1996年(平成8年)
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年 | 1984年 | 1995年 | 1996年 | 1997年 | 2008年 |
干支 | 子 |
亥 |
子 |
丑 |
子 |
1996年の事柄
世界名作劇場 10年間休止へ
野球中継や強力な裏番組による視聴率低迷により、「名犬ラッシー」が8月で打ち切られ、9月から翌3月放送の「家なき子レミ」をもって、地上波フジテレビでの放送に幕を閉じた。
それから10年後の2007年1月、ファンからの熱い声に応え、BSフジで同時間帯(日曜19:30)に復活するものの、2009年の「こんにちはアン」をもって終了してしまった。
O157集団食中毒事件
この年の夏、O157(腸管出血性大腸菌)が原因となった集団食中毒事件が各地で起こった。この際に「カイワレ大根に付着した病原菌がきっかけで起こった」と発表したため、カイワレ大根の買え控えが発生し、風評被害が問題化した。
「TBSは死んだ」
3月25日、TBSが1989年にオウム真理教の関係者へ坂本弁護士のインタビューテープを見せた「TBSビデオ事件」があったことを認めた。
前年の1995年に日本テレビがスクープしたこの事件を、当初TBSは真っ向から否定していた。しかし、実際には内部調査の意思疎通が全くできておらず上層部側が事実を認識していなかったため、逆にTBSの信用をさらに失墜させることとなってしまった。
この日の深夜ニュース番組「NEWS23」で、キャスターの筑紫哲也が番組の直前まで今日限りでの降板も辞さないつもりでいたと告白した上で「TBSは死んだに等しい」と発言。物議を醸し出した。
情報源の隠匿という原則を破った報道機関としての致命的失敗、そして結果として坂本弁護士一家殺人事件という凶行の引き金になったにもかかわらず長年に渡って隠ぺいしていたという企業体質が大問題となり、TBSは監督省庁であった郵政省(現:総務省)から厳重注意という厳しい処罰を受けた。
(もう1回同様の処分を受ければ免許取消も検討されるほどの処分である)
この事件の当事者となった社会情報部は廃止され、TBSからワイドショーが一度撤廃されることとなった。
しかし、1998年に「ジャスト」を開始して再びワイドショー製作に参入している。
TBSは迷走と没落を続け、そこに2000年代以降はテレビ業界全体の構造不況のダブルパンチで、以降20年以上に渡り暗黒時代に突入した。
13年後の2009年春、愛の劇場・ドラマ30・19時台の番組を終了させ、「総力報道!THE NEWS」などを投入し報道のTBSを復活させようとしたが、これも1年で番組打ち切り。視聴率では一時テレビ朝日にすら抜かれる惨状を呈した。
「ドラえもん」未完に終わる
9月23日、藤子・F・不二雄(本名、藤本 弘)が病没した。
鉛筆を握り締めたまま、机に向かって倒れていたという。
子供アニメの定番であり、日本の代表的なキャラクターである「ドラえもん」の作者死亡はテレビでも大々的に報道された。相棒であった藤子不二雄Ⓐや長年に渡りドラえもん役を演じてきた大山のぶ代をはじめとする著名人が追悼した。この出来事を受け、長年「映画ドラえもん」の主題歌を担当してきた武田鉄矢が主題歌歌手を辞退した。
連載中であった「大長編ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記」が遺作となった(連載は藤子プロによって続けられ、完結している)。また、他に「チンプイ」「T・Pぼん」といった諸作も未完となった。
NINTENDO64販売開始
3DOリアル、セガサターン、プレイステーションといった次世代ゲームハードがシェアを奪い合う中、
6月23日、日本の茶の間にビデオゲームを普及させた第一人者である任天堂が、前述3機種の2倍にあたる64ビットCPUをコアに据えた家庭用据置ゲーム機をリリース。
開発段階から迷走が目立ち、国内での普及台数こそ550万台強と、スーパーファミコンに比べればふるわなかったものの、十字キーと併用可能な3Dスティックを標準装備したコントローラー、および絶妙の相性と言われた64パワプロシリーズ、自社の看板キャラクターを活かして新機軸を打ち立てたスマッシュブラザーズやポケモンスタジアムなど、ソフト面では高く評価されている部分もある。
ちなみに、ファミ通のクロスレビューで初めて40点満点と評価された「ゼルダの伝説 時のオカリナ」も64ソフトである。
ポケットモンスター赤・緑・青発売
2月27日、文字通りモンスターとして成長することになる、現在まで続くシリーズの第一作、ゲームボーイソフト「ポケットモンスター赤・緑」が発売される。
