スーパードンキーコング2とは、英国レア社が開発し、任天堂から発売されたアクションゲームである。スーパードンキーコングの続編。正式名称はスーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー。
スーパーファミコン版(SFC)を本作品として、若干仕様の異なるゲームボーイ版(GB)とゲームボーイアドバンス版(GBA)も存在する。
概要
スーパードンキーコングシリーズ | |
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スーパードンキーコング2 DONKEY KONG COUNTRY 2 |
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基本情報 | |
ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | スーパーファミコン(SFC) ゲームボーイアドバンス(GBA) |
開発元 | レア |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | SFC:1995年11月21日 GBA:2004年7月1日 |
人数 | 1-2人 |
バーチャルコンソール | |
対応機種 | Wii Wii U Newニンテンドー3DS |
発売日 | Wii:2007年10月23日 Wii U:2014年11月26日 New N3DS:2016年4月6日 |
価格 | Wii:800wiiポイント Wii U:823円 Newニンテンドー3DS:823円 |
ゲームソフトテンプレート |
本作では、敵であるクレムリン軍(ちなみにボスはキャプテン・クルール)に捕らえられたドンキーコングを、相棒のディディーコングとそのガールフレンドであるディクシーコングが助けに行くというストーリーである。
前作との相違点としては、相棒を乗せて投げるといった「チームアップ」が使えるようになったほか、「アニマルバレル」を用いてプレイヤーが直接アニマルフレンドに変身できるようになった。この変身は乗るのと異なって自由に解除できないため、アニマルフレンド必須又は強制のステージが登場することになり、ステージがさらに多彩になった。
それに伴い、溶岩洞やテーマパークなどワールドごとのステージの個性がかなり強くなっている。
そのほか、やり込み要素としてクレムコイン・DKコインが新たに加えられた。特にクレムコインは隠しステージである「ロストワールド」へ行くために必要であって、ボーナスステージの意義が大きくなった。一方で、セーブやワールド移動には通貨に当たるバナナコインが必要(つまり「有料」)になってしまった(このシステムは次作で廃止になった)。
シリーズ通じてBGMに定評があるが、特に有名な「とげとげタルめいろ」と「タルタルこうざん」、及び「ゴーストコースター」は本作に登場する楽曲である。サントラも発売されていたが、品薄で知名度も低いこともあって6桁で取引されることも。
なお、改造マリオとして有名なVIPマリオに使われたネタが最も多い作品である(再現コースがいくつか存在する)。
シリーズ比較
B(太字)が今作
1 | 2 | 3 | R | |
---|---|---|---|---|
隠し穴 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
トークンボーナス | 〇 | × | × | × |
アニマルバレル | × | 〇 | 〇 | × |
チームアップ | × | 〇 | 〇 | × |
ボーナスステージ内のアイテム | 〇 | × | × | 〇 |
ボーナスステージクリア報酬 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ボーナスバレル | × | 〇 | 〇 | × |
ワールドの自由行き来(ファンキー未使用時) | × | × | 〇 | 〇 |
ファンキー使用の有料 | × | 〇 | × | - |
セーブの有料 | × | 〇 | × | - |
ショートカット(ワープ) | 〇 | 〇 | 〇 | × |
△:2;ゴールターゲッターとして応用。3;(ディンキーのチームアップで開く)割れ目として応用
*:ファンキーは一度そのワールドでバナナコインを払えばその後は無料で乗れる。逆にセーブは最初は無料だがその後はバナナコインが取られる。
登場キャラクター
コングファミリー
- ☆ディディーコング
本作の主人公 - ☆ディクシーコング
ディディーのガールフレンド。ジャンプ中自身のポニーテールを回転させてゆっくり落下することができる。 - ドンキーコング
