イザベラ・R・レオンは、漫画『テラフォーマーズ』に登場する架空の人物。
概要
アネックス計画・第5班(ドイツ・南米班)に所属。
マーズ・ランキングは13位で、低ランクの非戦闘員がほとんどの第5班においては、アドルフ・ラインハルトに次ぐ貴重な戦闘要員。数少ない描写や単行本5巻掲載のプロフィールから推測すると非常に陽気な性格で、部下と距離を置きがちなアドルフのことも平気でいじりにかかるムードメーカーだったようだ。
来歴
イザベる
貧しい農家の家に生まれ、家計を助けるために農場主の家でメイドさんをしていたが、ある日牧場主の息子に乱暴され、反撃して大怪我を負わせてしまう。これがきっかけで人生に行き詰まり、アネックス計画に流れ着いた。
初登場したのは29話で、戦闘終了後の1シーン。実際戦うシーンはないが、十数匹のゴキブリをズタズタに切り裂き(ただし一部はアドルフの雷撃で死んだと思われる個体もいる)、楽しそうにゴキの残骸をいじくっているというなかなか強そうな登場だった。そして、これがイザベラが最も輝いたシーンだった。
続く30話、5班を急襲したゴキブリ軍団との戦闘において、イザベラは動物性タンパン蛋白質を食って筋肉が肥大化したマッチョゴキブリとのタイマンを任される。余裕綽綽でマッチョゴキと対峙するイザベラだったが、この時点で訓練された読者は彼女からどうしようもない死臭を感じていた。
そして31話。冒頭において彼女のM.O手術のベースが、「インドネシアの悪霊」「ソフトインセクト最強」などの異名で虫好きに知られる巨大コオロギ・リオックであることが明かされる。
という、「リオックすげー」的なナレーションをバックに、イザベラはマッチョゴキに飛び掛かる!
……そして次の瞬間、ページをめくった読者が見たものは、ゴキブリのパンチ一発で上半身を粉々に粉砕され、ミンチとなって空中に飛び散るイザベラの姿であった。享年3話。能力が判明してから死ぬまでは3ページであった。
あまりにもあっけなく、かつド派手な死にざまのため、同じく大層なナレーションの割に数ページで死亡したゴッド・リーとの関連性も指摘されている。
考察
結果論として見れば噛ませ犬なのは間違いないが、弁護できる点は幾つかある。
- 適合した昆虫が強力であるものの、元の人間はただのメイドさんという点。本作では、空手の六段・小町小吉がスピードではなく足運びでテラフォーマーを翻弄するなど、軍人・武道家・格闘家が強い傾向にあるが、イザベラはそういう意味では一般人。
- 規格外の「兵器」であるオフィサー達と膝丸燈の七人を除けば、他のランカーは気を抜けばいつ死んでもおかしくない戦力差であるという点。
- イザベラの相手である、タンパン質蛋白質マッチョゴキはテラフォーマーの中の上位ランカーであったこと。
単行本では「いつもフルーツを食べているため、彼女の手からは甘い匂いがする」という設定や、特技「歌と声帯模写」といった、意外な一面が明かされた。扉絵や回想では沈み込みがちなアドルフを支える場面が多く描かれ、ドイツ班にかけがえのない存在であったことがわかる。
また、作者お気に入りのキャラクターらしく、ヤングジャンプ本誌の巻頭カラーイラストにおいて、活躍中のメインキャラクターに混じって描かれている。
イザベラさん語録
数えたらこの4つしかセリフがなかったことに、編集者もびっくりである。リーさんの記事みたいに見出しをセリフの改変にしようと思ったら足りなかった。
関連動画
リオックは元々ニコニコ動画で人気のある虫なので、そういう意味での関連動画は数多い。どの動画よりイザベラさんが弱いとか言ってはいけない。
関連商品
関連項目
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