アトランジャー |
とは、青島文化教材社が1975年にリリースしたプラモデル「合体ロボットシリーズ」初のオリジナルロボットである。
雑誌媒体とプラモデル展開のみでTVアニメ化される事はなかったが、現在でも多くの1970年代当時お子様だった大きなお友達の支持を得ている。
概要
合体ロボットは君の指令で意外な型になる。大きな夢を想像。創作するプラモデル。
マッハバロンの合体ロボットプラモデルが好評を得た青島文化教材社(アオシマ)が、1975年の合体ロボットシリーズ第2弾リリースの際に発表したオリジナルロボットで、「合体マシン4機の合体マシン(定価\500)を合体させる事で鳥をモチーフにした胸のエンブレムがまぶしいスーパーロボットになる。
(1)分解・組み立てが自由自在です。
(2)すべてはめ込み式です。(接着剤はいりません)
(3)顔・手首・腕・肩・ボディー・足などの合体で合体ロボットができます。
(4)多色カラーモデルで合体部品はすべて共通です。
(5)合体はアオシマだけのプラモデルです。
と、多色成型で接着剤不要と言う時代を先取りしたようなスペックだった。
※合体時に出る4機の合体マシンの余剰パーツも「アトランジャー機動部隊」に合体させる事が出来る
他の媒体では「今道英治」が描いた学年誌の漫画のみだったが、青・赤・黒のボディ配色に翼をモチーフにした黄色いパーツが胸と頭を飾り、背中には紅の翼レッドウイングスを装備している姿には、合体用の赤いリングパーツがデザインの一部として溶け込むようになっており、その非常にクオリティの高い(当時としては)キャラクターデザインから人気を博し、
といったラインナップで、当時の世相を反映しつつシリーズ化された。
※漫画版「レッドホーク」シリーズにも登場するが、活躍はしない。
2000年1月には、アオシマ文化教材社のガレージキット部門「スカイネット」から、プロポーションを変更したキットが発売されている。
現在でも青島文化教材社の顔とも言えるスーパーロボットである。
合体ロボット アトランジャー
暗黒星グロースターの魔の手から地球を守る為に、アトランティスの預言者バルーがピカール博士の発見したオリハルコンを使用してつくりあげた守護神で、スプリングギミックでロケットパンチ可能な他、
グランドタイガー | アトランジャーの頭部を乗せた戦車。所謂「生首戦車」。 |
マイティバード | アトランジャーの胴体部分を丸ごと使用。 |
レッドクリッパー | レッドウイングスに両腕をくっつけた戦闘機。 |
ターゲットキャリア | ・アトランジャーの両脚に砲身を搭載。 |
の4台のマシンからパーツを取り外して組み合わせることでアトランジャーとなる。
小学館の学年誌に掲載された今道英治の漫画では、暗黒星人の侵略をうけた西暦2500年の地球を守る為に
装備は、
ブロークンカッター | メインウェポンである剣。 |
ミラクルディフェンダー | 左手に持つカイトシールド。バリアを発生させる事が出来る。 |
レッドウイングス | 背中のウイング。宇宙を飛行する事も可能。 |
ロケットクリッパーパンチ | 拳が飛び出すタイプのロケットパンチ。 |
レーザーバックル | 腰の逆三角形の部分から発する光線。 |
である。
タイガーシャーク
マッハマシン | タイガーシャークの機首部分。 |
バードマシン | タイガーシャークの中央部で名前の通りクチバシや爪がついている。何故? |
ブレイドマシン | タイガーシャークの後部。ギザギザの歯の様なミサイルを搭載している。 |
タワーマシン | タイガーシャークの第三艦橋。縁の下の力持ち。 |
の4つのメカに分離する事が可能な他、縦にする事でタワー形態にもなる。
口を開けたジンベエザメの様なシルエットをしており、サメの口にあたる部分には両腕を広げたアトランジャーを格納する事が出来、キットには、うつぶせ状態で格納された際に、顔を真正面に向けることが可能な小型のアトランジャーが付属している。
発展型ロボ アトランジャー
1982年に発売された1/420スケールの合体しないアトランジャー。
時は2001年、宇宙の平和を守るために
突如出現したロボット、これこそアトランジャー。
改良が加えられ合体ロボットの元祖としてのメカは強力。
そして再度改良が加えられ、発展型アトランジャーとなった。
当時ブームの最中にあったガンプラにあわせて\300という安価でリリースされたアトランジャーで、両肩が外にせり出した装甲になり、腹部の鳥のエンブレムのほか全体的なプロポーションが変更され、円筒を組み合わせたアトランジャーから丸みをおびて重量感を増したデザインになっている。
また、それまでの多色成型&接着材不要な内容から、組み立てには接着材が必要で、多色成型されていないので塗装する必要もある内容になった。
装備は一部の名称が変更されている。
ブロークンカッター | → | アトラント・サーベル |
ミラクルディフェンダー | → | アトラント・ディフェンダー |
