- プロ野球選手一覧 > 今永昇太
今永昇太(いまなが しょうた、1993年9月1日-)とは、福岡県出身の哲学者メジャーリーガー(投手)である。現在はシカゴ・カブスに所属。
概要
シカゴ・カブス #18 | |
---|---|
今永昇太 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 福岡県北九州市 |
生年月日 | 1993年9月1日 |
身長 体重 |
178cm 78kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 左投左打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2015年ドラフト1位 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
WBC | 2023年 |
プレミア12 | 2019年 |
APBC | 2017年 |
メジャーリーガーテンプレート |
北筑高校では県大会ベスト4が最高成績で、甲子園出場はなかった。
駒澤大学に進学し、1年春からリーグ戦に出場。2年春に最優秀投手賞とベストナインを受賞。3年秋に優勝に貢献した。4年春は左肩の負傷で登板はなかった。
2015年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズから指名される。その後の一部二部入れ替え戦で原樹理擁する東洋大学と対戦。12奪三振で完封勝利を挙げた。その後11月17日にDeNAと契約した。背番号は21。
DeNA時代
2016年はオープン戦で好投し、ルーキーながら開幕を一軍で迎えて先発ローテーション入りしたが、打線の援護があまりなく白星を上がられない日々が続いた(ムエンゴ)。
3月29日 | 2-6 | 巨人 | 7回4失点。 9奪三振でデビューを飾るも黒星。 |
4月5日 | 0-1 | 中日 | 7回1失点。 被安打3に抑えるも、味方は9安打で0点。黒星。 |
4月14日 | 2-5 | 阪神 | 5回1/3で3失点。 8奪三振を記録するが黒星。 |
4月22日 | 1-1 | 巨人 | 7回1失点。 味方はソロホームランの1点止まり。 |
4月29日 | 1-2 | 阪神 | 6回2/3で2失点。 14奪三振を記録する力投を見せるもやっぱり黒星。 |
と、一度もノックアウトされることなく好投を続けているにも拘わらず0勝4敗という恵まれない日々が続いたが、5月6日の広島東洋カープ戦を7回無失点として、ようやくプロ初白星を挙げる事が出来た(試合結果は6-0)。
その後はようやくまともに援護がつくようになり5連勝、夏場は後述の様に一度二軍調整となったが後半戦で復帰し、クライマックスシリーズ進出を決定した9月19日の広島戦でも先発、6回2/3を1失点に抑え見事勝利投手となった。
2017年も先発ローテーション入りする。4月19日の広島戦で初回の先頭打者にヒットを打たれた後はヒットを許さずプロ初完封勝利を挙げる。8月17日の東京ヤクルトスワローズ戦で自身初の2桁勝利を達成した。オフにアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)の日本代表に選出された。
2018年は左肩の違和感で開幕を二軍で迎え、4月24日の広島戦で一軍初登板となる。23試合に登板したがリーグワーストの11敗を喫し、秋季キャンプでは投球フォームと体の使い方を修正した。
2019年は初めて開幕投手に選ばれる。5月に4勝を挙げ、初めて月間MVPを受賞した。夏場には監督推薦で初めてオールスターゲームに選出された。25試合の登板で13勝7敗と、前年と変わって勝ち頭となった。
2020年は2年連続で開幕投手に選ばれたが、5回2失点で敗戦投手となる。エースとしてチームを引っ張ったものの、8月に左肩違和感で離脱した。この年はコロナ禍で開幕が遅れたこともあり、9試合の登板に留まった。10月に左肩のクリーニング手術を受けた。
2021年は左肩のリハビリを重ね、5月23日のヤクルト戦で復帰した。19試合登板で5勝5敗という記録であったが、チーム最多の120イニングを投げ、規定投球回数未達ながら防御率3.08の好成績であった。
2022年はキャンプで肉離れを起こしたため開幕を二軍で迎え、5月6日から先発ローテーション入りする。6月7日の北海道日本ハムファイターズ戦でノーヒットノーランを達成した。8月には5勝を挙げ、月間MVPを受賞。21試合の登板で11勝を挙げ、チームのAクラス入りに貢献した。
2023年は第5回WBC日本代表に選出される。韓国、イタリア戦で好投し、決勝のアメリカ合衆国戦では「野球人生を終える時に、このマウンドのことを真っ先に思い出せるような投球をしたい」と話してマウンドに上がる。トレイ・ターナーに先制ホームランを浴びたが2回1失点で勝利投手となり、世界一奪還に貢献した。シーズンでは9月13日の中日ドラゴンズ戦で通算1000奪三振、9月30日のヤクルト戦で通算1000投球回を達成。22試合に先発登板し7勝4敗、174奪三振を記録し、自身初の投手タイトルとなる最多奪三振を獲得した。
カブス時代
2024年1月11日にシカゴ・カブスと4年契約を結んだことが発表された。背番号は18。
2024年4月1日のコロラド・ロッキーズ戦でデビューし、6回無失点でメジャー初勝利を挙げた。
特徴
彼の最大の武器は「ノビのあるストレート」である。平均球速は140.5km/hと特別速いというワケでもないが、球の出所が非常に見え辛く、なおかつ初速と終速の差が小さい。その結果、バッターはリリースポイントが判別しにくい、手元で浮き上がるボールに見えるので非常に打ち辛い。今永はこのストレートを軸にスライダー、フォーク、カーブ等の緩急で揺さぶりを掛ける投球スタイルを身に付けている。
デビュー直後は好投しながらも援護に恵まれない日々が続いたが、インタビューでは謙虚な姿勢を貫く姿は多くのファンの好感を得た。「援護がないというのは防御率0点台の投手が言うこと」「三振を取れる投手より勝てる投手の方が良い」「この人たち(観客)に勝利を届けられずに申し訳なく思った」「(初勝利時)広島というより過去の自分に勝った」などなど。その新人離れした語録から「投げる哲学者」の異名を取る。
ややスタミナに課題があり、大学時代には後半打ち込まれる場面もあった。ルーキーイヤーには「新人に無理をさせるべきではない」とのラミレス監督の意向もあり、夏場に調整のため二軍落ちも経験した。復帰後は少しずつより長い回を投げる事が多くなってきている。
成績
年度別投手成績
年度 Year |
球団 Team |
登板 G |
先発 GS |
完投 CG |
完封 SHO |
勝利 W |
敗戦 L |
セーブ SV |
ホールド HLD |
勝率 W-L% |
投球回 IP |
与四球 BB |
奪三振 SO |
失点 R |
自責点 ER |
防御率 ERA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年 | DeNA | 22 | 22 | 0 | 0 | 8 | 9 | 0 | 0 | .471 | 135.1 | 38 | 136 | 47 | 44 | 2.93 |
2017年 | 24 | 24 | 3 | 2 | 11 | 7 | 0 | 0 | .611 | 148.0 | 52 | 140 | 49 | 49 | 2.98 | |
2018年 | 23 | 16 | 1 | 0 | 4 | 11 | 0 | 0 | .267 | 84.2 | 8 | 80 | 77 | 64 | 6.80 | |
2019年 | 25 | 25 | 3 | 3 | 13 | 7 | 0 | 0 | .650 | 170.0 | 56 | 186 | 59 | 55 | 2.91 | |
2020年 | 9 | 9 | 0 | 0 | 5 | 3 | 0 | 0 | .625 | 53.0 | 17 | 63 | 24 | 19 | 3.23 | |
2021年 | 19 | 19 | 1 | 0 | 5 | 5 | 0 | 0 | .500 | 120.0 | 26 | 110 | 43 | 41 | 3.08 | |
2022年 | 21 | 21 | 3 | 2 | 11 | 4 | 0 | 0 | .733 | 143.2 | 29 | 132 | 37 | 36 | 2.26 | |
2023年 | 22 | 22 | 2 | 0 | 7 | 4 | 0 | 0 | .636 | 148.0 | 24 | 174 | 46 | 46 | 2.80 | |
NPB:8年 | 165 | 158 | 13 | 7 | 64 | 50 | 0 | 0 | .561 | 1002.2 | 280 | 1021 | 382 | 354 | 3.18 |
国際大会での投手成績
年度 | 代表 | 大会 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019年 | 日本 | プレミア12 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 9.0 | 1 | 12 | 1 | 1 | 1.00 |
2023年 | WBC | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 6.0 | 0 | 7 | 2 | 2 | 3.00 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | |||
---|---|---|---|
NPB | 最多奪三振 | 1回 | 2023年 |
表彰 | |||
NPB | 月間MVP | 2回 | 2019年5月、2022年8月 |
その他 | |||
NPB | 開幕投手 | 2回 | 2019年、2020年 |
オールスターゲーム出場 | 2回 | 2019年、2023年 | |
ノーヒットノーラン | 1回 | 2022年6月7日 |
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