本作ではクレムリン軍につかまっている。何やってるんだよ、ドキ男... - クランキーコング
コングファミリーの長老。各コースの高度なヒントを教えてくれる。 - リンクリーコング
クランキーの奥さんでもあり、学校の先生でもある。セーブやアクション方法、初歩的なヒントを教えてくれる。 - ファンキーコング
前作と同様にワールド移動に彼を使う。
なにげに飛行機が「ボロく」なってたり(なのに有料化)、勝手に空中浮遊を披露してたりする。 - スワンキーコング
クイズショーを開いている。全問正解すると残機数が増える。
アニマルフレンド
前作のようにアニマルフレンドに乗るほか、本作からは『アニマルバレル』が登場し、コングが直接アニマルフレンドに変身する場合があり、この場合任意に解除できないためアニマル必須、或いは一種の縛りとして機能する。
☆のアニマルには乗ることが出来ない。
- ランビ
長い角によって前方に常に強力な攻撃判定を持つ。本作ではスーパーダッシュで壁を破る事が可能。
また、ジンガーを踏むことができるため、踏み台に使用できる。 - エンガード
水中を安定して泳げるようになり、鼻によるダッシュ突きで攻撃できる。
本作では水中ステージにもボーナスがあり、スーパーダッシュの壁破壊で見つかるかもしれない。 - スコークス
本作からコングを乗せて自由に飛べるようになり、口から卵を吐いて攻撃するようになった。
ダメージを受けた場合はコングが直接ダメージを受ける(アニマルバレル変身時と同じ扱い)。 - ラトリー
前作のウインキー同様、高いジャンプ力とジンガーの踏みつけが可能。溜めることでスーパージャンプができる。
また、がけから自然落下した時に1回だけ空中でジャンプできる。 - コークス
本作では自然に下に降りる落下傘代わりで登場。しかも1ステージにしか登場しない。 - スクイッター
本作が初登場。攻撃用と移動用の、2種類のクモの巣を使用できる。攻撃用のクモの巣は強力な飛び道具で、移動用のクモの巣は空中に張ることで足場として使用できる。弱点は敵を踏めないこと。 - ☆クラッパー
踏んでやると強力な氷を水面に向かって吐き、熱湯なら冷水に変えて泳げるようにし、水なら水面を凍らせて歩けるようにする。ステージに固定されており、乗ったりはできない。64では似たようなアザラシが登場している。
内部システム上敵として扱われているようで、改造ドンキーではよく他のアニマルフレンドがダメージを食らう姿をよく目にする。これによってアニマル不仲説が唱えられている。 - ☆グリマー
1のスコークス同様、明るく照らすことができる(ただしこいつは水中)。出現面が1つだけなところまで同じ。
ひそかに64にも登場している。
クレムリン島紹介
コング島に比べて島全体がかなり急峻な山になっており、接岸すら困難な要害となってる。
敵の島だけに1や3のように自然豊かというよりはどこか暗いステージが多い。
テーマパークや砦など人造物が極めて多いのも特徴。
立地はコング島から見て画面前方向に当たるようで、背景にコング島が見える。
かいぞくせん バッドクルール
恐らくドンキーコング1で最終決戦の舞台となった船(大分デカイけど)。
今は廃船になったものの数多くのクレムリンが住み着いている。
最初のステージながらロープアクションに水中面、アニマルフレンドの活躍と盛りだくさんの内容となっている。
尚、コング島に帰れるぐらいの位置にあるようで、ファンキーの位置はコング島上になっている(スーパーファミコン版)。
尚、ゲームボーイアドバンスではスーパーファミコンのクレムクエイの位置で廃船されている。
ボスはゾッキー。踏むだけだったボスノーディとはわけが違い、1ボスとしてはなかなかの強さを誇る。
ステージ順 | |
---|---|
SFC版・GB版・GBA版 | |
1 | パイレーツパニック |
2 | メインマストクライシス |
3 | アスレチックデッキ |
4 | 船ぞこダイビング |
5 | ラトリーとうじょう |
マグマのどうくつ クロコドーム
溶岩が煮えたぎり、蒸気や熱湯が噴き出す洞窟。
マグマステージをクロコやねっききゅうにのって突き進む他、熱湯を冷やしながらダイビングしたり、鉱山でタル大砲を操ったりと全体的に足場の悪さとの戦いになる。
ボスは巨大な剣、クリーバー。空中のフックを飛び移るジャンプアクションの精度が試される他、前作のクルールのような死んだふりもしてくる。
ステージ順 | ||
---|---|---|
SFC版 | GBA版 | |
1 | ようがんクロコジャンプ | ようがんクロコジャンプ |
2 | タルタルこうざん | タルタルこうざん |
3 | しゃくねつダイビング | しゃくねつダイビング |
