魚飼育シミュレーションソフトなどでエミュレートされたサバのことを指す可能性も否定はできない。
概要
エミュ鯖とは、エミュレーションサーバー(もしくはサーバーエミュレーション)の略称である。
MMORPGなど、実行に際して使用者のPC以外にサーバーが必要になるアプリケーション(ゲーム)において、サーバーの動作を真似るプログラムを一から作成し直し、制作会社側が提供するサーバーを介さずにアプリケーションを実行(ゲームをプレイ)することが技術上可能である。さらに、サーバープログラム作成の際に改造を施せば、通常ならありえない設定でのプレイも実現できるかもしれない。
この正規サーバーの代替として機能するソフト及び、そのソフトが稼働しているマシンのことを指してエミュ鯖と呼ぶ。ニコニコ動画においてはエミュ鯖を用いて作成されたプレイ動画にタグがつけられるようである。
プログラムを一から書き直しているので合法であるという主張をする者がいる一方で、以下のような問題点が指摘されており、実際に下記問題点をすべてクリアするのは非常に困難なのではないかと推定される。
問題点
- ソフトウェアの使用許諾契約違反(使用以外に、制作時点でのクライアントのリバースエンジニアリングを含む)。
- 著作権: 動作体系を真似て作り直すこと自体に関しては米国では合法との判例があるらしい。しかし、データに画像などを含んでいる場合は画像に関する著作権侵害に問われる可能性はある。
- 商標権: サーバーの呼び名にもとのアプリケーションの名前の一部もしくは全部を含めることや、商標登録されている(架空の)地名・アイテム名・モンスター名などを使用することが商標権の侵害にあたる可能性がある。
関連動画
関連リンク
当項目は以下における記述を参考に独自の考察を加えて作成されました。
事案
2012年9月MMORPGのタワーオブアイオンにおいてゲームプログラムを不正に入手し、別のサーバー上に正規ゲームと同様のゲーム空間を作り出した上で多数のユーザーにプレーさせたとして、サーバーを管理していた男と海賊版と知りながらプレイしていたユーザーが著作権法違反容疑で書類送検された。ユーザーにまで同法を適用した摘発は全国初の事態である。
上記から1年以上過ぎた2013年12月27日、検察から上記を不起訴処分としたことが発表された。エミュ鯖が「良くないこと」なのは明らかだが、上述の考察のようにどの部分が[1]「違法」なのか、あるいはそもそも「違法」なのか、人によって意見が分かれるところであるため、注目されていた事件であったが、検察は不起訴の理由を明らかにせず、エミュ鯖の違法性の司法判断は先送りされる形となった。
関連項目
関連商品
?!
…と思っていましたが、MMDがやってくれました。
脚注
- *たとえば、この事案で考えるだけでも、プログラムがコピーされたものだから違法だったのか、独自に作り直されたものでも違法だったのか、あるいは、他のユーザーにプレイさせて初めて違法性を帯びるのかなど、「違法」についてもいろいろな可能性が考えられるのである。
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