カレンデバイスとは、みんなのトラウマである。
以下に詳説するが、フロントミッションの重大なネタバレとなるため閲覧注意。
概要
カレンデバイスとは、スクウェアのSFC用SRPG『フロントミッション』(後にPSやDSに移植されフロントミッション ザ・ファーストと改名)に登場する、ヴァンツァーに搭載されるコンピュータパーツである。
最終盤手前のイベントで一つだけ入手することができ、入手時期に対して突出した性能を持っていながら手に入れても全く嬉しくないアイテムである。
何故かと言えば、このコンピュータはB型デバイスという人間の脳を部品として使用した非人道的研究の産物であり、カレンというのはゲーム本編冒頭の事件で行方不明(戦死扱い)となった主人公ロイドの恋人である。つまり、これは主人公の恋人の脳をパーツとして使用したコンピュータなのである。
ロイドは戦いの中で出会った仲間からカレンの生存情報を聞き、その生存を信じて戦っていた。
しかしその果てに待っていたのが、冒頭の事件以来の仇敵でありB型デバイスの研究に関与する男・ドリスコルの口から知らされたこの事実である。しかも、カレンデバイスはそのドリスコルの機体に搭載されているという疑似NTRおまけ付き。
アイテムを入手しました...
カレンデバイスBD-6Kr:
格 97 近 98 遠 99 回避 99
.......ストックします
と、通常のドロップアイテムを入手するのと全く同じ表記で入手される。この演出も、そこにあるのはもはや物言わぬ機械でしかないという絶望的な現実を容赦なく意識させてくる。
ステージ終了後の会話ではさすがに言及され、ロイドが「俺の機体に取り付ける」という悲壮な決意をする。ただしゲーム上は普通に入手しただけなので他の機体に付けるも売り払うもプレイヤーの自由。
その後、カレンを再生させるとか、その遺志を知るといった救いは一切ない。本作は前述の通り後年に移植・リメイクされているものの、このエピソードが改変されるといったこともなかった。
ストーリー的にも重要な事柄であるのもあって、陰鬱とした戦争を描く本作を語る上で欠かせないエピソードとしてプレイヤーから位置付けられ、今日でもゲームにおける有名な鬱展開の一つとして語り継がれている。
関連動画
関連商品
関連項目
- 15
- 0pt