ロケットクリッパーパンチ | → | ロケット・クリッパー |
機体スペックは以下の通り。
合体ロボット ニューアトランジャー
1982年に、ガンプラブームにあわせた発展型のアトランジャーをリリースしつつも、後継である「レイガード」や「シャイアード」がリリースされていた合体ロボットシリーズになかで完全リニューアルされたアトランジャー。丸みを帯びて重量感を増した発展型アトランジャーに対して、こちらはイデオンの様な四角柱で構成される角ばったデザインに変更されている。
※パッケージの説明文に「合体ロボット イデオン」と誤植している。
暗黒星軍団に対抗する為に現在科学の力でパワーアップを果たしたという設定で、合体マシンの構成が、
ランジャーベース | 頭部と両腕で構成するジェット戦闘機。所謂「生首戦闘機」。 |
ランジャータンク | 胴体部分で構成する戦車。 |
ランジャーキャノン | 両脚で構成する。ふくらはぎから砲身を出す。 |
の三機構成になり、パイロットは飛鳥賢のみになった。また、レッドホークシリーズの最後を飾った「古代ロボ ゴダイガー」を、ボディ・腕・足に三分割して収納するギミックも搭載している。
※ミニ合体のニューアトランジャーでは、生首ロケットの「トライヘッド」の他、「ガンガーム(腕)」「レッドバッファ(胴体)」「ダブレーグ(脚)」の4機構成。
装備は再度変更されており、象徴でもある手持ちの剣の名前は「ランジャーシールド」になった。シールドだけど剣とはこれいかに。
スペックは以下の通り。
アトランジャー2000
2000年1月に青島文化教材社のガレージキット部門「スカイネット」から発売されたキット。定価\9800。
デザインは、
初代アトランジャーを
もとにアレンジ
との事だが、どうみても発展型アトランジャーをさらにマッシブにしたようなプロポーションをしている。
同年8月のワンダーフェスティバルでは限定20個が定価\7000で発売された。
「アトランティックソード」「アトランティックカノン」「アトランティックシールド」を装備しているが、キットでは箱絵に描かれている「アトランティックシールド」は付属していない。
客演
アローマが1999年5月27日にリリースしたPS用シューティングゲーム「70年代風ロボットアニメ ゲッP-X」にプレイヤーが操作できる機体として登場している。(タイガーシャークも登場する)
本編ではゲッP-Xをサポートする為に登場しており、最終決戦では魔王デービンのバーリアを破る為に特攻する。
(声は「山本尚弘」一人のみで電子音声的なエフェクトがかけられている)
エクストラモードではプレイヤーが操作可能で、移動速度は遅いもののスーパーロボットらしい圧倒的な防御力を誇り、溜め押しレーザーよりも通常弾の方がはるかに強いというチート性能で難易度は低い。なおアトランジャーが出撃する事になったのは「ゲッP-Xが完成しなかった」為である。
※続編の「ゲッP-XX 対 合体ロボットアトランジャー」ではタイトルキャラに昇格したが発売されなかった。
その他、アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第8話にも「バイソン」「ジャウ・ザマック」と共に登場している。
OVA
アトランジャー登場から36年にして客演ではないアニメ化が決定し、AIC制作によるOVA「合体ロボット アトランジャー」のDVD特別BOXが、2011年12月末に開催されたコミックマーケット81にて一般販売された。
※15分の本編アニメ映像にPVそしてAIC制作のロボットアニメ「ジャスティーン」のPV付きで、特製めんこが10枚同梱されている。
15分と言う短さゆえに設定の説明の様なものは一切無く、アトランジャーが地球に飛来した未知の敵と戦う王道ロボットアニメな内容になっており、アトランジャーの他にタイガーシャークも登場する(合体巨艦ヤマトも出るよ)。
王道ロボットアニメ風の内容にあわせてか、主題歌は作曲を渡辺宙明、ボーカルを串田アキラが担当している。
ちなみに、映像冒頭では3人で動かしていたアトランジャーだが、未知の敵との戦闘時には、主人公の飛鳥賢の他に、
なお、おまけの「ジャスティーン」のPVも必見である。というかこっちの方がガンガルとかジャウ・ザ・マックとか出ててカオス。
関連動画
第6回MMD杯にて「レッドホークヤマト」「超銀河伝説バイソン」「モビルフォースガンガル」「銀河の鷲メガロ・ザマック(ジャウ・ザマック)」らと共演。(コレジャナイロボやチャイニングガンダムも登場)
関連商品
関連項目
関連リンク
- 【公式】青島文化教材社
- 【公式】青島ネットコミックス ※今道英治の漫画が読める。要Shockwave。音注意。
- 【公式】AIC>合体ロボット アトランジャー
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