クロフェとは、TVアニメ「魔法少女リリカルなのは」のクロノ・ハラオウンとフェイト・T・ハラオウンの義兄妹カップリングを示す言葉である。
人によっては少し長めに「クロフェイ」と呼ぶこともある。
概要
このカップリングの発祥はA's時代にさかのぼる。第1期での本作の恋愛面はクロなのかなのユーが焦点だったため、フェイトはなのフェイ以外とくに光が当たらなかったのだが、最終話で天涯孤独の身となったフェイト・テスタロッサに同期SS03においてハラオウン家への養子縁組の話が持ち上がる。続編のA'sではフェイトがハラオウン家の一員になる過程が赤裸々に描かれ、この一連の過程において突然の兄(妹)を得たフェイト(クロノ)のリアクションが義妹恋愛モノ作品のそれとよく似たポイントを持っていたために、急速に支持を集めたのがクロフェ発生のおもな起源と見られている。
恋愛モノのいちジャンルであるこの王道テンプレートに加え、A's時点で「なのはシリーズにノーマルカップリングが導入されれば現状ではなのユーが順当だろう、そうなるとフェイトに相応しいのは一番身近なクロノだろう」という流れのもとにクロノが「人気キャラであるフェイトの順当なカップリング候補」と見られていたのも流布に大きく作用した。本編ではいまや結局恋愛はご法度ネタとなっているが、「なのはとユーノ」と「フェイトとクロノ」には相似関係が成り立つのでこの眼鏡はある意味では正しい。
すなわちクロフェとは、「義妹テンプレート」と「フェイトの“順当なノマカプ”話」がおもな柱なのである。
運命と時間と
クロフェの本質は上記のようにオーソドックスなものである。言うまでもなく、おいしいネタに飢えている二次創作界隈はすぐさまこれに飛びついた。クロフェがメインの大作二次創作の評判も手伝って、StrikerSが始まるまでにクロフェは当作品ノマカプジャンルの代表格に上り詰めることとなる。この当時、「クロフェが好き」と「クロノは棒役」の比率はおよそ6:4ほどであった。
しかしStrikerS以後はこの状況が一変する。クロノ結婚確定ばかりか本編で恋愛ネタが発生しうる雰囲気自体がことごとく封殺され、クロフェの一柱である「順当なノマカプ相手」というカテゴリ自体が使えなくなってしまったのである。現在もなおクロフェはいちジャンルであるが、その内情は大きく異なる。現在、「クロフェが好き」と「クロノは棒役」の比率は2:8にまでなっている。
それでもクロフェは当作品のノマカプとしては名が通っているほうであるが、しかしその支持の表明には注意した方がよい。なぜならクロフェの受け入れには義妹テンプレートへの耐性が必要だからだ。このテンプレートへの耐性を持つものの目にはクロフェはとても似合いに映るが、耐性を持たぬものには微笑ましいただの兄妹にしか見えはしない。擁護と批判の応酬の引き金になりやすいため、発言は慎重にすべきである。
余談ではあるが、クロノとフェイトの恋愛モノにおいては八神はやてが一時期最大のライバルとして立ちはだかっていた。これはクロノの身近というアドバンテージを持つフェイトに対して、闇の書関連のいわくを抱えるはやてが最大のライバルたりうると認識されたためである。そしてこれが、かつて栄華を誇ったジャンル「クロはや」の基礎である。
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関連項目
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