概要
早食い・大食いをの大会に、日々練習を重ね優勝を目指している人を指す和製英語で、英語では「competitive eater」という。
フードファイターには長時間の咀嚼に必要な顎の力、食材を貯蔵できる胃の許容量、制限時間内でのペース配分などが要求される。必要な要素はマラソンのそれに近く、フードファイターも一種のアスリートだと言う声もある。
主なトレーニング方法にはジムなどでの体力作り、水やキャベツなどの糖質を含まない食材の大量摂取による胃の許容量増加などが主流。過去は嘔吐スタイルが良いとされた時期もあり、嘔吐までの量やタイミングを見極め、試合後わざと嘔吐することで調整する選手もいたようだ。なお、これはマナー上よろしくない行為のため、あまり公にはされていない。
日本では、テレビ番組の一般視聴者が参加して大食いを競い合う企画「全国大食い選手権」がはじまりとされ、早食い・大食いブームに火をつけた。テレビ東京が毎年開催している大会などの国内ルールでは本選30~45分、決勝60分のスタイルが主流。一方の本場である米国では短期決戦型で、制限時間が10~15分と国内の半分だったりするのが多い。独立記念日恒例のネイサンズホットドッグ早食い選手権が特に有名で、試合時間が短い分瞬発力は国内の大会を凌駕する。
2001年から放送された『フードバトルクラブ』から選手個人の人気が出始め、タレント化した選手が「フードファイター」を名乗るようになる。同年、「Food Fighter Association(FFA)」という早食い・大食い競技をスポーツとして確立するための任意団体が設立された。
大食いブーム全盛期の2002年、愛知県の中学三年生が給食時にフードバトル競争と称しパンを詰まらせ窒息死する事故により、大食いブームは沈静化。メディアから大きく取り上げられる事は無くなったが、現在もYouTubeで活動したり民放バラエティに出演したりしているフードファイターは存在する。
早食い・大食いの体への負担は大きく、糖尿病や肥満、心筋梗塞など様々な病気にかかる可能性が高まり、最悪命に係わる緊急事態が起こるといわれる。
また、食べたものをわざと吐き出すことから、食欲不振や摂食障害になることも。
フードファイターは、常に危険と隣り合わせで競技に挑んでいる。
関連動画
関連項目
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