ガリウム(Gallium)とは、半導体、発光ダイオードの原料となる現代産業に不可欠な元素である。
概要
- 原子番号は、31、元素記号は、“Ga”、分類は、金属、レアメタル。
- 発見者の母国、フランスのラテン名「Gallia」に由来する。
- 発見:1875年、閃亜鉛鉱(硫化亜鉛:ZnS)をスペクトル分析中に未知のスペクトルを発見し、単離した。ゲルマニウム同様、周期表の研究により発見前にその存在が予言されていた元素でもある。
- 利用例:半導体材料(GaAs)、青色発光ダイオード(GaN)、ガリンスタン(インジウム、スズとの液状合金)など
- 融点29.8℃のため、手に乗せると融けてしまう(セシウムは28.5℃とさらに低いが、アルカリ金属であるため素手では触ることができない)。ただし、融けたガリウムは手にくっつきやすいのであまりお勧めできない(ガラスにもくっつきやすいので、塗ると鏡のようになる)。さらに、水銀同様にアルミニウムを冒すため取り扱いには注意が必要。沸点は2403℃と非常に高い。
関連項目
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