厳島(いつくしま)とは、広島県廿日市市の沖合に浮かぶ島。「安芸の宮島」の通称でも知られ、日本三景のひとつとしても有名である。世界遺産に登録された厳島神社もここにある。
概要
「厳島神社のあるところ」として、広島県の観光地の中でも原爆ドームと並んで有名なスポットのひとつ。厳島神社は世界遺産に指定されているためか、日本国外においても知名度は高い。
厳島神社は建立が593年と非常に歴史ある神社で、平安時代には平氏がその守り神として崇拝し、戦国時代には毛利家が整備を行っており、現在までその風格を残している。江戸時代には厳島参詣が一般化していたようで、それを当てこんだ交通整備や商売が盛んになった。現在でも船着き場から神社までの参道には土産物屋が多く立ち並び、仲見世を形成している。もみじまんじゅうは厳島土産の鉄板。
島には動物も多く、特に猿や鹿をあちこちで見かける。観光客からのおこぼれを期待して鹿がわらわら寄ってきて、時には襲われることも。店の外での飲食には十分注意のこと。船着き場の周辺に黒い塊(鹿の糞)がごろごろ落ちている様は奈良公園といい勝負である。
島の中央には、やはり信仰の対象となる弥山(みせん)がそびえ立つ。山頂から瀬戸内の島々を眺める景色が素晴らしく、日本三景の名に恥じない。山頂まではロープウェーもあり、またハイキングコースとしても親しまれている。
交通
本州から厳島へはフェリーが多く出ている。厳島へのフェリーで最も運航本数が多いのは廿日市市の「宮島口」からのもので、JR西日本の宮島フェリーと、宮島松大汽船の2社が運航している。このうち、JR西日本のフェリーは青春18きっぷで乗船できるという全国的に希有な航路であり、18きっぱーなら一度は使ってみたいところである。
宮島口の最寄り駅は、JR山陽本線の宮島口駅、広島電鉄の広電宮島口駅の2つがある。JRから直接行く場合は宮島口から、広島市内からなら路面電車に乗ってそのまま広電宮島口駅まで行くこともできる。
ちなみに、航路自体はそれなりに遅くまで運航しているが、厳島神社とロープウェーは17時頃に終了してしまう。できるだけ昼のうちに現地到着できるよう心がけよう。
名物
厳島および宮島口の名物と言えば、もみじまんじゅうの他にも「あなご飯」というものもある。要はうな重の穴子版であり、その名の通り穴子が乗った丼ものである。宮島口の周辺にはこれを提供する店が多く存在するので、現地にお越しの際には、ぜひとも食べてもらいたい。
食べ物以外にお土産が欲しい方には、名産品の「しゃもじ」をどうぞ。厳島の参道にもしゃもじがいっぱい並んでいることでしょう。
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関連項目
外部リンク
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