パーマンとは、藤子・F・不二雄原作の漫画およびアニメ作品である。また、本作品に登場する4人(旧作では5人)の主人公たちのことである。
あらすじ
ある日ごく普通で冴えない小学生、須羽ミツ夫の目の前に宇宙人が現れ、「パーマンセット」と呼ばれるマスク、マント、バッジを彼に半ば強引に渡す。それらを身に着けると超人的な能力を身に着けることができるようになるのだ。
パーマンセットを渡す上で宇宙人が注意したことは「その力を正義のために使うこと」と「他の誰にも自分の正体を明かしてはならない」ということ。
かくして、訳も分からないままパーマンとされてしまったミツ夫の慌ただしい生活が始まるのだった。
主な設定の違い
本作は1967年~68年に連載されていた「旧作」と1983年~86年に連載されていた「新作」とで、設定が異なる。
旧作
新作
登場人物
パーマン1号(須羽ミツ夫)CV:三輪勝恵
本作の主人公。成績は中の下、運動は苦手。喧嘩もからっきし。授業中によく居眠りし頻繁に廊下に立たされる。しかしそんな彼は超人的な能力を持つパーマンなのだ。怠け者な性格が災いし仲間の足を引っ張ったり、パーマンをやめると言い出して周囲を困らせることもあるが、やるときはやるパーマンたちのリーダー。
パーマン2号(ブービー)CV:大竹宏
チンパンジー。ウキーとしか喋れないが、物を探す能力に長けている。パーマン1号とのコンビは抜群。バナナが大好物。
パーマン3号(?)CV:栗葉子(一作目)、増山江威子(二作目以降)
パーマン仲間の紅一点。通称パー子。女の子ながら腕っぷしは1号にも勝る。1号とは日頃から喧嘩が絶えないが、実は彼に対しほのかな恋心を抱いている。パーマン仲間にも正体を明かさない謎の少女。超人気アイドル星野スミレとは親友のようだが…?
パーマン4号(大山法善)CV:加茂嘉久(一作目)、肝付兼太(二作目以降)
大阪人パーマン。通称パーやん。見かけによらず頭脳明晰で難事件を彼の作戦で解決させたこともしばしば。パーマン活動の傍らアルバイトをしている。金に対してはケチ。将来、パーやん運送株式会社を立てることが夢。中年スーパーマン左江内氏にも登場している。
パーマン5号(山田浩一)CV:白石冬美
赤ちゃん。通称パー坊。ミツ夫の正体がバレそうになったため、口封じ的な感じでパーマンになった。赤ちゃんという立場を利用して事件を解決することも。しかし今では黒歴史。
スーパーマン/バードマンCV:島田彰(一作目)、安原義人(二作目以降)
少年、少女たちをパーマンに任命した張本人。パーマンたちの司令官として彼らを取りまとめる。…がおっちょこちょい。
彼らがミスを犯した際は厳しい態度で臨むが、同時に寛大な面も見せるかっこいい宇宙人。パーマンたちの保護者ともいえる存在。
原作
旧作は少年サンデー、小学館の学習雑誌を中心に連載。シリアスなストーリーや、超人的な能力を持ったミツ夫の葛藤を描いたものが多いのが特徴。
新作はコロコロコミック、てれびくん、小学館の学習雑誌にて連載。こちらはそれぞれのパーマンたちのキャラクター像をさらに掘り下げて描かれている。作画も旧作と比べドラえもん等に近くなっている。
アニメ
一作目:モノクロ版(1967~68年)
東京ムービー、スタジオ・ゼロ制作。不二家の時間枠内にて放送された。オバケのQ太郎の後番組ということで、当時はスポンサーもかなり力を入れていたようである。今日に至るまで一度もソフト化されておらず幻の作品状態であったが、2014年にDVD-BOXを発売する計画が進行中であることが発表された。それに先立ち、2013年8月現在、スマホアプリのTakeOutLiveにて一話配信されている。
二作目:カラー版(1983~85年)
シンエイ動画制作。藤子不二雄劇場、後に藤子不二雄ワイド枠内にて放送された。初期は原作のエピソードが多いが、後期になるにつれてオリジナルエピソード、そしてラブコメストーリーが多くなっている。パー子かわいいよパー子。2011年から2012年にかけて全話収録のDVD-BOXが発売された。
平成版
劇場にてドラえもんとの同時上映で公開された。2003年版と2004年版が存在する。パーマンを知らない世代が増えたためか、設定をリセットして改めて制作されている。現在はレンタル店等で容易に視聴可能。
関連動画
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関連コミュニティ
関連項目
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