多摩センターとは、東京都多摩市の鉄道駅「多摩センター駅」及び駅を中心としたエリアを指す名称である。多摩市においては、聖蹟桜ヶ丘と並ぶ主要地域の一つ。
概要
「多摩センター」という町名・住居表示・施設は存在しない。範囲としては南北が多摩センター駅・乞田川~多摩中央公園、東西が多摩モノレール通り~上之根大通りのあたりで、町名は「落合1丁目」「落合2丁目」「鶴牧3丁目」などが該当する。多摩センターを略して「たまセン」と呼ぶこともある。
1974年に京王相模原線の当時の終点「京王多摩センター駅」が開業し、半年後には小田急多摩線の終点「小田急多摩センター駅」が開業したことで、駅周辺を「多摩センター」と呼ぶ習慣も広がっていった。駅名は後述のように「多摩ニュータウンの中心=都市センター」の意味合いで決定されたものである。
多摩センター駅南口にはペデストリアンデッキが作られ、歩行者と車道とは分離されている。駅前からパルテノン多摩まで続く大通り(パルテノン大通り)と中央の十字路から分かれる東西のペディ沿いに各種商業施設・ホテル・映画館・娯楽施設・文化施設などが連なっている。
パルテノン大通りから多摩中央公園にかけての一帯では、季節ごとにイベントが行われ、大勢の人を集めている。このあたりは、映画・テレビドラマ・ゲームなどの舞台(もしくは背景)として使われ、平日にはしばしばロケが行われている。
「センター」
「センター」という語は「中心地、中央、拠点」という意味合いで使われている言葉であり、「多摩センター」の場合は落合・鶴牧・豊ヶ丘地区の中心「地区センター」としての意味と、多摩ニュータウン全体における業務・商業上の中心「都市センター」としての意味が重ねられている。
多摩センターに限らず、首都圏の大規模団地は地区の中心を「センター」と呼びならわすことが多く、横浜市営地下鉄には「センター北駅」「センター南駅」があるほか、バス停名ではしばしば「センター前」「○○センター」といった名称が採用されている。
ちなみに「拠点」から派生して「拠点となる施設」という意味で建物に「センター」と付ける事例が急増し、やがて「施設」「会館」などの意味に拡大解釈がなされた。そうしてついに「ショッピングセンター」「ホームセンター」などの名称として一般化したため、逆に該当しそうな施設が無いことに違和感を覚えるようになったと推測される。
「聖地」
聖蹟桜ヶ丘と比較するとモデル地としての人気はいまひとつであるが、アニメ「とある魔術の禁書目録」「とある科学の超電磁砲」のモデル地の一つである。
主な施設
- 多摩中央公園
- パルテノン多摩
- 丘の上プラザ - イトーヨーカドーなど
- 丘の上パティオ - イオンシネマなど
- サンリオピューロランド
- 多摩美術大学美術館
- ココリア多摩センター(かつての多摩そごう)
- クロスガーデン多摩
- 多摩中央警察署
関連動画
関連項目
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