、一種の結界である。
公園のベンチ・バスや電車内・教室等、時間があればどこでも本を取り出して読む。
病弱な子が、運動を禁じられている故の読書趣味である例もある。
狭い病室や自室から出られない場合は、外の広い世界を空想する一助となっている。
文学少女の一覧
※実在の人物に関しては、女性文学者をはじめ数が膨大な為、架空のキャラクターについてのみ記載。
※太字は個別記事があるキャラクター。
関連項目
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