初見殺し(しょけんごろし)とは、初めてその場を訪れたものを叩き潰す数々の仕掛けである。初見を殺すこと。また、それを初めて経験する人はほぼ必ず引っかかること。
概要
主にゲームで使用され、正攻法が通用しない、敵が予想外の攻撃を加えてくるなどの理由で、予備知識が無い状態で対峙するとほぼ確実に死ぬというようなもののことを指す。その名の通り初見はかなりのインパクトがあるのだが、一般にはある種の「出オチ」であり、二回目以降や相手の構造さえ分かってしまえば寧ろ他の場合より楽勝という場合が多い。
また「MOTHERシリーズ」のラスボスのように「正攻法で勝てない」ということ自体が、製作者側からプレイヤーへのメッセージとなっている場合もある。
稀に、難易度が高すぎるものを言う場合もあるが、これは「死にゲー」や「無理ゲー」という方が近い。
ゲーム動画以外で”絶望”や”恐怖”を与える玄人好みの動画で使用される事もある。
この場合、視聴者側に対して「初見殺し」という意味なので視聴の際には注意が必要である。
また発展的に、公共の用に供される施設・機関であるにもかかわらず、独自のルール(または、それに類する慣習やパターン)などを用いる場所や、いわゆる多客施設において用いられることもある(例:「札幌市営地下鉄の改札機は―」「新宿駅は―」「名鉄は―」「長崎の信号機は―」)。この場合、精神や肉体、時間にダメージを及ぼす程度であり、実際に生命や財産の危機まで及ぶことはほぼない。
読み方
国語的には「しょけん-ごろし」であるが、音訓逆にした「はつみ-ごろし」と読む者も少なくない。実際、用法上普段は口に出さないが、カキコなどで打ち込んだり、たまたま発言したら「はつみ」と言ってた、といった事も非常に多くともすれば論争になる場合もある。ただし、そういった議論は不毛を極め、結局の所どちらを使っても意味が通じる為に最終的には好きな方を使うという事で落ち着く事がほとんどである。ちなみに双方の言い分は以下の通り。
「しょけん」派・辞典等で扱われている読みである(ただし、しょけん派の使う国語が全て正しい物ではない)。
「はつみ」派・パッと見での印象で読んだだけで意味が通じればいいだろう(とりあえず身内やパッ見で解ればいいっしょ)。
類義語
- わからん殺し
- 攻略法がわからない限り、プレイヤーが大きく不利あるいは敗北に追い込まれるもの。いわゆる攻略法どころか敵の攻撃パターンを知らない初見プレイヤーや、それらをよく理解していないアドリブプレイヤー殺し。初見殺しと比較すると、一見しただけでは攻略法がわかりにくい場合が多いが、攻略法が判ってしまえば対処が簡単なのは共通している。
- AI殺し
- 人間ならば視聴覚的な情報や人間らしい柔軟な思考から比較的容易に対処できるが、プログラム上の情報から馬鹿正直に特定の行動を返すAIには対処が辛いもの。
→パターン入った - 初心者殺し
- 主に格ゲーなど、対戦ゲームの用語で、対処法はあるのだが手順やタイミング等諸般の事情で初心者には対処が辛いもの。
初見殺しと一見似ているように見えるが、初心者=ゲームそのものの熟練度が低い人にとっては何度見ても対処が難しい一方で、上級者にとっては初見でも反応・対策が可能であったりするため、性質は異なる。
初心者に辛いといっても、上級者にまで同じ手段で有効打を与えられる場合は単に強いということなので、「初心者殺し」と言うときは中級者以降には大きく効き目が減るものを指す。 - 経験者殺し
- 初心者殺しの対義語の様だが、こちらは主にアクションやRPGでゲーム熟練者やシリーズ・前作経験者がその経験を元に行動すると対処し辛いもの、又は陥りやすい罠。
- 初見殺しと違うのは初心者は引っ掛かり辛かったり、あっさり突破出来たりする点。
関連動画
対人戦での初見殺しの例
関連項目
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