4 | ねっききゅうランド | ねっききゅうランド |
5 | スコークスこうざん | スコークスこうざん |
ふねのはかば クレムクエイ
難破した船や廃船になった船が打ち寄せられる薄暗い泥潟。ゲームボーイアドバンスでは逆の位置になっている。
マップサイズが広く(スーパーファミコンは横長に)なっており、ステージ数も多い。
泥潟の上を巨大なガマの穂に捕まりながら或いはタル大砲やクロコに乗って飛び回るなど、足場の悪さとの戦いは相変わらずとなっているが、暗闇をダイビングしたり、沈みゆく難破船をクライムしたりとやることが多い。
そんな中で「ラトリーにだいへんしん」だけは曲もステージも明るく、曲自体も人気がある。
また、イバラのステージが初登場する。
ボスはクラッバそっくりな巨大クレムリン、グラッバ。
ジャンプの着地の度に激震が起こるため、ジャンプで振動を避けるべし。
尚、ゲームボーイ版ではクロコドームと共に1つステージになっており、クロコドーム後半はこちらのステージが登場する。ボスはクリーバーの方が採用されており、桟橋の上をクロコで飛び移って戦うことになる。
ステージ順 | ||
---|---|---|
SFC版 | GBA版 | |
1 | かいてんタルさんばし | かいてんタルさんばし |
2 | くらやみダイビング | くらやみダイビング |
3 | どろどろクロコジャンプ | どろどろクロコジャンプ |
4 | ラトリーに大へんしん | ラトリーに大へんしん |
5 | しずむナンパ船 | しずむナンパ船 |
6 | とげとげタルめいろ | とげとげタルめいろ |
はちみつパーク クレムランド
ジンガーの巣があるエリアと巨大なテーマパークの二つにエリアが分かれており、パークの外⇒テーマパーク内⇒またテーマパークの外という順番で攻略していく(スーパーファミコンでは2画面切り替わり、ゲームボーイアドバンスでは1枚のマップになっている)。
ジンガーの巣のステージでははちみつにへばりつくことで壁を登っていく。当然ジンガーが多い。
テーマパーク内のコースターは危険ではあるものの、鬱屈した面ばかりだったためなかなか楽しい気分になれる。
ボスはキングB。直前のステージ後半でこちらへ向かってくる、こっちくんな。
スコークスに変身して戦う。針を飛ばしたり分身したりと攻撃手段は豊富。
何故オス?と思うかもしれないが、これは前作でクイーンBが出たためである。
ステージ順 | |||
---|---|---|---|
SFC版 | GB版 | GBA版 | |
1 | ハニーアドベンチャー | ハニーアドベンチャー | ハニーアドベンチャー |
2 | どくろコースター | どくろコースター | どくろコースター |
3 | スコークスライド | とげとげタルめいろ | スコークスライド |
4 | コースターレース | コースターレース | コースターレース |
5 | ドロドロみどろがぬま | ドロドロみどろがぬま | ドロドロみどろがぬま |
6 | ランビといっしょ | ランビといっしょ | ランビといっしょ |
あやしのもり ダークレム
いかにも亡霊が出そうな暗くておどろおどろしい森。
おばけロープなどゴースト系の敵が多く登場するが、中にはいい奴もいるようで…
ゴーストコースターがあるのもここ。
ボスは復活したおばけボスゾッキーで、縦長のマップを上に上がりながら戦っていくことになる。
移動中も容赦なく攻撃してくるため前回より遥かに強い。
きりのもりのDKコインは多分誰もが取得に苦労すると思う。そしてボーナスステージをノーヒントで見つけるのはかなり困難である。
ステージ順 | |||
---|---|---|---|
SFC版 | GB版 | GBA版 | |
1 | おばけロープのもり | おばけロープのもり | おばけロープのもり |
2 | ゴーストコースター | クレイジーコースター | ゴーストコースター |
3 | かぜのもり | かぜのもり | かぜのもり |
4 | パラシュートパニック | パラシュートパニック | パラシュートパニック |
5 | きりのもり | きりのもり | きりのもり |
さんちょうのとりで クロコブルグ
クレムリン島の山頂に立てられた石造りのいかめしい砦。
前作のクリスタルトンネルのように美しいこごえるちかすいろ、ロープアクションで登っていくクサリのとう、クラッパーの万能性こおりのみずうみ、無を取得なクラッシュエレベーター、ゲームボーイ版ではエレベーターが故障したのか?ダンジョンデンジャー、そして死のメロンソーダことどくどくタワーとどのステージも記憶に残る最後に相応しい難しさとなっている。
