ポケモンコロシアムとは、2003年11月21日に任天堂から発売されたニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフトである。続編 ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギアについても当ページにて解説する。
概要
開発はこれまでポケモンを作ってきたゲームフリークではなく、ジニアス・ソノリティ。開発元がポケモンを手がけるのは今回が初めてであったため、他作品とゲームバランスが大幅に異なっており、ポケモン作品の中でも最難と言われている。
システムはダブルバトルが主流で野生のポケモンは一切登場せず、代わりに悪の組織によって洗脳され戦闘マシンとなってしまったダークポケモンが登場するのが特徴。主人公は相手トレーナーが使用するダークポケモンをスナッチ(強奪)することで手持ちのポケモンを増やしていく。ダークポケモンは捕まえた当初はダークラッシュという技しか使えないが、リライブ(なつき度を上げていくようなもの)を進めていくことによって徐々に技を思い出し普通に戦えるようになっていく。因みに相手トレーナーから奪えるのはあくまでダークポケモンのみ。
舞台となるオーレ地方はアメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス市がモデルとなっている。荒野の広がる西部劇風な世界観、元悪人の青年主人公、お金の単位が円ではなくポケドル、主な移動手段はバイク等他のポケモン作品とは一線を画した雰囲気を持っている。しかしこの作品は別世界や別時間軸などではなく、あくまで遠く離れた地方の話とのこと。
当時(ルビー・サファイア発売後)は入手不可能だったジョウト地方のポケモンが入手でき、GCとGBAを専用のケーブルで接続することによって通信交換が行えたため、ファンにとっては嬉しい存在だった。ダークポケモンはコロシアムではジョウト地方の、続編ではカントー地方のポケモンが多く登場する傾向にある。
GBAカートリッジのデータを用いて対戦するモードでは、当時まだ発売されていなかったFR・LGの男の子主人公のグラフィックも登場。当然コロシアムやルビー・サファイア単体では入手できないカントー地方のポケモンもFR・LGとの連動によって登場するが、そのグラフィックはほとんどポケモンスタジアムからの流用品である。
かの「唯一神」信仰の発祥地であるとまことしやかに囁かれている。
ストーリー
かの土地から遠く離れた砂漠地帯にあるオーレ地方。そこでは、ポケモントレーナーからのポケモン強奪を目論むスナッチ団が蠢いていた。彼らはモンスターボールをトレーナーポケモンが奪えるように改造するスナッチマシンを開発したが、ある日、一人の団員によってスナッチマシンが奪われアジトは爆破されてしまった。
物語はスナッチマシンを手に入れた主人公が、町はずれのパブにてとあるトレーナーとバトルする所から始まる。主人公はダークポケモンを見分ける事のできる少女を始め様々な協力者を得ながら、マシンを奪い返さんと迫るスナッチ団やダークポケモンを作り出した悪の組織「シャドー」と戦っていく。
コミカライズ
2003年12月号より月刊コロコロコミックで、2004年1月号より小学二年生でいずれも大内水軍によりコミカライズが連載されていた。どちらも単行本化はされていない。
ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア
主人公は前作主人公より幾らか幼い風貌の少年。ダークポケモンをサーチする道具を身に付けており、前作のヒロインの様な同伴者はいない(一時的に妹など身辺の人物が後ろを付いてくる事はある)。「コロシアム」からそれほど時間の経っていない時代であるため、前作をプレイした人には馴染みのある風景はそのままであったり、一部のキャラクターは成長していたりイメチェンを遂げたりしている。
今作ではダークポケモンに関する研究が進んでおり、悪の組織はその量産化に成功し、主人公サイドはリライブ技術の向上化を実現。トゲピーやヨマワルなど、一部のダークポケモンは対戦でも有用な技を持っていることでも知られる。
以下に主な追加要素を挙げる。
- リライブホール
自動でリライブを行うことのできるシステム。早い話、「放っとくだけでリライブが進む」もの。一度に複数のポケモンを任せる事が出来るので、連れ歩いたりバトルに参加させる必要のあった前作に比べリライブが格段に楽になった。 - ダーク技
前作では「ダークラッシュ」のみだったダーク技。今作では威力の上昇した上位版や、補助タイプなど様々なダーク技が登場する。直接ダメージを与える物に関しては全てが「効果は 抜群だ!」扱いになるため、より迅速にスナッチを行うことが求められる。 - 野生のポケモン
時が進み、不毛地帯然としたオーレ地方にも野生のポケモンが現れ始めたらしい。新たに追加されたマップの中には「ポケまんま」というアイテムを置くことで野生のポケモンに出逢える場所がある。
良くも悪くも前作の特色を色濃く残しているため、人によって評価の分かれるゲームである。
関連動画
関連項目
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