「モンスターを捕まえて育てる」「通信ケーブルで育てたモンスターを交換できる」「赤と緑、ストーリーは同じ2バージョンが同時発売」などこれまでのゲームにない要素を備えたこのゲームは、出足こそ鈍かったものの、少年たちに絶大な人気を得ることになる。この年の5月、コロコロコミック誌上で行われた、幻のポケモン「ミュウ」のプレゼントキャンペーンでは、20人の枠に約78,000通の応募が殺到している(約3900倍)。
これを受けて、10月にコロコロコミックや学年誌など小学館の雑誌限定で、グラフィックや出現率を違えた新バージョン「青」が通信販売される。しかし、応募が殺到したことで発送が間に合わない事態に陥り、コミカライズ作品の登場人物(ギエピーら)による謝罪広告が掲載されるに至った。
年が明けても人気は冷めず、翌1997年のアニメ化によってさらに幅広い年代層(特に年少者)を惹きつけていくことになる。
1996年のスポーツ
- 夏季オリンピックアトランタ大会
- 日本では野村忠宏らが金メダルを獲得。男子サッカーでは日本代表がブラジル代表を破る(マイアミの奇跡)。
- 日本のスポーツ
- 日本シリーズ優勝:オリックス・ブルーウェーブ、Jリーグ優勝:鹿島アントラーズ
1996年の経済
1994年ごろから深刻化した住宅金融専門会社(住専)の不良債権の処理について、6850億円の公的資金注入を決める法案が5月に成立した。
1996年のカラオケランキング
(出典:JOYSOUND平成カラオケ年表)
順位 | 曲名 | 歌手名 |
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1位 | I'm proud | 華原朋美 |
2位 | アジアの純真 | PUFFY |
3位 | DEPARTURES | globe |
4位 | Chase the Chance | 安室奈美恵 |
5位 | チェリー | スピッツ |
6位 | あなたに逢いたくて~Missing you~ | 松田聖子 |
7位 | Don't wanna cry | 安室奈美恵 |
8位 | I BELIEVE | 華原朋美 |
9位 | 名もなき詩 | Mr.Children |
10位 | LA・LA・LA LOVE SONG | 久保田利伸 with ナオミ・キャンベル |
1996年の出来事
1996年生まれの著名人
1月16日 | 橋本愛 | ファッションモデル・女優 |
2月7日 | 萩原舞 | アイドル |
2月11日 | 木崎ゆりあ | アイドル(SKE48) |
2月20日 | 伊藤梨沙子 | 元おはガール |
4月10日 | 黒沢ともよ | 子役・声優・歌手 |
4月23日 | 若林倫香 | アイドル(SKE48) |
5月10日 | 向田茉夏 | アイドル(SKE48) |
5月11日 | 宮武美桜 | 女優 |
5月27日 | 石田安奈 | アイドル(SKE48) |
6月11日 | 佐々木彩夏 | アイドル(ももいろクローバーZ) |
6月14日 | 関根梓 | アイドル |
7月4日 | 高杉真宙 | 俳優 |
7月18日 | 夏川椎菜 | 声優 |
8月4日 | 倉田瑠夏 | アイドル(アイドリング!!!) |
8月6日 | 石田佳蓮 | アイドル(アイドリング!!!) |
9月9日 | 荒井健太郎 | 子供タレント 「カツオ」 |
9月14日 | 金子雄 | 子供タレント |
9月19日 | 兒玉遥 | アイドル(HKT48) |
10月12日 | 伊藤美来 | 声優 |
10月24日 | 門脇佳奈子 | アイドル(NMB48) |
10月30日 | 譜久村聖 | アイドル(モーニング娘。) |
11月5日 | 鈴木このみ | 歌手 |
11月11日 | 菅なな子 | アイドル(SKE48) |
11月18日 | 小川紗季 | アイドル(おはガールメープル・スマイレージ) |
橋口恵莉奈 | 子供タレント | |
11月26日 | 井之上史織 | 子供タレント(おはガールメープル) |
11月22日 | 藤波心 | 元ジュニアアイドル |
12月1日 | 松嶋友貴奈 | 子供タレント |
1996年に亡くなった著名人
1月7日 | 岡本太郎(芸術家) |
三橋美智也(歌手) | |
1月21日 | 横山やすし(お笑い芸人) |
2月12日 | 司馬遼太郎(小説家) |
2月20日 | 武満徹(作曲家) |
3月28日 | 金丸信(政治家) |
6月10日 | フランキー堺(俳優) |
7月27日 | 神田武幸(アニメーション監督 『銀河漂流バイファム』など) |
8月4日 | 渥美清(俳優) |
8月27日 | 小林昭二(俳優) |
9月5日 | 山村美紗(推理作家) |
9月23日 | 藤子・F・不二雄(漫画家) |
9月26日 | 遠藤周作(小説家) |
12月20日 | カール・セーガン(天文学者、SF作家) |
関連動画
関連項目
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