スティッキィ・フィンガーズ(Sticky Fingers)とは、
- イディオムで「盗み癖」。直訳すれば「(粘着性で)べとべとした指」であるが、べとべとした指は物がくっついていく様子から、手癖が悪いという意味となる。アメフトなどでよくボールをキャッチする人という意味もある。
- イギリスのロックバンド、「ザ・ローリング・ストーンズ」が1971年にリリースしたアルバム。
- 荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する、スタンド能力。
この記事では、3.について解説する。
本体名『ブローノ・ブチャラティ』
スタンド名『スティッキィ・フィンガーズ』
【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:E(2m) / 持続力:D / 精密動作性:C / 成長性:D】
第5部「黄金の風」に登場する人物、ブローノ・ブチャラティのスタンド能力。
人間型の近距離パワー型で、デザインにジッパーのシンボルがみられる。世のジョジョラーに「チャック」や「ファスナー」という呼び方から「ジッパー」に言い換えさせた元凶。
能力は、スタンドで殴ったものに「ジッパー」をひっつける能力。
とりつけたジッパーは、本体の意思で開閉し、それに応じてジッパーのついた部分は切開し穴を開けたり、切断したり、ジッパーを開けた場所に空間をつくるなどの事が出来る。
また、違う物同士をジッパーでつなげ合わせることで、くっつける事もできる。
ジッパーを取り付けて開いた部分は、まるでジッパーを開いた衣装のようにたわみ、硬い壁や地面なども容易に潜り抜けられる。また、「ジッパーを裏側までつけることで貫通した穴をつくる」「ジッパーを表面上につけ、開いた部分に空間をつくる」という使い分け方がある。
「ジッパーを取り付ける」という聞いただけでは想像しづらい能力ではあるが、本体のブチャラティがチームのリーダーで戦闘などの活躍が多く、様々な能力の応用を見せている。
- 人間にジッパーを取り付けて中の空間をつくり、着ぐるみのように隠れる。
- 自分の腕にジッパーを取り付けて切断し、ジッパーの歯をワイヤーに見立てて拳の射程を伸ばす。
- 切断してしまった腕をジッパーでつなげ合わせ、応急処置する。
- 自分の肉体をジッパーでバラバラにし、敵の攻撃を回避する。
- 床にジッパーを取り付けて、簡易トイレをつくる(ココ・ジャンボの部屋の床に作ったが、たぶん亀は平気でしょう。けっこう栄養にするかも)。
- 壁や床に取り付けたジッパーの開閉部分をつかみ、ジッパーを開閉する力で移動手段にする。
- 物につけたジッパーで敵を挟み込み、拘束手段とする。
スタンドのラッシュ及び決め台詞は「アリアリアリアリアリ…アリーヴェデルチ!(さよならだ)」。
同時にジッパーを取り付ける能力で対象をバラバラにするので拳以上の破壊力がある。
スタンド名の由来は、上述した「ザ・ローリング・ストーンズ」のアルバム、「スティッキー・フィンガーズ」。このアルバムジャケットはジーンズをはいた男性の股間がクローズアップされたもので、オリジナルLP版ではこのジーンズのジッパーが実際に開閉できるものになっており、スタンド能力のアイデアを生む元ネタとなった。また、同アルバムに収録されている代表的な楽曲「ブラウン・シュガー」の曲名には、スラングで「精製前のヘロイン」という意味も含まれており、皮肉にも麻薬を憎むブチャラティと因縁深い。
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関連項目
- ジョジョの奇妙な冒険
- 黄金の風
- ブローノ・ブチャラティ
- アリアリ
- アリーヴェデルチ
- スタンド(ジョジョの奇妙な冒険)
- ナット・キング・コール ← 第8部に登場する東方常秀のスタンド。物にネジとナットを取り付け、ネジからナットを外せば分解し、ネジとナットで別の物同士をくっつける、スティッキィ・フィンガーズを彷彿とさせる能力を持つ。
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
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