ゆうパックとは、日本郵便株式会社(日本郵政グループ)が提供する、荷物宅配サービスの名称である。
概要・ゆうパックネタ
- 古くは小包(一般小包郵便物)とも呼ばれていた(現在でも「ふるさと小包」や、内部作業用語およびその略称などに残る(例:「コッパイ」=「小包配達【あるいは『小包配達受託者』】」)。蛇足であるが「ふるさと小包」は「商品お取り寄せ」のパイオニア的存在でもある(郵政民営分社化や「特定商取引に関する法律」の施行などで一時期虫の息となったが、「単発チラシ」の申込用紙を改良などして復活しつつある)。
- 郵政民営化以降は、コンビニへの進出も果たしており、郵便局(=直営店舗)が至近にない地区・場所でも、ローソン・ミニストップ・セイコーマート(傘下のハセガワストア・タイエー・スパーを含む)・サークルKサンクス(ファミマに吸収されブランド消滅、終了)・am/pm(ファミマに吸収されブランド消滅、終了)・町の雑貨店・たばこ店・コノミヤ(関西圏・東海圏のスーパーマーケット)などの「ゆうパック取扱所」に持ち込み発送することができる。「宅急便」同様、郵便局・取扱店への持ち込み時は送料が100円値引きされる。その他の各種割引、オプションサービスもあるので、公式サイトを閲覧してほしい。もちろん定価での引き受けではあるが、電話1本で集荷担当者がやって来る。
- 「チルドゆうパック」など一部の例外を除いて、重量を考慮せず(ただし30kgまで)、サイズ(三辺の長さの和)のみで運賃が決まるため、他社同様商品と比較すると、小さくて重いものを送るのに適している。
- 配達時間帯の指定も可能。かつてはヤマト運輸の「宅急便」や日本通運の旧「ペリカン便」と比較すると「20~21時」の指定が使えず(「19~21時」であった)、夜間の受け取りに若干難があったが、日通との商品統合(後述)時にペリカン便の時間指定区分を承継したことで、他社同様サービスと同等の時間指定ができるようになった。
- (他社同様サービスの後追いではあるが)「Webプリント」にアクセスすれば、ゆうパックラベルなど各種ラベルが自宅(勤務先事業所)プリンタから出力可能(他社と異なり、現時点では郵便局窓口以外からの差し出しには未対応)。
- 受け取り時に不在であった場合は、他社の同様宅配サービスであれば一発で「不在通知(に類する名称のメモ書き。名称は各社ともに異なる)」が発行され、受取人の連絡を待つ形を取るのが主流であるが、ゆうパックは(一部品目・一部繁忙期を除いて)「不在通知書」の発行を行ったうえ、受取人が特に希望しなくとも、初回配達日から起算して翌々日まで訪問・配達を試みる、通称「3日再配(みっかさいはい)」と呼ばれる手法を取っている。
- 運賃に手持ちの切手を充当することもできる(これを「切手ちょう付」という。基本は郵便局窓口扱いのみ、コンビニ・スーパーのレジ決済では完全不可≒受託手数料の絡み。ただし、個人商店で「ゆうパック取扱所」「郵便切手類販売所」の併記掲出があり、なおかつ店前あるいは至近な場所に郵便ポストが設置されていれば、快く引き受けてくれる可能性が高い)。
- もちろん、郵便局の窓口で受け取ることも可能であり、各中央郵便局や、郵便番号頭2桁地域の拠点とされている郵便局など、業務内容によって終日稼働(人員配置)している郵便局の「ゆうゆう窓口」では、24時間受け取り可能である(昼間帯にゆうパックの受け取りが困難なライフスタイルの人は、24時間営業を実施する「ゆうゆう窓口」の設置された郵便局を調査の上で「○○郵便局 ゆうゆう窓口留」とするのが、いちばんカタいであろう)。
- 宅配便シェア上位を占める「宅急便」や、佐川急便の「飛脚宅配便」に対抗するため、2010年7月に「ペリカン便」とのサービス統合を行った。当初は日通との共同出資子会社「JPエクスプレス」に両社の宅配事業を譲渡し、新ブランドを立ち上げ、まず「ペリカン便」のブランド名を「JPエクスプレス 宅配便」に転換。その次に「ゆうパック」ブランドの廃止および、ゆうパックラベル内に仕込まれた「お届け済みはがき」(インターネットや携帯端末が使えない高齢者を中心に、現在でも固定ファンは多い。同ラベルが他社同等伝票と比較して分厚いのはこのため)も廃止の予定であったが、結局ご破算になり、JPエクスプレスは解散、お届け済みはがきも存続。最終的には「ペリカン便」を「ゆうパック」に統合させた形で、両サービスが一本化された。
- その名残りで、手持ちの旧「JPエクスプレス 宅配便」ラベルは(少なくとも郵便局直営窓口であれば)ゆうパックラベルに読み替えて差し出し可能(一部の付帯サービスに制限あり)である。
- 日本郵政グループには狭隘・上下移動が多い局舎も数多いため、それら条件に特化した、特殊な変態的形状(主にアルミ製で、一部には使用しない際は容積を1/4以下にまで折りたたむことが可能なタイプもある)の中型・中板付き2段パレット(輸送容器)を使用しているためか、同業他社の同等サービス(郊外などで収納スペースにこだわりの無い立地が多く、さしづめスーパーのカートのように押し込み形式で収納できる1段積みの大型パレットを採用している業者が多い)と比べると、総取扱物数とかシェアとかが少ないためか、荷扱いは比較的丁寧とみられ、クリティカルな荷痛みなどのクレーム・悪評も、各種質問箱サイト上における「ゆうパック」に関する内容は、他社サービスほど多く見当たらない。
- 都内約30カ所に「ゆうパック」受け取り用のロッカーを設置、「楽天市場」で商品を購入する際、希望する日本郵便のロッカーで受け取れる。
サービス一覧
- 持込割引
- 窓口やコンビニに持ち込んだ時に100円値引きされる。
- 同一あて先割引
- 一年以内に同じ宛先に物を送った場合に50円値引きされる。
- 複数口割引
- 同じ宛先に二個以上物を送った際に50円値引きされる。
- 数量割引
- 10個以上送る際に20%以上の値引きがされる。
- Webゆうパックプリント
- ゆうパックのラベルをPCプリンタで印刷するサービス。Webアプリケーションとして提供されている。
関連動画
関連項目
- アイドルマスターのタグの一覧
- 中村繪里子
- 包装事故
- 繪里子は天才シリーズ
- Pluto / プリン
- ゆうパックP
- おふっ
- 郵便局
- 日本郵便株式会社 ゆうパックを取り扱う会社
- ヤマト運輸 競合他社
- 佐川急便 競合他社(一部サービスのみ協業)
- 福山通運 競合他社
- 日本通運 サービスの承継元
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