『アイシールド21』とは、週刊少年ジャンプで2002年34号から2009年29号まで連載されていたアメフト漫画である。
原作・稲垣理一郎/作画・村田雄介。コミックスは全37巻、売上は約2000万部。
概要
子供の頃からパシリをさせられていた気弱でひ弱な少年「小早川瀬那」。パシリにより鍛えられた俊足を、泥門高校アメフト部「蛭魔妖一」に見込まれ、「アメリカンフットボール(アメフト)」をやらされることになる。
初めは嫌々やっていたものの、泥門デビルバッツの仲間やライバルと共に勝利や敗北などを経験し、アメフトを通じて体も心も成長していく。
物語の目的はアメフト全国大会決勝「クリスマスボウル」だったが、その後には世界大会編も駆け足気味だが連載され、そこで作者が訴えたかったことを標榜している。
一癖も二癖も強いキャラクターが多数登場する作品であり、悪魔のような頭脳を持つが運動神経は至って平凡な「蛭魔妖一」、怪力だけが取り柄の鈍足「栗田良寛」、キャッチすること以外はからっきしの「雷門太郎」など、どのキャラも一芸だけに秀でているという特徴がある。
ライバルキャラも、努力を続けるストイックな鉄人「進清十郎」、虚構のアイドル偶像に悩む凡才「桜庭春人」、才能に満ち溢れたツンデレ悪童「金剛阿含」、その弟と比較され続けた孤高の努力家「金剛雲水」、早撃ちのニヒルな天才、キッドこと「武者小路紫苑」などかなり立っており、個性に溢れたキャラクターの魅力も大きく支持された理由である。
テレビアニメ化(全145話 2008/3/19に放映終了)もされた。
余談
- 影響を受けた作品に『キャプテン翼』や『SLAM DUNK』を挙げており、作画の村田雄介はひ弱な主人公のセナが回を追うに連れてかっこよく描かれ、人相が変わったことを読者に指摘されていたが、逆にそこが自分のこだわりだったと答えている。
- この作品によってアメフト人口増加に多少は寄与しているが、原作の稲垣理一郎は『SLAM DUNK』によってバスケ人口が増加したことを引き合いに出して「もっと自分の作品を見てくれたらいいのに」と本音を放っている。
- アメリカではあまり受けなかった『SLAM DUNK』と比較して、アメフトの本場アメリカでも人気が出た。しかし、ヒル魔が銃をぶっ放すシーンなどが問題となり、規制対象にもなっている。
- 稲垣曰く「自分が子供の頃読んだ少年ジャンプらしい作品を目指した」と語っており、少年読者を中心とした「同性に支持された作品」だったことを誇りに思っているらしい。
- セナのデビルバットゴースト、進のトライデントタックル、陸のロデオドライブなどテクニックに技名がついているのも、稲垣曰く少年漫画らしいバトル漫画のノリを意識したものである。
- 単行本では「デビルバット021」というおまけコーナーで細かい小ネタが多数掲載されており必見。特に最終巻では本編では紹介されなかった各キャラのその後まで紹介されている。ただし電子書籍版では全て未掲載(2022年6月時点)なため、見たい場合は紙版を購入する必要がある。
- 連載開始から21周年となる2023年に、最終回からの続編となる読切の制作が発表。2024年に『アイシールド21 BRAIN×BRAVE』が週刊少年ジャンプに掲載された。
関連動画
関連項目
- 週刊少年ジャンプ
- 漫画作品一覧
- 稲垣理一郎 / 村田雄介
- アニメ作品一覧
- アメリカンフットボール
- ふんぬらば
- 抜きます
- あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ 一生な
- ラダニアン・トムリンソン - NFLで実際に活躍した背番号21でアイシールドを愛用したRB。2012年に引退。
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