伊丹市交通局とは、兵庫県伊丹市広畑に本部を構える公営のバス事業者(地方公営企業)である。
当頁では、交通局独自ICカードの「itappy」についても解説する。
概要
伊丹市交通局は1949年設立。市内には鉄道網が南北にしか走っていないという地理的な問題がある。そのことから中核市や政令指定都市、都道府県庁所在地の公営バスでないにもかかわらず路線網が充実している。特に鉄道が無い北部・西部方面には路線が充実している。
また、隣接する宝塚市、川西市、尼崎市、豊中市にも路線がかすっている。
関西では珍しく、前乗り後降り・運賃先払い方式を採用している。運賃は全線大人210円・子供110円均一。
阪急伊丹駅・JR伊丹駅・阪急塚口駅・JR中山寺駅・大阪空港を中心に路線網を展開している。
スルッとKANSAI協議会に加盟しており、2000年にはスルッとKANSAIの磁気プリペイドカードを導入。
2001年にはJR西日本の磁気プリペイドカードである「Jスルーカード」を導入したが、2007年に廃止している。
2008年にはPiTaPa・ICOCAと、伊丹市交通局独自ICカードであるitappyを導入した。
また、長らくの間伊丹市交通局は交通系ICカードの全国相互利用サービスに加盟しておらず、ハウスカードのitappy以外ではPiTaPa・ICOCAしか使えなかったが、2020年3月23日の始発からようやくSuica等の全国相互利用サービス加盟カードが利用可能になった。2013年にサービスが開始して以来、実に7年越しの悲願達成である。(その後、関西圏で最後まで全国相互利用サービス非加盟だった山陽バスも2021年3月16日の始発から利用可能になった。)
車両は長らくいすゞオンリーで、一時期西工車体を架装したもののノンステップ車導入に伴い純正車体に戻っている。近年はふそう車の導入も見られるが圧倒的少数派であることは否めない。
鉄道駅接続地点
- 伊丹駅(JR西日本) - JR福知山線
- 伊丹駅(阪急) - 阪急伊丹線
- 中山寺駅 - JR福知山線
- 猪名寺駅 - JR福知山線
- 新伊丹駅 - 阪急伊丹線
- 塚口駅(阪急) - 阪急神戸本線・阪急伊丹線
- 北伊丹駅 - JR福知山線
- 大阪空港- 大阪高速鉄道大阪モノレール線
itappy
itappyは伊丹市交通局のみで使えるIC乗車券。itappy導入により、従来の磁気タイプの市バスカード(プリカ)の販売は2017年3月末で中止し、2018年末で完全使用停止となった。一日乗車券だけは紙方式に切り替えたうえで今後も発売していく。
新規発売場所は広畑営業所・阪急伊丹駅のバス案内所(窓口&自販機)・JR伊丹駅・いかりスーパーマーケット塚口店の4箇所。初回購入時のみ別途500円のデポジットが必要。
チャージは営業所・自販機・バス車内。ただしバス車内では2000円のみで、しかも1000円札でのみ受付。
払い戻し時は残高+デポジット500円-おまけ分-払い戻し手数料200円が払い戻される。ただし純残高-おまけ分が200円以下となった場合はデポジット500円のみが帰ってくる。
種類 | 利用可能金額 |
2000円 | 2200円 |
5000円 | 5600円 |
7000円 | 8000円 |
営業拠点
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt