ヨッシーストーリーとは、1997年12月21日に任天堂から発売されたニンテンドー64専用の2Dアクションゲームである。
概要
ヨッシーストーリー Yoshi's Story |
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基本情報 | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | NINTENDO64 Wii(VC) Wii U(VC) |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 64:1997年12月21日 Wii:2007年10月30日 Wii U:2016年02月17日 |
価格 | 64:6,800円(税別) Wii:1,028ポイント(税込) Wii U:1,028円(税込) |
ゲームソフトテンプレート |
約2年前にスーパーファミコンで発売された「ヨッシーアイランド」の続編のような位置づけだが、ストーリーは特に関係ない。
通常のストーリーモードである「おはなしモード」と、一度おはなしモードでプレイしたコースを遊べる「トライアルモード」の2つがプレイできる。コースは全6ワールド(ページ)×4コースで、各ワールドごとに1つのコースを選んでプレイする。そのため全てのコースをプレイするには最低でもおはなしモードを4周する必要がある。ちなみにおはなしモードにセーブ機能は無い。またトライアルモードで高得点を出しても特にご褒美は無い。
各コースにはゴール存在せず、30個のフルーツを食べた時点でクリアとなる(ステージ3と6はその後ボス戦となる)。普通にクリアするだけならそこらのフルーツをかたっぱしから食べれば良いので比較的簡単だが、全フルーツをメロン(全てのヨッシーが大好きで30個しか無い)にしようとすると途端に難易度が上昇する。残機はベビーヨッシー6匹+2匹しかおらず、無限増殖の類は一切できない。コースでミスをするとそのヨッシーはベビークッパ城に連れさらわれてしまう。道中で白ヘイホーを仲間にした場合は城に連れ去られたヨッシーを1匹だけ救出してきてくれる。
今作からヨッシーの声がいわゆる「でっていう」から大幅に変わっており、以後「スマッシュブラザーズ」や「スーパーマリオサンシャイン」などでもこちらの声が使われている。
低年齢層向けのゲームであるものの、コースによっては不気味なBGMやギミック、敵キャラクターが多数存在するため、トラウマになっている人も多い。
主なトラウマ要素
- ミスしてしまうと暗いBGMと共に泣きながらベビークッパ城に連れ去られる。ゲームオーバー時は更に暗いBGMに変わる。ヨッシーアイランド経験者にはベビーマリオが連れていかれた際の演出を想像してもらうと分かりやすいかもしれない。本作ではなぜか自爆コマンドも搭載されている。
- 随所に仕掛けられている一発アウトのギミック。特に4-2「ジャングルのみずたまり」に登場する巨大プクプク(こちらが赤ちゃんヨッシーなのでより大きく見える)に丸のみされてトラウマになった人は多い。⇒みんなのトラウマ
- 前述の通り、プレイヤー側のヨッシーは生まれたばかりの赤ちゃんなので全体的に敵が大きい。シリーズお馴染みの敵でも大きく見えることで威圧感が増している。4-3「パックンのふるさと」で画面を埋め尽くさんばかりのパックンの群れに戦慄を覚えたプレイヤーもいるだろう。
- 最終ステージである6ページ目はどのステージを選んでもトラウマ要素は避けられない。一発アウトギミック満載でアウト演出と常に隣り合わせの「キカイなおしろ」、比較的マシだが大量の丸ノコと黒ヘイホーが待ち構える「リフトなおしろ」、大量のテレサに襲われる「オバケなおしろ」(ここのテレサは周りで大きな音を立てると襲ってくる)、ビジュアル面で恐怖感を煽る敵が多く出現する「マグマなおしろ」とどれを選んでも肝を冷やすこと必至。ただその分ボスは弱いので、フルーツ30個を取れれば実質ウイニングランである。
暗いステージ群を突破した後の解放感もあるが、それ以上に上記のトラウマ要素の印象が強く二度とやりたくないステージがあるプレイヤーもいるほど。その筆頭が先に挙げた4-2の「ジャングルのみずたまり」と、2-2で不気味な声をあげながら出現するフレアバブルと突然出現するウンババがいる「ウンババのすむところ」である。
ステージクリア後やエンディングで流れる曲におけるヨッシー達の声が「イーペーコー」と聞こえるため、動画ではこの部分にコメントが集中することが多い。
前作との相違点
前作に当たる「ヨッシーアイランド」が好評だったためにプレイヤーからは「ヨッシーアイランド2」のようなものを期待されていた。しかしその期待とは裏腹に今作はあまりにも毛色の違った異色すぎるシステムだったためか、一般的な評価はあまり高くない。ちなみにどのぐらい低評価というと、発売から15年以上経っても「攻略サイトが設立されなかった」くらいである(現在は検索すれば見つかる)。しかし絵本のような世界観、現在に至るヨッシーのキャラクター付け、丁寧に描かれたグラフィック等評価すべき点があるのも事実である。以下、前作との比較でよく話題になる点。
- 全部で24コースあり、その内6つのコースをクリアしたらエンディングを迎えることができる。前作「ヨッシーアイランド」が(6ワールド×隠しコース含め9コース)=54コースであり半分にも満たないが、コースの長さ自体は長めになっている。全てのコースをクリアするには最初からやり直し最低4週する必要がある。
- スコア度外視でとにかくクリアする場合、片っ端からフルーツを食べればコースクリアになる。だから簡単というわけでもなく、残機を増やす手段が少ないので初心者には難しめの内容となっている。
- ワールド2以降はコースを1つしか選択できないが、前のワールドでコース上にある「スペシャルハート」を取ると選べるコースが増える。そのため全てのコースをクリアするためにはスペシャルハートを探し回る必要がある。ちなみにコースの番号が大きいほど難易度が高いというわけではない。最終ボスの難易度に多少影響するが。
- 絵本調のタッチなどから子供向けゲームを目指しているようだが、ミニゲームやメロン集めは低学年には難易度が高めで実際には骨のあるゲームである。特にふんばりジャンプを繰り返して地面に着かないように長距離を飛ぶミニゲームは非常に難しく、「最高点に到達する前に一度ボタンを離して再入力するとあまり高度を落とさず飛べる」という仕様(一応説明書に記載されている)を知っていないと後編コースのメロンコンプリートはほぼ不可能に近い。
- 「ヨッシーアイランド」ではスコアの上限が100点で、エリアの全てのコースを100点にするとボーナスとスペシャルコースが遊べたため目指し甲斐があった。本作の「トライアルモード」は高得点によるボーナスは無いものの「敵を連続して踏みつけるとスコアアップ」など、実質的にスコアの上限がないため、極限を目指したスコアアタックが可能になっている。また上記の仕様のため高スコアを目指すとヨッシーアイランドと比べ長めのコースを最初から最後まで一切気を抜けないプレイをしなければならず、油断できない。
- ハイスコア挑戦とともにロースコア挑戦も歯ごたえがある難易度である。ボス以外の敵を一切倒さず、フルーツを食べる順番も計算し、道中のコインも一切取らずにラスト1機でクリアしなければならない。敵を倒すとスコアが入り、フルーツは同じものを連続で食べるとコンボが発生する上好きなフルーツは食べられないため必然的に食べるフルーツは固定される。残機も残っている分スコアに加算されてしまうので、こちらもある意味ミスが全く許されない難易度。
- 「ヨッシーアイランド」に比べコース以外の隠し要素が少ないように思えるが、「おはなしモード」において合計スコアによってエンディングが少し変化する、一部コースでは色違いのヨッシーが登場するといった隠し要素は一応存在している。ちなみにトライアルモードのコース選択画面でしばらく放置していると……
- Rボタンを押すとヨッシーが鼻を「くんくん」し始め、反応がある場所でヒップドロップをすると地面の下に埋まっていたメロンやコインが出てきたりしかけが発動したりする。そのため30個メロンを達成するためには全てのフィールドで「くんくん」をする必要があり、少し面倒だが宝探しの感覚でメロンを集めることができる。一応埋まっている場所の真上に1つだけぽつんとコインがあるなど目印が存在することが多かったりする。
- 3面の中ボスと6面のベビークッパはそこまで強くなく、特に一番簡単なコースは方法さえ分かればゴリ押しで倒すことができて爽快だったりする。3-1でたらふく綿飴を喰らったプレイヤーも多いはず。
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関連項目
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