ボスはなんとドンキーコング…ではなくキャプテンクルール…と思わせておいてクルールがドンキーを回遊して逃げてしまうため、ボスは不在となってる。ここから最終決戦の舞台へ進むことになる。
尚、ゲームボーイアドバンスでは超巨大クレムリンのボスがいるのだが、ステージ名が「さいかい!!ドンキーコング」のままなためクリアまで誰だテメェ状態である。名前はケロゾーンでレベル相応に強い。
ステージ順 | |||
---|---|---|---|
SFC版 | GB版 | GBA版 | |
1 | こごえる地下すいろ | こごえる地下すいろ | こごえる地下すいろ |
2 | かぜのこうざん | かぜのこうざん | クラッシュエレベーター |
3 | クラッシュエレベーター | ダンジョン・デンジャー | こおりのみずうみ |
4 | こおりのみずうみ | こおりのみずうみ | かぜのこうざん |
5 | クサリのとう | クサリのとう | クサリのとう |
6 | どくどくタワー | どくどくタワー | どくどくタワー |
そらとぶせんかん デビルクルール
キャプテンクルールとの最終決戦のためのマップで、1ステージ(スクリーチレース)しかない。
最終ステージのスクリーチレースではスクリーチとスコークスでサシで勝負することになる。
最終ボスはキャプテン・クルール。ディディーとディクシーで倒すにはあまりにも強すぎる敵。
なお、ゲームボーイ版では「スクリーンレース」と誤植されている。
ステージ順 | |||
---|---|---|---|
SFC版 | GB版 | GBA版 | |
1 | スクリーチレース | スクリーンレース | スクリーチレース |
ロストワールド
クレムリン島の地下にある隠された謎のワールド。
各地にいるクラッバがロストワールドに通じるタルを守っているので、クレムコインを15枚支払うと入れるようになる
スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンスで仕様が異なり、スーパーファミコンではどこのクラッバの見張り小屋から入っても確かに同じロストワールドには行くのだが、入った場所毎にロストワールド内の1つのステージとだけしか繋がっていないためやや面倒だった。ゲームボーイではクラッバは一人だけでクレムコインはまとめ払い(たしか49枚)となり内部は普通のマップになっている。ゲームボーイアドバンスはスーパーファミコン版とほぼ同じ位置に小屋があり支払うとスーパーファミコン版と同じステージに行けるようになるのだが、どこの小屋からロストワールドに入っても行けるようになった全てのステージに行くことができる。
クレムコインを消費して入るステージなのでクレムコインは無く、ボーナスステージの報酬はDKコインになっている。
スーパーファミコン版を基準にすると
クロコドーム→タイヤジャングル
クレムクレイ→アイスドームタンゴ
クレムランド→クロコジャングル
ダークレム→ホットドームタイザー
クロコブルグ→アニマルランド
に繋がる。
そして、ほぼ全ての要素を集めたときキャプテンクルールとの本当の最後の決戦が待っている。
ちなみにGB版にもタイヤジャングルという名のステージがあるが、タイヤは一切登場しない。
ステージ順 | |||
---|---|---|---|
SFC版 | GB版 | GBA版 | |
1 | タイヤジャングル | タイヤジャングル | タイヤジャングル |
2 | アイスドームタンゴ | アイスドームタンゴ | アイスドームタンゴ |
3 | クロコジャングル | ホットドームタイザー | クロコジャングル |
4 | ホットドームタイザー | クロバーおおあばれ | ホットドームタイザー |
5 | アニマルランド | アニマルランド | アニマルランド |
ニコニコ動画におけるスーパードンキーコング2
前述のとおり、2のBGMは神曲とされるのが多く、特に人気度が高いのは「とげとげタルめいろ」と「タルタルこうざん」である。
プレイ動画関連
解説動画
RTA (Real Time Attack)
TAS (Tool-Assisted Speedrun)
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関連コミュニティ
関連項目
- ゲームのタイトル一覧
- ドンキーコングの関連項目一覧
- とげとげタルめいろ / どくどくタワー / タルタルこうざん
ゴーストコースター(みんなのトラウマ) / 船ぞこダイビング / ようがんクロコジャンプ
メインマストクライシス / アニマルランド - ドンキーコング
- レア社
スーパードンキーコングシリーズ |
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