ブンビーさんとは、『Yes!プリキュア5』『Yes!プリキュア5GoGo!』の悪役にして、ある意味もうひとりの主人公と言えるキャラクターである。
概要が入りましたよー
プリキュア5シリーズ両作に登場する敵役。2年続いたプリキュアシリーズで両方の作品に出てくる幹部キャラはブンビーさんただ一人である(敵のボスとしてはジャアクキング様がいるが・・・)。
以下、彼の壮絶な人生を辿る。
中間管理職時代「おぉっと、言い訳はいいわけ」
第2話で初登場。序盤は、悪の組織「ナイトメア(株)」の頂点のように君臨していた。当初からデスパライアの存在は明らかにされていたが、それでも影に包まれ全貌が明らかにされないなど、悪役のドンとしての風格を漂わせていた。
が、カワリーノさんの登場により一気に威厳が失墜。おっかない上司の圧力に胃を痛めつつ、部下には嫌味を言いまくるという典型的な中間管理職としての地位を確立した。
部下に嫌味を言うシーンは、全国のお父さんを次々と撃滅してきたが、そんな彼の中間管理職としての生活はそう長くは続かなかった・・・。
部署の解散~下っ端へ「こんな終わり方イヤだーーー!」
失敗続きによりとうとう部署を潰してしまったブンビーさんは、新しい部署にて下っ端としてコキ使われるようになる。一応彼はナイトメアの幹部のはずなのだが、他の下級社員と一緒の席に座らされるなど(ちなみに中心の円卓には彼が座る余裕は十分にある)、その降格人事が目に見えてわかる扱いになった。
この時期になってくると、カワリーノさんからの無視がどんどん激しくなり、話しかけてくれるだけで喜ぶなど寂しい姿も散見されるようになってくる。しかし、黒い紙によって部下のガマオくん、上司のハデーニャさんが次々と消されたため、とうとう辞職を考えるようになる。
が、ナイトメア(株)では辞職など許されず、役立たずとしてカワリーノさんの手によってナイトメアのビルの屋上から突き落とされてしまった。
落とされる直前の
カワリーノ「アァン?!」
このように謝ったが結局許されず、ブラッディさんのように身内に消される形で殉職に終わったかと思われた。ところが・・・
エターナル再就職「また叱られてたんですか?山本さん」
自分が飛べることを思い出したブンビーさんは、奇跡の(?)生還を果たし、エターナル(財)に再就職した。が、入社早々無視され、あげくコスチュームが土木系っぽい作業着に変わるなど、待遇は一気に悪くなった。おまけにプリキュアを攻めに行ったら濡れ衣を着せられてフルボッコにされるなど、運も向かなくなってしまった。
一応、一年間の戦いを生き延びたこともあって、その情報を買われた。が、報告書オタクアナコンディによる報告書地獄により、苦しい下っ端構成員としての日々を送ることになる。
その中で、先輩とはいえまだ若手のスコルプという自分より下の存在を見つけ、わざと「酢昆布さん」「スコップさん」などと尽く名前を間違え、彼を若干精神的に追い詰めるという中間管理職時代の手腕を発揮。
「まだ青いな・・・」
だが、そういった交流の中でスコルプと徐々に意気投合し、ついには一緒に出撃してプリキュアを追い詰めるほどの仲となる。が、ミルキィローズという悪魔の登場で、そのスコルプというただ一人の戦友すら失ってしまう。
お茶汲み係時代「お茶が入りましたよー」
スコルプを失った後、ブンビーさんの迷走は混沌極まるものとなった。新たに上司としてやってきたネバタコスは超ドSの性悪オヤジであり、よくわからない相手にずっとコキ使われる日々が続いた。
次々と現れる新戦力の中、彼の居場所はどんどんなくなっていき、お茶汲み係としてエターナルパート開始時の「お茶が入りましたよー」が決め台詞になってしまった。
そんなお茶汲み係としての地位も失われていくことになる。超イケメンリア充のムカーディアさんの登場は、彼の日本茶の立場すらなくし、いよいよブンビーさんの居場所はエターナルから消えることになる。
仕方ないのでお菓子の国でバイトしたり(TVシリーズの現役敵幹部が映画プリキュアに登場したのは、ブンビーさんだけである)、どう言うわけかプリキュアのリーダーになろうとするが、どれもうまく行かず、あげく敵に寝返ろうとしたのがバレてとうとう処刑されてしまう・・・。
と思ったがそれでも生き残り、彼はついに無職となってしまった。
バイトの日々~起業へ「ああ、早く行けぇ・・・」
仕方なく文尾という偽名を使い人間世界で惨めにアルバイトを続けていたブンビーさん。
そんなある日、にっくきムカーディア(百井京介)が現れた際に彼の正体をプリキュアの前で(天然的な意味で)暴いたことで、かつてのリア充の面目を一気に丸潰れにした。計画を台無しにされたムカーディアはその後ブンビーさんも真っ青な転落人生を送ることになる。
しかし、そんな彼に救いの手を差し伸べたのもブンビーさんだった。館長とのお目通りをアシストしたブンビーさんによって、ムカーディアはNo.2の座を狙うためにアナコンディの真意を密告する。が、そんな彼を不要とみなした館長によってムカーディアは消滅してしまう。
このことが、ブンビーさんの人生を大きく変えることとなる。
悪行三昧の日々に見切りをつけた彼は、最後になって「悪党は皆殺し」という恐ろしい方針を掲げるプリキュア軍団を勇気を振り絞ってアシスト。その結果、大ピンチだったプリキュア5は救われた。
最終決戦を前に「私も行こうか?」とここに来て死亡フラグを立てようとしたが、「ブンビーさん、ありがとう!」というキュアドリームの天使のお言葉により、何とか一命を取り留める。こうして、ブンビーさんの長い戦いは終わった・・・。
敵役で唯一プリキュアに赦され、おまけに名前で呼ばれた彼は、人間世界での再起を許された。
ついにブンビーさんは、ナイトメア(株)のような巨大なビル・・・の上にある小屋でブンビーカンパニーを起業することに成功する。そう、ようやく彼は自分の天職を見つけることが出来たのである。が、初めての社員はあのカワリーノそっくり!しかも働いてくれない。
ブンビーさんの胃痛に悩まされる日々は続く・・・。
その後のブンビーさん
こうして、名実共にプリキュアの味方となったブンビーさんは、プリキュアオールスターズDX2で久々に元気な姿を見せてファンを喜ばせた。カワリーノ似の部下を引き連れて、プリキュアの妖精が運営するフェアリーパークへ遊びにやって来て、良い年こいて遊園地ではしゃぐという可愛らしい一面を見せている。
しかし、深海の闇ボトムによって歴代悪役達が復活。その中には、かつての部下・アラクネアや同僚のハデーニャ、自分と同じ声の先輩悪役であるウラガノスがいた(ウラガノスはブンビーさんの影響を受けたのか、本編ではギャグキャラと化していた)。
戦いに明け暮れた生活から遠ざかっていたブンビーさんは、すっかり普通の人間になっていたのか変身や飛行能力も忘れ、キントレスキーの岩石落としを命からがら逃げるのが精一杯だった。
しかし、足を洗って善人となったブンビーさんは、自分と同じように改心してプリキュアの味方となった先輩格の霧生満・霧生薫や、後輩格のウエスター・サウラーと共に、ミラクルライトを振ってプリキュアを応援した。なお、隣にいた増子美香が写真撮影に専念しているため、彼女の分までミラクルライトを2本振っている。
翌年のプリキュアオールスターズDX3にも引き続き登場。今回は台詞が無かったが、ミラクルライトで応援している時には前回では見られなかった満面の笑顔を見せて、プリキュアを応援した。
そしてテレビ版オールスターズとなったHUGっと!プリキュア第36話ではなんとサブキャラクターでは唯一となる声付きで登場。見識を深めるためブンビーカンパニーを残したままクライアス社に引き抜かれたはいいものの、あまりのブラック企業さ、かつドクター・トラウムの計画に恐れを抱いて逃げ出し、3日も食べてなかったところをはなやいちかに助けられ、キラパティのスイーツを平らげながらクライアス社の計画やプリキュア5の事について話していたりする。あとつながるぱずるんでもイースターイベントでちょい役として出ていた。ちゃっかりカードイラストにも紛れ込んでるし。
さらに5シリーズとのコラボとなった『ヒーリングっど♥プリキュア』の映画『ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』でも高木がエゴエゴ役で出演したついでというか何というか、ワンカットだけで登場……かと思ったら副音声ボイスドラマ『プリキュア5 ゆめのまちへ行く!』では結構なキーキャラクターとして登場、のぞみたちとの安定の掛け合いを見せている。ちなみにブンビーカンパニーへは復帰している。
