株式会社ウルフ・チーム (Wolf Team) とは、かつて存在した日本のゲームソフト開発会社である。
概要
元々は日本テレネット内の開発チーム"ウルフチーム"だったが、1987年に日本テレネットのプログラマーだった秋篠雅弘が独立し、株式会社ウルフ・チームを設立した。
しかし社内対立により1990年に秋篠氏が追放、同年日本テレネットの100%子会社となった。翌年吸収合併され、会社としては消滅した(ただしブランドとしては存続)。
デビュー作のYAKSAに代表されるように、「OPデモは凄いがゲームはクソゲー」がこの会社の最大の特徴であった。数少ない良作とされる『グラナダ』は持ち込み作品である。
パソコンではPC-8801mkIISR、PC-9801、MSX2に注力していたが、何故かX68000にも力を入れるようになる。その過程で同じMC68000を搭載したメガドライブにも手を出すようになり、家庭用ゲーム機に参入を果たした。
前述のように会社としては消滅していたが、日本テレネット本体の販売不振によりSFC注力へ方針転換されると、ウルフチームがテレネットのブランドとして使用されるようになる。
SFC時代の最大の仕事は、ナムコと組んで開発した『テイルズオブファンタジア』である。なお、この際ナムコと対立して離脱したメンバーがトライエースを設立している。
その後もナムコとの関係は続き、2003年にナムコと日本テレネットが共同出資で設立した株式会社ナムコ・テイルズスタジオに開発人員が移籍し、解散となった。
ゲーム作曲家の桜庭統は、ウルフチームの専属コンポーザーだった。
ちなみに、ウルフチームからの離脱組としてネバーランドカンパニーやネクスエンタテインメントが現在でも活躍中である。
主な作品
関連動画
関連項目
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