こうなるとやっぱりというべきか、シリーズ20周年記念の大人向け作品『キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜』にも登場。OPに突如現れ話題をかっさらって見せた(ちなみに絵コンテ段階でいつの間にかいたらしい)。役柄としては大人になったのぞみたちに社会人の先輩としてアドバイスする美味しい立場になっているとのこと。
初登場の時点ではブンビーカンパニーはたたんだのか兼務しているのかは不明だが、ビル整備管理株式会社というやっつけな名前の会社のビル管理調査部主査という、建物メンテナンス会社の正社員になっていた。リノベーション計画のある古びた団地に調査のために訪れたものの、突如出現した今回の敵シャドウに遭遇してしまう。初絡みとなる咲舞ともども脱出しようとするも囲まれてピンチ……と思いきや飛べることを思い…出したブンビーさん。変身して窮地を脱するという相変わらずのパターンであった。そのままちゃっかりのぞみたちの飲み会というかチームプリキュア決起集会に加わっていたが、「金輪際関わらん!」と言うものの(これまでの経緯からりんとくるみからは信用されてないが)、それでもやっぱり巻き込まれるのだろうか。
11話でココ&ナッツと満&薫が出会ったシーンにちゃっかり登場。出番を見逃さない嗅覚は流石である。最終回でも見せ場があり、住民の一人として周囲の人達に当事者意識を持つように鼓舞していた。効果は微妙な感じだったか。EDにも姿があり、ちゃんと環境活動に従事していた
総括・その他
続編「Yes!プリキュア5GoGo!」にて、OPに少しだけ登場した時の実況での持ち上がりは凄まじく、全国のプリキュアファンと子供たちを驚かせたのは記憶に新しい(ブンビー役の高木渉氏すら「あー!ブンビーが出てる!」と驚いたそうである)。
彼の不屈の精神と、声優・高木渉氏の独特なアドリブもあり、プリキュアファンだけでなく、ブンビーファンも急増し、派遣切りなどに脅える全国のお父さん達にも勇気を与えた。
ブンビーさんの愛されっぷりはスタッフ・出演者にも表れており、シリーズ構成の成田良美女史は「本当なら5(Yes!プリキュア5)で倒される予定で(Yes!プリキュア5GoGo!に)出すつもりはなかったんですけど、魅力的すぎて殺せないんですよ」とWebラジオで語っており、次回作の企画段階では続投させる気がなかったものの、シナリオを変更してまで続投させたことを匂わせている。
ニコニコ動画においてもファンは多く「ブンビーさん」とタグ検索したところ、”115件”もの関連動画がヒットした。(2015年2月6日現在。編集者調べ。)
中にはナイトメア時代特集もあるなどいかに彼がニコニコユーザーに愛されているか理解頂けると思う。
2019年、NHK主催の「全プリキュア大投票」キャラクター部門においてなんと9位入賞という快挙を達成した。
上位陣がココやナッツ、ダークドリーム、レジーナ、モフルン、はぐたん、あゆみちゃん(キュアエコー)といった人気キャラクター勢揃いの中、TV版男性敵幹部唯一のトップ10入りというすげぇ結果を残している。
蜂形態(真の姿)
処世術のための人間体のほうが常態化してしまったため、本人ですらその姿を忘れてしまうほどだったが、彼の真の姿はこちらである。
キン肉マンに出てくる超人のような体型に、仮面ライダーのようなクリアアイの中に目玉があるなど、怪人にして意外とヒーローチックなデザインである。
蜂であるが色がやたらカラフルで、メインの色は赤と、蜂らしからぬ色をしている。蜂なので飛べるが、何故かそういう姿をほとんど見ない。
一応かなり強いはずで、劇中では一番最初にプリキュアとの戦いに打ち勝った強敵である。
続編では針を撃ち出すなどパワーアップして登場・・・のはずがその後ほとんど活躍出来なかった。
関連動画デカッ!
関連コミュニティが動いてる・・・マスクのうえから
ああ、早く関連項目にいけぇ・・・
- プリキュアの悪役一覧
- 高木渉
- Yes!プリキュア5
- Yes!プリキュア5GoGo!
- ナイトメア(株)
- エターナル(財)
- さんをつけろよデコ助野郎
- ウエスター(愛すべき敵役ポジの後継者)
- ウラガノス / 深澤監督(プリキュアにおける中の人繋がり)
- ギース・ハワード(外の人繋がり)
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